ポルトガル料理30選 ポルトガルの美味しくて有名なグルメまとめ
2019/12/30
ポルトガル料理とは何なのか。ポルトガルを訪れたら絶対食べて欲しい、おすすめのポルトガル料理を厳選しました。ポルトガルのレストランで注意しなければいけない事。着席するなり給仕係が色々な前菜、生ハムやチーズ、イワシのパテなどを出してきます。これを無料のサービスだと思って食べてしまうと会計の時にびっくり。食べた分だけ加算されるシステムなので、食べたいと思ったらそのまま置いてもらい、いらないと思ったらさっさと下げてもらいましょう。ポルトガルの観光名所が知りたかったらこちらの記事をチェックして下さい。
フランセシーニャ (Francesinha)
ポルトガル北部、ポルト近辺の名物料理。ポルトガルの若者達と外食すると、95%の確率でフランセシーニャ専門店へ連れてかれる。ハム、チーズ、肉やラード、色々な具をはさんだサンドウィッチに大量のとろけるチーズをのせて焼き、最後にピリッとくる特製ソースをたっぷりかけた食べ物。
ただでさえカロリーの化け物なのに、目玉焼きをのせたり、ポテトフライと一緒に食べたりして更にカロリーを増量させる。伝統的というより比較的新しい料理で、ボリュームがあり、1皿8ユーロ位でお腹いっぱいになる。安くて美味しいのでポルトガルの若者たちから絶大な人気を誇り、愛され過ぎて専門店が乱立している。
ポルトガルのチーズ (Queijo)
ポルトガルはチーズが美味しい。地方ごとに異なるタイプのチーズがあるので、土地ごとに色々と食べ比べするのが楽しい。日本では出回っていないチーズなので、滞在中に是非お試しあれ!
一番のおすすめは[Queijo da Serra da Estrela]、クリーム状のちょっとクセのあるチーズで、ポルトガル国外での知名度は0だけど本気で美味しい。
同じクリームタイプの[Queijo de azeitao] も捨て難し。こっちは羊のミルクで作るのでピリッとした辛さが特徴。更にもっとクセのある[Queso de Evora]も美味。
バカリャウ料理 (Bacalhau)
ポルトガル料理と言えばバカリャウ。バカリャウとは塩漬けしたタラを乾燥させた、昔からある保存食。水で戻してから調理する。ポルトガル人はバカリャウで出来ている。毎日のように食べるし、1年間作り続けても大丈夫な数のレシピがある。
バカリャウ・ア・ブラス (Bacalhau a Braz)
バカリャウ料理の中で一番有名なのがバカリャウ・ア・ブラス。美味しくて、作るのが簡単なのでポルトガル人の食卓に一番頻繁に登場する家庭料理。タラの塩辛さがジャガイモで緩和されてなんともいい感じ。ポルトガル全土何処でも食べる事が出来る。勿論レストランでも定番メニュー。
バカリャウ コン ナタシュ (Bacalhau com natas)
数あるタラ料理の中で一番有名なのは前述のバカリャウ・ア・ブラス。でも一番おすすめしたいのはこっちかも。タラ、ジャガイモ、玉ねぎをグラタンみたいなベシャメルソースであえた料理。
バカリャウ コン ミガス デ ブロア (Bacalhau com migas de broa)
前述のバカリャウ・コン・ナタスがタラ料理の中で一番おすすめと書いた後に、やっぱりこっちかも、と思い悩んだ一品。塩タラと一緒にキャラメル状になるまで炒めた玉ねぎ、茹でたジャガイモ、その上にトウモロコシのパンを細かく刻んでオーブンで焼いた料理。
パステス・デ・バカリャウ (Pasteis de Bacalhau)
バカリャウにジャガイモ、玉ねぎ、パセリなどを混ぜて成形し、油で揚げるポルトガル風コロッケ。ビールのお供に最高。最近特に流行ってるらしく専門店も沢山できた。チーズがたっぷり入った新タイプも美味しい。
ビファーナ(bifana)
ポルトガルのB級グルメを代表する食べ物。薄切りの味付け豚肉が沢山つまったサンドウィッチ。ポルトガル人愛用のおやつ。小腹が空いた時は絶対にこれ。安くて美味しい。お店によって味付けが異なるので色々と食べ比べてみるべし。中には行列の出来る人気店も。見つけたら絶対並ぶべし!
