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スペインのソーセージ10選、スペイン料理を代表する美味しい腸詰の全種類を徹底解説 

      2021/02/17

スペイン、そして豚肉とくればイコールで生ハムを思い浮かべるかと思います。でもスペインは生ハムだけじゃないんです。エンブティードス(EMBUTIDOS)と呼ばれる腸詰類がやたら美味しい。なのに主役は常に生ハムに持っていかれ、スペインの腸詰は何時だって何だか影の薄い存在。だから今回は日頃生ハムの影に隠れがちなスペインの腸詰達にスポットを当ててみたいと思います。スペインの腸詰類は乾燥させる事によって保存性を高めます。調理する必要はなく、薄くスライスしてそのまま食べます。

チョリソ― (Chorizo)

スペインの腸詰の代表格であるチョリソー(CHORIZO)。スペイン発祥のソーセージですが、16世紀にスペインが中南米を征服した時、チョリソもまた中南米の人々の胃袋を征服しました。今ではスペインのみならず、中南米の食文化に欠かせない食べ物となっています。

スペインのチョリソ―の一番の特徴は肉を挽かないこと。不揃いに刻んだ豚肉に塩、ニンニク、パプリカ等のスパイスを混ぜ24時間寝かせます。その後で腸詰にして、2~3ヶ月涼しく乾いた場所に吊るし熟成させます。

保存料、着色料は一切使用しません。赤っぽい色はスパイスで使うパプリカの色。日本ではメキシコ辺りのチョリソ―が出回っているので、唐辛子を効かせたたものが殆どです。スペインのチョリソ―は辛くありません。

価格は本当にピンキリで、最高級とされるのがイベリコ豚を使ったチョリソ―。近所のスーパーの本日の値段で、キロ当たり23,60ユーロでした。安い物ならキロ当たり11ユーロ。残念ながら基本的に高ければ高い程美味しいです。サンドウィッチにしたり、そのまま酒のつまみにします。

サルチチョン(SALCHICHON)

チョリソ―の対抗馬はサルチチョン(SALCHICHON)と呼ばれるソーセージ。チョリソと全く同じ製作過程を踏みますが、カレーとシチューのように出来上がりが異なります。チョリソのように赤くないのはパプリカを使わないから。塩、粒コショウを基本にオレガノ、ナツメグ、クローブ、コリアンダー等で味付けします。

生ハム、チョリソー、サルチチョン、チーズ、オリーブの実。この5つがスペインの定番おつまみセット。この5つがレストランなどでも一皿に盛られる事が多いです。最高級品としては同じイベリコでもサラマンカ地方のサルチチョンに定評があります。キロ当たり22.30ユーロ。安いもので12.40ユーロ。

ロモ(LOMO)

腸詰め類の中の横綱的存在がロモ(LOMO)です。ロモとは豚の背肉(ロース)を意味し、通常ソーセージ類は細かく切った肉を使うのですが、ロモに関しては余分な脂身を省いた豚の背肉を丸ごと使います。

切り口を見ると脂肪分が霜降り状態で入っています。ブロック肉のまま塩、胡椒、ニンニク、オレガノ、レモン、オリーブオイルなどに48時間漬け、腸詰にして3ヶ月乾燥し熟成させます。

安い生ハムよりも高価な値段が付けられるロモ。ドングリだけを食べて育つイベリコ豚のものが最上級品です。キロ当たり67.50ユーロ。癖の無い優しい味は誰にでも好まれます。安いものでもキロ当たり40ユーロはするので、味も価格もまさに横綱級。

モルシージャ(MORCILLA)

モルシージャ(MORCILLA)は豚の血を凝結させて作る腸詰めです。“固まった血”そのままの黒い色が特徴で、かなり癖のある味。病みつきになる人と食べられない人が半分半分。

モルシージャには色々な種類があります。写真のように薄くスライスしてそのまま食べるタイプもありますが、スペインで一般的なのは茹でたり焼いたり調理して食べるタイプです。

一番有名なのはブルゴス産のモルシージャ。血の他にラード、米、塩胡椒、玉ねぎなどが入っているので、モルシージャが苦手な人でも大丈夫だったりします。こんがり焼いてパンにのせて食べるのが美味しい。

