美味しいポーランド料理50選、ポーランドの有名な食べ物まとめ
2022/02/24
世界100ヵ国以上を食べ尽くしたフードライターが、自信を持っておすすめする美味しいポーランド料理50選。東欧を代表するグルメ大国ポーランドを訪れたら、絶対食べるべきポーランドの郷土料理を集めました。
美味しいポーランド料理:メイン系
ポーランドを代表する料理

ポーランドの国民食ピエロギ (Pierogi) は、ポーランドに限らず東欧全体とロシア、とても広い範囲の国々で食されている料理です。中国の餃子が起源で、シルクロードを渡ってヨーロッパに辿り着き、それぞれの国の食材でアレンジされ発展しました。
見た目はかなり水餃子ですが、中身の具がヨーロッパ的なのでアジア的要素は全くありません。ポーランドのピエロギは、他の国と比べて中の具が豪華なのが特徴。組み合わせのバリエーションがとても豊富です。
東欧の中でポーランドは、経済的に一番発展している国なので、他の国々よりグルメを楽しむ余裕があるのでしょう。肉、マッシュポテト、ソバの実、カッテージチーズ、マッシュルーム、ザワークラウトを中心に他の食材と組み合わせされます。
おかず系だけでなく、甘いデザート系のピエロギもあります。カスタードクリーム、ベリー類、カッテージチーズなどが入り、サワークリーム入りのカスタードクリームソースと一緒に食べます。おかず系とデザート系、どちらも本当に美味しいです。
焼きピエロギ
ピエロギは茹でるが基本ですが、焼いたピエロギも美味しいです。ピエロギ・スマジョネと呼ばれ、皮の厚い焼き餃子みたいです。ポーランドの家庭では、昼に茹でたピエロギが余ると、夕飯時に焼いて食べる事が多いです。
ポーランドのお袋の味

牛、豚、鶏肉、異なった種類の肉とザワークラウトをコトコト煮込んで作る料理がビゴス (Bigos) 、ポーランドのお袋の味です。ザワークラウトとはドイツから東のヨーロッパにかけて良く食べられているキャベツの漬物。
ザワークラウト主体の料理なので、暖かい酸っぱさが苦手な人には厳しい味かもしれません。私も最初は無理でした。ポーランドは暖か酸っぱい料理が多いのですが、ビゴスは長時間煮込んで作るので、その中でも緩やかな方だと思います。
一度慣れれば病みつきになる料理。コトコト3日間位煮たのが一番美味しいとされます。ビゴスはクリスマスや、特別な日に必ず食卓に登場するポーランドのソウルフード。地元の人に作って貰った本場のレシピを別記事で公開しています。
ポーランドのバーベキュー

ポーランドではバーベキューする時に網ではなく、長い棒に自分の食べたいものを刺して焼きます。初めて見た時は思わず笑ってしまいました。焼き上がるまで手が離せないので、めちゃくちゃ非効率。
でもポーランド人はこのスタイルじゃなきゃバーベキューじゃないと思っています。夏にポーランドを訪れると至る所でバーベキューをしている人達を見かけます。珍しそうに見物していれば、人懐っこいポーランド人は絶対仲間に入れてくれるはず!
ポーランド人は本当にオープンで気さくな人種なので、勇気を出して自分から声をかけるのもあり。手が疲れるけど、焼けるまでの間焚火を眺めながら皆でお喋りする。これこそバーベキューの醍醐味なのではないでしょうか。
ポーランドのグヤーシュ

ポーランド版のビーフシチューがグヤーシュ (Gulasz) です。グヤーシュはハンガリー生まれの食べ物で、旧ソ連圏の広い範囲の国々で食べられていますが、同じ名前でも国によって全く異なる形態を持つのが特徴です。
ポーランドのグヤーシュは、他国がスープ系なのに対して、ビーフシチューに近い感じ。プラツキと呼ばれるポテトパンケーキの上にかけて食べる事が多いです。
ポーランドのロールキャベツ

ポーランド風ロールキャベツがゴウォンプキ (Gołąbki) です。ポーランドに限らず東欧各国で愛されている食べ物で、国によってソースやアレンジが異なります。ポーランドはトマトソースで煮込み、生のキャベツより、酢漬けキャベツを使う事の方が多いです。
中の具の肉に米を混ぜるのが特徴で、家庭の経済状態が悪いと米の比率が多くなります。東欧は一般的に苦しい家計が多いので、ほぼ米なロールキャベツとなりますが、ポーランドは経済状態が東欧で一番良いので、とても肉肉した具になります。
ポーランドの家庭料理の定番

