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クロアチアとはどんな国なのか?クロアチア料理とはどんな食べ物なのか?

      2021/06/27

クロアチアは色々な意味でヨーロッパ最強のポテンシャルを抱える国。訪れる観光客も年々増えています。ヨーロッパ在住20年のフードライターが世界を食べ尽くすの記録。今回は素晴らしいクロアチア料理に関するあれこれ。

クロアチアとはどんな国なのか?

クロアチアは日本の方達にはまだ余り知られていない国ですが、かなりの観光大国です。今に限らず旧ユーゴスラビアの時代から、ヨーロッパの人達から絶大な人気を誇るバカンス地でした。

透明度の高い海、光り輝く太陽、温暖な気候、美しい街並み、そして新鮮な魚介類。特に北ヨーロッパの寒い地域の人達にとって、クロアチアは天国のような国なのです。

クロアチアには驚くほど沢山の魅力がつまっています。気候の良さ、観光資源の豊富さ、国土の殆どがビーチリゾートと言っても過言でないほどの凄い地形。そして素晴らしいクロアチアの人達。

クロアチアの人達って、イタリア人の陽気さと東欧の勤勉さを持ち合わせたような、いいとこ取りの人種なんです。クロアチアは近い将来、確実に世界指折りの観光大国となっているはずです。

クロアチア料理の特徴

クロアチアはグルメにおいても素晴らしいポテンシャルを秘めています。今後は観光だけでなく、クロアチア料理にも注目が集まるはず。それではクロアチア料理とは、一体どんな食べ物なのでしょうか。

クロアチアはとても小さな国ですが、地中海沿いの沿岸部と首都がある内陸部とでは全く異なる気候と風土を持ちます。沿岸部と内陸部では、気候と風土だけでなく、異なった国の統治を長い間受けてきた歴史があります。

気候や風土だけでなく、文化まで異なるとなれは、北海道よりも小さな国なのに、沿岸部と内陸部では全く異なった食文化を持ちます。そんな2つの異なった食文化が上手にミックスされたのがクロアチア料理です。

クロアチアとイタリア料理

私が初めてクロアチア料理を食べたのは、ドゥブロヴニクのレストランです。実は私、とてもがっかりしてしまいました。観光客だけでなく、地元の人達からも評判の高いレストランで食事をしたのですが、見るからに、そして食べるからにイタリア料理だったからです。

ヨーロッパの沿岸部の殆どはビーチリゾート化され、イタリア料理のレストランが幅をきかせています。万人受けしてお手頃価格で食べられるイタリア料理。ヨーロッパのビーチリゾートではイタリア料理の人気が強すぎて、各国特有の郷土料理を提供するレストランを見つける事の方が難しくなってしまいました。

ついにバルカン半島にまでイタリア料理に侵略されてしまったのかと悲しくなってしまったのは、単に私の無知なるがゆえでした。クロアチア沿岸部のダルマチア地方は、400年もの長きに渡ってベネチア共和国の統治下にありました。

地中海のアドリア海で獲れる新鮮な魚介類、地中海性気候で育つ野菜や果物、クオリティの高いオリーブオイルとワイン。イタリア南部と何の変わりのない風土が同じような食材を生み出し、更には400年のイタリア統治の歴史を持ちます 。

地理を知り、気候を知り、歴史を紐解けば、クロアチアの沿岸部でイタリア料理が食べられている事は理にかなっています。外国料理としてのイタリア料理ではなく、自国の料理としてイタリア料理が食べられているのです。

イタリアよりも美味しいイタリア料理

今回私はミラノに住むイタリア人と一緒にクロアチアを旅行しました。レストランで初めてクロアチア料理を食した時の彼の言葉がとても印象に残っています。絶対イタリア人には言わないで欲しいんだけど・・・、そう前置きをした後でこそっと私に言ったのです。

ここの料理は本場イタリアよりイタリアだよ。ベニスでイタリア料理だと信じて、クソみたいな食べ物にクソみたいに高いお金を出している世界中の観光客に耳打ちしたいよ。本当の、真のイタリア料理を食べたいのならお隣のクロアチアへ行くべきだと。

全くもって彼の言う通りで、クロアチア沿岸部ではどのレストランでも本国以上に本格的なイタリア料理を食べる事が出来ました。パスタ、ピッツァ、リゾット、そして何と言ってもアドリア海の魚介類。

クロアチアにおけるイタリア料理のクオリティの高さの秘密は何なのか。私達は一生懸命考えました。イタリア人にはない生真面目なクロアチア人気質で、観光客に対しても誠実に料理をしているからなのだと理解しました。

クロアチアのオリーブオイル

イタリア料理の味の決め手はオリーブオイルです。同行したイタリア人は、他の多くのイタリア人同様、自国の料理を崇拝し、特にオリーブオイルに厳しく、イタリア産のオリーブオイルしか口にしない人です。

オリーブオイルを購入する際はラベルを隅々までチェックし、育ちも瓶詰にされる工程も全てイタリアで行われている純粋なイタリア産のオリーブオイルである事を確認してから購入します。

スペインに住む私とは常にイタリア産とスペイン産のオリーブオイルの優劣を巡って争ってきました。イタリア産のオリーブオイル以外はオリーブオイルではない。そう言い切るほどの人なのに、クロアチア旅行最後の日にクロアチア産のオリーブオイルの瓶を3本購入したのを私は決して見逃しませんでした。

クロアチアのオリーブオイルは収斂性の味がしないらしいです。この「収斂性の味」とはオリーブオイルよりワインのテイスティングで聞く事が多い言葉で、味わいの中の渋みを表現する時の、口の中がキュッと締め付けられるような感覚を指します。

クロアチアのオリーブオイルには収斂性が全く感じられないと言うのです。クロアチア産のオリーブオイルは、口うるさいイタリア人でさえも黙らせる、凄いクオリティを持っているようです。

加えてクロアチアの沿岸部ダルマチア地方はギリシャやローマ時代から続く塩の産地としても有名です。最上級のオリーブオイルと塩、真摯なクロアチア人の性格。それがダルマチアの、クロアチア沿岸部の料理の決め手となっています。

クロアチアのすすめ

クロアチアはとても美しい国です。中でもドブロブニクは大変おすすめの街で、世界的にもとても有名な観光地です。クロアチアのドゥブロヴニクのおすすめを別記事で詳しくまとめました。

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