世界食べ尽くしの旅 Españoleando

スペイン在住のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を遊んで食べ尽くすの記録

キプロスの治安、物価、おすすめ ヨーロッパの超穴場キプロス島のすべて

      2017/09/25

キプロス島は魅力溢れる素敵な場所。紛争地区でありながら治安が良い、大変珍しい国でもあります。まだ日本から、そして世界からも訪れる観光客が少ないマイナーな国ですが、今後どんどん有名になっていくのではないでしょうか。それだけポテンシャルのある国です。ヨーロッパ在住18年目のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を食べ尽くす旅。今回は余り知られていないヨーロッパの超大穴場、キプロス島の魅力に迫ります。

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古くから複雑な歴史を持つキプロス

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キプロス共和国は地中海に浮かぶ島で、トルコの南辺りに位置します。地図を見れば一目瞭然で、ヨーロッパ、アジアそしてアフリカ文明の交差点として昔から重要な位置を占めてきました。

地中海で3番目に大きな島ですが、四国の半分くらいの大きさしかありません。そんな小さな国、キプロスの歴史はとても複雑で、常に色々な国の支配下に置かれてきました。エジプトの支配、ギリシャの支配、ローマ属州時代、十字軍の支配、オスマン帝国の侵略、1960年に独立を果たすまでは80年間に渡って大英帝国の植民地でした。

 

分裂させられ紛争地区となってしまったキプロス 

独立後もキプロスはとても複雑な状態でした。少数であったトルコ系住民が分離独立を目指し1964年に内戦が発生します。そして1974年、トルコ軍がキプロス島に軍事介入し、国土の38%に及ぶ島の北部を占領しました。その際多くの住民が虐殺され、行方不明となりました。1983年には北キプロス・トルコ共和国を樹立し独立を宣言しますが承認したのはトルコだけです。

これ以上の衝突、混乱を避ける為、北キプロスと南キプロスの間には国連によってグリーンラインと呼ばれる停戦ラインがひかれました。300キロに渡って存在し、コンクリートや有刺鉄線、対戦車用の溝などからなるグリーンラインは国連のキプロス平和維持軍によって今でもパトロールされています。

現在でもキプロス島は分裂されたままです。以前はギリシャ系住民とトルコ系住民が混住する複合民族国家でした。現在では島の北部がトルコ系の人達、南部はギリシャ系の人達が住む、2つの単一民族国家がある島となっています。

 

キプロス島は分断されたまま。でも北と南の行き来は可能になった。

2008年、内戦が勃発してから封鎖されていたニコシア・レドラ通りに検問所が設けられ、南北間の行き来が可能となりました。分裂されたままではありますが、治安は良く普通に観光客が行き来しています。ただ北と南を行き来するにはパスポートコントロールを通ります。特にギリシャを旅行したい観光客は注意が必要で、北キプロス入国のスタンプがパスポートにあるとギリシャに入国出来ない可能性があります。だまっているとパスポートに入国スタンプを押されてしまうので、別紙のわら半紙に押してもらいましょう。

北キプロスは世界中でトルコだけが存在を認めている国です。そのため北キプロスへの入出国には色々と注意が必要で、一番良いのは南キプロスから入って、再びまた南キプロスへ戻るルートかと思われます。

 

結局キプロス島の治安は良いのか悪いのか

キプロス島は現在も続く紛争地区です。紛争と聞くと危険な感じしかしないのですが、キプロス島は紛争地区でありながら驚くほど治安が良いのが特徴です。北キプロスと南キプロスは決して仲良くはないけれど、お互い我関せずのスタンスでキプロス島に共存している感じです。特にキプロス南部は殆どヨーロッパな感じで、実際に2004年にはEUにも加盟しました。

でも紛争地区な事は事実です。美しくて、美味しくて、天気が良くて、物価が安い。人々だってメチャクチャ親切で何だかプラス要素しかない国なのですが、紛争地区である限り注意は必要です。ただ2016年の夏と冬に旅した実際に見た感想は、全くもって平和です。特に南キプロスを旅する分には何も問題はないかと思います。

北キプロスに関しても、治安の問題はないと思っています。ただ紛争地区のゴタゴタがあるとしたら北キプロスです。そして例えばパスポートを盗まれた、なんて場合は北キプロスの場合大きな問題になるかと思います。北キプロスではパスポートの発行が出来ないからです。北キプロスも不思議な魅力を持った魅力的な国ですが、大事をとって南キプロスだけに留まるか、南キプロスに滞在しながら、ちょっとだけ北キプロスに遊びに行くのが良いのかなと思います。

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キプロス島は愛と美の女神、ヴィーナスが生まれた場所

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キプロスで一番有名なのは世界最古のワイン、コマンダリアです。蜂蜜のような甘さが特徴のデザートワインで、世界3大ワインの一つ。昔からとても評価の高いワインで、昔も今も世界中にコマンダリアワインのファンがいます。

コマンダリアの甘美な味は愛と美の象徴であるヴィーナスのキスよりも甘いと形容されてきました。キプロスを語るのにヴィーナスが度々登場するのには理由があります。皆さんボッティチェリの有名な絵、ヴィーナス誕生を思い出して下さい。海から貝殻に乗って裸で現れたヴィーナスはキプロス島の近くの海の水の泡から生まれたとされているからなんです。

 

グルメな国でもあるキプロス島

キプロスは食事の美味しさだって魅力の一つです。世界的に定評のあるトルコ料理とギリシャ料理、2つの影響を色濃く受けた料理が美味しくないはずがない。ギリシャと同じくメゼと呼ばれる10種類以上の小皿で形成されるメニュー料理が特徴で、肉、魚介類、野菜、果物、オリーブ、そしてワインなどを時間をたっぷりかけて食べるのがキプロス風です。

小皿とは言いましたが、一皿ごとの量が多く、出てくる皿の枚数も多いので欲張って食べると最後までお腹が持ちません。何もかもが美味しいのですが食べ過ぎないよう、ペース配分をしっかりしながら食べなくてはなりません。

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キプロス島にはバカンスに必要なもの全てが揃っている

キプロスには何だって揃っています。ヴィーナスにまつわる遺跡や世界遺産、素晴らしい遺跡の数々、美しい村々、透明度の高いビーチ、美味しい食事、そして何よりも気候が素晴らしいんです。温暖な地中海性気候の影響で一年に340日間もの陽光に恵まれた国。年間の日照時間はなんとアフリカ大陸の平均より長く、太陽を求めるヨーロッパ人達から最近人気急上昇中のバカンス地となっています。

美しさや美味しさ、気候の良さに加えて物価が安いのも魅力の一つ。目安としてギリシアとトルコの中間位でしょうか。そして島の人々がまた素晴らしいんです。観光地ズレしていなく、気さくで素朴、人懐っこい。そんな観光客が求めるもの全てが揃っているキプロス島は今後どんどんメジャーになっていくかと思います。だからこそ今、まだヨーロッパの超穴場であるうちに是非訪れて欲しいお勧めの国です。

 

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 - キプロス共和国, ヨーロッパ, 各国の観光、文化、雑学のまとめ