ヨーロッパ在住、世界100ヵ国以上を食べ歩き各地の美食を調査しているフードライターが、ルーマニアを訪れたら絶対に食べるべきおすすめのルーマニア料理を紹介します。ルーマニア料理は、実は日本人にとって『どこか懐かしい味』がします。トルコや周辺国の影響を受けた深みのある味わいは、一度食べると虜になるはず。現地で実際に食べた感動をそのままにお伝えします。
- 【国民食】ルーマニアの魂!絶品サルマーレ(Sarmale)
- 【主食】ママリーガ(Mămăligă)〜パン代わりのトウモロコシ粥〜
- 【定番】ママリーガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ(チーズとサワークリーム添え)
- 【ワンプレート】ママリーガ・ク・オウ・オキ(目玉焼き添え)
- 【伝統の味】羊飼いの料理 バルモス(Balmoș)
- 【地方料理】トランシルヴァニア名物 バルスアラキュート
- 【名物】ドラキュラの心臓!?アルディ・ウンプルツィ
- 【冬の定番】栄養満点!豆のシチュー
- 【絶品】ルーマニアのスモークベーコン
- 【B級グルメ】必食!ルーマニア風ハンバーグ「ミティティ」
- 【家庭の味】ルーマニア風ビーフシチュー トキトゥラ
- 【定番】鶏肉のシチュー チュラマ・デ・プイ
- 【伝統肉料理】ポマナ・ポルクルイ
- 【燻製】ルーマニアのソーセージ クルナッツィ
- 【Xmas限定】禁断の脂身フライ ジュマリ
- 【スープ王国】ルーマニアの美味しいスープ類
- 【サラダ】ルーマニア風ポテトサラダ サラタ・ブフ
- 【万能ペースト】ザクスカ(Zacuscă)
- 【前菜】ナス好きにはたまらないペースト
- 【ヘルシー】ルーマニアの豆ペースト
- 【保存食】ルーマニアのピクルス
- 【珍味】果物のピクルスはお土産にも最適
- 【乳製品】ルーマニアのチーズ事情
- 【おやつ】ヒマワリの種
- 【極上スイーツ】揚げドーナツ「パパナシ」
- 【カフェ文化】ルーマニアのコーヒー事情
- 【2026年最新】ルーマニアのおすすめ観光スポットとアクセス
【国民食】ルーマニアの魂!絶品サルマーレ(Sarmale)

ルーマニアを代表する料理がサルマーレ (Sarmale)。ルーマニア風のロールキャベツです。ルーマニアではサルマーレが上手に作れるようになると「これでお嫁にいけるね」と言われます。何か特別な日に家族全員で食卓を囲む時、必ず登場するのがこの料理です。
ルーマニア人のソウルフード的存在ですが、元々はトルコ発祥の料理。ルーマニアをはじめ東欧、バルト3国、バルカン半島、コーカサス3国、ロシア、シリア、レバノンなど、とても広い範囲の国々で愛されています。中の具は肉と米。家庭の経済状態によって米の比率が高くなります。
ルーマニアは周辺各国に比べると、景気が割と良い方なので肉率が結構高め。とは言っても日本のロールキャベツほど肉肉している訳ではありません。面白いのは牛豚ミックスではなく、豚鶏ミックスを使う家庭が多い事。そして日本のロールキャベツとの大きな違いは、肉に米を加える事。
そして、生のキャベツではなくサワークラウトに似た酸味のあるキャベツの漬物を使って具を巻くので、酸味のあるロールキャベツになります。寒い国の人達は、夏に収穫した野菜を瓶詰にし発酵させて保存するので、寒さの厳しい東欧の国々では、冬になると酸味のある食べ物が多くなるのです。
私のように冷たい酸味はOKでも温かいのは苦手という人には、東欧の国の料理は慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。現在では年間を通して野菜を入手することができるので、発酵させて保存する必要はないのですが、東欧の人達は酸味大好き人間なので、今でも大量に野菜を発酵保存しています。
【2026年美食ガイド:サルマーレの名店】
ブカレストで最も歴史があり、最高のサルマーレを提供することで知られるのが老舗レストラン「カール・ク・ベレ(Caru’ cu Bere)」です。1879年創業のネオ・ゴシック様式の豪華な内装は必見。2026年現在も予約必須の人気店ですが、公式サイトから簡単に予約可能です。
アクセス:地下鉄「Universitate」駅または「Piața Unirii」駅から徒歩約5~10分。旧市街(Lipscaniエリア)の中心にあります。
予算目安:メイン料理で60~90レイ(約2,000円~3,000円)
公式サイト:https://www.carucubere.ro/ (英語・ルーマニア語)
【主食】ママリーガ(Mămăligă)〜パン代わりのトウモロコシ粥〜

