1985年の誕生から40年以上が経過した今、スーパーマリオは単なるゲームのキャラクターを超え、日本を代表する顔とも言える存在になっています。スーパーマリオを求めて来日する観光客がとても多いので、今回は世代や国境を越え世界中で愛され続けるスーパーマリオの世界へご案内します。
1985年、ファミコンから始まった伝説の第一歩

Evan-Amos, Public domain, via Wikimedia Commons
スーパーマリオは1985年に、ファミリーコンピュータ用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』として初めて登場しました。当時としては画期的な「横スクロールアクション」は、家庭用ゲームの可能性を無限に広げました。
「走る」「跳ぶ」という極めてシンプルな操作性でありながら、多くのプレイヤーを引き込みました。絶妙なジャンプのタイミング、隠しブロックの発見、そして「Bダッシュ」のスリル。これらは今もなお、多くのアクションゲームの基礎となっています。
なぜマリオは「つなぎ」に「帽子」なのか?
団子っ鼻や作業服。実は、マリオの見た目は「当時の技術的限界」から生まれた工夫の賜物です。それが今ではマリオに欠かせないトレードマークとなりました。
マリオの大きな鼻と髭の秘密
1画素(ピクセル)が大きかった当時、顔の表情を作るのはとても困難でした。そこで鼻を大きくし、口の代わりに髭を描くことで、顔の向きをはっきりさせることに成功しました。
マリオはなぜ帽子をかぶっているのか?
マリオの帽子も必要に迫られての選択でした。激しいジャンプをしても髪の毛がなびくアニメーションを描く必要がないよう帽子を被せることにしたのです。
マリオがつなぎ(オーバーオール)を着ている理由
また、腕を振って走っている様子を分かりやすくするため、袖と胴体の色を分ける必要がありました。そこでオーバーオールを着せることにしたのです。
「スーパーマリオに会いたい」という願いを叶える場所
訪日観光客のガイドをしていると、「スーパーマリオ」に会いたいとリクエストされることが多いです。親子代々でスーパーマリオのファンというお客様が多いのです。
リアルなマリオの世界へ!ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)

Sergiy Galyonkin from Raleigh, USA, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons
2021年、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内に「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が誕生しました。
一歩足を踏み入れれば、そこはスーパーマリオのゲーム画面そのままの世界。ハテナブロックを叩いたり、マリオカートでレースを楽しんだり、子供の頃の夢が叶う場所です。
現地の絶品グルメ情報
USJ内の「キノピオ・カフェ」では、ここでしか食べられない「スーパーキノコ・ピッツァボウル」や「マリオ・バーガー」を楽しめます。2026年には期間限定で、新作映画とコラボした特別メニューも登場。味も見た目も大人を唸らせるクオリティです。
京都の新名所!「ニンテンドーミュージアム」で歴史を辿る
2024年10月に京都府宇治市にオープンした「ニンテンドーミュージアム」も見逃せません。任天堂の旧小倉工場をリノベーションしたこの施設は、マリオファンにとっての「巡礼地」となっています。
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圧倒的な展示: 創業時の花札から、最新のNintendo Switch、そしてマリオがどう進化してきたかの系譜を実物で確認できます。
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巨大コントローラー体験: 二人で協力して巨大なファミコンコントローラーを操作するアトラクションは、夫婦や友人と盛り上がること間違いなし。
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クリエイティブなワークショップ: 自分だけの「花札」を作る体験など、任天堂の原点に触れることができます。
ショッピングとアートの融合『Nintendo KYOTO / TOKYO / OSAKA』
主要都市にあるオフィシャルストアは単なるグッズ売り場を超え、フォトスポットとしても人気を博しています。特に、京都・河原町の「Nintendo KYOTO」は、屋上にあるマリオの巨大オブジェが圧巻です。
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限定グッズの宝庫: ここでしか手に入らない、洗練されたデザインの文房具やアパレルは、大人が日常使いできるクオリティです。
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マリオのトリビア: なぜ「マリオ」という名前になったのか?実はアメリカ任天堂の倉庫の大家「マリオ・セガール」氏に似ていたから、という有名な逸話も、ストア内の歴史パネルで学ぶことができます。
夢の続きをホテルで!『MIMARU京都 河原町五条』
夢の続きを夢でみるための「マリオのコンセプトルーム」。アパートメントホテル「MIMARU」の一部施設では、任天堂の協力により、部屋全体がゲームの世界になった特別ルームが用意されています。
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壁一面のゲーム画面: ベッドに寝転がりながら、巨大なマリオの世界に包まれる体験は、家族連れや海外からのゲストにも大人気です。
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朝までマリオ大会: 備え付けのNintendo Switchで、最新の『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』などを楽しむ贅沢な時間が過ごせます。
世界が認めた芸術!ゲーム音楽として初の快挙
マリオの魅力は画面の中だけではありません。あの特徴的なBGMは、音楽を聞くだけで誰もがマリオの世界を思い浮かべることができるほど。
2023年には、『スーパーマリオブラザーズ』のテーマ曲が、世界最大の図書館であるアメリカ議会図書館の「全米録音資料登録簿」に収蔵されました。これはゲーム音楽としては史上初の快挙です。
映画界をも席巻!2026年には待望の続編も
2023年に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、日本のみならず世界中で記録的な大ヒットを収めました。
米映画情報サイト「Box Office Mojo」によると、2023年7月の時点で世界興行収入が13億ドルを超え、ゲーム原作の映画として歴代1位、アニメーション映画としても当時の歴代2位を記録したのだそう。
2026年4月3日には、米・日本を含む世界各地で、『スーパーマリオ』の新作アニメ映画(続編)が公開されます。前作を凌ぐスケールで描かれるマリオの活躍に、世界中のファンが大きな期待を寄せています。
世代と国境を超え、マリオの冒険は終わらない
アメリカでは、マリオはミッキーマウスに匹敵するほどの知名度を誇り、3月10日は「MAR.10」が「MARIO」に似ていることから「マリオの日」として祝われています。
マリオというキャラクターを「タレント」のように扱い、ゲームだけでなく、映画、テーマパーク、そして博物館へと展開する任天堂の戦略は、今や世界中の企業が手本とするビジネスモデルとなりました。日本を訪れたからには是非、マリオに会って下さいね!
著者プロフィール
ヨーロッパ在住の旅と食のプロガイド
主にスペインに拠点を置いて30年。プロの観光ガイドとして、これまで数多くの日本人旅行者の皆様を世界各地でご案内してきました。また、日本国内ではスペイン語圏からの観光客をお迎えするガイドとしても活動。
ガイド業の傍ら、その土地ならではの「食」と「旅」の魅力を伝えるライターとして、雑誌や専門メディアにて、現地発のリアルな情報を多数掲載しています。「ガイドの視点」と「食へのこだわり」で、皆様の旅がより豊かなものになるよう、最新の情報をお伝えします。

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