血なだけに値段の差はそれほど味に出ません。価格帯もキロ当たり10ユーロ前後でほぼ同じ。好き嫌いのある味なので、まずは少量を買って様子を見て下さい。スーパーではキロ単位で表示されていますが、100グラムから購入が可能です。

ブティファラ(BUTIFARRA)

ブティファラ(BUTIFARRA)はバルセロナを中心としたカタルーニャ地方名産のソーセージ。他のソーセージのように豚肉を挽いて作りますが、熟成させません。腸詰にしたら直ぐ80℃程度のお湯で30分間茹でてから冷蔵庫で冷やし、翌日から食べる事が出来ます。

茹でる際にお湯を決して煮立たせないのが秘訣なのだそう。味付けは白コショウ、ナツメグ。白いブティファラと黒いブティファラ、2つの種類があります。黒い方には豚肉の他に脂身や血が混ざります。値段はキロ当たり10ユーロ前後。

モルコン(Morcón)

モルコン(Morcón)は ”もったいないおばけ” 精神が生み出したソーセージ。他のソーセージを作った後に余った色々な部位の肉を集め、大き目に刻んで腸詰めにしたものです。

そんな寄せ集めの肉達がきっちり連結するように、タコ糸でグルグル縛ってから熟成させます。だからどのソーセージより大きく、形が不揃いなのが特徴。キロ当たり21.89ユーロ。

カベセロ・デ・ロモ(Cabecero de lomo)

最近マイブームとなったいるカベセロ・デ・ロモ(Cabecero de lomo)と呼ばれるソーセージ。豚の頭付近の背肉を使います。見るからに脂っこそうなのが特徴。キロ当たり21ユーロ。

カベセラ・デ・ロモも値段の差が大きいのですが、安いのは脂っこいだけで美味しくないです。奮発して質の良いものを買うと、脂身部分のほのかな甘さが病みつきになります。スペインで脂身の美味しさに目覚めた人は東欧へ行きましょう。あちらには白い脂肪分だけのソーセージが存在し、メチャクチャ旨いです。

サラミ(SALAMI)

他の腸詰類と比べて安いので、冷蔵庫に常備される事が多いサラミ。豚の挽肉に塩、ラード、香辛料、ラム酒などを混ぜて熟成させます。パンにごっそり挟んで食べたり、冷凍ピザの追加トッピングにしたり。キロ当たり7.75ユーロ。

チョリソ・ピカンテ(Chorizo picante)

通常のスペインのチョリソ―は辛くないのですが、唐辛子を効かせた辛いチョリソ―も存在します。ただ中南米のものと比べると、それ程辛さはありません。実はスペイン人、唐辛子の辛さが苦手なんです。

腸詰類はイベリコ豚を使うと値段が倍になります。個人的に肉の旨味を消してしまうので、辛いチョリソ―を食べたいなら安い肉のやつでいいかなと思います。値段は通常のチョリソ―とほぼ同じ。

スペイン料理を代表する生ハム

今回は腸詰にスポットを当ててみました。とは言っても、スペインを訪れたからには、生ハムは絶対に食べなくてはなりません。腸詰類と同じで、イベリコ豚を使ったものが高級品です。中でも放し飼いにされて、ドングリなどの自然の恵みだけを食べて育つ、足の爪が黒い豚の生ハムが最高級品。キロ当たり200ユーロ近くします。

生ハムは安いものだとキロ当たり17ユーロぐらい。価格の差が本当にエグイです。そしてこの価格の差が味にばっちり反映します。もしスペインの生ハムは塩辛い、そんなに美味しくない、なんてぼやいてる人が居たら言ってやって下さい。「安い生ハムしか食べた事ないからだよ」

確実に値段の差が味の差になります。レストランで食べると懐が痛いので、スーパーなどで購入し、ホテルで食べるのがいいかと思います。ただスーパーだと安い生ハムや腸詰しか売っていない事が多いので、大都市には必ずあるデパート、エル・コルテ・イングレス(El corte ingles)のグルメコーナーをお勧めします。

グルメなスペインをとことん楽しむ

スペインを訪れたら生ハムを始め腸詰類などのイベリコ豚を食べるのは必須です。でもスペインにはイベリコ豚以外にも美味しい食べ物が沢山あります。こちらの記事でスペインの美味しいものをまとめてあります。

スペインの不可思議な食事時間、食習慣を知りたい方はこちらの記事を読んで下さい。

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