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ヨーロッパの物価が安い街ランキング、留学や長期滞在におすすめの安くて住み心地の良いヨーロッパの街

      2021/10/04

ヨーロッパ在住20年のフードライターが自信を持っておすすめする、留学や長期滞在向きの物価の安いヨーロッパの街10選。安さだけを考えると東欧がメインとなってしまうので、物価の安さに加え全体的なお得感、治安や楽しさもふまえたランキングとなっています。

1位 ポルトガルのリスボン

観光客が使う1日の平均金額 35ユーロ

ポルトガルはスペインを旅行するついでに訪れる人が多いのですが、それでは勿体ないほど素晴らしい国。美しい景色、美味しい料理、優しい人達、安い物価、旅人が求める全てを持ち、更には気候がとても良い、ヨーロッパで一番住みやすい国だと思います。

ポルトガルを訪れて、ポルトガルに恋しない人なんて存在しません。特にリスボンの街は首都ならではの刺激と、いかにもポルトガル的なのんびりさ、そして港町特有の開放感を兼ね備えた最強都市だと思います。

シェアハウスの部屋やワンルームマンションなどを借りるのが一番おすすめですが、安宿で長期滞在を条件に値引き交渉すればかなりお安く滞在出来ます。40ユーロも出せば星付きホテルにだって泊まれます。特にシーズンオフは安い。そして夏以外はほぼオフシーズン。

リスボンを訪れたなら絶対乗らなくちゃならないのがトラムです。レトロな路面電車はインスタ映えも抜群。28番のトラムに乗ればリスボンの主要観光名所をほぼ見る事が出来ます。よって観光客にも大人気、と言うか殆どが観光客なので、スリには気を付けましょう。トラムに乗るなら一日乗り放題券が断然お得。

ポルトガルは食べ物も安くて美味しいです。レストランでは10ユーロ位からかなり本格的に食べる事が出来ます。ローストされた豚肉がたっぷり入ったサンドウィッチなら2ユーロぐらいで食べれます。

ポルトガル料理は総じて美味しい。ポルトガル料理を嫌いな日本人に出会った事がない位、日本人の口に良く合う味です。おすすめの美味しいポルトガル料理に関しては、別記事で詳しく解説してあります。

2位 ドイツのベルリン

ベルリンを訪れる観光客の平均支出額 1日50ユーロ

ドイツはイメージ的に物価が高そうな国なのですが、意外と結構安いです。特に首都ベルリンの物価が安い。西ヨーロッパで一番安い首都だと思います。通常どこの国も南部より北部の方が物価が高いのですが、ドイツは何故だかミュンヘンを中心とした南部の方が物価が高いです。

ドイツは北部も安いのですが、首都であるベルリンが不思議とと一番物価が安く感じられます。お手頃価格のレストランが多く、スーパーの値段も安いです。家賃も他の国の首都と比べて断然安い。

旅行者の一日辺りの平均支出額が結構高めなのは、食費がかなり抑えられるのに、宿代が高いせいです。ただホテル系は高いのですが、家を借りる分には安いので、本当に長期滞在向けの街だと思います。

ベルリンではレストランのランチセットを必ず活用して下さい。大抵のレストランで10ユーロ位で食べられます。競争が激しいのでどの店も美味しくてボリュームもあってコスパ最強です。パン屋、ケーキ屋さんも安くて質がいい。おすすめのドイツ料理に関しては別記事で詳しくまとめてあります。

ベルリンには世界各国のレストランが集まっていますが、トルコ料理のレストランが一番充実しています。ドイツはトルコ移民の数がとても多いので、かなり本格的な美味しいトルコ料理を格安で食べる事が出来ます。最近トルコの物価が上がってきてるので、トルコで食べるより安いような気がします。

ベルリンはグルメだけでなく、アート好きにもたまらない街。美術館や博物館が多く、文化的な催しも常に沢山開催されています。しかも無料のイベントが多い。ナイトライフも充実していて、ライブハウスやクラブの数が多いです。