カルネ・ド・ポルコ・アレンテジャーナ (Carne de Porco a Alentejana)
豚肉とアサリ、ポルトガルの海と山の幸が奏でる最高に美味な組み合わせ。アレンテージョ地方の郷土料理で、この地方はポルトガルで一番美味しい土地とされている。決め手はパクチー。でもパクチー嫌いな人でも大丈夫な位マイルドな味。美味しいソースをたっぷり吸い込ませて食べるポテトも最高。
ポルトガル料理はお隣のスペイン料理と似ているようでいて全く異なる。それはパクチー(コリアンダー)などの香味野菜、香辛料を使うから、何だかエキゾチックな味になる。
コシード・ア・ポルトゥゲーザ (Cozido a Portuguesa)
ポルトガル風の煮込み。豚、鶏、牛、肉なら何でも全部入って更には腸詰類、野菜、豆も入るボリュームたっぷり料理。豚の耳や骨なども入るので、豚の旨みがぎっしり。コトコト煮込んで作るポルトガルのお袋の味。心も体もほっこりで栄養価も満点。スープだけを前菜として飲み、具をメインディッシュとする。
ポルト風モツ煮(Las tripas a moda do Porto)
ポルト地方名物、モツ煮込み。15世紀頃、王様がポルト市民の食糧を全て取り上げてしまったので臓物しか食べるものがなくなった。そんな状況から生まれた庶民の味。とても有名な料理で、今でもポルト市民は他の地方のポルトガル人から愛情を込めてTripeiros、臓物屋と呼ばれている。ボリューム満点、栄養価も高く、安くて美味しい。隠し味はポルトワイン。付け合わせは米、これもまた西ヨーロッパでは珍しい。
ポルトガルの米料理
ポルトガルは米料理が豊富で美味しい。何を食べても美味しい。それに日本人の口に合う。
アロス デ パト (Arroz de Pato)
ポルトガルの米料理の中で最強だと思う。カモ肉の入った炊き込みご飯。最後はオーブンで仕上げるので香ばしい。脂っこさを緩和させるのにオレンジを加える店もある。もう泣ける程美味しい。ボディのしっかりした赤ワインとの組み合わせが最強。
アロス デ プルポ (Arroz de Pulpo)
ポルトガル一番の米料理はカモ肉ご飯で迷いなし。そしてタコ飯がぴったり後につく。ポルトガル人はタコを調理するのが本当に上手。スペイン以上にバラエティがある。
アロス・デ・マリスコス (Arroz de mariscos)
パエリアのおじや版のような料理。色々なシーフードが入って、まぁ、普通に美味しい。ポルトガルのワイン、Vinho verdeと合わせるのがベスト。でもポルトガルで米料理を食べるならこれよりも前述のカモ肉、もしくはタコ飯を食べて欲しい。
Arroz de Cabidela
鶏肉、そして鶏の血で作るリゾット。ワインビネガーで味を調える。何とも言えない味。はまる人ははまるけど、ダメな人はダメな無理。Arroz de Sarabulhoと言えば鶏肉ではなく豚肉バージョンの血入りのリゾット。食べやすさ的には鶏肉の方がいい。
ポルトガルの腸詰
腸詰類はやっぱスペインが一番美味しいけどポルトガルのも悪くない。基本的にはスペインと同じで赤っぽいのがピリ辛系。
スペインでは豚のもも肉は生ハムに加工される。ポルトガルは腸詰にも使うので偶に何とも肉肉した素晴らしい腸詰に当たる事がある。それに当たったらラッキー、世界で一番美味しい腸詰だから。
Morcela
豚のラードと血で作る黒ソーセージ。地方によっては米入りの血のソーセージ。好きな人は大好き。血系の食べ物は食べ慣れないとキツイかも。ポルトガル人は煮物にも良く使う。
Alheira de Mirandela
珍しく鶏肉、または肉を全く使わないで作る腸詰。かつて禁教であったユダヤ教徒の人達が信仰を悟られないよう、豚肉を食べてるふり用に作ったとされる。フニャフニャした味。
サルディーニャス・アサーダス (Sardinha Assadas)
