世界のレシピ ポルトガルの名物料理 豚とアサリのアレンテージョ風
2017/04/16
ヨーロッパ在住18年目のフードライターです。世界中で素敵な人達に出会いながら、世界中を食べ尽す旅に出ました。今回訪れたのはポルトガル。一番美味しいと有名なアレンテージョ地方で、一番有名な郷土料理のレシピをご紹介します。海の幸アサリと山の幸豚肉の見事なコンビネーションが特徴です。ポルトガル料理は日本人の口に本当に良く合います。是非お試し下さい。
豚とアサリのアレンテージョ風 材料
材料(4人分)
豚肉ロースのかたまり 400グラム
アサリ 300グラム
ジャガイモ 4個
ニンニク 3カケ
白ワイン 1カップ
パプリカペースト、またはパプリカパウダー 大さじ1
ローリエ 2枚
塩、胡椒 少々
オリーブオイル 適量
コリアンダー 適量
レモン 1個
豚とアサリのアレンテージョ風 作り方
- まずはアサリの塩を抜きます。
- 豚肉は一口大、3センチ前後の角切りにします。
- ニンニクは押し潰しながら細かく切ります。
- 肉にニンニク、パプリカペースト、塩コショウをしてもみ込み、白ワインをかけて数時間漬け込みます。※一晩漬け込めば更に美味しいです。途中時々かき交ぜると味がもっと染み込みます。
- 肉を焼く前にジャガイモを調理します。ジャガイモは肉と同じような大きさの角切りにし、余り高温ではないオリーブオイルで揚げます。
- オリーブオイルをひいたフライパンに漬け汁を良く切った豚肉を入れ、肉の色が変わるまで強火で炒めます。
- 漬け汁からローリエを取り出し、フライパンに加え、蓋をして中火で3分程煮込みます。
- 塩抜きしておいたアサリを加え、蓋をして貝殻が開くまで煮ます。
- 貝殻が開いたら火を止めて、揚げておいたジャガイモを加え混ぜ合わせます。
- 半量のパクチーを加えて混ぜ、皿に盛り付けてから煮汁を上からかけます。
- 最後にお好みでオリーブオイルと残りのパクチーをふりかけます。櫛切りにしたレモンを添えてサーブするのを忘れずに。
豚とアサリのアレンテージョ風 作り方のポイント
シンプルなのに奥深い、山の幸と海の幸の共演です。ジャガイモのカリッとした感触が好きな方はジャガイモを最後に揚げ、混ぜないで上にのせて食べます。レシピのように揚げたポテトを煮汁と一緒に煮込むのも美味しいですが、ポテト後のせも負けずに美味しい。どちらで食べるか悩みどころです。
アサリの出汁がきいたソースがとても美味しいので、パンは必需品です。出来ればポルトガル風のどっしりしたパンと一緒に食べるのがベストですが、日本では入手が難しいと思うのでバゲットで大丈夫です。食パンは避けましょう。
ポルトガルではパプリカのペーストを使って作りますが、手に入らない方はパプリカパウダーでも代用出来るかと思います。でもやっぱり味が断然違います。パプリカペーストはアレンテージョ地方の伝統的な発酵調味料で、ポルトガルの南部ではコレが無いと料理が出来ないぐらいどの料理にも使われています。
このペーストがあったら、より本場の味に近づけます。ここは是非、このペースト入手の為にポルトガルまで旅行して頂きたい。お勧めはこのレシピの生まれた地、アレンテージョ地方のエヴォラ。世界遺産の街で中世そのままの美しい城壁都市です。詳しくは私の過去記事で→ポルトガルの穴場 世界遺産の街エヴォラの魅力と行き方
ポルトガルはヨーロッパで一番お勧めの国
日本とポルトガルは古くからとても強いつながりがあります。それなのに余り良く知られていないポルトガルという国。美しい景色だけでなく、気候が良く、人々が優しく、物価が安く、美味しいものが沢山あります。
ポルトガル料理は日本人にとてもウケのよい味付けなので、皆さん絶対にはまると思います。私は今までポルトガル料理が嫌いな日本人に出会った事がありません。ポルトガルの魅力と美味しさをお伝えする為に、私の旅はまだまだ続きます。