世界食べ尽くしの旅 

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シンガポールのグルメ、シンガポール人の食生活、シンガポールの屋台文化

      2021/06/25

シンガポールは見て楽しく食べて美味しい、本当に素敵な国です。ヨーロッパ在住20年のフードライターが世界中を食べ尽くすの記録。今回は世界中から注目を浴びるシンガポールのグルメに関して。シンガポール人の不思議な食生活も解説します。

シンガポール料理とは何なのか

シンガポールの人達に「本場のシンガポール料理が食べたい」と言うと、困った顔をされます。シンガポール料理というものが存在しないからです。シンガポールは国民の76%が中華系、13%がマレー系、インド系が9%の多民族国家です。

地理的にはマレーシアの影響を強く受けていますが、国民の大半を占めるのは中華系の人達。多数決で言うなら中国の影響が強いのですが、シンガポールでは少数派であっても各自の文化が尊重されます。

異なった民族が、異なった文化を維持しながら仲良く共存する国。それがシンガポール。一つの国であって一つではない。だからこそシンガポール料理という概念が存在しないのです。

そしてシンガポールは独立したばかりの若い国。歴史の浅い国には、古くから伝わる郷土料理も、長い歴史の中でミックスされるフュージョン料理も存在しません。

そもそも民族が違うと宗教が異なります。イスラム教徒の人達は豚肉を、ヒンズー教徒の人達は牛肉を食べません。宗教が違えば食事の内容が全く異なったものになるため、シンガポールで統一された食文化を持つのは不可能です。

更には国際公的機関が発表する「世界で最もビジネス環境が優れている国ランキング」でシンガポールは常にトップクラスに位置する国。多くの外国籍企業が進出しているので、世界各国の外国人達も移り住んでいます。

ただでさえ多民族な国に、更にもっと色々な国の文化が流れ込み、シンガポールの人達は全てを柔軟に飲み込み共有しています。単一民族国家である日本人には全く想像がつかない世界。

様々なバックグラウンドを持った人達が作り上げてゆく、新しい国シンガポールには、これからきっと彩り豊かな独自の食文化が花咲いてゆくのでしょう。シンガポール料理のこれからに、大きく期待している私です。

シンガポールのグルメ

シンガポールにはシンガポール料理は存在しません。独自の食文化はないのですが、この国がアジアを代表するグルメ大国である事は確実です。2016年には東南アジアで初となる、シンガポール版ミシュランガイドが発行されました。

こんなに小さな国なのに、シンガポールにはミシュランの星付きレストランが沢山あります。星の付いていないレストランだって、素晴らしい料理を食べさせてくれます。

ただシンガポールの物価は恐ろしく高いです。ほぼヨーロッパ並みの物価。良いレストランはそれなりのお値段がします。でもシンガポールの食の魅力は、ミシュランの星付きレストランに象徴されるような高級店だけにとどまりません。

シンガポールの屋台文化

シンガポールはヨーロッパのような国ですが、アジアである事の証明のように屋台文化が発達しています。シンガポールには沢山の屋台が集まったフードコートのような場所が沢山あり、ホーカーズ・センターと呼ばれています。

小さな飲食店がたくさん集まり、全店共同のテーブル席があります。食べたいものを食べたい店で購入し、自分の好きな席に座って食べるシステム。ホーカーズには中国料理、マレー料理、インド料理、何だって揃っています。

各国から来た移民達が、自国の味を忠実に再現している店が多いので、シンガポールに居ながら異国の本場の味を食べる事ができます。そして屋台なだけにレストランより大変お安い。多民族国家シンガポールならではの、お勧めグルメスポットだと思います。

シンガポールの星付き屋台

シンガポール人は食べる事が大好きで、文句が多い事でも有名です。美味しくない店には悪評が直ぐにたち、閑古鳥が鳴きます。シンガポールには星の数ほど屋台があるので、競争がとても激しい世界。

どんなに安い屋台であっても手を抜く事はありません。近年2つの屋台がミシェランの星を獲得する快挙がありました。世界各国のミシュランガイドで、屋台が星を獲得したのは初めての事。

見るからに庶民的な屋台がミシェランの星を受賞した事に、世界中が驚きました。特殊な屋台文化を持つ、シンガポールだけがなせる事だと思います。屋台だと侮るなかれ。シンガポールの屋台はレベルがとても高いです。

自炊をしないシンガポール人

ホーカーズには観光客も訪れますが、大半は地元の人達。シンガポール人は本当に自炊をしません。日本人の外食好きも有名ですが、シンガポール人の食生活には本当に驚かされます。朝食から夕飯まで食事の殆どを外食ですませてしまう人が圧倒的に多いのです。

欧米の合理主義の教育を受け、経済的に常に発展していたシンガポール。食事を作るという行為が非効率なものだと考えられていた時代もありました。外食産業が豊富で価格も安い事が拍車をかけ、シンガポール人の自炊離れがおこりました。

それに伴い合理主義的な考えを持つシンガポール人達は住居を作る、そして選ぶ時に、どうせ外食するのだからとキッチンなど食事を作る環境を重要視しませんでした。食事を作るのは時間の無駄、食事を作ろうにも設備が整っていない。

そんな環境がシンガポール人達を更なる外食へと走らせます。屋台では一品3~6ユーロで美味しい食事を食べる事が出来ます。毎日高級レストランで食べる訳にはいきませんが、屋台なら無理なく毎日食べる事が出来ます。

そして料理する時間とコストを考えたら、外食をした方が安いという結論に至ったのです。シンガポール人にとってホーカーズは自宅の台所のような場所。生活にとても密着しています。シンガポール人にとってなくてはならないもの、それがホーカーズです。

シンガポールという国

マレー半島の南の端、赤道から北へ向かって137kmの所に位置するシンガポールは、1965年にマレーシアから分離、独立した新しい国。西洋と東洋を結ぶマレー半島の突端という地理的背景から、古くから複雑な歴史を歩んできた土地です。

19世紀にはイギリスの東インド会社の植民地支配がはじまりました。世界的に有名な高級ホテル、ラッフルズホテルの名の由来となったイギリス人のトーマス・ラッスルを中心に街が築かれたので、シンガポールは東南アジアに位置しながら、ヨーロッパ的な雰囲気を持ちます。

ヨーロッパに長く住んでいるので、初めてシンガポールを訪れた時は驚きました。一見慣れ親しんだヨーロッパのようですが、気候が全く違います。 赤道に近いので一年中蒸し暑く、南国特有の色鮮やかな花が咲き乱れます。

街並みや人々のメンタリティまでもがヨーロッパ風でありながら、アジアのカオスが国の至る所に顔を覗かせます。トロピカル調のヨーロッパ、でも隠しようのないアジア。そんな感じの何だか本当に不思議な国です。

不思議な国シンガポール

シンガポールという国は知れば知るほど不思議な国。厳しい罰金制度も理にはかなっていますが不可思議な制度です。シンガポールの摩訶不思議な罰金制度に関しては別記事で詳しくまとめました。

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