ヨーロッパの安い街ランキング 留学や長期滞在におすすめのヨーロッパの安い国と街
2019/03/28
ヨーロッパ在住20年目の私が、自信を持っておすすめする留学や長期滞在向きの街10選。たとえ長期とはいかなくても、何日か留まって欲しい街ばかりです。物価だけを考えると東欧がメインとなってしまうので、安さだけでなく全体的なお得感を重視し、治安や楽しさもふまえたランキングです。
1位 ポルトガルのリスボン
観光客が使う1日の平均金額 35ユーロ
北部の学生街、ポルトも捨てがたいけれど、一番のお勧めはやっぱりリスボン。ただ坂道が多いので、結構体力が必要な街。
ポルトガルはスペインを旅行するついでで訪れる人が多いけれど、それでは本当に勿体ないほど素晴らしい国。美しい景色、美味しい料理、優しい人達、安い物価、更には気候がとても良い。
ポルトガルを訪れて後悔する人はいません。特にリスボンは首都ならではの刺激と、いかにもポルトガル的なのんびりさ、港町特有の開放感を兼ね備えた最強都市。もう一生住んでいたいと思わせる街。
家を借りるのが一番安いけれど、安宿を値引き交渉すればかなりお安く滞在できるはず。40ユーロも出せば星付きホテルにだって泊まれます。特にシーズンオフは安い。そして夏以外はオフシーズン。
リスボンを訪れたなら絶対乗らなくちゃならないのがトラム。レトロな路面電車はインスタ映えも抜群。28番のトラムに乗ればリスボンの主要観光名所をほぼ見る事が出来る。よって観光客にも大人気、と言うか殆どが観光客なので、スリには気を付けましょう。トラムに乗るなら一日乗り放題券が断然お得。
リスボンに限らずポルトガルは食べ物が安くて美味しい。レストランでも10ユーロぐらいから食べる事が出来る。ローストされた豚肉がたっぷり入ったサンドウィッチなら2ユーロぐらいで食べれちゃいます。めちゃ美味しい。
2位 ドイツのベルリン
ベルリンを訪れる観光客の平均支出額 1日50ユーロ
ドイツはイメージ的に物価が高そうですが、何気に結構安いです。特に首都ベルリンの物価は、西ヨーロッパで一番安いんじゃないかってぐらいのレベル。
ふつうは南部より北部の方が物価が高い傾向にあるのに、ドイツでは南部の方が断然高いです。そして首都であるベルリンが何故か一番物価が安い。
お手頃価格のレストランが多く、スーパーの値段も安い。食費がかなり抑えられるのに、観光客の出費が高いのは宿泊費のせい。とは言っても他の街や他の国に比べたら安いほう。
レストランのランチセットを必ず活用して下さい。大抵のレストランで10ユーロ位で食べられます。ボリュームもあってコスパ最強。パン屋、ケーキ屋さんも安くて質がいい。
ベルリンには世界各国のレストランが集まっていますが、安さ一番を誇るのがトルコ料理のレストラン。ドイツはトルコ移民の数がとても多いので、かなり本格的なトルコ料理を格安で食べる事が出来ます。最近トルコの物価が上がってきてるので、トルコで食べるより安いような気がします。
ベルリンは芸術の街でもあります。文化的な催しが常に沢山あるので飽きません。しかも無料のイベントが多い。治安も悪くないし何もかもがドイツらしくしっかりしている。生活していてストレスが少ない。そして一番の魅力は家賃の安さ。留学生活にお勧めの街です。
3位 スペインのグラナダ
1日の平均支出額 31ユーロ
スペインは本当に暮らしやすい国。ただ首都のマドリッドとバルセロナは物価が上がり過ぎ。あまりお勧め出来ない。留学や長期滞在なら学生の街として有名なサラマンカ、またはグラナダが最適。
学生が多い街は物価が他の都市よりも安い。若者が集まる街には娯楽も多い。文化的な催しや、お洒落なカフェ、クラブ、何でも揃ってて楽しい。
ただグラナダは地方なまりが強いので、語学留学すると最初は苦労するかも。でも南部の人達は人懐っこいので暮らしやすい。
4位 ポーランドのワルシャワ
観光客の1日の平均出費額 24ユーロ
ポーランドのすごさは西ヨーロッパの質を東欧プライスで提供してくれること。何もかもがクオリティ高く、それでいて安い。
留学なら首都のワルシャワが飽きなくていい。暫くのんびりしたいって人ならポーランド第4の都市、ヴロツワフがお勧め。メルヘン全開な街で、どの角度から見てもカワイイ。ただ小さすぎてすぐ飽きる。
ポーランドは東欧で一番、いや全ヨーロッパ中でも屈指のグルメ大国なので、食いしん坊はポーランドを目指すべき。
美味しいだけでなくポーランドには何もかもが揃ってる。可愛らしい町並み、親切な人々、質の良いサービス、ストレスない生活、安い物価。冬の寒ささえなければ最高の国。
5位 ウクライナのリヴィヴ
為替のレート次第ですが、政情不安を理由に今まで通りの低め設定だとヨーロッパで最安の国。