治安も悪くないし、全てにおいて何もかもがドイツらしくしっかりしているので生活していてストレスが大変少ない街。留学生活に本当にお勧めの街です。

3位 スペインのグラナダ

1日の平均支出額 31ユーロ

スペインは本当に住み心地の良い国。ただ首都のマドリッドとバルセロナの物価が上昇し過ぎているので、格安で留学や長期滞在をしたいのなら学生の街として有名な北部のサラマンカ、または南部アンダルシア地方のグラナダが最強です。

基本的に学生が多い街の物価は他の都市より断然安いです。若者が集まる街には娯楽や文化的な催しも多く、お洒落なカフェ、クラブ、何もかもが揃っていて楽しいです。特に南部のアンダルシア地方は物価が安いので大変お勧め。

ただグラナダを初め南部はなまりが強いので、語学留学すると最初は苦労するかもしれません。一番綺麗なスペイン語が話されているのが北部のサラマンカ周辺。でも南部の人達は人懐っこいので、暮らし易さは南部に分があるかと思います。

4位 ポーランドのワルシャワ

観光客の1日の平均出費額 24ユーロ

ポーランドの凄さは、西ヨーロッパの質を東欧プライスで提供してくれること。何もかもがクオリティ高く、それでいて安い。留学なら首都のワルシャワが、エネルギッシュで飽きなくていいと思います。

のんびりしたい人ならポーランド第4の都市、ヴロツワフもお勧め。メルヘン全開な街で、どの角度から見てもカワイイ。ただ本当に小さな街なので、娯楽に溢れた国出身の日本人なら、長期滞在すると飽きてしまうかもしれません。

ポーランドは東欧で一番、いや全ヨーロッパ中でも屈指のグルメ大国なので、食いしん坊はポーランドを目指すべき。安くて美味しいおすすめのポーランド料理に関しては別記事で詳しくまとめてあります。

ポーランドは美味しい。でもグルメだけが売りではありません。ポーランドには何もかもが揃っています。美しく可愛らしい町並み、親切な人々、質の良いサービス、ストレスない生活、安い物価。冬の寒ささえなければ、最高の国だと思います。

5位 ウクライナのリヴィヴ

為替のレート次第ですが、政情不安を理由に今まで通りの低め設定だとヨーロッパで最安の国です。元々のウクライナは決して安い国ではありません。通貨が崩壊する内戦前にウクライナ訪れた人達は、物価の高さを常に嘆いていました。

現在のウクライナは全てにおいてクオリティの良さを保ちながら、為替の関係で価格が半額ぐらいになってるのだからお得感が物凄いです。懸念される治安も内戦をしている場所にさえ近づかなければ問題がないかと思います。

とは言っても紛争地域ではあるので注意は必要です。ウクライナの複雑な諸事情、注意点に関しては別記事で詳しくまとめました。紛争さえなければ街も発展していて人々も大変親切で暮らしやすいです。

首都キエフもおすすめですが、西部にあるリヴィヴが本当に素晴らしい。街が美しいだけでなく、丁度良い大きさの街には活気があり娯楽も多い。いずれにせよ冬の寒さは大変厳しいです。

ウクライナで一番のお勧めはオペラ座でのバレエやオペラ鑑賞。当日でも買えて、一番安い席だと250円ぐらい。バルコニー席だってありえない値段で購入出来ます。特にキエフのバレエ団はレベルが高く、シーズンオフには日本へ出稼ぎに出ていて、日本だとチケットの値段は最低でも1万五千円です。

6位 ハンガリーの首都ブタペスト

一日平均消費金額 25ユーロ

ブタペストはとても魅力的なハンガリーの首都。古き良き時代のヨーロッパそのままの風格を持ち、何とも品のある雰囲気を持っています。ヨーロッパ中の学生が多く留学している街なので、ナイトライフも楽しい街。

ブタペストは宿泊施設、レストラン、交通費、何もかもが安いです。まさに東欧プライス。日本人には嬉しい事に、ブタペストは温泉の街としても有名です。ただ日本の温泉とは異なり、温水プールのような感じ。冬だと寒いかと思います。

個人的にはとても好きな国なのですが、見所が首都に固まり過ぎていて、地方都市の魅力が少ないのが残念ポイント。その分全ての魅力がブタペストに濃縮されているので、長期滞在してじっくり味わって頂きたい。

