2026年に訪ねたい日本の花火大会:日本三大花火から穴場まで

日本の夏、そして秋を象徴する花火。その技術力は世界一と言われ、もはや「夜空の芸術」の域に達しています。今回は訪日観光ガイドが厳選する「2026年に絶対に行くべき」花火大会をご紹介します。地元でしか味わえないグルメ情報と共に、忘れられない旅の計画を立ててみませんか?

スポンサーリンク

絶対に見逃せない「日本三大花火大会」

Koichi_Hayakawa, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons

まずは、日本を代表する三大花火大会からご紹介します。近年、日本の花火大会を訪れた際に「音楽と花火が完璧にシンクロしている」と感じたことはありませんか?それは、伝統的な花火師の技と、最先端のデジタル制御が融合した「ハイブリッドスターマイン」の恩恵です。

「スターマイン」とは、短時間に数十発から数百発の花火を連続して打ち上げる演出(速射連発)を指します。かつては導火線に火をつけ、その燃焼時間でタイミングを計っていたのですが、現在はコンピュータ制御による電気点火が主流です。これにより、以前では不可能だった精密な演出が可能になりました。日本三大花火大会は、「伝統的な手作り花火玉」とデジタル技術を融合したハイブレッド・スターマインの最高峰を競う場所でもあります。

伝統と技の最高峰「大曲の花火」|秋田県大仙市

日本で最も重要な花火大会が秋田県の「大曲の花火」です。この大会で優勝した花火師には、日本で最高栄誉となる「内閣総理大臣賞」が授与されるからです。全国選りすぐりの花火師がその腕を競い合う、まるで甲子園のような夢の舞台。2026年は8月22日(土)に開催される予定です。

また、大曲の花火は昼花火・夜花火の両方が楽しめる国内唯一の大会として知られています。さらに、大曲は夏以外にも季節ごとに四季折々の趣向を凝らした花火が打ち上げられることから、「花火の街」として非常に有名です。

おすすめグルメ: 秋田名物「稲庭うどん」のツルッとした喉越しは格別です。また、地元で愛される「がっくら漬け(大根の塩漬け)」もお土産に最適です。

秋の夜空に咲く最高傑作「土浦全国花火競技大会」|茨城県土浦市

「日本三大花火大会」のひとつで、秋の収穫に捧げられる「秋の花火」として知られているのが土浦全国花火競技会。1925年から続く歴史を持ち、2026年は11月の第1土曜日(11月7日)に開催予定です。約2万発の打ち上げに加え、花火師たちがスターマインの技術の粋を集結させる競技会として有名です。

土浦全国花火競技大会のポイント

土浦の特徴は、何といっても「スターマイン」の密度です。競技部門では、わずか数分間に数千発を打ち込む過激かつ繊細な演出が見られます。11月は夜風が冷え込むので、厚手の防寒着とカイロの持参は必須です。

おすすめグルメ: 土浦はレンコンの生産量が日本一です。「レンコンステーキ」や「レンコンはさみ揚げ」は絶品ですので、ぜひ地元の居酒屋で味わってみてください。

慰霊と復興の祈り「長岡まつり大花火大会」|新潟県長岡市

Rebirth10, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

日本三大花火の最後を飾るのは、毎年8月2日・3日に信濃川の両岸で開催される長岡の花火。1945年8月1日の長岡空襲で亡くなった方々への追悼と、世界平和への願いを込めて始まりました。復興祈願花火「フェニックス」が夜空いっぱいに広がる瞬間、会場全体が感動に包まれます。

注意: 近年、規模の拡大に伴い、2019年には過去最高の108万人を記録しました。そのため2026年現在は、完全有料・事前予約制となっています。チケットがないと会場エリアに入ることすらできませんので、早めの確保が重要です。

長岡花火のここが見所

長岡花火の見所は、開花幅約2kmにおよぶ「フェニックス」だけではありません。空襲が始まった時刻に合わせて打ち上げられる真っ白な「白菊(しらぎく)」は、鎮魂の祈りが込められた最も神聖な一発です。静寂の中で上がるこの花火こそ、長岡の魂と言えるでしょう。

おすすめグルメ: 新潟が誇る「へぎそば」は外せません。ふのりをつなぎに使った独特の強いコシとツルツルした食感は、夏の暑い時期にぴったりです。

スポンサーリンク

360年の歴史を誇る西日本最大級の輝き「筑後川花火大会」|福岡県久留米市

1650年(慶安2年)の水天宮奉納花火をルーツに持つ、360年以上の歴史を刻む名門大会。打ち上げ数は約1万5,000発と西日本最大級です。京町会場と篠山会場の2か所から同時に打ち上げられる迫力は圧巻で、1時間にわたり筑後川の夜空を色彩豊かに染め上げます。