ルーマニアは小麦だけでなくトウモロコシの生産も盛んです。そのため、昔はトウモロコシを粗挽きの粉にして、水や牛乳で煮て作るトウモロコシ粥のような食べ物を主に食べていました。ママリーガ (Mămăligă) と呼び、かつてはルーマニアのパンと称されるほどでした。
現在ではパンを主食として食べる人の方が多いのですが、長い間ルーマニア人の主食と言えばママリーガだったのです。作る人によって異なりますが、通常は日本の粥よりかなり固めの仕上がり。ママリーガもルーマニアに限らず、周辺各国で食べられていますが、経済状態によって趣が異なります。
貧しい家庭では水と塩だけで煮て、裕福な家庭だと牛乳やバターなどを加えて作ります。カリッと揚げたベーコンやソーセージ、サワークリームなどがトッピングとして添えられる事も多いです。貧しい家庭ではメイン料理となりますが、基本的には副菜の位置付けで、肉料理などに添えられます。
【定番】ママリーガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ(チーズとサワークリーム添え)

ママリーガにスメタナ(サワークリームのようなもの)と各種チーズを混ぜて食べる料理がママリーガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ(mămăligă cu brânză și smântână)。ルーマニア料理の定番中の定番です。
【ワンプレート】ママリーガ・ク・オウ・オキ(目玉焼き添え)
ママリーガに焼いた肉やソーセージを添えて、ワンプレート料理として食べるのがママリーガ・ク・オウ・オキ。ルーマニアではこの一品だけで食事をすませてしまう人が多く、学校の給食や家庭でもかなり頻繁に食卓に登場します。
【伝統の味】羊飼いの料理 バルモス(Balmoș)
ルーマニアで放牧に携わる人達が良く食べていた料理がバルモス(Balmoș) 。トウモロコシ粥であるママリーガとほぼ同じ料理ですが、よりドロドロしていて、大量のチーズをトッピングするのではなく、調理段階で加えて一体化させるのが特徴です。
体がとても暖まるので、寒い冬にはママリーガよりバルモスの方が好んで食べらています。かつてはトウモロコシの粉を羊の乳でコトコト煮て作ったのですが、最近は牛乳とバターで作るのが主流です。
【地方料理】トランシルヴァニア名物 バルスアラキュート

バルスアラキュート (Varză a la Cluj) は、トランシルヴァニア地方を代表する郷土料理。今ではルーマニア全土に広まり、何処ででも食べられるようになりました。「崩したロールキャベツ」とも呼ばれています。サルマーレ(ルーマニア風ロールキャベツ)はトルコを中心に色々な国で食べられていますが、バルスアラキュートはルーマニアだけに存在する料理。
希少価値のあるルーマニア特有の料理なので、ルーマニアを訪れたら是非とも食べておきたい一品です。サルマーレより大量の酢漬けキャベツを使うので、暖かい酸っぱさが苦手な人はダメな味かもしれません。ただオーブンでじっくり焼いてあるからなのか、キャベツの量の割には酸味はそれ程強くないです。
【名物】ドラキュラの心臓!?アルディ・ウンプルツィ

ルーマニアはドラキュラで有名な国。観光地へ行くと「ドラキュラの心臓」と呼ばれる、赤いパプリカの中に豚の挽肉を詰めた料理を良く見かけます。正式名称はアルディ・ウンプルツィ (ardei umpluţi) で、ルーマニアのトランシルヴァニア地方南部を代表する郷土料理です。
トランシルヴァニア地方はトルコの影響を強く受けているので、ほぼトルコ料理な食べ物が多いです。この料理もトルコのドルマに良く似ていますが、ルーマニアはイスラム教ではなくキリスト教なので豚肉をメインに使います。
【冬の定番】栄養満点!豆のシチュー

農業大国であるルーマニアでは、小麦やトウモロコシの他に豆類も多く生産され良く食されています。豆のシチューは (Iahnie de fasole cu afumătură) と表記され、トランシルヴァニア地方を代表する郷土料理です。豆類は栄養価が高いのに価格が安く、煮込み料理は体を温める効果もあるので、寒くて貧しい地方ではとても重宝されています。
ルーマニアでは豆類は豚の骨と一緒に煮込むので、味わい深く本当に美味しい。レストランで注文するとソーセージまたは肉が乗っている事が多く、一品だけでお腹一杯になります。ただ基本的にIahnie de fasole cu afumăturăは豆オンリーの豆のペースト的料理なので、余りにも豆過ぎて最後の方は飽きてきます。
【絶品】ルーマニアのスモークベーコン

ルーマニアはSlănina afumatăと呼ばれるスモークベーコンが本当に美味しい。色々な種類がありますが、日本のベーコンより脂肪分が多め、と言うかほぼほぼ脂肪みたいなスモークベーコンが、見かけによらず一番美味しいと思います。
豚の脂肪そのままを食べるのは、東欧の寒い国に限定されます。最初は少し抵抗があるかもしれませんが、一口食べればほんのり甘い脂肪の美味しさに病みつきになってしまうかと思います。ニンニク、コショウ、パプリカパウダーなどで味付けされたスモークベーコンもかなり美味しいです。
【B級グルメ】必食!ルーマニア風ハンバーグ「ミティティ」

