パプリカーシュチルケのレシピ、ハンガリー人が作る本場ハンガリーのレシピ
2021/10/11
ホームスティをしながらハンガリーの家庭料理を学んでいます。遊牧民風の昔ながらのやり方で、ハンガリーの家庭料理の定番であるパプリカーシュチルケを作ってもらいました。チキンをパプリカで煮込んで作る、結構簡単な料理ですが本当に美味しいです。
パプリカーシュチルケのレシピ
ハンガリーを代表する料理がパプリカーシュチルケ(Paprikás Csirke) 。こってりして少しスパイシーな、本当に美味しいハンガリー料理です。今回はボクラーチと呼ばれる大きなホーロー鍋を使って、昔ながらのやり方でパプリカーシュチルケを作りましたが、勿論普通のお鍋で作れます。
パプリカーシュチルケの材料
鶏もも肉 1キロ
※鶏肉は大きめで皮付き、そして骨付きを使って作るのが一番美味しいです。間違っても他の部位を使ってはいけません。特に胸肉はパサパサして美味しくなくなります。
玉ねぎ 2個
トマト 3個
パプリカ 2個
パプリカパウダー 大さじ 3杯
※絶対に辛くないパプリカパウダーを使って下さい。
塩 適量
ワイン 200ml
サワークリーム 200ml
パプリカーシュチルケの作り方
・細かく刻んだ玉ねぎを油でしんなりするまで炒めます。しんなりした玉ねぎに白ワインを少し加えパプリカパウダーを溶かします。※パプリカパウダーはとても焦げやすいので注意が必要です。焦げると強い苦味が出ます。
・塩で下味をつけた鶏肉を加えます。パプリカソースと鶏肉をよく混ぜ、鶏肉の表面の色が少し変わったら小さく切ったトマトとパプリカを加えます。
・少し煮たら鶏肉が隠れるくらいの水を加え強火で煮込みます。煮たったらワインを加え蓋をして、弱火でコトコト1時間程煮込みます。
※煮込みに使うワインはなくても大丈夫です。ハンガリーでは安いワインが余りないので使わない人も多いです。ただやっぱりワインを使って煮込む方が味に深みが出ます。
・最後の仕上げにサワークリームを加えます。ダマにならないよう一度火からおろし冷ましてからサワークリームを入れます。その時に泡立て器を使ってかき混ぜながら少しずつサワークリームを加える事も大切です。
・再び火に戻し少し煮たら完成です。
ハンガリー人の昔ながらの調理法
何時もは勿論キッチンで作りますが、今日は特別に野外で作りました。ハンガリーの主要民族であったマジャール人は遊牧民族だったので、昔ながらのやり方で料理する、と言えば遊牧民が昔暮らしていたように外で大きな鍋を使って調理する事を言います。
この大きなホーロー鍋、ハンガリー人の田舎の家庭には常備されていて、都会に住み人達もキャンプ場へ行く時などに持って行きます。パプリカ―シュチルケに限らず、ハンガリーの伝統料理と言えば、このホーロー鍋を使って作る料理が多いです。
パプリカ―シュチルケを作る時のポイント
作り方はとても簡単なのに何だかメチャクチャ美味しいパプリカーシュチルケ。濃厚な味なのにサワークリームの酸味が良い感じに作用してクドくありません。私もすっかり大ファンになりました。
今回は昔ながらの手法でアウトドアクッキングでしたが、火加減の調整が難しいので家で普通に作った方が断然簡単でいいと思います。でも天気の良い日に皆でワイワイ外で食事を作って食べるのは格別の美味しさ。
味の決め手はパプリカパウダーとサワークリーム。この2つが入手出来るなら他の材料が足りなくても大丈夫だと思います。なので皆さんも是非ご家庭で、本場ハンガリーの味を楽しんでみてください。
ハンガリーの美味しい家庭料理
ハンガリーは東欧一の美食大国。パプリカ―シュチルケ以外にも美味しい料理が沢山あります。ハンガリーでおばあちゃんの味と言えば、プラムの入ったジャガイモ団子。ハンガリー人が作る本場のレシピがこちらです。