世界食べ尽くしの旅 

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シンガポールのスイーツとシンガポールグルメを楽しめる場所

      2021/06/26

シンガポールのグルメが熱い。ヨーロッパ在住20年のフードライターが世界中を食べ尽くすの記録。今回はシンガポールのスイーツ。多国籍国家らしい、バラエティ豊かなスイーツが揃っています。

シンガポールのグルメを代表するのがホーカーズと呼ばれる屋台村です。ホーカーズとシンガポール人の食生活に関しては、別記事で詳しくまとめたので、こちらを先に読んで下さい。

シンガポールとかき氷

シンガポールに必要不可欠なスイーツがかき氷です。日本では夏の風物詩であるかき氷ですが、シンガポールをはじめ常夏の東南アジアでは年間を通して食べられています。東南アジアの蒸し暑さとかき氷の相性は最強なのです。

年中暑いだけでなく、日中と夜の気温の差も殆どないので、シンガポール人は何時でも何処でもかき氷を食べているイメージがあります。道路脇にあるスタンド系のお店や、ホーカーズと呼ばれる屋台街で食べるのが一般的ですが、高級ホテルにだってかき氷は存在します。

かき氷の歴史

かき氷は古くから世界中で食べられているスイーツです。日本で最初に文献に登場したのは平安時代に活躍した清少納言の枕草子。「削り氷にあまづら入れて、新しき金椀に入れたる」との記述があります。当時のかき氷は職人が手間暇かけて小刀で氷を削って作りました。

古代ローマの王族達はアルプス山脈から氷を切り出し氷室に保存し、夏の暑い時に食べていたといいます。氷を削る機械、そして冷凍の技術がなかった昔の人達にとって、かき氷は特権階級の人達だけが食べる事の出来る貴重な食べものでした。広く一般庶民にかき氷が広まったのは19世紀頃からです。

個性豊かなかき氷

世界中で食べられているかき氷。基本はただの削った氷ですが意外と国によって個性が出ます。各国のかき氷を食べ比べる旅というのも面白いのではないでしょうか。多民族国家のシンガポールでは、一つの国に滞在しながら色々な国のスタイルのかき氷を食べる事が出来ます。

街の至るところで購入できる一般的なシンガポールのかき氷は、日本のかき氷に似ています。大きな違いはトッピングでしょうか。甘く煮た小豆や金時豆、ナタデココや仙草ゼリー、ピーナッツやフルーツ。

沢山あるトッピングの中から自分の好きなものを選んでのせてもらいます。トッピングの中で珍しかったのがトウモロコシ。最初はえっと思ったのですが食感が楽しく結構ナイスなコンビネーションでした。

シンガポールで一番有名なかき氷と言えばチャイナタウンにある「味香園(Mei Heong Yuan Dessert)」。地元の人にも観光客にも大人気の長年愛されてきた老舗のかき氷屋さんです。

ガイドブックにも必ずとりあげられている「味香園」 のかき氷には他にはない特徴があります。味付きの氷を特殊な技術で細かく削るので、なめらかでいてフワフワなんです。かき氷と言うよりは淡雪のようなジェラート。

シンガポールのレモネード

シンガポールは暑い国なので体を冷やすものが豊富です。かき氷と同じ位ヘビ―ローテーションでシンガポール人が口にするもの。それはレモネードです。お店によって独自のレシピがあるので、飲み比べるのがとっても楽しい。

私の一番のお気に入りはアラブ街にあるレストランのレモネード。基本のレモン、蜂蜜に加えて、ミントの葉そして隠し味にジンジャーを使っています。爽快感があってとってもはまる味。

アラブ街界隈ではレモネードの他にもアラブ風のスイーツも楽しむ事が出来ます。でもアラブ系のお菓子って凄く甘いんです。私はちょっと苦手なのでケーキ系を楽しむならヨーロッパ系のお店にしています。

シンガポールと洋菓子

シンガポールはヨーロッパと共に歩んだ歴史を持ちます。多くのヨーロッパ資本のホテル、レストランが進出しているので、シンガポールでは本場のヨーロッパ風スイーツも楽しむ事が出来ます。

