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リトアニアと杉原千畝、バルト3国で一番おすすめのリトアニアに関する情報

      2021/06/28

バルト3国とは?

フィンランドの南からバルト海を挟んだところに、エストニア、ラトビア、リトアニアの3つの小国が並んでいます。バルト3国と呼ばれ、長い間ロシアの支配下にあったのですが、1991年に独立を果たし、現在は3国ともEUに加盟しています。

バルト3国の首都、エストニアのタリン、ラトビアのリガ、リトアニアのヴィリニュス(ビリニュスと表記される事も多いです。)は、保存状態の良い中世の美しい街並みを残している事で有名です。

バルト3国の首都は、いずれもユネスコの世界遺産に登録されていて、日本の皆様には馴染みの薄い地域ですが、ハイシーズンともなればヨーロッパ中からの観光客で溢れる一大観光地です。多くの人が3つの都市を周遊するツアーに参加してます。

リトアニアと日本と杉原千畝さん

3つの都市はどこも素晴らしいのですが、一番のおすすめはリトアニアの首都、ヴィリニュスの旧市街です。映画「杉原千畝・スギハラチウネ」の舞台となった事で、日本でもリトアニアの知名度が上がってきているようです。

第二次世界大戦中にリトアニアの日本領事館の副領事だった杉原千畝さんが、ナチスの迫害から逃れてきたイスラエルの難民達にビザを発行し、6000人の命を救った実話をベースにした映画です。

当時の日本は日独伊の3国同盟を締結しようとしていたので、ドイツの意に反する事はするなとの雰囲気がありました。日本の外務省からも反対されていたのにも関わらず、杉原千畝さんは「人として当たり前の事をしよう」と決意してビザを発給し続けたのです。

何故日本のビザが必要だったのでしょうか。ナチスの脅威が広がっていたヨーロッパでは、ソ連をシベリア鉄道で横断して日本へ渡り、そこからアメリカなどの第三国へ渡るのがユダヤ人に残された唯一の逃げ道だったからです。

その為には日本を通過するビザが、どうしても必要でした。ソ連軍がリトアニアに進出し、リトアニアは独立国でなくなってしまいました。各国は領事館を閉鎖し、領事館員と家族は国外撤去となります。

そんな閉鎖間際の日本領事館の前に、多くのユダヤ人が殺到しました。唯一残された、生きのびる為の希望の場所だったからです。杉原千畝さんはそんなユダヤ人達を1人でも多く救うためにビザを書き続けました。

杉原さんはリトアニアを出国する最後の瞬間までビザを書き続け、最後のビザは電車の発車間際に車窓から手渡しました。俳優の唐沢寿明さんが、日本のシンドラーと呼ばれる杉原千畝さんを見事に演じました。リトアニアへ行かれる前に、是非見ておいて欲しい素晴らしい作品です。

リトアニアとヴェルニュス

リトアニアはバルト三国の中で一番大きな国なので、リトアニアの首都ヴィリニュスの旧市街も、バルト3国の首都の中で一番規模が大きいです。一番大きいとは言え、リトアニア全体の面積は約6.5万平方メートル。北海道にも満たない小国で、人口は横浜市より少ないです。

ヴィリニュスは他のバルト3国の都市よりも旧市街の規模が大きいだけでなく、教会が豪華で数も多いです。カトリック教国である事に加え、かつてリトアニアは大国だった歴史も持ちます。

今では小さな国になってしまいましたが、リトアニアはかつて、ロシアをも脅かす程大きな国だった事もあります。悲劇が続いて今では小国ですが底力があります。ぐるっとリトアニアを旅してみれば分かります。

全盛期には広大な領土を持ち、ヨーロッパの強国だったリトアニアの顔を、至る所で垣間見る事ができます。小さな国だけど何だか大きい。圧倒される感じがあり、風格も漂わせます。

リトアニア人の性格

かつて大国であった貫禄は、街並みや国の雰囲気だけでなく、リトアニア人の性格にも表れます。リトアニアの人達って、性格が強い事で有名です。何だか振る舞いが王者っぽく、プライドも凄く高いです。そして弱いものに優しい。

リトアニアの物価

リトアニアは物価が安い事も、大きな魅力の一つです。バルト3国は北欧に比べれば断然安い。西ヨーロッパよりも安いです。でも東欧の国に比べると若干物価は高めです。

これはバルト3国の七不思議のうちの一つなのですが、バルト3国の人達のお給料、とても安いんです。500ユーロにも満たない感じ。それなのに物価がお給料に比べてとても高いです。どうやって生活しているのか本当に不思議。

物価が高めのバルト3国の中で、一番物価が安いのがリトアニア。コストパフォーマンスがとても良い国なので、バックパッカー達から絶大な人気を誇ります。交通費、宿泊費、食事代、何をとってもバルト3国の中で一番安いと思います。

リトアニアのグルメ

リトアニアはレストランが安くて美味しい事でも有名です。リトアニアはカトリック教国。基本的にカトリック教国は、何処の国も美味しいです。料理のバラエティも豊富。首都ヴェルニュスは競争が激しいので、レストランの質もとても高いです。

物価が安いので安心して、色々なリトアニア料理にチャレンジしてもらいたい。とは言えリトアニアの料理がどんなものか想像もつかない方の方が多いのではないでしょうか。

私もリトアニアに辿り着くまで食べたことも聞いたこともありませんでした。リトアニアで一番有名な料理はツェペリナイです。地元の人に作って貰った詳細を別記事でまとめてあります。

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