世界食べ尽くしの旅 Españoleando

スペイン在住のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を遊んで食べ尽くすの記録

クロアチアとはどんな国なのか?クロアチア料理とはどんな食べ物なのか?

   

クロアチアは色々な意味でヨーロッパ最強のポテンシャルを抱える国。訪れる観光客も年々増えています。ヨーロッパの人達に「ヨーロッパで一番のおすすめの国は?」と聞けば、多くの人がクロアチアと答えるのではないでしょうか。日本の皆様はサッカーのW杯で、初めてクロアチアといく国を知った人も多いかと思います。ヨーロッパ在住18年目のフードライターが世界を食べ尽くすの記録。今回は個人的にも大好きなクロアチアのおすすめ。

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クロアチアの人気の秘密とは?

IMG_5899クロアチアはバルカン半島に位置し、アドリア海を挟んでイタリアと並行するような形で縦に細長く伸びている国です。面積は北海道より小さい位。緯度的にも北海道なのですが地中海性気候の温暖な気候です。

1991年にユーゴスラビア社会主義連邦共和国から独立し、2013年にはEUに加盟しました。ユーロの導入を見送り、ヨーロッパ内を自由に行き来出来るシェンゲン領域国にもなっていませんが、風景、人々のメンタリティ、生活、そして食習慣、全てにおいて東欧や旧ユーゴスラビア圏内で一番西ヨーロッパに近い国だと思います。

日本の皆様にとっては聞き慣れない国かもしれませんが、結構な観光大国です。クロアチアは今に限らず、旧ユーゴスラビアの時代からヨーロッパの人達から愛されるバカンス地でした。透明度の高い海、光り輝く太陽、温暖な気候、美しい街並み、そして新鮮な魚介類。北ヨーロッパの寒い地域の人達にとってクロアチアは天国のような国なのです。

クロアチアには驚くほど沢山の魅力がつまっています。気候が良く、観光資源に富み、国土の殆どがビーチリゾートと言っていいぐらいのもの凄い地形。更にはこの国の人達って、イタリア人の陽気と東欧の勤勉が交じり合っているような感じなんです。まさに良い所どりのクロアチアは近い将来、確実にヨーロッパを代表する世界的な観光国となるはずです。

 

クロアチア料理の魅力とは?

IMG_5727そんなヨーロッパ最強のポテンシャルを抱えたクロアチアではどんなものが食べられているのでしょうか。クロアチア料理とはどんな食べ物なのでしょうか。

クロアチアはとても小さな国です。それでいて地中海沿いの沿岸部、首都がある内陸部とでは全く風土が異なります。沿岸部と内陸部では風土が違う上に異なった国の統治を長い間受けてきた歴史があります。風土だけでなく、文化まで異なるとあっては北海道よりも小さい国だと言うのに、沿岸部と内陸部では全く異なった食文化を持ちます。

私が初めてクロアチア料理を食べたのは沿岸部のレストラン。実は私、とってもがっかりしてしまいました。観光客のみならず地元の人達からも評判の高いレストランで食事をしたのですが、見るからに、そして食べるからにイタリア料理だったからです。ヨーロッパの殆どの沿岸部はビーチリゾート化され、イタリア料理のレストランが幅をきかせています。老若男女が好き嫌いなく、お手頃価格で食べられるのがイタリア料理。ヨーロッパのビーチリゾートではイタリア料理の侵略が凄すぎて、各国特有の郷土料理を提供するレストランを見つける事が難しくなっています。

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ついにバルカン半島にまでイタリア料理の侵略が押し寄せたのかと悲しくなってしまったのは単に私の無知なるがゆえでした。クロアチア沿岸部のダルマチア地方は400年もの長きに渡ってベネチア共和国の統治下にあったのです。地中海のアドリア海で獲れる新鮮な魚介類、地中海性気候で育つ野菜や果物、良質なオリーブオイル、フルーティなワイン。イタリア南部の特徴と何の変わりのない風土と400年のイタリア統治の歴史 。地理を知り、歴史を紐解けばクロアチアの沿岸部でイタリア料理が食べられている事は理にかなった事なのです。

今回私はミラノに住むイタリア人と一緒にクロアチアを旅行しました。レストランで初めてクロアチア料理を食した時の彼の言葉がとても印象に残っています。絶対イタリア人には言わないで欲しいんだけど・・・、そう前置きをした後でこそっと私に言ったのです。ここの料理は本場イタリアよりイタリアだよ。ベニスでイタリア料理だと信じて訳のわからない料理を高いお金出して食べている観光客の皆に耳打ちしたいよ。本当の、真のイタリア料理を食べたいのならお隣のクロアチアへ行くべきだと。

全くもって彼の言う通りで、クロアチア沿岸部ではどのレストランでもとても満足度の高いイタリア料理を食べる事が出来ました。特にパスタ、リゾット類が最高に美味しかった。後は何と言ってもアドリア海の魚介類。イカ墨のパスタなんて天にも昇る味でした。

この美味しさの秘密は何なのか。私達は一生懸命考えました。多分一番の理由はイタリア人にはない生真面目なクロアチア人気質で、観光客に対しても誠実に料理をしているからなのだと思います。

そしてオリーブオイル。イタリア料理はオリーブオイルが決め手となります。同行したイタリア人は他の多くのイタリア人同様、自国の料理を崇拝し、特にオリーブオイルに厳しく、イタリア産のオリーブオイルしか口にしない人です。オリーブオイルを購入する際はラベルを隅々までチェックし、育ちも、瓶詰にされる工程も全てイタリアで行われているオリーブオイルである事を確認してから購入します。

私達は昔からイタリア産とスペイン産のオリーブオイルの優劣を巡って争ってきた仲です。それだけメイド・イン・イタリーに拘りのある人なのに、クロアチア旅行最後の日にクロアチア産のオリーブオイルの瓶を3本購入したのを私は決して見逃しませんでした。彼いわく、クロアチアのオリーブオイルは収斂性の味がしないらしいです。

この「収斂性の味」とはオリーブオイルよりワインのテイスティングで聞く事が多い言葉で、味わいの中の渋みを表現する時の、口の中がキュッと締め付けられるような感覚を指します。クロアチアのオリーブオイルにはそれが全く感じられないと言うのです。余り知られてはいないけれど、クロアチア産のオリーブオイルは口うるさいイタリア人をもうならせるクオリティを持ったオリーブオイルのようです。

加えてクロアチアの沿岸部ダルマチア地方はギリシャやローマ時代から続く塩の産地としても有名です。最上級のオリーブオイルと塩、それがダルマチアの料理の決め手となっているようです。

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