ポーランド風の肉巻きが、ズラズィ・ザヴィヤネ (Zrazy zawijane) です。ピクルスを薄切りにした豚肉または牛肉で巻いて焼き、クリームソースで煮込みます。ポーランド人の味覚の基本はやっぱり「暖か酸っぱい」なのかもしれません。元は狩人たちの料理で、東欧とロシアでも良く食べられています。
一番おすすめのポーランド料理

豚の膝部分の骨付きの肉の塊のオーブン焼きをゴロンカ (Golonka) と呼びます。ドイツ料理でもお馴染みの食べ物ですが、ポーランドで食べると同じクオリティでも半額近くの安さとなります。とにかく大きいのが特徴で、メチャクチャ美味しいです。何処で食べてもハズレのない美味しさ。
ポーランドのアヒル料理

ポーランド人はアヒルを調理するのがとても上手。中でも一番は、アヒルとリンゴをローストしたカチュカ・ス・ヤブウカミ (Kaczka z jablkami) です。リンゴのほんのりとした甘さがアヒルに良くマッチして最高に美味しい。アヒルは他の国だと結構な高級食材なので、物価の安いポーランドで思う存分食べておきましょう。
ポーランド風カツレツ

牛肉に衣をつけて揚げたポーランド風カツレツがコトレット・スハボヴィ (Kotlet Schabowy) です。カツレツと言えばオーストリアが有名ですが、ポーランドの方がしっかり味付けされていて美味しいと思います。
ただ大きさ的にはオーストリアの方が凄い。でもポーランドの方が断然安いのでお得感が大きいです。付け合わせの定番はマッシュポテトでハーブのディルが入ります。ザワークラウトも欠かせません。
牛肉が基本ですが豚や鶏肉も良く使います。注文の前に質問するか、言葉が通じない場合は値段で判断しましょう。牛肉だと高いです。ちなみにポーランドは東欧一英語が通じやすい国です。
ポーランド料理:前菜系
ポーランド風ユッケ

ポーランド風のユッケがタタール (Tatar) です。生肉に生卵ですがポーランドなら安心して食べられる気がします。めちゃくちゃ美味しい。モンゴル系のタタール人の食べ物が起源でベフシュティック・タタールスキ (Befsztyk tatarski) とも呼ばれます。昔は牛肉よりも馬肉を主に使っていました。
ポーランドのソーセージ

ポーランドは腸詰、ソーセージも美味しいです。キェウバーサ (Kielbasa) と呼ばれ、スモークされたものが多く、スパイスは殆んど使いません。豚だけでなく牛、七面鳥、羊、色々な種類の肉を使ったソーセージがあって楽しい。
ポーランドの血入りソーセージ

血や内臓を使って作るソーセージがカシャンカ (Kaszanka) です。血のソーセージはヨーロッパ全体で好まれて食べられていますが、ポーランドのはソバの実が入るが特徴。南欧だと米が入るので、その違いも楽しかったです。少し生臭いので、好き嫌いの分かれる味かと思います。
ポーランドのハム

ポーランドのハム類をシンカ (Szynka) と呼びます。ソーセージやサラミなどの腸詰類はスペインが一番美味しいのですが、ポーランドのハム類は格別にレベルが高いと思います。ボンレスハム系のハムで、肉の旨みがギュギュっとつまっています。種類も多いので色々試して欲しい。果物のジャムと一緒に食べると更に美味しいです。
ラードのディップ

首都ワルシャワ名物が豚のラードを使って作るディップ。黒パンに塗って、ピクルスをのせて食べます。ほぼラードなので沢山食べると気持ち悪くなる油っぽさですが、少量を食べる分には美味しい。色々な味があります。
オシチペック・チーズ

真っ平らな国ポーランドの唯一の山岳地帯であるザコパネ地方で作られる、世界最古のチーズがオシチペック (oscypek) です。アクセスの悪い険しい山間で作られるチーズは、門外不出だったので幻のチーズと呼ばれていました。
今では観光地化され過ぎて、チーズも至所で売られています。2週間程かけてジワジワ燻製するフレッシュタイプのチーズで、温めて蜂蜜やジャムと一緒に食べるのが美味しい。オシチペックチーズの詳細は、別記事にまとめました。
ブリンザ・チーズ
ポーランドを代表するチーズがブリンザ (bryndza) です。ポーランドのブリンザ地方で作ったチーズにしかブリンザの名は付けられません。フレッシュタイプのチーズでそのまま食べてもいいし、ディルやネギなどの香味野菜を加えてディップにしたりします。ケーキなどにも使われる万能チーズ。
ポーランド料理:主食系
ポーランドのニョッキ

