おすすめの上海料理、上海の有名な食べ物、上海のグルメまとめ
2022/02/04
世界3大料理の一つである中華料理。でも中国はとても大きな国なので中華料理とひとくくりにするには無理があります。地方によって食べてるものが全然違うからです。美食大国の中国ですからどの地方で食べても美味しいのですが上海料理は日本人に一番合う味だと思います。今回は上海を訪れたら絶対食べてもらいたいおすすめ上海料理のリスト。
小籠包(ショーロンポー)
上海を訪れたら絶対に食べなくてはいけないもの。まずは小籠包(ショーロンポー)。最近では日本でもお馴染みの定番中華料理となっていますが、上海が起源です。
湯包と呼ばれる事もあります。薄い皮で豚ひき肉を包んで蒸籠蒸しにした料理。薄い皮の中に具、そして熱々のスープが入っています。
作るのが難しく、更には食べるのも難易度が高い料理。中国の人達が小籠包を食べるのを観察しました。箸でつまみながら上手い事レンゲでサポートし、美味しいスープを一滴も逃すことなく器用に食べていました。
皮の中に入っているスープには豚の皮を煮込んで冷やしたゼラチン質が含まれています。このゼラチンが蒸籠の中で熱せられて溶けだす仕組みになっているので、蒸したてを直ぐに食べないとスープが固まってしまいます。
そうなると全く美味しくない料理になってしまうので、湯気が出ているうちに食べてしまわなくてはなりません。熱々で食べなくてはいけない料理なので、スープで舌を火傷しないよう注意して下さい。
一番定番の小籠包の具は豚のひき肉ですが、野菜や魚介類を包んだりもします。いずれにせよ豚のゼラチン質を混ぜる事によってスープを作ります。
小籠包は既に味付けがしてあるので基本的にタレは必要ありませんが、とてもお上品な薄味なので酢醤油で食べる人が多いです。上海が発祥の料理ですが、今では全世界から愛されている中華料理となっています。
生煎饅頭(サンジ―モードゥ)
世界的な知名度では小籠包にかないませんが、中国人達から絶大な人気を誇るのが生煎饅頭(サンジ―モードゥ)。小麦粉で作る厚めの皮でひき肉などの具を包み、鉄板で蒸し焼きにした料理です。
見た目は日本の肉まんに近く、でもやや小ぶりでしょうか。柔らかくはあるけれど日本の肉まんより密度が高くしっかりした皮です。中身の具はシンプルに豚のひき肉とネギぐらい。隠し味として豚の心臓が細かく刻まれて入っている場合もあります。
調理の仕方は日本の焼き餃子に近いです。平鍋やフライパンを使い、かなり多めの植物油で底面を揚げるようにして焼きます。こんがりとした色がついたら少量の湯をかけて蓋をし、蒸し焼きにして中まで火を通します。
お店によっては蒸し焼きにしてから表面に焦げ目をつける店もあるようです。外側は焼き餃子のようにカリッとしていて、皮は柔らかく、中の具はジューシー。元々は冷えてしまった肉まんを焼いて温めなおしたら美味しかった事から生まれた料理です。
上海で生まれ、爆発的に流行り1930年頃には既に専門店が登場していたのだそう。現在では中国全土で広く食べられている大人気の国民食で、屋台やレストランでは勿論のことフライパンで焼くだけの冷凍食品も存在します。
しっかりとした味付けがしてあるのでそのままでも充分美味しいのですが、酢醤油、ラー油などの調味料と一緒に食べる人もいます。
生煎饅頭はどこで食べてもハズレが全くありませんが専門店で食べるのがやっぱり一番のお勧め。中国人は生煎饅頭を朝食として食べる人が多いので、専門店は朝から晩まで常に人で賑わっています。
中には長蛇の列が出来る人気店もあり、そうゆう所の生煎饅頭は美味しいを超えた美味しさです。是非列を作って辛抱強く待ってみて下さい。
小籠包は比較的高級な部類の料理となりますが生煎饅頭は庶民の料理。お値段も大変安いので気軽に何時でも食べられるかと思います。色々な場所で食べ比べして楽しんでください。
紅焼肉(ホンシャオロウ)
上海を代表する肉料理で皮つきの豚バラ肉の角煮です。この皮の部分が特徴でゼラチン質でプルプルしてます。豚の皮にはコラーゲンがたっぷり含まれているので美肌効果があります。食べれば食べる程美しくなれる料理。
上海特産の醤油と砂糖を使った甘辛の、まさに上海な味付けで白米がすすむすすむ。
豆花(ドウホワ)
豆乳を硫酸カルシウムなどの凝固剤を使って固めると豆花になります。つるつるで滑らかな食感。辛い味付けでご飯のお供として食べたり、スープの中に入ってたり、甘い味付けでデザートにもなる万能選手。
冬は温めて、夏は冷やしてたべるのですがいずれにしても美味しい。私は特に甘い系の豆花がお気に入り。豆乳なだけに健康によく、甘さも控えめでカロリー的にも安心。中国人は朝ごはんとして食べる事が多いようです。
