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ルーマニア料理40選、有名なルーマニアの食べ物、おすすめのルーマニアグルメ

      2021/04/21

ルーマニア料理とはどんな食べ物なのでしょうか?ロシアとトルコを3対7位で混ぜてスパイスにハンガリーを加えたような料理です。魚は殆ど食べず、食べるとしたらコイぐらい。しかもそんなに美味しくないのに高級魚の扱い。とにかく豚肉率がメチャクチャに高い国です。ヨーロッパ在住20年のフードライターが世界中を食べ尽くすの記録。今回は東欧の穴場、ルーマニア料理のまとめ。

サルマーレ (Sarmale)

ルーマニア風ロールキャベツをサルマーレと呼びます。元々はトルコ発祥の料理なのですが、現在では東欧、バルト3国、バルカン半島、コーカサス3国、ロシア、シリア、レバノンなどの広い範囲の国々で食べられています。

中の具は肉と米。家庭の経済状態によって米の比率が高くなります。ルーマニアは周辺各国に比べると景気が良いので肉率が結構高め。とは言っても日本のロールキャベツほど肉肉している訳ではありません。

面白いのは牛豚ミックスではなく、豚鶏ミックスを使う人が多い事。日本のロールキャベツとの大きな違いは、サワークラウトに似たキャベツの漬物を使います。寒い国の人達は夏に収穫した野菜を発酵させて保存します。だから冷たい料理も暖かい料理も酸味のあるものが多いです。

私のように冷たい酸味はOKでも温かいのは苦手、という人には少し微妙な味かもしれません。サルマーレが上手に作れるようになると「これでお嫁にいけるね」と言われます。何か特別な日があると、家族が全員揃ってサイマーレを食べる、ってのがルーマニアの基本です。

ママリーガ (Mămăligă)

トウモロコシを粗挽きの粉にして、牛乳とバターで煮て作るトウモロコシ粥のような料理をサイマーレと呼びます。作る人によって異なりますが、通常は粥よりもかなり固めの仕上がり。ルーマニアのパンとも呼ばれています。

現在では普通にパンを食べるようになりましたが、長い間ルーマニア人の主食と言えばママリーガでした。周辺各国でも食べられていますが、経済状態によって味が異なります。貧しい家庭では水と塩だけで煮ますが、裕福な家庭だと牛乳にバターなどを加えて作ります。

カリッと揚げたベーコンやソーセージ、サワークリームなどがトッピングとして添えられる事も多いです。貧しい家庭ではメイン料理となりますが、基本的には副菜で、肉料理などの添え物的存在です。

ママリーガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ

ママリーガにスメタナ(サワークリームのようなもの)と各種チーズを混ぜて食べる料理がママリーガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ(mămăligă cu brânză și smântână)です。

ママリーガ・ク・オウ・オキ

ママリーガに焼いた肉やソーセージが添えられて、一品料理となるのがママリーガ・ク・オウ・オキです。ルーマニア人が大好きな料理で、これだけワンプレートで食事をすませる人が多いです。ルーマニア人のソウルフードで、かなり頻繁に食卓にも登場します。

Balmoș

ママリーガをもっとドロドロさせて、粥に近い状態にしたものがBalmoșです。大量のチーズをトッピングするのではなく、調理段階で加えて一体化させます。体が暖まる料理なので、寒い冬にはママリーガよりこっちの方が好んで食べらている様子。

バルスアラキュート (Varză a la Cluj)

元々はトランシルヴァニア地方の郷土料理だったのが全ルーマニアに広まり、今では何処ででも食べられるようになったのがバルスアラキュート。「崩したロールキャベツ」とも呼ばれています。

サルマーレ(ルーマニア風ロールキャベツ)は東欧周辺どこの国でも食べられていますが、バルスアラキュートはルーマニアだけ。希少価値あるオリジナルの料理です。

サルマーレより大量の酢漬けキャベツを使うので、暖かい酸っぱさが苦手な人は苦手かもしれません。ただオーブンでじっくり焼いてあるからなのか、キャベツの量の割には酸味はそれ程強くないです。

アルディ・ウンプルツィ (ardei umpluţi)

トランシルヴァニア地方南部は、トルコの影響を強く受ける地域なので、ほぼほぼトルコ料理な食べ物が良く食されています。特にトルコのドルマに良く似た、ひき肉と米を野菜に詰めて煮込んだ料理が人気です。トルコでは様々な野菜を使いますが、ルーマニアではパプリカが中心でアルディ・ウンプルツィと呼ばれています。

