世界食べ尽くしの旅 Españoleando

スペイン在住のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を遊んで食べ尽くすの記録

イギリスのフィッシュアンドチップスのメニュー徹底解説

      2017/09/25

ヨーロッパ在住18年目のフードライターです。世界中で素敵な人達に出会いながら、世界中を食べ尽くしています。イギリスで一番有名な料理はフィッシュ&チップス。でもイギリスに行って「フィッシュ・アンド・チップスを下さい」と言っても通じません。注文の際にはまず魚の種類を決めなくてはならないからです。フライにされるのは白身の魚。色々な種類があるので自分の食べたい魚を指定して注文します。皆さんがイギリスへ旅行した時に困らないよう、今回はフィッシュアンドチップスの全メニュー、お勧めの魚、そして食べ方を徹底解説します。

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イギリスに「フィッシュ・アンド・チップス」というメニューは存在しない

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前回のポストで究極のフィッシュ&チップスをご紹介しました。(知りたい方は過去記事へ→イギリスで一番美味しいフィッシュ&チップスが食べられる場所)確かに美味しかったけれど、フィッシュアンドチップスなだけにわざわざあんな遠くまで行かなくても良かったかな、が本音です。

ところで皆様、 イギリスで「フィッシュ・アンド・チップス下さい」は通用しません。私はそれを知らずシェリンガムのレストランにてドヤ顔で「フィッシュアンドチップス下さい。」と注文しました。遥々ロンドンから食べに来た事も付け加えて。

優しそうな初老のウエイターさんは素敵な笑顔で「遠くからようこそ」と歓迎してくれた後「何にしますか?」と聞いてきました。「えっっ、今フィッシュ・アンド・チップスって言いましたよね。それでいいです。」かなり動揺して答えると、ウエイターさんは笑顔を絶やさないまま「はい勿論です。どの魚をお望みですか?」と予想外の質問。

イギリスと言えばフィッシュアンドチップス、フィッシュ&チップスと言えばフィッシュ・アンド・チップス。まさかフィッシュ&チップスでフィッシュを選ばなくてはいけないなんて全然知りませんでした。 頭が真っ白になって、更にはフィッシュ以外の単語も分からなかったので四苦八苦したのを強烈に覚えています。

皆さんが私のようにイギリスでアタフタしないよう、フィッシュアンドチップスの全メニューを徹底解説したいと思います。  

 

イギリスでフィッシュアンドチップスと言えば王道の2つの魚、コッドとハドック

フィッシュ&チップスはスタンド式の売店、レストラン、フィッシュ&チップス専門店、パブ、そしてカフェ、イギリスのあらゆる場所で食べる事が出来ます。そして大抵の場所でコッドかハドック、どちらかを選べるようになっています。

コッド・アンド・チップス (Cod and Chips)

フィッシュ&チップスの王道と言えばコッドです。コッドとはタラの事。肉厚でとってもジューシィーで値段が一番安いです。フィッシュ&チップス屋の一番人気のメニューで、通常はレギュラーサイズかラージサイズを選べます。でもラージサイズは日本人なら2人でシェアしても十分過ぎる程大きいので注意しましょう。お腹にビールを入れる隙間がなくなります。

ハドック・アンド・チップス (Haddock and Chips)

ハドックはコッドと同じタラ科、でも少し小ぶりなタラの事です。コッドが大味なのに比べてハドックはもっと繊細な味。値段もコッドより少し高いです。コッドに比べてサイズが小さいので、お皿に一枚がど〜んと来るのではなく、2個ついて来る事が多いです。

 

フィッシュアンドチップスの専門店へ行けば他の種類の魚も選ぶことができる

プレイス(Plaice)

プレイスはカレイです。日本のカレイにとても近い味で醤油が欲しくなります。家に持って帰って衣をはいで醤油で食べたらメチャ美味しかったです。ってか、それならフィッシュ&チップスの意味ないかなとは思います。

レモン・ソール (Lemon sole)