7位 ボスニアヘルツェゴビナのサラエボ

1日に平均支出額 22ユーロ

バルカン半島にあるボスニア・ヘルツェゴビナにある首都サラエボは、本当におすすめのヨーロッパの穴場。是非とも長期滞在して楽しんで頂きたい。余り知られていないけれど、絶対におすすめの街です。

サラエボはヨーロッパで一番ナイトライフが充実している街としても有名。とにかく何もかもがエキサイティングでエネルギッシュな街。住んでみたいなと思わせる居心地の良さも抜群です。

ヨーロッパとアラブ、2つの文化がミックスした不思議な世界。物価も安く、世界中から多くの人達が移住しています。戦争の傷跡がいまだ残るこの街は、何かもう色々と感受性をワシャワシャさせられるのですが、悲しいだけじゃない力強さを持つ街です。

8位 ギリシャのアテネ

1日の平均出費額 41ユーロ

西ヨーロッパで一番景気の悪いギリシャ。住むなら安い国ですが、観光客として過ごすと物価高しか感じない国です。長期滞在なら島、海岸エリアは絶対に避けるべし。夏のシーズン中は勿論、年間を通して激高エリアです。

ギリシャ語を学ぶ必要性が余り感じられないので留学には不向き。でもゆっくりしたい人にはもってこいの国です。夏の間は高いだけでなく、暑すぎて何もする気がおきないので春か秋に滞在するのが一番おすすめ。

安さを追求するなら冬が一番。でもどんよりした天気が続くので、ギリシャっぽさは皆無です。海岸線の街ならゴーストタウン化している所も多いです。春や秋を狙って滞在しましょう。

ギリシャでは食費をかなり抑えられます。ケバブなら3ユーロ以下。お洒落なレストランでも15ユーロあればいけると思います。どんなに良いレストランで食べても、びっくりする料金にはならないので安心。おすすめの美味しいギリシャ料理に関しては別記事で詳しくまとめてあります。

ギリシャには沢山の遺跡がありますが、何処もチケット代金が高いです。全部見るとなるとかなりの高額となります。それでもやっぱりギリシャを訪れたからには見なければならない。だから最終的にそんなに安くはあがらない国だと思います。

9位 リトアニアのヴィリニュス

1日の平均支出額 26ユーロ

西ヨーロッパではなく、北欧でも東欧でもない、勿論ロシアではない、バルト3国。どの国も美しく、物価がかなり安いです。バルト3国の中でも一番のお勧めは、リトアニアの首都ヴィリニュス。

街の雰囲気が明るく娯楽も多いです。物価も安く全体的に住みやすい雰囲気で満ちています。リトアニア人も性格は強いのですが、外国人に一番寛容。首都ではあるけれど、ゆったりしていて開放的。ただ冬はキツイかも。

10位 チェコ共和国のプラハ

一日の平均出費額 32ユーロ

チェコの景色は御伽噺の世界そのまま。ヨーロッパで一番メルヘンで可愛らしい、絶対おすすめの国です。国自体は安いのですが、首都プラハの物価は西ヨーロッパ並みかそれ以上。観光客も多過ぎるので出来れば地方を狙って欲しい。

ただプラハの美しさは格別で、首都だけに娯楽も多く色々と便利なので長期滞在ならプラハがベストかと思います。プラスしてチェコの人達はシャイで疑い深い人が多いので、田舎だとちょっとキツイかも。

チェコ共和国は色々なものが激安なので、物価の高いプラハでも生き残れるはず。特にビール。チェコはヨーロッパで一番ビールが安い国。喫茶店でもコーヒーやコーラよりも安いので、じゃもうビールでいっか、となってついつい飲み過ぎてしまいます。

チェコは国内の移動もメチャ安いです。東欧はバスより電車の方が安いのですが、バスの方が早くて快適です。バスの方が高いと言っても他の国と比べたら激安。迷わずバスの一択でしょう。でも風情があるので電車も一回ぐらいならストレスなくいけるかも。

田舎町チェスキークルムロフも絶対見逃せません。首都からバスで10ユーロぐらいで行けちゃうので、無理してでも訪れて欲しい。ユネスコの世界遺産でもあり、本当に可愛らしい町です。

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