Iahnie de fasole cu afumătură

豆のペーストがIahnie de fasole cu afumătură。トランシルヴァニア地方の郷土料理で、栄養価があって価格が安く、体を温める効果もあるので、寒くて貧しい地方では豆料理がとても重宝されています。

ルーマニアは豆類が豊富なので色々試してみて下さい。豆は豚の骨と一緒に煮込むので味わい深くて本当に美味しい。レストランで注文するとソーセージまたは肉が乗っている事が多く、一品でお腹一杯になります。ただこの料理は基本的に豆オンリーなので最後の方は飽きます。

Slănina afumată

ルーマニアはスモークベーコンが美味しい。日本でベーコンと呼ばれているものより脂肪分がかなり多め、と言うかほぼ脂肪みたいなのが一番美味しいと思います。ニンニク、コショウ、パプリカパウダーなどで味付けされています。

豚のラードを使って調理する国は多いのですが、そのままの脂肪を食べるのは寒い国に限定されます。最初は少し抵抗があるけど、一口食べればほんのり甘い脂肪の美味しさに病みつきになり、魅了されてしまう事でしょう。

ミティティ (Mititei)

ルーマニア風ハンバーグがミティティ。棒状の形態が多いです。トルコやバルカン半島でも良く食べられていますが、ルーマニアはイスラム教ではないので豚肉が主体です。スパイスはイスラム圏より控え目なので、別売りの色々なソースをつけて食べます。

塩コショウ、ニンニクで味付けはされているので、ソース無しでも食べられます。でもヨーグルトなどの乳製品系ソースと一緒に食べると更に美味しくなります。ルーマニアを代表するファーストフードで、売店や専門店が多いです。

トキトゥラ (Tochitură)

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ルーマニアを代表する家庭料理がトキトゥラ、ルーマニア風のビーフシチューです。近年牛肉が高くなっているので、豚肉や鳥肉を使う事が多くなりました。伝統的なレシピは赤身の肉だけでなく、レバー、ソーセージ、臓物なども入ります。

ビーフシチューと言うかトマト煮込みみたいな感じ。普通に美味しいのですが、わざわざルーマニアまで来て食べる事もないかなとは思います。ママリガと目玉焼きと一緒に食べるのがルーマニアっぽい。

ポマナ・ポルクルイ

ソーセージなどを作った時に余った肉やレバーなどの部位を豚の脂身で揚げ焼きした料理がポマナ・ポルクルイ (Pomana porcului)。ルーマニアの伝統的な豚肉料理です。ルーマニアの田舎では1年に1回飼育した豚を殺し、ソーセージやベーコンなど1年分の食糧に加工して保存します。かなり重労働なので近所の人達が手伝ってくれるのが習わし。その際に手伝ってくれた礼もかねて振舞うのがこの料理です。シンプルなだけに素材の味が勝負。

クルナッツィ

ルーマニアのソーセージをクルナッツィ (Cârnați) と呼びます。スモーク系が多い気がする。基本的にはパプリカパウダー、ニンニク、そしてクミンを使って味付けます。他のヨーロッパの国ではクミンを使う事がないので新鮮な感じ。

ジュマリ

厚切りの豚のベーコンのフライがジュマリ (Jumări) です。ベーコンとは言え殆ど脂身。ルーマニアで一番カロリーの高い食べ物です。豚の脂身をフライパンで熱っする事で出た油で、じっくり脂身を揚げ焼きした料理。

ルーマニアのクリスマスに欠かせない食べ物で、太るだろうと誰もが理解出来ていても止められない美味しさです。生のオニオンと一緒に食べるのがルーマニア風。

美味しいルーマニアのスープ

寒い国はスープが得意。ルーマニアにも色々な種類の美味しいスープがあります。基本的に具が沢山入ったスープをチョルバ(ciorbă)、具の少ないスープをスパ(supă)と呼んで区別します。

チョルバ・デ・ブルタ (Ciorbă de burtă)

伝統的なルーマニアの臓物スープがチョルバ・デ・ブルタ (Ciorbă de burtă) です。ルーマニアに数あるスープの中で一番有名なスープで、メインとなるのは牛の胃、大量のガーリック。長時間コトコト煮込んで作るので、とても優しい味がします。

