世界食べ尽くしの旅 Españoleando

スペイン在住のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を遊んで食べ尽くすの記録

スペインのクリスマスの過ごし方 世界のクリスマス

      2017/09/25

スペインの長い長いクリスマスがやってきますよ。と言うのは他の国と違って、スペインではサンタクロースではなく東方の三博士が1月5日にやって来て子供達にプレゼントを配り、ようやくスペインのクリスマスが終わるからです。そんな訳でスペインのクリスマスは12月24日から始って1月6日まで。その間は暴飲暴食三昧の長期耐久レースとなります。

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スペインにはサンタクロースはやって来ない。やって来るのは東方の三博士。

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東方の三博士とは新約聖書に登場する人物で、「占星術の学者達が東の方からやって来た」とだけあり、新約聖書のどこにも人数は明記されていません。でも彼らがイエス・キリストの誕生時にやって来て乳香、没薬、黄金を贈り物として捧げたと伝えられているので、その贈り物の数から「三人」とするのが定着したようです。

最近では赤い服を着て、トナカイの橇に乗った白いヒゲのサンタクロースも街のデコレーションに増えてはきましたが、それでもやっぱりスペインではエキゾチックな顔立ちの、ラクダに乗ってやってくる3人の博士達の方が馴染みは深いのです。

プレゼントが貰える日も東方の三博士がやって来る次の日、1月6日です。だから今も昔もスペインの子供達にとってクリスマスのメインは1月6日。朝起きると直ぐにクリスマスツリーが飾ってある場所に駆けつけ、自分の名前の書かれたプレゼントを探します。

一年間良い子にしていた子供達だけが欲しかったプレゼントを貰い、きちんと宿題をしなかったり、言う事を聞かなかったりした子供達にはプレゼントの代わりに木炭が用意されます。

サンタクロースは皆が寝静まった真夜中に、こっそり煙突からやって来ますが、スペインの東方の三博士は1月5日の夜にド派手にやって来ます。幻想的な創造物を引き連れて、まるでディズニーランドのような幻想的なパレードで彼らの到来を街中に知らせるのです。

スペイン版サンタクロース、東方の三博士到来のパレードを見学しながら皆が食べているのはスペインの定番、チューロスと呼ばれる小麦粉を使った揚げ菓子。チューロスだけでは味が無いので、ホットチョコレートに浸して食べます。長い時間寒い中でパレードを見ているので、熱々のチョコレートが大変美味しく、体の隅々にまで沁み渡ります。揚げたうえにメチャクチャ甘いチョコレートに浸して食べるのでカロリーは相当なモノ。でもこの季節にはかかせない食べ物です。

 

 スペイン人達のクリスマスの過ごし方

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スペインに限らずヨーロッパではクリスマス休暇が夏のバカンスと同じ位大切な行事。どんなに遠く離れた場所に住んでいても、一年に一回、クリスマスの日には家族全員が一箇所に集まって食事をします。一年に一度のビックイベントなので、お母さん達は本当に張り切って料理をします。

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クリスマスには高級な食材を使った、ハイレベルでいかにも高カロリーなご馳走が日々食卓に並びます。特にスペインはクリスマスの期間が他の国より長いので、ご馳走を食べる期間も長く、クリスマスに太る人の確立は100%に限りなく近い数字です。スポーツジムへの登録が一番増えるのもクリスマス休暇後です。

そんな長いクリスマス期間の中で、特に大切なのは12月25日と1月6日の食事。例え海外で勉強していても、結婚して県外へ引っ越していても、どんなに遠くに居ても両親の家に帰って家族皆で食卓を囲みます。カップルの場合、クリスマスの食事をどちらの両親の家で食べるかで喧嘩になる事も多いのです。

苦肉の策としてお互いの実家が近い場合は、24日は彼女の実家、25日は彼の実家に集まって食事をする、なんて取り決めをケンカする前に事前にしておくカップルも多いです。実家同士が遠い場合は、12月のクリスマスを彼女の家、1月6日を彼の家で過ごす、もしくはクリスマスの期間中はお互いがお互いの両親の家へ帰省してバラバラで過ごす、1年交代にする、カップルによって様々です。

クリスマスの日は街の機能が殆どストップします。誰もクリスマスに働きたくないですから。レストランやお店で働く人達も、バスの運手士も、役所で働く人達、誰にだって家族が居ます。だから12月25日は殆ど何もかもが停止する感じ。誰もが皆、クリスマスの日は家で家族と過ごしたいんです。

 

スペインに限らずヨーロッパではクリスマスは絶対一人で過ごしてはいけない日

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都会に住む人達は地方出身者が多いです。外国人も多い。だからクリスマスになると街の人口が激減します。常日頃、観光客で溢れているバルセロナですが、クリスマスの日には誰もが消えてしまったかのように、街全体から人が居なくなってしまいます。この時期、バルセロナに残っている人達は

(1)両親がバルセロナに住んでいる人達

(2)日本人のようにクリスマスに対する思い入れが少ない人種の人達

(3)クリスマスに対する思い入れが人一倍強いけれど、距離的、時間的、経済的、何かしらの理由で故郷に帰れない人達

地理的にスペインから遠い国、例えば南米出身の人達が(3)に当てはまります。南米の人達は人一倍クリスマスを大切にする人が多く、クリスマスを家族と一緒に過ごせない事を心底悲しみます。一人じゃこの悲しみを乗り越えられない、とばかりに同じような境遇の故郷へ帰れなかった人達が自主的に集まりパーティをします。

クリスマスに一人で食事をする事が、生きている中で一番辛い事だとの共通認識があるので、誰かが孤独だと耳にすれば是非パーティへ来るよう真剣に誘います。クリスマスだからこそ皆で助け合って、一人でも多くの寂しい人達を救済したい、との気持ちが強いのです。

 - スペイン, 南欧