上海ガニ
上海料理を語るのに忘れてはならないのが上海ガニ。世界的に良く知られているカニですが私達が食べ慣れている海のカニではなく淡水に住むイワガニ科のカニである事を知っている人は少ないのではないでしょうか。
上海ガニ専門店へ行けば一年中食べる事が出来ますが、旬として出回るのは9月下旬から12月頃にかけて。中国語では中華絨螯蟹と呼ばれ、「絨毛のあるはさみを持った中国のカニ」を意味します。
調理する前は青緑色をしていて、熱を加えると鮮やかなオレンジ色になります。海のカニと比べると小さいので食べにくく、身の量も少ないです。でも甲羅の中の内子やカニ味噌は海のカニ以上に濃厚な味がしてとっても美味しい。
値段は大きさによってピンキリ。フードコーナーでも上海ガニを食べる事が出来ますが、安いなりにサイズがかなり小さいです。そうなると食べる所が殆どありません。それでいてカニはカニなのでフードコートとは言え結構なお値段がします。上海ガニを楽しむなら高級な専門店へ行った方が最終的には安くつくかもしれません。
蟹肉小籠
反対にフードコートで是非試してもらいたいのが蟹肉小籠。上海ガニの身が入ったスープがたっぷり入った肉まんのような食べ物。外側はそのまんま肉まんなのですが、メインは中に入っているスープです。
さしてあるストローで飲み、外側の皮は食べない人が多い感じ。上海人にとって気軽なおやつ感覚の食べ物のようで、道行く人が歩きながら蟹肉小籠をチューチュー吸ってるシーンを良くみかけました。
屋台やフードコートの安い蟹肉小籠だとカニ風味のスープとなりますが少し高級なレストランへ行くと上海ガニのメスの内子がたっぷり入った蟹肉小籠を食べる事が出来ます。でも高い金額を出すなら蟹肉小籠じゃない他のカニ料理の方がいいかなとも思います。
葱油餅
小麦粉と水で作る生地にネギを加えて焼いたもの。焼くって言うより揚げる位の量の油を使います。そのわりにはギトギトした感じがないのが不思議。表面がカリカリしてて、サクッとしてるからなのでしょうか。わら半紙に挟んでくれるのですが直ぐにべチョベチョと油が染み混むのでかなりの油量である事は確か。
中国を代表するB級料理で町の至る所に屋台があります。美味しい葱油餅の店には行列が出来てるので是非並んでみて。絶対後悔しないはず。
安くて美味しい庶民の味方。小腹が空いたとき、朝ごはんにも最適です。中には色々なソースでトッピングしてくれるお店もあります。お店ごとに味やスタイルが違うので色々と食べ比べてみて!
鶏足
中国人は大好きだけど外国人にはちょいキツイ、鶏の足というか指のそのまんま煮。とにかくそのまんまな形で出てくるのでインパクトが凄い。白人系の外国人たちが毛嫌いする料理。
醤油、砂糖、老酒、八角や唐辛子などと一緒に煮込みます。プルプルな感触でまさにコラーゲンを食べてる感じ。美容の為と頑張って食べてるうちに癖になってしまうと思います。ビールのお供にも最高。あまり細部を見ないようにして口に入れるべし。
糖醋排骨
一口サイズの豚のスペアリブを甘酸っぱく煮込んだ料理。中国醤油と黒酢は最高の組み合わせです。まさに至福の味。お酒のお供に是非。一番合うのはやっぱり上海のお酒、上海老酒です。これは上海版の紹興酒でアルコール度数が意外に高いので飲み過ぎには注意しましょう。
上海炒麺
上海のB級グルメの定番。上海人も大好きな上海風焼きそば。焼きそばってよりも焼きうどんに近い感じ。殆ど具はなく味付けはソースではなく醤油。いかにも上海らしい味付けでハマってしまう人が多い。
桂花糖藕
上海の伝統的な前菜。レンコンの穴の中に糯米をつめて甘く煮た料理。上海人は本当に大好きで、前菜には必ず注文したがる。でもこれ、めちゃ甘い。どうしようもない位甘い。慣れれば癖になるらしいけど慣れる前に上海を後にしてしまったので苦手意識だけ残ってる。
でも上海を代表する料理である事は確かなので話のネタに是非試してみてください。レンコンと糯米の相性は良いので甘辛く煮たらメチャ美味しいのでは、と密かに思ってるとこ!
粽
上海のちまきはメチャ美味しい。具沢山で卵、豚肉、豆、色々なものが入ってボリューム満点。お店によって具材や味付けが異なるので自分好みの味が見つかるまで色々な屋台をはしごするのが楽しいかと思います。どこで食べても美味しくて安いのがいい。
餃子
上海料理ってわけじゃないけど焼き餃子。日本の餃子は最強だけど中国の餃子も美味しいです。皮がモチモチしてぶ厚いのが特徴。中のひき肉を八角などの香辛料を使って味付けるので日本の餃子とはかなり異なる。でもこれはこれで大変美味しい。