リトアニアの国民食ツェペリナイに関するすべて、リトアニアの美味しい郷土料理
2021/06/29
リトアニア料理の中で一番有名で、リトアニア人から最も愛されている食べ物がツェペリナイ。飛行船の形をしたジャガイモ団子で、モチモチしたジャガイモで作る厚めの皮の中に、豚肉のひき肉やカッテージチーズなどの詰め物がされています。
中身の具は作る人の数だけあります。キノコ炒め、カッテージチーズ、一番ポピュラーなのがひき肉です。 ツェペリナイをナイフで半分に切ると、中から肉汁がジュワーっと溢れ出ます。肉のうまみとジャガイモ生地のモチモチ具合が合わさって、最高の美味しさです。
ツェペリナイの歴史
リトアニア料理の定番中の定番で、とても有名な食べ物ですが、起源が古い訳ではありません。20世紀半ば頃にリトアニア全土に広まったのだそう。なんせツェペリナイの名前は20世紀初頭にドイツで開発された飛行船、ツェッペリンが由来。それはこの料理の形が飛行船によくにているからです。
ツェペリナイを何処で食べるべきか
ツェペリナイは何処で食べたら良いのでしょうか?リトアニアで一番ポピュラーな料理なので、どの地域の、どのレストランのメニューにもツェペリナイが必ずあるはずです。スーパーのお惣菜コーナーでも買う事が出来ます。
当たり外れの少ない料理なので、基本的に何処で食べても美味しい。 でもやっぱり観光客の少ない、地元の人で溢れているようなレストランで食べるのが一番です。街を歩きながらレストランも同時にチェックして、良さげな場所を見つけて下さい。
私は何処へ行っても食べ物がメインで、街歩きはオマケのような感覚で旅をしています。 私のようなタイプの旅人は少ないと思うので、気力と時間節約の為に一言アドバイス。
旨いものは市場周辺にあり。でも市場の中はダメ。
昔は市場の中にあるレストランが一番美味しかったんです。最近のヨーロッパの傾向として、市場がリニューアルされ観光客用になっている場所が多いです。昔ながらのレストランが撤廃され、最近ハヤリみたいな、ちょっとオシャレ系のレストランが増えてきています。
それはそれで悪くはないけれど、私は少し苦手なので、昔ながらの定食屋みたいな所を何時も狙っています。なのでお勧めは市場を囲う通りにある、小さな家族経営のレストラン。肉体労働者系のツナギを着た人が沢山居る余りオシャレな感じじゃない所が理想です。
宿で自炊ができるのなら、スーパーでツェペリナイの冷凍食品を買って食べてもいいかと思います。茹でるだけなので超簡単。味も悪くないです。ベーコンとサワークリームを買ってソースを作るのを忘れずに。
リトアニアの魅力
リトアニアはヨーロッパの穴場的存在で、バルト3国の中で一番のお勧めの国です。美しくて、物価が安く、食べ物が美味しいからです。バルト三国の中で一番美味しいのもリトアニアです。かつては王様も住んでいた超大国なので、宮廷料理の流れが未だ残るのだと思います。
リトアニア料理のレシピ
ツェペリナイは作るのが難しく、時間もかかるの家庭では余り手作りしません。リトアニアを代表する家庭料理と言えば、度肝を抜くピンクのスープ。作り方も簡単で、暑い夏にぴったりのレシピです。
リトアニアの人達が愛してやまない国民食ツェペリナイ。作るのは本当に大変ですが、果敢にチャレンジしたい方は別記事のレシピを参照して下さい。日頃家庭で手作りする事のないツェペリナイを、無理言ってホームスティ先のお母さんに作って貰った本場のレシピです。