ポーランド版のニョッキがコぺトゥカ (Kopytka) 。イタリアのニョッキよりかなり小麦粉率が高いです。玉ねぎ、ベーコン、チーズなどと一緒に、またはグラ―シュなどのシチュー系料理をかけて食べます。
ピエロギやプラツキと同じで、オカズ系と甘い系の両方あります。溶かしバターの上に砂糖とシナモンをかけたり、サワークリームやチーズソースとジャム、カスタードクリームなどと一緒に食べます。
ポーランドのピザ

ポーランド風ピザトーストがザピエカンカ (Zapiekanka)。若者達から絶大な支持を受ける、早くて安いポーランドを代表するファーストフードです。普通に美味しいのですが、ポーランドまで来て食べるようなものではないと思います。でもポーランド人は大好き過ぎるので、一生懸命抵抗しないとザピエカンカの店へ連れて行かれます。
ポーランド風ジャガイモ団子
ポーランド風のジャガイモ団子がクルスキ (Kulski) 。上手な人が作ると口の中でとろけるようです。お肉の入ったソースなどをかけて食べます。結構作るのがメンドクサイ料理なので、今では殆どのポーランド人が冷凍食品で我慢しています。でも食べる時に「手作りは全然違う。特におばあちゃんの手作りが一番美味しい」と呟くのが習わし。
ポーランドのピズィ
前述のジャガイモ団子クルスキの中に、肉やカッテージチーズ、マッシュルームなどを詰めるとピズィ (Pyzy) と呼ぶのだと思います。飴色に炒めた玉ねぎ、ベーコンなどをトッピングしてメイン料理として食べる事が多いです。
プラム入りピズィ

ジャガイモ団子でプラムと砂糖をくるんで茹で、チーズ系の特製ソースと一緒に食べます。日本人的にはデザートですが、ポーランドでは主食の扱い。東欧ではジャガイモ団子、ピエロギ、パイなどは、例え甘い系でもメインディッシュとして食べます。
ポーランド人が一番大好きな料理

疑いの余地なく、ポーランド人が一番大好きな料理はプラツキ (Placki) 、ポーランド版ポテトパンケーキです。パンケーキと呼びますが、ほぼほぼジャガイモで小麦粉はほんの少し。でもハッシュポテトよりはパンケーキ寄りです。
プラツキもピエロギと同じように辛い系と甘い系の2種類あります。甘いのは・・・と最初は戸惑っていたのですが、甘いプラツキ、メチャクチャ美味しいです。サワークリームだけでシンプルに食べるのも美味しい。
プラツキは作るのが大変メンドクサイ料理。それでもポーランド人は今でも頑なにプラツキを自宅で作って食べます。ポーランド人の家庭にお呼ばれすると、必ず食卓にある料理。地元の人に作って貰った本場のレシピを別記事でまとめました。
Placek po zbojnicku
プラツキをメインディッシュに食べたいならこれ。プラツキの上に牛肉のシチューがかかっています。レストランの日替わり定食の定番メニューです。
カーシャ・グリチャナ

ソバの実を水や野菜スープで茹でたものをカーシャ・グリチャナと呼びます。肉に添えられる事が多いです。東欧ではソバの実を良く食べます。初めて食べたのですが本当に凄くいい。栄養価もあり美味しいし、プチプチした食感もいい。日本でも流行ればいいのにと思います。
ポーランド料理:スープ系
ポーランド人が大好きなスープ

ポーランド人が愛してやまないスープがジュレック (żurek) です。発酵したライムギの上澄み汁を使って作ります。発酵しているのでかなり酸っぱい。暖かい酸っぱさが苦手な人はちょっと、いやかなりうっとくる味です。慣れるとはまるけど慣れるまでキツイ。私は今だ慣れません。ニオイからもう無理。
白いスープ、または白いボルシチ (バルシチ・ビャウィ/Barszcz biały) と呼ばれる事もあります。東欧の他の国にも「白いボルシチ」と呼ばれるスープがありますが、ポーランドほど酸っぱくはありません。
東欧で一番ポピュラーなスープ

