世界で一番物価が高い都市、ヨーロッパで一番生活費が高い街ランキングTOP10
2019/05/15
一般的に日本の物価は高いと思われています。でも世界的に見て、日本はそんなに物価が高い国ではありません。ヨーロッパの方が断然高いです。今回は世界の物価の高い街ランキング、そしてヨーロッパの物価の高い街ランキングを考察したいと思います。ヨーロッパの最貧国ランキングが気になる方はこちら→ヨーロッパの最貧国トップ10
世界中で、どの都市の生活費が一番高いのか
ヨーロッパ在住20年弱。外国の人達は何時だって日本は物価の高い国だと言います。事あるごとに否定はしているけど誰も信じてくれません。世界的に「日本は高い」のイメージが出来上がってしまっているのです。
だから日本に里帰りする度に、「日本は何でも安くていいな」と思う私の気持ちは全く理解されません。
そんな時に説得材料にするのが、イギリスの経済誌エコノミストが毎年発表している世界の生活費ランキング。世界133都市を対象に、150種類ぐらいの商品の価格を比較、統計して作ります。
毎年色々な媒体で物価ランキングが発表されてるけれど、世界100ヵ国以上を旅して、色々な国の物価を肌で感じてきた私と、一番感覚が近いのがこのエコノミストのランキングです。
1位 シンガポール
2位 パリ
3位 チューリッヒ
4位 香港
5位 オスロ―
6位 ジュネーブ
7位 ソウル
8位 コペンハーゲン
9位 テルアビブ
10位 シドニー
2018年で特に注目なのが、パリとオスロ―の物価急上昇ぶり。どちらも5つぐらいランキングを上げています。これは実際に両国へ訪れる度に肌にしみて感じてる事。パリは元々安くはない街でしたが、ここ最近の上がりっぷりは凄まじい気がします。
世界的な認識で「物価が高い」と言われている日本は、実はTOP10圏外。私が住んでいるヨーロッパに比べて、高いなと思うものは勿論あるけれど、レストランの代金、服とか美容院なんかも日本の方が断然安いです。
ヨーロッパから日本への格安チケットも多く出回るようになりました。ヨーロッパからだと6万円代で飛行機のチケットが買えるようになったんです。
だからもう日本は皆が言う程高価な旅行先ではなくなっているのに、未だに日本の物価が世界で一番高いと思っている人達が多いです。外国人だけでなく日本の人達ですらそう思っている気がします。
エコノミストのランキングはほぼほぼ納得だけれども、5年連続1位をキープしているシンガポールに関してだけは強く抗議したい。シンガポールの物価はそれほど高くはありません。外食は断然安く、賃貸など確かに高いけどスイスほどじゃない。
シンガポールは酒、たばこ、ガソリンなどに高額の税金が課せられます。国の政策上異常に高い価格が設定されているものが多いので、ランキングが不当に上がってしまっている気がします。
ヨーロッパの生活費が一番高い街ランキング トップ10
こちらがヨーロッパの調査会社が発表した2018年の物価の高い街ランキング。
1位 チューリッヒ スイス
2位 ジェノバ スイス
3位 ロンドン イギリス
4位 バーセル スイス
5位 ローサンヌ スイス
6位 ベルン スイス
7位 オスロ― ノルウェー
8位 レイキャビック アイスランド
9位 コペンハーゲン デンマーク
10位 アムステルダム オランダ
ほぼほぼスイスの都市で埋まる、どんだけスイス高いんだ的なランキングになっています。やはりスイスは衣食住、何もかもが特別に高いです。ただ全てのクオリティが最高水準です。どんなに高くても、これだけのもの提供されたらしょうがない、そんな諦めが出来ます。
プラスしてスイスは最低賃金が他の国と比べると格別に高いので、旅行者にとっては高い国ですが、スイス人にとってはそんなに高い訳ではありません。
その点パリはキツイ。クオリティの伴わないサービスが異常に高いです。それでいて最低賃金はそれほど高くありません。今回の調査でパリはランキング外11位となっていますが、ここ最近の物価急上昇ぶりが、まだ反映されていない気がします。
フランスは農業国だけあって、食品の値段がそれほど高くないのがランキングを下げているのかもしれません。
ヨーロッパの物価が高い国ランキング
1位 スイス
2位 ノルウェー
3位 アイスランド
4位 デンマーク
5位 ルクセンブルグ
6位 イギリス
7位 フィンランド
8位 ベルギー
9位 オランダ
10位 フランス
国別に見るとやっぱりスイス。ぶっちぎりの一位です。ヨーロッパだけでなく、世界で一番高い国かもしれません。フランスは来年あたり順位を上げてくるのではないでしょうか。
スウェーデンがランキングに入っていないのも不思議です。ベルギーは案外色々なものが安いので、スウェーデンと交代した方が良い気がします。