レモン・ソールは舌平目の一種。プレイス、レモン・ソール、どちらも高価な魚になりますが、中でも別格となるのがドーバー沖で採れるドーバー・ソール。肉厚で柔らかく、ほんのりした甘味があります。イギリスではフィッシュ&チップスにして食べますが、魚本来の美味しさを引き出すならフランスのようにムニエルにして食べた方が美味しいかと思います。

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ロック (Rock)

小さなサメの一種。まだ食べたことないので興味津々です。でも取り扱っているレストランがなかなか見つからない。皆様イギリスでロックを見かけたら是非食べて感想を聞かせて下さい。

スケート&チップス (Skate and Chips)

相当な高級店で、しかも「時価」と表記される値段で提供されるのがスケート&チップス。これはエイの一種であるコモンカスベを使っていて、通常めったに見る事が出来ないメニューです。エイって余り日本で食べませんよね。もうメチャクチャ美味しいので是非食べてみて欲しいです。

その他の超高級魚としてハリバット (Halibut)、オヒョウもあります。これらの魚は何時でも何処でも食べられるという訳ではないし、お値段も凄いのでワンランク上のフィッシュ&チップスとしての位置付けです。でも個人的な感想としては、こうゆう高級魚はフィッシュ&チップスとしては食べたくないなと思います。

スクラップ(Scrap)

魚に衣をつけて揚げた後に出る、日本で言う「天かす」です。これは地元の人が沢山出入りするようなレストランなら無料で子供達に振る舞われる事が多いです。そのような店は必ず美味しいし、居心地が良くて、やけに人懐っこいお客さんも多いので大変おすすめです。  

 

フィッシュ・アンド・チップス、迷ったらコレを注文しよう

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フィッシュ&チップス、魚の種類が多くて注文の際に迷ってしまうかもしれません。ちなみに殆どのイギリス人がコッドを食べます。庶民的な店なら尚更その傾向が強いようです。

私は断然ハドック派。回転の速い人気店ならコッドでも良いかなと思いますが、お店によってはハドックや他の魚を選ぶ方が賢いんです。人気のあるコッドは作り置きされている事が多いので、下手すると少し冷めたコッドが出てきます。

フィッシュアンドチップスは揚げたてが一番。「やっぱりイギリスは不味い」なんて思ってしまわないよう、揚げたてを食べさせてくれるお店を選んで下さい。  

 

 フィッシュアンドチップスの食べ方

ケチャップ、マヨネーズ、マスタード、タルタルソース、カレーソース、最近はフィッシュ&チップスに色々なソースをかけて食べる人が多いようです。でも伝統的には酢と塩だけで食べます。昔ながらのフィッシュ&チップス専門店では今でも酢と塩しか置いていない店の方が多いです。

酢はモルトビネガー。イギリス特有の麦芽を原料とした茶色いビネガーです。レモンのような強い香りと、甘味の少ないスッキリした味が特徴です。これを魚だけでなく、ポテトフライにもバシャバシャかけて食べるのがイギリス風。かなりインパクトのある味がするビネガーですがフィッシュ&チップスとの組み合わせは最強です。


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おウチで簡単、フィッシュ&チップスの作り方

日本でも本場イギリスの味を簡単に再現する事が出来ます。お好みの白身魚に衣をつけて揚げるだけ。衣は小麦粉、コーンスターチ、ベーキングパウダーを卵と水で溶きます。ちょっとした苦みと、カリカリした食感を与える為にビールを加えるのがコツ。

日本で再現する際に問題となるのはモルト・ビネガーでしょうか。私が住んでいるスペインでも入手が困難なので日本ならもっと難しいかもしれません。それに例え手に入ったとしても大変クセのある味なので、フィッシュ&チップス以外での使い道が無く持て余してしまうかもしれませんね。  

昔は新聞紙にくるんでくれるフィッシュアンドチップス屋さんが多く、衣に英語がうつっちゃったりしてて、それがまた味わい深かったのですが、最近は衛生上の問題で新聞紙は使われなくなってしまいました。ちょっと残念。

世界中の美味しいモノを求めて、フードハンターの旅はまだまだ続きます。  

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