ポーランド料理プラツキのレシピ、我が家で作る本場のレシピ
2021/02/25
ポーランドの人達が心から愛する料理はプラツキ(PLACKI)。摩り下ろしたジャガイモに小麦粉、卵、塩コショウを加えて焼くパンケーキ、もしくはハッシュドポテトのような食べ物です。シンプル、簡単、それでいて本当に美味しいプラツキ。お料理上手のポーランド人アンカちゃんがお母さんのレシピでプラツキ作りを実演してくれました。
ポーランドのソウルフード プラツキ(PLACKI)のレシピ
ポーランドの国民食プラツキ。パンケーキとの違いは小麦粉の量です。ハッシュドポテトとの違いは大量の油で揚げるのでは無く、少量の油で焼く事でしょうか。そしてハッシュドポテトが細かく切ったジャガイモを使うのに対し、ポーランドのプラツキは殆ど原型を留めない摩り下ろしたジャガイモを使います。 ポーランド人に限らず、病みつきになる味です。必ずハマると思うので、大量に作りましょう。
プラツキの材料
ジャガイモ 大 3個
玉ねぎ 大 1個
卵 1個
小麦粉 大さじ4
塩、コショウ 適量
サラダ油 適量
プラツキの作り方
※ジャガイモは固いので、この作業はかなり大変で時間もかかります。最近はポーランドの人達もフードプロセッサーなどの機械を利用して効率良くジャガイモをおろしています。
※ジャガイモは水分の多い新ジャガより、水分の少ないタイプのジャガイモを選ぶのがポイントです。
2 玉ねぎも同じようにすりおろします
※各家庭によって若干レシピが異なります。特に玉ねぎは絶対入れる派と絶対入れない派に分かれます。玉ねぎを入れると味が柔らかくなり、ジューシーな感じのプラツキになります。固めサクサクが好きな家庭は玉ねぎを入れません。 プラツキは砂糖やサワークリームを添えてデザートとしても食べます。デザートとしてプラツキを食べる場合は玉ねぎを入れずに作ります。
3 おろしたジャガイモと玉ねぎに、溶き卵、小麦粉、塩コショウを加えて混ぜます
4 良く熱したフライパンにサラダ油を薄く引き、ホットケーキを焼く要領で焼き上げます
※ポイントは中火から始めて、後は弱火でじっくりと焼き上げること。そうする事によって外側はカリっとして中はホクホクのプラツキが出来上がります。
5 お好みでニンニクを混ぜたり、マジョラムを隠し味に加えます
プラツキはジャガイモの摩り下ろし加減によって食感が変わります。日本の摩り下ろし機のような細かい目でジャガイモを摩り下ろすとモチモチとした感じ。チーズ用の目の粗いおろし器を使うとサクサクした歯ごたえのある食感となります。シンプルな料理ながらも各家庭に各家庭の味がある、それがプラツキです。
そのまま食べても美味しいプラツキ。でも色々な食べ方がある。
プラツキはシチュー系の料理の付け合せにしたり、炒めたマッシュルームと玉ねぎにサワークリームを加えたソース(sos pieczarkowyソス・ピエチャルコヴィ)やニンニクのソース(sos czosnkowyソス・チョンスコヴィ) をかけて食べるのも最高です。
驚きの新発見。ジャガイモは甘いデザートにもなれる。
プラツキは甘いデザートとしても食べます。その場合は軽く粉砂糖を振ってからサワークリームを添えます。ジャガイモをデザート?初めはびっくりするかもしれません。でもこれが美味しくて、凄くハマル味なんです。 添えるのは生クリームは絶対ダメ。必ずサワークリーム。プラツキはサワークリームとの相性が抜群なんです。サワークリームは万能でベーコンなどとあわせて辛い系のソースにも、ジャムなんかと一緒に甘い系のデザートにも良く合います。まさにオールラウンドプレイヤー。
ポーランドは何を食べても美味しいです。そして何を食べても安い。だからレストランへ行くと大変困ります。目移りして何もかも食べたくなる。で、注文がなかなか決まらない。それでも必ず注文するのがプラツキ。そしてこのプラツキを辛い系にするか、甘い系にするかで再び頭を悩まなければなりません。
美味しいポーランドの家庭料理
ポーランドにはプラツキの他にも有名で美味しい料理があります。ポーランド版の餃子のような料理、ピエロギ。こちらも本場のレシピをポーランド人に教えてもらいました。
東欧と西欧の間で、民主主義と社会主義の両方を生きたポーランド。その悲しみに満ちた歴史とは裏腹に、美しい景色とホスピタリティ溢れた陽気な人達で溢れているポーランド。この国は旅をしていて本当に楽しいです。そしてこの国を食べる事は、この国の複雑な歴史を学ぶ良い機会でもあるのです。皆さんも是非、ポーランド、訪れてみませんか?