アイスランドとはどんな国なのか、世界で一番おすすめのアイスランド
2021/06/14
最近アイスランドの人気が急上昇中です。アイスランドって、実はヨーロッパで一番観光資源を持った国だと思います。見るもの全てが圧倒的な迫力の大絶景の連続です。日本からの直通便はありませんが、ヨーロッパ各国から格安航空券が出ています。
アイスランドは寒くない
アイスランドはどんな国なのでしょうか。北極圏に程近い場所にある、未知なる国アイスランド。名前が名前だけに何だかとても寒い国をイメージしてしまいますが、実際はそんなに寒い国ではありません。
国土の一部が北緯66度33分の北極圏にかかる場所に位置していますが、沿岸を流れるメキシコ暖流と、活発な火山活動による地熱の影響でアイスランドは真冬でもそんなに寒くはならないのです。
首都、レイキャビックの冬の気温は平均してマイナス2度。中にはマイナス10度に下がる土地もありますが、同じような緯度にあるアラスカやフィンランド北部はマイナス30度にも達します。
最近アイスランドが注目を集めているのはオーロラが鑑賞出来る土地の中で一番暖かいからなんです。オーロラ鑑賞は自然が相手なので忍耐力が必要です。寒さを我慢してオーロラの出現をひたすら待つ、そんなオーロラ観測にアイスランドの土地は一番適しています。
アイスランドの魅力
オーロラで有名なアイスランドですが他にも魅力が沢山あります。首都のレイキャビックから少し離れるだけで、圧倒されるような大自然が広がっています。牧草地もありますが大半が溶岩台地。何も育たない不毛な大地が視界全体に続き、地球の風景とは思えないようなもの凄い景色です。
アイスランドは火山の国です。あんな小さな国に30余りの活火山があります。活火山ですから噴火が多く、アイスランドの火山群だけで地球上にある溶岩の総量の3分の1を噴出したと言われています。
2011年に噴火した火山灰の影響で、北部ヨーロッパの空の便が数週間の長きに渡ってキャンセルされた事を覚えている方も多いのではないでしょうか。それでは何故、アイスランドにはあんなに沢山の火山があるのでしょうか。
これほど火山が集中しているのは、アイスランドがプレートとプレートの境界の真上にあるからです。アイスランドは島の中央を北大西洋中央海嶺が貫いている大変珍しい国。北大西洋中央海嶺とは、北米プレートとユーラシアプレートが両側に引っ張りあう事で生じた、地表の割れ目にマントルが上昇して埋まった場所の事です。
アイスランドが新たなプレートが生まれてくる場所なら、日本周辺はプレートが沈み込んでいく場所。どちらも火山活動が盛んな国ですよね。新たなプレートが生まれてくる場所は地球の割れ目とも呼ばれ、通常は海面下1~2kmのところにあります。
この割れ目を地上で見る事が出来るのは全世界でアイスランドとアフリカだけ。そして割れ目には絶え間なく新しい溶岩が蓄積され、以前の溶岩が水平に押しやられるので、溝を境目にアイスランドは東と西に一年に約2~3センチ程大きくなっているんです。これが成長し続ける国アイスランドと呼ばれる所以です。
アイスランドと温泉
温泉が大好きな日本人は、温泉天国アイスランドも大好きになるはず。アイスランドは火山の国なので、色々な場所で温泉が噴き出しています。その中で一番有名なのがブルーラグーン。世界最大の露天風呂温泉です。
美容効果の高い青みがかった乳白色の温泉で、面積は5000平方メートル。天然の露天風呂ではなく人工的に作られたもので、隣接するスヴァルセンギ地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を再利用した施設です。
ブルーラグーンの白く濁った温泉水はアトピーなどの皮膚病によく効きます。底にたまった白い泥、シリカサンドは美肌効果が高いとされ若いヨーロッパの女性達の間で有名になりました。ブルーラグーンと同じ成分を配合したコスメは全世界に輸出されています。
日本の温泉とは異なり、温水プールのような感じなので長時間入浴して楽しむのがアイスランド風。敷地内にはレストランも併設されていて美味しいアイスランド料理を堪能する事も出来ます。
そしてブルーラグーンがある地域は頻繁にオーロラが現れる事でも有名です。運が良ければ露天風呂につかりながらオーロラを鑑賞できるかもしれません。温泉とオーロラの組み合わせは、アイスランドでしか考えられません。
美味しいアイスランド料理
綺麗な空気、氷河の雪解け水、クリーンな環境でクリーンに育つ食べ物も、アイスランドの大きな魅力の一つ。寒冷地だけに食材の種類は限られていますが、アイスランドで育まれる食材の質の高さ、確かさ、美味しさは、確実に世界で一番だと思います。アイスランドを訪れたら絶対に食べるべきアイスランド料理は、別記事で詳しくまとめました。
世界で一番おすすめのアイスランド
アイスランドは自然の宝庫です。そしてアイスランド人は、エコの意識がとても高い国民。ブルーラグーンの温泉水は、地表の下2000mから汲み上げるミネラルを豊富に含んだ地熱海水です。そしてブルーラグーンは地熱を利用したアイスランドならではのエコロジー施設。
アイスランドは1980年代からクリーンエネルギー発電への切り替えを推し進めていて、エネルギー政策先進国として世界中から注目を集めているんです。現在国内の電力供給の約80%を水力、約20%を地熱から得ていて火力、原子力発電所は一切ありません。
自然と共にある事を喜び、自然を守る責任感に満ちているのがアイスランド人の特徴。とても人懐っこくて優しいアイスランドの人の人柄も、アイスランドを訪れる理由の一つだと思います。絶対後悔しないので、皆さん、是非アイスランドを訪れて下さい!