おすすめグルメ: 久留米は「とんこつラーメン発祥の地」として知られています。濃厚ながらもキレのあるスープを、ぜひ本場で味わってください。

スポンサーリンク

海面に揺らめく光の幻想曲「塩竈みなと祭 前夜祭花火大会」|宮城県塩竈市

首相官邸, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons

日本三大船祭りのひとつ「塩竈みなと祭」の幕開けを飾るのが前夜祭花火大会。毎年7月の「海の日」に行われます。約8,000発の花火が、塩竈港の海面を色鮮やかに照らし出す様子は言葉を失う美しさ。

塩竈みなと祭のここがポイント

翌日の本祭では、御神輿を載せた「御座船」が松島湾を巡航する勇壮な姿も見られます。ぜひ1泊して、前夜祭と本祭の両方を楽しむのが通の楽しみ方ですよ。

おすすめグルメ: 塩竈は「寿司の街」です。港町ならではの新鮮なマグロをふんだんに使ったお寿司は必食です。

スポンサーリンク

湖上を埋め尽くす4万発の光「諏訪湖祭湖上花火大会」|長野県諏訪市

信州高原青馬写真クラブ, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

1949年、終戦直後の混乱期に人々に希望を与えるために始まった諏訪湖祭湖上花火大会。今や約4万発という国内最大規模の発数を誇ります。周囲を山に囲まれた地形ゆえに、花火の音が反響して体の芯まで響くのが最大の特徴です。湖面を活かした半円形の「水上スターマイン」や、全長2kmに及ぶ「ナイアガラ」は一生の思い出になるはず。

おすすめグルメ: 信州名物「蕎麦」はもちろん、諏訪湖で獲れる「ワカサギの天ぷら」も絶品です。

スポンサーリンク

都内最大の「尺五寸玉」が轟く「いたばし花火大会」|東京都板橋区

板橋区Open Photo, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons

荒川を挟んで戸田橋花火大会(埼玉県)と共同開催される、都内屈指の人気イベントです。日本最高峰の花火師たちが集まり、両岸合わせて1万発を超える花火を打ち上げます。特に都内最大級の「尺五寸玉(15号玉)」の迫力は圧巻。総延長700mに及ぶ大ナイアガラの滝も見逃せません。

2026年最新情報: 近年は安全確保のため、完全有料席化が進んでいます。事前のチケット確保が必須となっておりますのでご注意ください。

おすすめグルメ: 板橋区内の商店街にある老舗の「和菓子」や、地域密着型の居酒屋で味わう「もつ煮」が下町の情熱を感じさせてくれます。

スポンサーリンク

噴水と花火のシンフォニー「びわ湖大花火大会」|滋賀県大津市

日本最大の湖・琵琶湖を舞台に、毎年異なるテーマで繰り広げられる光のショーです。花火と光、そして噴水を組み合わせたダイナミックな演出が特徴で、約35万人もの観客が訪れます。湖面に反射する光が倍増し、まるで鏡の中の世界を見ているかのような錯覚に陥りますよ。

注意: かつては無料観覧エリアが多くありましたが、2026年現在は混雑回避のため、琵琶湖周辺の主要エリアはほぼ有料観覧席となっています。当日行っても見られない可能性があるため、事前にプランを立てることを強くお勧めします。

おすすめグルメ: 日本三大和牛のひとつ「近江牛」のステーキや、伝統の「ふなずし」で深い滋味を味わってみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

海峡を挟んだ火花の競演「関門海峡花火大会」|山口県下関市・福岡県北九州市

そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

関門海峡をはさんだ下関(山口県)と門司(福岡県)の両岸から、競い合うように打ち上げられる約1万5,000発の花火です。下関側は水中花火や巨大な尺五寸玉、門司側は大玉の連発や音楽花火を得意としており、一度に二度おいしい贅沢な大会です。

関門海峡花火大会のここがポイント

1985年に下関側のイベントとして始まり、1988年からは門司側も加わって現在のような両岸開催となりました。海峡という特殊なロケーションならではの迫力が楽しめます。