テーブルビート(ビーツ)で作るスープがバルシチ (Barszcz)。ウクライナ起源のスープで東欧全体とロシア、ロシアにゆかりのある国々で食べられています。同じボルシチの名前が付いても国によって若干異なります。
基本的にはビーツと冷蔵庫にある残り物の野菜を全部入れたスープ。ビーツはニンジンやスイートコーンより糖分を含む最も甘い野菜。でも酢漬けのものを使うので甘酸っぱい味になります。ビーツの色素による鮮やかな深紅色が特徴。
ポーランドの夏のスープ

ピンク色の凄いインパクトを持つ、夏の定番の冷たいスープがフォドニック (chłodnik)。旧ロシア圏の国々で良く食べられています。冷たいボルシチと呼ばれますが、作り方が全く異なります。ボルシチは煮込んで作るスープですが、こっちは全く火を使わずに作ります。
ただかき混ぜるだけなので、暑い夏に台所に立たなくていいのが素晴らしい。ビーツの深紅色と白のケフィア(発酵した乳飲料)を混ぜるので、スープが鮮やかなピンク色になります。美味しいだけでなく、健康にも良いスープ。
ポーランドの伝統料理
ポーランドの伝統的なスープがチェルニナ (Czernina) です。カモの血を使うので、大変癖のある味です。マカロニやジャガイモなどが入った少し酸っぱ温かいスープ。中世の時代、求婚者に両親がこのスープを出すと「娘はやらん」の意味だったらしいです。
ズッパ・グロフフカ

エンドウ豆をたっぷり使ったスープがズッパ・グロフフカ (Grochowka)。トマトのスープとどちらにしようか悩んでいたら、お店の人がクルトンで仕切ってどちらも出してくれましたた。ポーランド人は本当に外国人に優しいです。トマトのスープはズッパ・ポミドロヴァ(Zupa Pomidorowa)と呼びます。どちらも美味しかったです。
ポーランドの定番スープ
野菜の他に蕎麦や大麦の実が入った具沢山のチキンスープがクルプニク (Krupnik) です。とても優しい味で、お昼のランチメニューの前菜として出される事が多いです。
ポーランドの二日酔い予防

牛や羊などの胃(トライプ)を煮込んだスープがフラキ (Flaki) です。臓物系が好きな人は絶対気に入るはず。ポーランド人は二日酔いが酷い時は、必ずこのスープを飲みます。しかしポーランド人はお酒がめっぽう強いので二日酔いになりません。
ポーランドの果物のスープ

夏の定番のスープがズッパ・ヴィシニョヴァ (ZUPA WISNIOWA) 。日本名ではスミミザクラと呼ばれる、甘酸っぱいサクランボで作る冷たいスープです。日本人にとってはデザートみたいな食べ物ですが、ポーランドでは前菜扱い。本当に美味しいので、絶対に試してみて!大好物です。
ポーランドのキノコスープ
キノコのクリームスープをズッパ・グジボヴァ (Zupa grzybowa) と呼びます。季節または何処で食べるかによってキノコの種類が違いますが、何処で食べても確実に美味しいスープです。
ポーランドのキュウリのスープ
東欧から北欧にかけての人達は、キュウリを物凄く良く食べます。キュウリは夏野菜ではありますが、暑さに弱いので少し寒冷なくらいの気候で良く育つからです。ポーランドではキュウリはスープにもなり、ズッパ・オグルコヴァ (Zupa ogorkowa) と呼ばれています。
おすすめのポーランドのお菓子
マコヴィエツ

ケシの実がたっぷり入ったロールケーキがマコヴィエツ (Makowiec)。クリスマスや特別な日に必ず登場するお菓子です。ケシの実、ポピーシードはポーランド人が大好きな食材。日本ではアンパンの上にちょろっとかかってるぐらいですが、ポーランドでは大量に使います。プチプチした食感がとても美味しい。
クレムフカ

パイ生地でバニラカスタードクリームをたっぷり挟んだケーキがクレムフカ (Kremówka)。お店によって中のクリームがメレンゲや生クリームだったりします。ポーランドに限らず中央ヨーロッパで広く愛されているケーキで、ポーランドのはカスタードクリームの甘さが控え目で一番美味しかったです。
ポンチュキ

ポーランドを代表するお菓子が揚げドーナツのポンチュキ (pączki) 。中に色々な具が入っています。一番のお勧めはバラの花びらのジャム入りポンチュキ。専門店が多く、本当に色々な具があるので楽しい。
ナレスニキ

