スロバキア料理のレシピ、スロバキアの郷土料理ハルシュキ
2021/02/15
スロバキア料理ハルシュキの材料

ジャガイモ 中4個
塩 小さじ1
小麦粉 大さじ4 ※水分が多いジャガイモを使う時はもっと小麦粉を加えます
卵 1個
ベーコン 150グラム *出来ればスモークベーコン、スライスではなくブロック
サラダ油 大さじ1
ブリンザチーズ *無かったら他の柔らかめのチーズで代用
生クリーム 適量 *カロリーの気になる方は牛乳でも可
スロバキア料理、ハルシュキの作り方
ジャガイモをすりおろしてボールに入れ、卵、小麦粉と塩を加えて良く混ぜます。生地は柔らかすぎず、でも硬くならないよう注意しましょう。ドロリとした感じで、ヘラにくっつく位が丁度良いそうです。ゆるかったら小麦粉を足して様子を見ながら少しずつ調整します。
玉ねぎとベーコンは細切れにし、油をひいたフライパンでこんがりするまで炒めます。
大きい鍋に水を沢山いれ沸騰させ塩を少々入れます。まずは生地の固さを確認するために小さなスプーンですくって生地を一個だけお湯に落とし茹でてみます。一度沈んでから3~4分程で水面に上がってきたらOKです。茹でている間に形が崩れたりするようだったら生地に小麦粉をもう少し加えます。
スロバキアの珍しい調理器具
スロバキアならではの調理器具が登場しました。色々なメーカーがこのハルシュキ製造器を販売していて、穴の大きさとか色々と異なるそうです。スロバキアではどの家庭にもこのハルシュキ製造器が常備されています。
製造器とは言えハルシュキの生地を穴の空いたケーキ型のようなものに流し込みヘラでこすってお湯に落とすだけなんで他のものでも代用できるかと思います。
鍋の底に沈んていたハルシュキが水面に浮かび上がってきたら出来上がりのサイン。ザルにあけて水気を切ります。

スロバキア料理の基本、ブリンザチーズ

水気を切ったハルシュキを鍋に戻し、温かいうちにチーズと混ぜます。上手く混ざらなかったら牛乳や生クリームを少し加えて混ぜます。

更にカリカリのベーコンと玉ねぎを加えてザックリ混ぜたら出来上がりです。

ハルシュキはイタリアのニョッキに似ていますが、ニョッキより柔らかくて小さめのジャガイモ団子のような料理です。味の決め手は「ブリンザ」と呼ばれるスロバキアを代表するチーズ。独特の香りと酸味のある羊の乳を使ったフレッシュチーズです。
味の決め手と言うか味付けはブリンザしか使っていないのでブリン ザはとても重要です。でもスロバキア国外でこのチーズを見つけるのはとても難しいかと思います。なのでブリンザが手に入らない場合は他の柔らか系のカッテージチーズでも代用出来ます。
海外に留学していたミハルさんの息子さんがどうしてもハルシュキが食べたくなって作った時、ブリンザが無くフェタチーズを生クリームでといて使ったら結構近いものが出来たと言っていました。
他のチーズでも代用出来るには出来ますがハルシュキはやっぱりブリンザで食べるのが一番美味しい。あの少し癖があって塩辛いチーズの味が、ちょっと大味なダンプリングに良く合うんです。

安くて美味しいスロバキアを代表するチーズ、ブリンザ。スロバキア人は本当にこのチーズが大好きでハルシュキだけでなく何の料理にもブリンザを使います。実はスロバキアのソウルフードはこのブリンザなのかも知れません。
ハルシュキは作る人によって味が違う。

ニョッキのようなジャガイモ団子ハルシュキは作る人によって味がかなり変わるのだそう。作る人によってジャガイモと小麦粉の割合が違ったり、卵を入れる人、入れない派にも分かれます。生地の固さや形、湯で時間も作る人によて全く違うんです。
各家庭に伝わる秘密のテクニックもあるらしいので毎年スロバキアで一番美味しいハルシュキを決定するハルシュキ大会も開催されているのだそう。次回は是非その大会を見に来なよと言われて、本気で予定を調整し始める程お気に入りとなりました。