ポルトガルの沿岸部を訪れたら絶対食べたいイワシの塩焼き。海沿いのレストランの定番メニューで、ビーチの上でバーベキューしてる。散歩してると美味しそうな匂いに誘われてついついレストランへ足を踏み入れてしまう。粗塩だけの味付け。シンプルが一番美味しい。ポルトガル人は焼き立てのイワシにオリーブオイルをドボドボかけて食べる。
Polvo à Lagareiro
ポルトガルを訪れたら絶対食べて欲しい食材がタコ。メチャクチャ美味しい。一番タコそのものを楽しめるのがこれ。タコの足をオーブンで焼いたもの。味付けはシンプルにオリーブオイル、ニンニク、そして西洋パセリ。ポルトガルのクリスマスの定番料理。
タコのサラダ Salad de Polvo
ポルトガルのタコはどう料理しても美味しい。オリーブオイルでマリネして作るサラダも是非食べてみて欲しい。
カルド・ヴェルデ (Caldo Verde)
ポルトガルを代表するスープ。日本の青汁の材料となっているケールが沢山入った緑色のスープ。作り方は簡単だけど、野菜を細く切るのが大変メンドクサイ。でも市場へ行くと既にカルド・ヴェルデ用に千切りにされたケールが量り売りされてる。優しい味で、ポルトガル人にとっての味噌汁みたいな位置付け。ケールの他にジャガイモ、玉ねぎ、腸詰などが入る。
ボーロ・ド・カコ (Bolo do caco)
マデイラ島の名物。熱した石で焼いたパンにガーリックバターをたっぷり塗る。外側はカリカリ、中はスポンジ状。茹でたサツマイモを混ぜて作るのでほんのり甘く病みつきになるパン。ガーリックバターに入るコリアンダーがアクセント。良い仕事をしている。
Amêijoas à Bulhão Pato
アサリをオリーブオイル、ニンニク、白ワインで煮る、ここまでならスペイン料理と同じだけど、西欧ではまず使う事のないパクチーが入る。ビールとの相性が最高過ぎ。勿論キンキンに冷えた白ワインも合う。
Feijoada
ブラジル名物の豆料理だけどポルトガルでもやっぱり良く食べられている。ボリュームたっぷり、栄養価も凄い。
ポルトガルのスウィーツ
ポルトガルのスウィーツは甘すぎるのが多いけれど総じてレベルが高い。フランスのような洗練さはないけれど素朴で優しい味がする。
パステル・デ・ナタ (Pastel de Nata)
リスボンにあるジェロニモス修道院で生まれたポルトガルを代表するスウィーツ。サクサクのパイ生地の中に甘さ控えめのクリームがたっぷり。ポルトガル全土、何処でも食べる事が出来るけれど所詮「パステル・デ・ナタもどき」。ポルトガルを訪れたからには門外不出の秘蔵のレシピで作る本店で食べて欲しい。常に長蛇の列が出来る超人気店。でも並んでまでも食べる価値は絶対ある。
パン・デ・ロー (Pao de lo)
日本でも流行った中が半熟になったカステラ。お隣のスペインでは半熟の生地を食べるとお腹を壊すと信じられているので存在しない。ポルトガル料理ってスペインに比べるとめちゃ革新的。
Queijadas de Sintra
世界遺産にもなっているシントラの街で生まれたお菓子。ポルトガル版チーズケーキ。普通に美味しいのでシントラを訪れたら買ってみよう。シントラに限らずポルトガル全土で食べる事が出来る。これに関しては何処で食べても普通に美味しい。
ポルトガルの焼き菓子
ポルトガルには10メートルごとにスウィーツ屋があるのでは、ってくらいパン屋、スウィーツ屋が多い。でもちょっと日本人には甘すぎるかも。中にはどんぴしゃりな焼き菓子もあるので色々と食べてみて。安いから大丈夫!
ポルトガルのワイン
一番有名なのがヴィーニョ・ヴェルデ (Vino Verde)、緑のワインと呼ばれる微炭酸のワイン。キンキンに冷やして飲むと最高。でも私的に一番お勧めなのはポルトワイン。甘いのが大丈夫な人は是非。
ポルトガルのコーヒー
ポルトガルはコーヒーが最高に美味しい。イタリアよりいけてる。豆がいいのか?基本はカフェオレじゃなくてエスプレッソ。小さなカップでクイッと一気飲み。ポルトガル人はこの少量のコーヒーに砂糖を何袋も入れて飲む。