おすすめグルメ: 下関なら「ふぐ(ふく)」料理、門司なら「焼きカレー」が絶対に外せません。

スポンサーリンク

日本最古、江戸の粋を今に伝える「隅田川花火大会」|東京都

Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons

毎年7月末(2026年は7月25日予定)に開催され、100万人近い観客が訪れる、誰もが知る日本最古の花火大会です。その起源は1732年、徳川吉宗が飢饉の死者の慰霊と悪疫退散を願って打ち上げた「両国の川開き」にまで遡ります。現在は2万発以上の花火が打ち上げられ、夏の恒例行事となっています。

注意: 2026年も非常に激しい混雑が予想されます。浅草周辺の路上での立ち止まり禁止区域が拡大されているため、事前に歩行ルートを確認することをおすすめします。

おすすめグルメ: 浅草の「もんじゃ焼き」や、雷門近くの「天丼」。江戸っ子気分で楽しんでくださいね。

スポンサーリンク

市民の情熱が作り上げた「なにわ淀川花火大会」|大阪府大阪市

1989年に市民ボランティアの手によって始まったこの大会は、今や「大阪の夏の象徴」となりました。8月の夜空に淀川の広い水面を活かし、音楽とシンクロして打ち上げられる大迫力の構成は、大阪らしい華やかさと力強さに満ちています。

ポイント: 企業主導ではなく、地域住民やボランティアが支えるという「手作り感」が、温かくも熱狂的な雰囲気を作り出しているのがこの大会の魅力です。

おすすめグルメ: 大阪といえば「たこ焼き」と「お好み焼き」。梅田周辺の有名店で、冷たいビールと共に味わうのが最高ですよ。

スポンサーリンク

四国に響く芸術玉の競演「にし阿波花火大会」|徳島県

全国からトップクラスの花火師が集結し、その芸術性を競う競技大会です。音楽と完全シンクロする「ミュージックスターマイン」や、花火師の魂が込められた「芸術玉」など、一発一発のクオリティが非常に高いのが特徴です。

知恵袋: 徳島特有の地形で、音が山々に響き渡るサラウンド効果は、まさに天然のコンサートホールにいるかのような体験をさせてくれます。

おすすめグルメ: 「徳島ラーメン」の濃厚な豚骨醤油スープと生卵のハーモニーは、一度食べたら病みつきになりますよ。

スポンサーリンク

異国情緒漂うリゾート花火「シーポートちゃたんカーニバル」|沖縄県北谷町

夏の間、毎週金曜日に北谷の北谷漁港から打ち上げられる、南国情緒満点のショーです。沖縄県内で唯一、水中花火が楽しめることで知られ、アメリカンビレッジのきらびやかな夜景と共に楽しむことができます。

2026年最新スタイル: 以前は大規模な1日開催がメインでしたが、現在は分散して開催されることが多くなっています。リゾート滞在中に何度もチャンスがあるのが嬉しいポイントですね。

おすすめグルメ: 北谷周辺で味わう「タコライス」や、地元で人気の「ブルーシールアイスクリーム」は、沖縄の夏の夜にぴったりです。

スポンサーリンク

湖上のロングラン・ファンタジー「洞爺湖ロングラン花火大会」|北海道

4月末から10月末まで、なんと半年間も毎晩打ち上げられる驚きの湖上花火大会です。イベントに合わせて洞爺湖にはクルーズ船が出るため、遊覧船で追いかけるように楽しむ花火は洞爺湖ならではの体験ですよ。水中花火と打ち上げ花火が、静かな湖面を毎晩彩ります。

知る人ぞ知るポイント: 宿泊施設の部屋から見られるのが最大の贅沢です。露天風呂に入りながら眺める花火は格別なひとときを約束してくれます。

おすすめグルメ: 洞爺湖名物「わかさいも」や、近隣の噴火湾で獲れる新鮮な「ホタテ」は絶品です。ぜひ味わってみてください。

著者プロフィール

ヨーロッパ在住の旅と食のプロガイド

主にスペインに拠点を置いて30年。プロの観光ガイドとして、これまで数多くの日本人旅行者の皆様を世界各地でご案内してきました。また、日本国内ではスペイン語圏からの観光客をお迎えするガイドとしても活動。

ガイド業の傍ら、その土地ならではの「食」と「旅」の魅力を伝えるライターとして、雑誌や専門メディアにて、現地発のリアルな情報を多数掲載しています。「ガイドの視点」と「食へのこだわり」で、皆様の旅がより豊かなものになるよう、最新の情報をお伝えします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました