世界食べ尽くしの旅 Españoleando

スペイン在住のフードライターが、素敵な人達に出会いながら、世界中を遊んで食べ尽くすの記録

スウェーデン風シナモンロールのレシピ 世界のレシピスウェーデン料理編

      2019/02/19

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シナモンロールはスウェーデンで生まれました。日本の皆様はシナモンロールと聞けば、アメリカ版の甘いクリームがたっぷりかかったものを思い浮かべる方の方が多いのかもしれません。本場スウェーデンのシナモンロールは、甘さ控えめでスパイスがきいた大人の味。そして何だか慎ましく、素朴な感じがします。戦後の苦しい時代に生まれた味だからなのでしょうか。

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本場スウェーデンのシナモンロールのレシピ

シナモンロールの材料

ドライイースト 小匙2
強力粉と薄力粉を混ぜたもの 500g
*薄力粉が多めの方が生地がしっとりします。強力粉より薄力粉を多め、を意識して混ぜて下さい。
砂糖 大匙4
牛乳 300ml
卵 1個
バター 100g
塩 小匙1
カルダモン 大匙1 

(フィリング)
バター 適量
砂糖 50g
シナモン 沢山

(仕上げ用)
溶き卵 1個分
水 大匙2杯
パールシュガー
粗挽きアーモンド

シナモンロールの作り方

①大き目のボールに薄力粉とカルダモンを入れます。

※生地が発酵すると倍に膨らむので、かなり大き目がいいと思います。

②別容器でバターを常温、または電子レンジで柔らかくしておきます。

③鍋で牛乳を軽く沸騰させます。小さな泡が表面にフツフツ出てくるぐらいで火を止めましょう。砂糖を加え溶かしたら少し冷まし、ドライイーストを入れて10分程置いておきます。

④粉の入ったボールに溶き卵、先ほどの牛乳を入れて木べらで混ぜます。丸く一つの塊になるぐらいになったら塩を加えます。この塩を入れるタイミングはとても重要。イーストは水分に触れると発酵を始めるのですが、その水分に塩が入っていると上手くいきません。粉と水分が全部きちんと混ぜった時点で塩を加えるよう注意しましょう。

⑤生地をボールから薄く粉をふった木の台に移します。バターを加えてこね始めます。バターを入れた後はベトベトし、生地が上手くまとまらず、こねるのが大変かと思います。様子を見ながら粉を追加し、根気よくこねて下さい。叩きつけるのも、手前から奥に向かって手のひらで生地を台にこすりつけるようにしてこねるのもいいでしょう。

※一番大切なのは、ここで生地にしっかり粘り気を出す事です。小麦粉に水分を加えてこねると、グルテンという成分が結束し、粘り気と伸びのある生地になります。このグルテンの膜で発酵の時に出てくるガスを受け止め、風船のようにふくらませる事が大切です。パン作りの一番の基本なので、ここできちんと伸びのあるゴム風船を作らないとガスが漏れ、膨らまずに固いパンとなってしまいます。

ただバゲットなどの粗い気泡のあるパンを作る時にはこね過ぎては絶対ダメ。パン作りは自分が作りたいパンの種類によってこね方が変わるので注意が必要です。このこねの段階が大変めんどくさいので、ホームベーカリーを使う人も多いです。生地は耳たぶの固さが目安。生地が柔らかければ、柔らかい程フワフワのパンになりますが、柔らかすぎる生地は成型するのが大変です。見極めて下さい。

⑥充分こねたらひと塊にしてボールの中に戻し、乾燥しないように濡れた布巾をかけて放置し発酵させます。25度位の場所で30分程でしょうか。だいたい2倍の大きさになるかと思います。

⑦発酵の終わった生地を小麦粉をふった木の台に移します。半分ぐらいの大きさに切り、棍棒で25cm程の長さの長方形に伸ばします。

⑧伸ばした生地の表面にバターを薄く塗ります。写真だとマーガリンのようなパッケージですが、北欧の人達はマーガリンを毛嫌いしているので中身はバターです。

⑨シナモンとグラニュー糖を混ぜたものをバターの上に、生地全体にいきわたるよう、たっぷり目にふりかけます。

⑩長方形の下側の長い辺から生地をぐるぐる巻いていきます。結構きつめに巻いた方が形が崩れなくて良いです。巻き終わりをしっかりととめ、全体の形を整えます。レーズンやナッツ、粒チョコなどを一緒に巻く人も多いです。勿論美味しいのですが、私的にはシナモンとカルダモンだけのシンプルバージョンの方が好みです。