ポーランド風クレープがナレスニキ (naleśniki)、でも店によってはホットケーキの厚さです。チーズやリンゴが入ったバージョンもあり、焼くと揚げるの中間で調理します。クレープの場合は中に具を置いて巻き、おかず系のものもあります。
ダークチェリーのケーキ

ポーランド人は本当にお菓子を作るのが上手。焼き菓子は勿論、ケーキも何を食べても美味しかったです。それに値段が安い。特におすすめはダークチョコとチェリーのケーキ。この組み合わせは最強過ぎました。
ロディ
ポーランドはアイスクリームのレベルが高いです。ロディ (Lody) と呼ばれ、ポーランド人も大好きなので街の至る所にアイスクリームの専門店があります。価格も安いので見つけたら是非試してみて!
ピエルニキ
ポーランドの伝統菓子がジンジャークッキーのピエルニキ (Pierniki)。ポーランドの人達が帰省すると何時もお土産で買ってきてくれます。人形、動物、ハート、色々な形があって可愛い。アイシング(粉砂糖と卵白を水で練った固まるクリーム)でデコレーションされると更にラブリーになります。
チョコでコーティングしてあったり、中にジャムが入るバージョンもあり、本当により取り見取り。14世紀にトルン(TORUN)の街で生まれた古い歴史を持つお菓子で、甘い中にスパイシーさもあるのが特徴です。ショパンも大好きだったお菓子で、日持ちがいいのでクリスマスツリーの飾りとしても使われます。
有名なポーランドの飲み物
コンポート

ベリー、桃、プルーンなどの果物を大量の水で煮て作る飲み物がコンポート (Kompot)。夏は冷蔵庫で冷たくして、冬は温めて飲みます。共産主義の時代が終わった1990年代は、コーラなどアメリカから来るものがもてはやされ、コンポートの人気が廃れました。最近の健康志向で果物のビタミン、ミネラルを含むコンポートが見直され、コカ・コーラよりコンポートを冷蔵庫に常備する家庭が増えてきています。
カヴァ
ポーランドは伝統的には紅茶文化だったのですが、共産圏時代終了後は、反動でコーヒーが爆発的人気となりました。カヴァ (Kawa) と呼ばれ、最近はイタリア式のエスプレッソが流行っています。でも一般的にポーランド人が飲むコーヒーはトルコ式の煮出しコーヒーです。
ヴ―トゥカ
ポーランドと言えばウォッカ、ヴ―トゥカ (Wodka) です。友達の結婚式の披露宴のテーブルに、一人につき一本のウォッカがついてきた時は本当にびっくりしました。でも直ぐに納得。ポーランド人は男性だけでなく女性も、老いも若きも酒が好き。しかも凄く強い。さすがにウォッカ一本を毎日飲む訳ではないけれど、結婚式などの特別な日なら軽く飲み干します。
ナフレカ

ポーランド人のお宅にお邪魔すると、必ず振舞われるのがナフレカ (Nalewka) です。伝統的な果物やナッツで作るホームメードのお酒で、ポーランド人の家庭には必ず何種類か用意されていて、全部飲むまで家に帰してくれないです。
ピヴォ
ポーランドはビール、ピヴォ (Piwo) が安いです。コーヒーよりも断然安い。味付けが濃い料理が多いので、ビールとの相性も抜群です。ウォッカは共産主義時代を象徴する飲み物なので、若者が好んで飲むお酒はもっぱらビール。チェコと違って国際的に有名なビールはないのですが、最近は地ビールが流行っています。
スピリタス
ポーランド産のウォッカで、スピリタス (Spirytus) と呼びます。アルコール度数が世界最高の酒として有名。70回以上も蒸留を繰り返す事で高いアルコール度数を得る事が出来ます。なんと96度。世界最高純度のスピリッツです。
飲むときは絶対に火気厳禁。喫煙なんてもってのほか。消防法上の危険物に分類される酒です。さすがのポーランド人でもスピリタスは水や炭酸水などで割って飲みます。
おすすめの国ポーランド
ポーランドは食べて美味しく、見て美しい、何事においてもレベルが高い国です。リピートする観光客がとても多いのも納得。強力におすすめしたい国です。ポーランドがどうしてそんなに素晴らしいのか、別記事で詳しくまとめました。
ポーランド料理は東欧の中で一番洗練されていて、バラエティ豊かで、食材が豪華。それでいて安い。これがポーランド料理の大きな魅力です。ポーランドはグルメだけでなく景色も素晴らしい。ポーランドのおすすめの観光地は別記事で詳しくまとめてあります。