サワークリームと一緒に煮込むので、白濁した色が特徴のスープです。臓物とサワークリームの相性の良さにびっくりさせられました。作る人によっては豚足を加えて煮込み、更なる奥深い味わいを出します。

本当に美味しいスープなので、ルーマニアを訪れたからには絶対に試して頂きたい食べ物。何処のレストランのメニューにもあるかと思います。ルーマニアの人達は二日酔いの時には必ずこれを飲みます。

Ciorbă Rădăuțeană

前述のチョルバ・デ・ブルタとほぼ同じで、臓物の代わりに鳥の胸肉を使ったスープがCiorbă Rădăuțeanăです。臓物スープよりライトなので健康志向が高まっているルーマニア人にうけています。悪くないけど出来ればチョルバ・デ・ブルタを食べて欲しい。

チョルバ・デ・ペリショアレ

肉団子が入ったトマトベースのスープがチョルバ・デ・ペリショアレ (Ciorbă de perişoare)。安いレストランだと肉率低めでほぼ米な肉団子になりますが、普通に美味しいです。どこにでもありそうな味だけど、サワークリームを加えるとググッとルーマニア料理っぽくなります。

Ciorbă de Fasole cu Ciolan

かなり大きい白インゲンを、スモークしたソーセージや豚肉の脂身と一緒に煮込むボリュームのあるスープ。観光客の多い土地だと、食パンの塊をくり抜いてお椀のようにした中にスープを入れてサーブします。

とてもインスタ映えする料理で、外国人観光客から絶大な人気を誇りますが、それを食べるのは外国人観光客だけで、ルーマニア人は普通にお皿で食べます。勿論パンのお椀でサーブされるスープは観光客用価格です。

Ciorbă ardelenească de porc

トランシルヴァニア地方の郷土料理の豚肉のスープ。サワークリームを使い、タラゴンがたっぷり入っているのが特徴です。タラゴンって余り食べない食材なので、新鮮味があって良かった。ルーマニアでは白濁してるスープを狙い撃ちして飲みましょう。絶対に美味しい。

Gulaș de cartofi cu afumătură

ハンガリー発祥のスープ、グヤーシュは東欧からロシアにかけての国々で食べられています。世界三大スープだけあり、とても奥が深いスープ。国によって味や形態が異なるので、色々な国でグヤーシュを食べ比べてみるのも楽しいかと思います。

ルーマニアではトランシルヴァニア地方の郷土料理となっているグラーシュが有名です。ハンガリーのようなスパイシーさはなく、オーストリア程シチューっぽくない。

クレーマ・デ・レグメ

スープと言うか豆のピュレーのようなポタージュをクレーマ・デ・レグメ (Crema de legume) と呼びます。普通に美味しいけれど何処ででも食べれるような味なので、せっかく遥々ルーマニアまで来たんだから他のルーマニアらしいスープを飲んだ方がいいと思います。

Salată boeuf

茹でたニンジン、ジャガイモ、グリーンピース、卵、パセリの根、豚肉などをマヨネーズで合えた料理。パセリの根って食べられるんですよ。大根ほど太くはなりませんが、香りは葉に負けない程で良いアクセントになります。

ザクスカ

ルーマニア人が大好きな野菜で作るスプレッドがザクスカ (Zacuscă) です。ルーマニアに限らず、バルカン半島の各国で愛されている食べ物。焼きナス、玉ねぎのソテー、トマトペースト、焼ピーマンなどを混ぜて作ります。

作る人によって使う野菜やスパイスが異なります。ルーマニアでは伝統的に秋の収穫の際に大量に作り、瓶詰にして保存して次の収穫まで楽しみます。自家製が勿論美味しいけれど、市販のものもそれなりの美味しさ。

ザクスカ・デ・ヴィネテ

ルーマニアのレストランでアペリティフとして良く登場するのがザクスカ・デ・ヴィネテ (Zacuscă de vinete) 、ナスのペーストです。イスラム圏でも良く食べられていますが、ルーマニアのはマヨネーズが入るのが大きな特徴。

ナスをこんがり焼いて、身だけを取り出し細かく刻んで叩いてペースト状にして、塩コショウ、マヨネーズで味付けします。ルーマニア人はパンを沢山食べるので、パンに付けるペーストの種類が本当に豊富です。

ファソーレ・バトゥータ

ルーマニア風豆のペーストが、ファソーレ・バトゥータ (Fasole batuta) です。中東で良く食べられているひよこ豆のペースト、フムスに似ていますが、味はかなり違います。飴色に炒めた玉ねぎが上にのっている事も多いです。

