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ポーランドで一番おすすめの世界遺産、ワルシャワの街の美しくて悲しい物語 

      2021/05/28

東欧でイチオシの国ポーランドの数ある見所の中の一番は、とても珍しい形で世界遺産に登録されている首都ワルシャワの街。ポーランドの人達の強さ、情熱、愛国心、色々なモノをひしひし感じて、心が揺さぶられる場所です。絶対に訪れて欲しいおすすめの街。

ポーランドとショパンの関係

世界的に見て日本人ほどショパンが好きな国民はいないと思います。ショパンはフランス人だと思われがちですがポーランド人。首都ワルシャワで生まれ育ち、20歳でフランスへ旅立った後、二度と祖国の地を踏む事はありませんでした。

それでもショパンは常にポーランド人としての誇りを持ち、常に郷愁を抱きながら生涯を過ごしました。彼の死後、遺体はパリに葬られましたがショパンの思いを知る人々、そして彼の遺言によって、彼の心臓だけはワルシャワへと戻されています。

現在ショパンの心臓は、ワルシャワの中心にある聖十字架教会に安置されています。ポーランドは、ショパンの旋律の源。特にワルシャワの街はショパンが愛して止まない故郷です。ショパン好きな人なら絶対訪れるべき聖地。

ポーランドの茨の歴史

ポーランドは「平原の国」という意味を持ちます。その名の通り国土のほとんどが広大な平野で、とても攻められやすい地形。更には隣国にドイツ、ソ連といった強国が存在するので、ポーランドの歴史は実に複雑で不憫です。

10世紀に建国されるも18世紀後半には隣接した3国に分割され消滅。地図上からポーランドという国が消えてしまいました。国民の強い意志の力で、第一次世界大戦終了後独立を果たしますが、第二次世界大戦で再びドイツとソ連によって分割されてしまいます。

終戦後不死鳥のように再び独立するのですが、ソ連の強い影響下に組み込まれてしまいます。1989年、やっと現在の形、ポーランド共和国へと平和裏に移行し、旧ソ連圏で初めての非社会主義政権の誕生となりました。

ポーランドの首都ワルシャワ

他国に支配されても、国の存在自体が無くなってしまっても、何時だって不死鳥のように蘇る国ポーランド。愛国心がめちゃくちゃ強く、我慢強くて情熱的なのがポーランド人の特徴です。そんなポーランド人気質が良く分かるエピソードがワルシャワの街の復興。

ポーランドの首都、ワルシャワの街はナチス・ドイツの破壊活動によって80%以上が瓦礫と化してしまいました。人口100万人の内、生き残ったのは僅か16万2千人。戦争が終わるとワルシャワ市民たちは亡くなった家族や仲間、そして愛国心を胸に街を復興します。

その復興の仕方が凄いんです。聞いたとき思わず涙がこぼれてしまいました。ワルシャワ市民たちは瓦礫の山から一つ一つの建物を「煉瓦の割れ目に至るまで」忠実に再建していったのです。全てを、幸せだったあの時のままに戻していったのです。

世界遺産の街、ワルシャワ

今あるワルシャワ旧市街は、一見すると中世の街並みそのもの。でも実際には戦後数十年の歴史しか持っていません。それでもここが世界遺産に登録されているのは、街自体の歴史的価値ではなく、街の復興にかける市民の熱意と愛国心が評価されたからです。

極めて例外的で、稀有な街ワルシャワ。絶対訪れる価値のある街です。古いモノが何も残っていないから、全部戦後に作ったイミテーションの街だから、そんな理由で期待しないで行ったワルシャワの街、凄く良かったです。しびれました。強く深く心に響きました。

古く見えるけれど新しい、本物ではないけれど、何よりも本物。祖国を思う人々の愛が作り上げたワルシャワの街、本当にお勧めです。ショパンのドラマティックで情熱的な旋律そのままの街でした。

ポーランドを舞台にした映画

ポーランドを訪れる前に絶対に見て欲しい映画があります。戦場のピアニストです。映画の中で、主人公が破壊され尽くしたワルシャワの街をさまようシーンがあるんです。現在の美しいワルシャワの街と比較する為にも是非見ておきたい。

主人公のピアニストは過酷な条件の中で生き残った数少ないユダヤ人です。それは彼がメチャクチャ強かったからでも賢かった訳でもありません。ポーランドを象徴するショパンを誰よりも上手に弾けたからです。

多くのポーランド人達が主人公であるピアニストを助けました。それはきっと茨の道を歩んだポーランドの人達が、再びまた自分達の国が無くなってしまう危機に立たされた時、失われてゆくポーランドを何としても生き残らせようとした結果なのだと思います。心から愛する国、ポーランドの象徴でもあるショパンを一番上手に弾くピアニストが生き残る事を、誰もが皆が望んだからなのだと思います。

映画の中で使用された曲は全てショパン。ドラマティックで力強く、美しくて悲しいショパンの調べが、ワルシャワの生き様と重なって涙がとまりませんでした。ポーランドを訪れる前に必見の映画です。

世界遺産の街ワルシャワの楽しみ方

ワルシャワの街は絶対にショパンを聴きながら歩いてもらいたいです。ショパンの旋律がこれほどよく合う場所は他にありません。ワルシャワの街は世界遺産にも登録されているのに、観光客は余り訪れてくれません。

ポーランドで一番人気の観光地、アウシュビッツも確かに重要ですが、ワルシャワの街も決して外す事のできない場所だと思います。心をワシャワシャと揺さぶられる、悲しくて、でもとても美しい街です。

ポーランドの魅力

ショパンの他にもワルシャワの魅力は沢山あります。ナイトライフもその大きな魅力の一つ。レストランも数が多くて質が良いです。美味しいパン屋さん、ケーキ屋さんも山ほどあるので食べ歩きも最高。ポーランドを訪れたら絶対食べたいおすすめの美味しいポーランド料理を、別記事でまとめてみました。

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