ウクライナは決して安い国ではない。為替が崩れる内戦前にウクライナ訪れた人達は、物価の高さを常に嘆いていた。全てにおいてクオリティをそのまま保ちながら、為替の関係で価格が半額ぐらいになってるのだからお得感が物凄い。
治安も内戦をしている場所にさえ近づかなければ全く問題がない。人々も親切なので暮らしやすい。ただ冬の寒さはキツイ。
首都キエフもおすすめだけど、一番はやっぱり西部にあるリヴィヴ。街が美しいだけでなく、活気があり娯楽も多い。
一番のお勧めはオペラ座でのバレエ、オペラ鑑賞。当日でも買えて、一番安い席だと250円ぐらい。バルコニー席だってありえない値段で購入出来る。特にウクライナのバレエ団はレベルが高いので、シーズンオフは日本へ出稼ぎに出ます。日本だとチケットの値段は最低でも1万五千円。
6位 ハンガリーの首都ブタペスト
一日平均消費金額 25ユーロ
ブタペストは本当に魅力的な首都。古き良き時代のヨーロッパそのままに、美しく、何とも品のある街並み、若者が多く娯楽が沢山で飽きない。
宿泊施設、レストラン、交通費、何もかも安いです。まさに東欧プライス。ブタペストは温泉の街としても有名。ただ日本の温泉と言うよりか、温水プールのような感じ。
個人的にはとても好きな国なのですが、見所が首都に固まり過ぎていて、地方都市の魅力が少ないのが残念ポイント。その分全ての魅力がブタペストに固まっているので、長期滞在してじっくり味わいたい。
ヨーロッパの学生が多く留学している街なので雰囲気が開放的で華やか。ナイトライフも楽しい。
7位 ボスニアヘルツェゴビナのサラエボ
1日に平均支出額 22ユーロ
バルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナがヨーロッパに入るのかどうか微妙だけど、長期滞在に絶対おすすめしたいのが首都サラエボ。
ヨーロッパで一番ナイトライフが充実している街としても有名。とにかく何もかもがエキサイティングな街。住んでみたいなと思ってしまう居心地の良さいもある。
ヨーロッパとアラブ、2つがミックスした不思議な世界。物価も安く、世界中から人が集まっている。
戦争の傷跡がいまだ残るこの街は、何かもう色々と感受性をワシャワシャされるのですが、悲しいだけじゃない力強さを持つ、何とも素敵な街です。
8位 ギリシャのアテネ
1日の平均出費額 41ユーロ
西ヨーロッパで一番景気の悪いギリシャ。住むなら安い国ですが、観光客として過ごすと物価高しか感じない国。長期滞在なら島、海岸エリアは避けるべし。夏のシーズン中は全体的に激高。
ギリシャ語を学ぶ旨みが余り感じられないので留学には不向き。でもゆっくりしたい人にはもってこいの国。
夏の間は高いだけでなく、暑すぎて何もする気がおきないので春か秋に滞在するのが一番おすすめ。安さ的に言えば冬が一番。でもどんよりした天気が続く。
ギリシャでは食費をかなり抑えられます。ケバブなら3ユーロ以下。お洒落なレストランでも15ユーロあればいけると思います。どんなに良いレストランで食べても、びっくりする料金にはならないので安心。
ギリシャには沢山の遺跡があります。でもチケット代金が結構高いです。全部見るとなるとかなり高額。それでもやっぱりギリシャを訪れたからには見なければならない。だから最終的にそんなに安くはあがらない国。
9位 リトアニアのヴィリニュス
1日の平均支出額 26ユーロ
西ヨーロッパでなく、東欧でもない、勿論ロシアではない、バルト3国。どの国も美しく、物価も安いです。その中でも一番のお勧めはリトアニアの首都ヴィリニュス。
街の雰囲気が良く、娯楽も多い。物価も安く全体的に住みやすい。ゆっくりするにはもってこいの街。
10位 チェコ共和国のプラハ
一日の平均出費額 32ユーロ
チェコの景色は御伽噺の世界そのまま。ヨーロッパで一番メルヘンで可愛らしい国。絶対のお勧めです。
国自体は安いのですが、首都プラハの物価は西ヨーロッパ並み。観光客も多過ぎるので出来れば地方を訪れて欲しい。それでもプラハの美しさは格別なので、やっぱり一度は滞在して欲しい。
それにチェコの人達はシャイで疑い深い。田舎にいくとちょっとキツイかも。娯楽も多いので長期滞在するならやっぱりプラハがベストかも。
チェコ共和国は色々なものが激安なので、物価の高いプラハでも生き残れるはず。特にビール。ヨーロッパで一番ビールが安い国。喫茶店でもコーヒーやコーラよりも安いので、じゃビールでいっか、となってついつい飲み過ぎてしまう。しかも旨い♡
国内の移動もメチャ安いです。東欧はバスより電車の方が安いのですが、バスの方が早くて快適です。バスの方が高いって言っても他の国と比べたら激安。迷わずバスの一択でしょう。でも風情があるので電車も一回ぐらいなら。
田舎町チェスキークルムロフも絶対見逃せません。首都からバスで10ユーロぐらいで行けちゃうので、無理してでも訪れて欲しい。ユネスコの世界遺産でもあり、本当に美しい街。