豆のペーストもパンに塗って、生の玉ねぎを挟んで食べます。ルーマニアのレストランでは、生の玉ねぎを無料でサーブしてくれる事が多く、ルーマニアの人達は何にでも生玉ねぎを合わせて食べてます。

ムラトゥーリ

冬の寒さが厳しいルーマニアでは、野菜はピクルスにして保存し、冬のサラダと呼んでいます。ムラトゥーリ(murături)と呼ばれ、キュウリ、トマト、パプリカ、カリフラワー、色々な野菜をピクルスに加工します。とにかく野菜の種類が豊富な事に驚きます。ニンニク、マスタードの粒、唐辛子を使って、結構ピリッとくる系のピクルスが多いと思います。

果物のピクルス

ルーマニアでは絶対に果物のピクルスを食べて下さい。スイカ、リンゴ、ブドウなどを使って作る果物のピクルスは、甘酸っぱさが大変癖になる美味しさです。お土産にも是非。

ルーマニアのチーズ

ルーマニアではチーズをブルンザ(brânză)と呼び、殆んどのチーズが牛の乳か羊の乳で作られます。ルーマニア人は乳製品が大好きではありますが、フレッシュタイプのチーズを主に好むようで、熟成タイプのチーズが他のヨーロッパに比べるとイマイチな感じ。種類的にも少ないです。

ヒマワリの種

ルーマニア人は何時でも何処でもヒマワリの種をポリポリ食べています。ルーマニアはヒマワリの生産量が世界で7位。その多くが食用油に加工されるのですが、乾かした種を塩で炒って食べる事も多いです。公園などでルーマニア人達が立ち去った後には、常に大量のヒマワリの種の殻が残されます。

ルーマニアの美味しいスイーツ

パパナシ (Papanași)

ルーマニアを代表するデザートがパパナシ。揚げたドーナツの中に牛の乳で作る甘いチーズが入っています。サワークリーム、カスタード、マーマレードなどを添えて食べます。

レストランで食べると森のベリーがたっぷりなので、インスタ映えが凄いです。かなりボリュームのあるデザートなので、食後のデザートではなく、おやつとして単品で食べた方がいいと思います。

Plăcinte cu brânză

ルーマニアの伝統的なお菓子。

ルーマニアのハチミツ

ルーマニアは欧州連合最大のハチミツ生産国です。注目したいのは生産量ではなく品質。ルーマニアはヨーロッパ最後の原生林と言われる、アカシアや菩提樹の大規模な森が沢山あります。その多くが政府によって厳しく管理される国立公園保護区となっています。

無公害の手つかずの原生林で育まれるのが、ルーマニアのハチミツ。ルーマニアとハチミツの関係はとても古く、紀元前5500年にまで遡るとされます。古い歴史を持ち、素晴らしい自然環境で作られるルーマニアのハチミツは、今、世界で最も注目されています。特にアカシアの蜂蜜の品質が素晴らし過ぎるので、絶対にお土産に購入して下さい。

ルーマニアのビール

ルーマニアを代表するビールがウルスス、シルバ、チュークです。ルーマニア国外ではなかなか飲めないかと思うので、絶対に飲んでおいて下さい。

ツイカ

プラムの発酵と蒸留によって造られるルーマニアの伝統的なお酒がツイカ (Țuică) です。アルコール度数24~65%のかなり強いお酒で、甘味料や香料などを一切使わず、プラム100%で造らなければツイカと呼んではいけない決まりになっています。

食前酒、または食後酒として、ショットサイズ一杯をクイッと一口で飲み干します。結婚式などの特別な日に欠かせないお酒で、ルーマニアの田舎だと乾杯の時はツイカって風習が強いです。

コーヒー

昔から飲んでいるのはトルコ式のコーヒー。小さなカップに挽いたコーヒーと水、砂糖を入れ、煮出して作ります。

ルーマニアと東欧

ルーマニアの大きな魅力の一つが物価の安さ。ルーマニアでは安心してレストラン巡りが出来ます。今回のルーマニア料理のリストを参考に、ルーマニアを食べ尽くして下さい。

ヨーロッパは物価がどんどん上がっているので、ルーマニアをはじめとする東欧の国々は本当にお勧め。こちらの記事でヨーロッパの物価の安い国をまとめてみました。

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