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⑪一人前の大きさに輪切りにします。スケッパー、なければ包丁を使ってスパッと切っていきます。このスパッが上手くいかないと、しっかり膨らみません。

⑫切り口を上にしてカップケーキの型に入れます。オーブン皿にパラフィン紙を敷いて生地を並べるのもいいでしょう。この後、最終発酵させるのでキツキツに生地を並べないよう注意しましょう。

⑬生地が1、5~2倍になるまで発酵させます。40度のオーブンで15分、25度の部屋なら40分程度が目安です。オーブンに入れるなら、事前に霧吹きで水をかけます。常温で発酵させるなら濡れた布巾を上に被せて乾燥を防ぎましょう。

⑭発酵が終ったら卵に水を加えた溶き卵を表面に塗ります。お好みで粗挽きアーモンド、そして最後にニブシュガーをふりかけます。

⑮オーブンを220度に予熱します。

⑯焼き時間はオーブンやシナモンロールの大きさによって異なりますが、だいたい12分程度と考えて下さい。

ニブシュガーとはパールシュガー、ヘイルシュガーとも呼ばれている、精製された白砂糖の事です。粗塩のように固くて、粒が大きい不透明な砂糖でオーブンで焼いても溶ける事がありません。北欧ではとてもポピュラーで焼き菓子、菓子パンのデコレーションとして使われています。

 

シナモンロールの歴史

シナモンロールはスウェーデンで生まれました。外交の力と中立宣言によって、第一次世界大戦時に戦場となる事は免れたのですが、経済は激しく落ち込みました。戦争後は多くのスウェーデン人家庭が、食材を切り詰めて生きていかねばなりませんでした。そんな時代に生まれたのがシナモンロールです。苦しい時代であっても、比較的手に入りやすかった材料だけを使っているので、直ぐに人気となり全国へ広まりました。

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スウェーデンのシナモンロールの特徴

 

 

 

スウェーデンのシナモンロールはスパイスの効いたエキゾチックな大人の味がします。このスパイスとして使われているカルダモンが、スウェーデンのシナモンロールの味を決定づける大きな立役者。シナモンロールと言うからにはシナモンが主役なのですが、スウェーデンの人達はカルダモンの入っていないシナモンロールなんて、泡のないビールのようなものだと言います。

カルダモンはインドを原産とする、歴史的に最も古いスパイス。ショウガ科の植物ですが、ショウガの味はなく、でも同じような清涼感とピリッとした辛みがあります。更には気品のあるエキゾチックな香りとほろ苦さ。そんな独特な風味から、スパイスの女王とも呼ばれています。

スウェーデン人はこのカルダモンが大好きで、一人当たりの消費量がアメリカの50倍はあると言います。カルダモンはカレー料理に欠かせないスパイスで、肉料理の匂い消しなどにも使われます。スウェーデンに限らず北欧では実に多くの焼き菓子にカルダモンが使用されているんです。特にクリスマスのお菓子に必要不可欠で、クリスマス期間中の北欧はカルダモンの香りで溢れていると言います。

 

シナモンロールとスウェーデンの関係

10月4日はシナモンロールの日。スウェーデン人はシナモンロールが大好き過ぎるので、1年に一回、シナモンロールを皆で称える日を作りました。パン屋、カフェ、レストラン、スーパー、コンビニ。スウェーデンでは街の至る所でシナモンロールが売られています。10月4日に限らず、何時でも何処でも食べられているのですが、この日は通常の3倍の売上となるのだそう。

「シナモンロールが嫌いなスウェーデン人は存在しない」誰もがそう言い切ります。確かに何時でもシナモンロールはスウェーデン人の身近にあります。例えばお茶の時間をスウェーデン語で「フィーカ」と呼ぶのですが、このフィーカに欠かせないのもシナモンロール。

スウェーデンの人達は家に人を招くのも、招かれるのも大好きです。長く厳しい冬の間、家に中に閉じこもりがちになるので、本格的な冬が始まるまで友達や家族の家を行き来して楽しみます。誰かを招いたら、まず初めにとりかかるのがシナモンロール作り。シナモンロール抜きでお客様をお迎えするなんて、あり得ない事なのです。

こねるのがちょっと面倒くさいけど、是非一度本場スウェーデンのシナモンロール、スパイスの効いた大人の味を再現してみて下さい。

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