世界食べ尽くしの旅 Españoleando

スペイン在住のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を遊んで食べ尽くすの記録

バルセロナ名物サン・ジョルディはスペイン版のバレンタイデー 世界のバレンタインデー

      2017/06/09

スペインの、正確に言えばカタルーニャ地方のバレンタインデーは4月23日。お互いの愛を確認し、交換する日です。サン・ジョルディの日と呼ばれ、男性は女性に赤いバラを贈り、女性はお返しに本を贈ります。なぜ赤いバラを贈るのでしょうか。愛する人に赤いバラを贈る習慣は中世の時代から存在し、古くから語り継がれるサン・ジョルディの伝説が元になっています。

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4月23日はサン・ジョルディの日。その伝説とは。

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その昔、リビアのサレムの街の近くの洞穴にドラゴンが住んでいました。街の人々は獰猛なドラゴンを恐れ、牛や羊を生贄として捧げていました。

貪欲なドラゴンが街中の牛や羊を食べ尽くしてしまうと、今度は街の若い娘達を差し出さなければなりませんでした。次々と街の娘達が犠牲となり、終にはお姫様が生贄に捧げられる順番となりました。

美しいお姫様が、今にも怪物の餌食になろうとしたその時、黄金に輝く甲冑に身を包んだ一人の騎士が白馬に乗って現れました。この騎士の名前がジョルディです。

彼は果敢にドラゴンと立ち向かい、激戦の末ドラゴンの心臓を槍で貫き刺します。息絶えたドラゴンの心臓から流れ出る血が溜まり、そこに赤いバラの花が咲きました。

ジョルディはその美しいバラの花を手で折ると、永遠の愛を誓ってお姫様に手渡したのです。

この伝説にあやかり、4月23日のサン・ジョルディの日、カタルーニャ地方の男性は愛する女性にバラを贈ります。恋人や妻に限らず、母親や仲の良い女友達、日頃お世話になっている女の人達全てに、愛を込めてバラの花を贈ります。

 

サン・ジョルディの日は、誰かへの愛だけでなく、自由への愛も含まれる

愛があふれるサン・ジョルディの日はロマンティックな1日であると同時に、スペインの複雑な歴史の一面をうかがわせる1日でもあります。絶対的強さを持つドラゴンに抗い、勝利した騎士ジョルディは、独立意識の高いカタルーニャ人達の英雄であり反骨精神のシンボルでもあります。

何時の日かジョルディのように巨大な敵を倒し、自分達の国を独立させる。勇者ジョルディの勝利は圧制からの解放、赤いバラは民衆に苦痛を強いた者の死の証の意味合いもあるのです。

カタルーニャの人達に限らず、異教徒との戦いを強いられ、支配されていた国々ではとりわけジョルディへの崇拝が強いです。例えばイスラム教徒との戦いが長く続き、最後は力尽きてオスマン・トルコに征服されたグルジア(旧ソ連)や、アラブ、ペルシャ、トルコなど国の守護神もサン・ジョルディです。

 

サン・ジョルディのバラのお返しに本を贈るのは何故なのか

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サン・ジョルディの日に本を贈る習慣は比較的新しく、カタルーニャ地方ではフランコの独裁政権時代に始まったそうです。その時代、カタルーニャの人々は母国語であるカタラン語の使用を禁止され、スペイン語を強要されていました。

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弾圧を受けながらも自分達の言語を忘れないよう、密かにサン・ジョルディの日にカタラン語で書かれた本を贈りあい、祖国カタルーニャへの愛を誓ったのです。

1995年になると国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が4月23日を読書、出版、著作権保護の促進に役立てる世界図書、著作権デーに制定しました。

この日に本を贈る習慣のあったスペインからの提案で、世界を代表する文豪、ウィリアム・シェークスピアとミゲル・セルバンテスの命日が1616年4月23日でもあったからです。実際にはシェイクスピアの生きた時代のイギリスはユリウス暦を使用していたので、彼の命日を現在のグレゴリオ暦に換算すると4月23日ではなく5月3日となってしまうのはご愛敬と言う事で。

そんな訳でサン・ジョルディの日に本を贈り合う習慣はすっかり定着し、スペインで一番本の売り上げが多い日が4月23日です。

愛する人にバラの花を捧げ、大切な人に本を贈る。カタルーニャ地方では自由と解放を願う祖国への愛も加わり、4月23日のサン・ジョルディはとても重要な祝日です。特にバルセロナでは、街の至る所にカタルーニャの旗が掲げられ、バラと本の屋台が立ち並びます。売られる本の筆者によるサイン会や、新作発表会なども繰り広げられ、とても華やかな一日となります。

 

4月23日、サン・ジョルディの日、カタルーニャ地方でしか食べられないパン

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そんなサン・ジョルディの日に欠かせない食べ物がカタルーニャの国旗を模したサン・ジョルディのパンです。一年に一回、この日、この土地でしか食べられない特別なパンです。

カタルーニャの旗は黄色の地に赤い四本の線。そんなカタルーニャの旗を3つの異なるパン生地を使って模したのがサン・ジョルディのパンです。

外枠の白っぽい部分は細かく砕いたクルミ、黄色はチーズ、赤はソブラサダと呼ばれる豚肉の腸詰をパン生地に練り込んで作ります。この世のモノとは思えない程美味しい、なんて食べ物ではありませんが、愛と自由を象徴するサン・ジョルディの日にバルセロナ近辺を訪れたら、必ず食べなくてはならない特別なパンです。

 

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