一番のお勧めは由緒ある美しい白亜のコロニアル建築、ラッフルズ・ホテルでのティータイムでしょうか。ヘミングウェイやサマセットモームが愛したホテルとして有名なホテルです。

カクテル好きならラッフルズ・ホテルで生まれたシンガポールスリングを必ず飲まなければなりません。世界的に有名なトロピカルカクテルの傑作で、ドライジン、チェリー・ブランデー、レモン・ジュース、砂糖、ソーダ水で作ります。

シンガポールスリングは色々とアレンジされて飲まれていますが、オリジナルのレシピを継承するのはラッフルズホテルだけ。発祥の地で飲むシンガポールスリングの味は格別です。

シンガポールの夕日とシンガポールスリング

ラッフルズ・ホテルと並んで人気が高いのが5000億円もの資本を投じて2010年に完成したホテル、マリーナ・ベイ・サンズ。3つの高層タワーを屋上庭園で連結した独特の容姿で、シンガポールのシンボル的な建築物となっています。

マリーナベイ・サンズの屋上にあるプールが凄いんです。世界で一番高い場所にある天空プールで、シンガポールを一望する事が出来ます。残念ながらこのプールで泳げるのは、宿泊者のみ。

マリーナ・ベイ・サンズの屋上にあるバーラウンジは、宿泊客以外でも利用できます。シンガポールスリングはラッフルズホテルから眺めるマラッカ海峡に沈む夕日をイメージして作られました。

でも残念な事に現在のラッフルズホテルは高層ビルの谷間に埋もれ、かつてのように夕日を眺める事は出来ません。シンガポールスリング色の夕日を眺めながらシンガポールスリングを楽しむには、マリーナ・ベイ・サンズが最強だと思います。

シンガポールの屋台のスイーツ

シンガポールのグルメの特徴は、屋台から高級レストランまで幅広い範囲の選択が可能なところ。街中にはヨーロッパ風の洗練された建物が立ち並びますが、所々にアジアが顔を覗かせています。

シンガポールの人達は自分達の街に共存する2つの顔を、どちらも同じように楽しむのです。高級ホテルの前には手押しリヤカーでこんなものが売られていました。食パンにアイス。シンガポール人、結構これが大好きで行列している時があります。味はもう、見たまんまです。

シンガポールのフードコート

シンガポールのスイーツを楽しむのならショッピングモールの中にあるフードコートがお勧めです。シンガポールの名物が揃っているし、お値段もお手頃、綺麗で何よりもクーラーが効いてるのが最高です。

共有のスペースで食べるので、色々なお店で食べたいものだけを一品ずつ購入出来るのも嬉しい。シンガポールには世界の有名店の支店も沢山進出しています。例えばポルトガルで生まれて中国のマカオで生まれ変わったエッグタルト。

マカオの有名なエッグタルトの支店もシンガポールにあります。他民族国家だけに各国の色々なスイーツが一か所に揃っているフードコート。色々と目移りして、決断するのに時間がかかってしまうでしょう。

シンガポールで是非食べてもらいたいのはフルーツ系のスイーツ。何を食べても美味しいです。シンガポールはフルーツ天国。マンゴーをはじめ色々な種類のトロピカルフルーツを楽しめます。

シンガポールのグルメ

東南アジアでありながらヨーロッパの雰囲気を持つ、不思議な国シンガポール。異なる文化の民族が共存する、他民族国家のシンガポール。建国して間もない若い国には、独自の文化が存在しません。でもこの色々な文化、食べ物が一つの国に居ながら楽しめる事が出来るのも、シンガポールの立派な独自の文化なのではないでしょうか。

シンガポールのおすすめ

シンガポールはグルメが熱い。でもシンガポールは美味しいだけではありません。エンターテイメント性に溢れた、楽しいが沢山詰まった国。シンガポールのおすすめの観光名所を別記事でまとめました。


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