世界中で社会現象を巻き起こし続けている『鬼滅の刃』。その勢いは衰えるどころか、さらなる盛り上がりを見せています。今回は、ファンなら一度は訪れたい鬼滅の刃の「聖地」を紹介していきます。
『鬼滅の刃』現象:日本映画史上初の快挙
国内はもちろん海外でもブレイクし、社会現象ともなった『鬼滅の刃』。原作マンガもアニメ版もその人気は海を越え、全世界へと広がっています。
劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』は、全世界の総興行収入が1,063億円を記録したと配給会社アニプレックスが発表しました。全世界の総興収が1,000億円を超えるのは日本映画では初めてだといいます。
2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、『千と千尋の神隠し』が19年にわたり保持していた記録を塗り替え、歴代興行収入1位の座に輝きました。2024年5月から配信された『柱稽古編』が、Netflix全世界ランキングで1位を獲得したことも、記憶に新しいですね。
【栃木】「藤襲山」を彷彿とさせる幻想的な「あしかがフラワーパーク」

鬼滅の刃の聖地として、訪日観光客が右肩上がりに増えているのが栃木県にある「あしかがフラワーパーク」です。樹齢160年のフジの木が咲き乱れる様が、鬼殺隊の最終選抜の舞台となる「藤襲山(ふじかさねやま)」と重なることからSNSで話題となり、ファンの間で聖地として定着しました。
旅のポイント
4月中旬から5月中旬の「ふじのはな物語」。ライトアップされた大藤は、まさに藤襲山の結界そのものです。混雑を避けるなら、平日の早朝または夜間のライトアップ終了間際がおすすめです。また、藤の季節以外でも、冬季は日本三大イルミネーションに選ばれた「光の花の庭」が開催され、紫色のLEDで再現された「光の藤」を楽しむことができます。
ここでしか食べられない名物:
パーク内の売店で販売されている「藤ソフト」は必食です。藤の花の香りをイメージした上品な甘さで、見た目も鮮やかな薄紫色。聖地巡礼の記念にSNS映え間違いなしの逸品です。
【福島】「無限城」へ迷い込む体験。会津・芦ノ牧温泉「大川荘」
福島県会津にある旅館「大川荘」も、エントランスの入り組んだ空間が鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の本拠地「無限城」に似ていることから聖地となりました。中央の浮き舞台での三味線演奏が、作中に登場する鳴女(なきめ)を連想させることでさらに注目を集めるようになりました。
大川荘の総支配人によれば、実際にモデルなのかどうかは不明ですが、以前よりも若い家族連れや20代の宿泊客、コスプレをして館内で撮影を楽しむ人が増えたといいます。
旅のポイント
劇場版『無限城編』の公開以降、週末の予約が非常に取りづらくなっています。数ヶ月前からの予約を推奨します。宿泊が難しい場合でも、日帰り入浴プランを利用することでこの圧巻のロビーを体験できます。
また、会津若松駅から「お座トロ展望列車」に乗って芦ノ牧温泉駅へ向かうルートは、まさに「無限列車」から「無限城」へ向かうような旅情を味わえますよ。
会津の名産・グルメ:
会津地方の名物といえば「ソースカツ丼」。分厚いカツを甘辛いソースにくぐらせたボリューム満点の一品です。また、伝統料理の「こづゆ」は、干し貝柱のだしが効いた優しい味わいで、大正時代の雰囲気にもぴったりです。
【東京】物語が動き出した場所。浅草の「大正ロマン」を歩く

主人公の炭治郎が鬼舞辻無惨と初めて遭遇する浅草も、聖地巡礼に欠かせない場所となっています。当時の浅草は日本初の映画館ができるなど、日本で最も華やかな最先端の街でした。
少し足を伸ばして「東京国立博物館」などへ行くと、大正時代の着物や生活様式の展示があり、作品背景への理解が深まります。また、浅草の仲見世通りを炭治郎のように「山出しの少年」の気分で歩くと、現代のビル群との対比に驚かされることでしょう。
【歴史の扉】大正時代の浅草と『鬼滅の刃』
炭治郎が浅草の街の眩しさに驚いたシーンがありますが、当時の浅草は「浅草十二階(凌雲閣)」という日本初の電動エレベーターを備えた高層ビルがそびえ立つ、まさに不夜城でした。2026年の今、私たちがスカイツリーを眺めるような感覚を、当時の人々は抱いていたのです。この「光(文明)」と「影(鬼)」のコントラストこそが、浅草編の魅力と言えます。
浅草の定番名物:
炭治郎が浅草で食べた「山かけうどん」をイメージして、浅草の老舗でうどんや蕎麦をいただくのはいかがでしょうか。お土産には「人形焼」や「雷おこし」が定番ですが、最近は炭治郎の羽織の市松模様をあしらったモダンな和菓子も人気です。
【福岡】炭治郎の名の由来?謎深き祈りの地:宝満宮 竈門神社
福岡県太宰府市にある「宝満宮 竈門(かまど)神社」は、主人公・竈門炭治郎の名字と同じ名称であることから、ファンの間で聖地として注目されています。作者の吾峠呼世晴先生が福岡県出身であることも、その関連性を強く意識させています。
旅のポイント
古くから「縁結び」の神様として知られていますが、近年はキャラクターを描いた絵馬が奉納される「聖地」としての顔も持っています。
太宰府の名産:
参道で売られている「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」は絶対に外せません。焼きたてのパリッとした皮と、程よい甘さのあんこは、聖地巡礼の疲れを癒してくれます。
【奈良】全集中の一撃をその手に:柳生一刀石

奈良市柳生町にある「一刀石(いっとうせき)」は、炭治郎が最終選抜に行く前に斬った巨大な岩を彷彿とさせると、ファンの間で人気を呼んでいます。柳生宗厳が天狗を相手に修行し、天狗を斬ったつもりが岩が真っ二つに割れていたという伝説が残る場所です。
旅のポイント
岩の割れ目に木刀を構えて写真を撮るのが定番です。最近では、より劇中の雰囲気に近づけるための小道具の貸し出しを行っている周辺施設もあります。山道を通るため、歩きやすい靴での訪問が必須です。
奈良の特産:
柳生地方の名産「柳生茶」の香ばしい味わいは格別です。また、奈良市内まで戻れば、保存食としても歴史のある「柿の葉寿司」を旅の供にするのもおすすめです。


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