ルーマニア風ハンバーグをミティティ (Mititei) と呼びます。 (Mici) と表記される事も多く、通常は棒状の形態をしています。トルコやバルカン半島でも良く似た料理が食べられていますが、ルーマニアはイスラム国ではないので豚肉が主体です。
塩コショウ、ニンニクで味付けはされていますが、ルーマニアは他のイスラム圏の国々とは異なりスパイスの量が控え目なので、別売りのソースをつけて食べます。色々な種類のソースがありますが、ヨーグルト系が一番美味しかったです。
ミティティはルーマニアを代表するファーストフードなので、売店や専門店が多いです。美味しいミティティのお店は常に行列が出来ているので、是非とも並んで購入しましょう。安くて速くて美味しい、ルーマニアを代表するB級グルメです。
【2026年最新グルメ情報:行列のできるミティティ】
ブカレストで「世界一美味しいミティティ」と地元民が口を揃えるのが、オボル市場にある「テラサ・オボル(Terasa Obor)」です。気取らない青空屋台ですが、炭火で焼かれたジューシーなミティティは絶品。
アクセス:地下鉄1号線「Obor」駅から徒歩すぐ。オボル市場の敷地内にあります。
注文のコツ:列に並び、焼き立てのミティティ(1本5~6レイ程度)とパン、マスタードを注文しましょう。週末は非常に混雑しますが回転は早いです。
注意点:支払いは現金のみの場合が多いので小銭を用意していくのがマナーです。
【家庭の味】ルーマニア風ビーフシチュー トキトゥラ

ルーマニアを代表する家庭料理がトキトゥラ (Tochitură) と呼ばれる、ルーマニア風のビーフシチューです。近年牛肉が高くなっているので、豚肉や鳥肉を使う事が多くなりました。伝統的なレシピは赤身の肉だけでなく、レバー、ソーセージ、臓物なども入ります。
ビーフシチューと言うよりトマト煮込みと呼んだ方がいいような料理。普通に美味しいのですが、わざわざルーマニアまで来て食べる料理ではないかなとも思います。ルーマニアの人達はママリガと目玉焼きにかけて一緒に食べています。
【定番】鶏肉のシチュー チュラマ・デ・プイ
ルーマニア人が大好きな家庭料理のひとつがCiulama de puiです。鶏肉をバターで炒めてから、みじん切りにした玉ねぎやにんじん、香味野菜をと一緒に煮込んだ料理。家庭料理の定番です。
【伝統肉料理】ポマナ・ポルクルイ

ソーセージなどを作った時に余った肉やレバーなどの部位を、豚の脂身でじっくり揚げ焼きした料理をポマナ・ポルクルイ (Pomana porcului) と呼びます。ルーマニアの伝統的な豚肉料理で、皆からとても愛されている食べ物です。
ルーマニアの田舎では1年に1回飼育した豚を殺し、ソーセージやベーコンなど1年分の食糧に加工して保存します。かなり重労働なので近所の人達が手伝ってくれるのが習わし。その際に手伝ってくれた礼もかねて振舞うのもこの料理。シンプルなだけに素材の味と丁寧な調理法が味の決め手です。
【燻製】ルーマニアのソーセージ クルナッツィ

ルーマニア風のソーセージをクルナッツィ (Cârnați) と呼びます。ルーマニアはスパイス少な目のスモーク系のソーセージが多いです。基本の味付けは、パプリカパウダー、ニンニク、クミン。他のヨーロッパの国ではクミンをソーセージに使わないので新鮮な感じでした。
【Xmas限定】禁断の脂身フライ ジュマリ
厚切りにしたベーコンのフライをジュマリ (Jumări) と呼びます。ベーコンと言うより殆ど脂身のフライ。脂身をフライパンで熱っする事で出てくる自身の油を使って、じっくり揚げ焼きして作ります。ルーマニアのクリスマスに欠かせない食べ物で、見るからにハイカロリーな食べ物ですが、止められない美味しさです。生のオニオンと一緒に食べるのがルーマニア風の流儀で、良いアクセントにもなります。
【スープ王国】ルーマニアの美味しいスープ類

寒い国の人たちは体を暖めることのできるスープが得意。ルーマニアにも色々な種類の美味しいスープが数多くあります。基本的に具が沢山入ったスープをチョルバ(ciorbă)、具の少ないスープをスパ(supă)と呼んで区別します。
【必食】二日酔いにも効く!?チョルバ・デ・ブルタ

ルーマニアの伝統的な臓物スープがチョルバ・デ・ブルタ (Ciorbă de burtă) 。ルーマニアに数あるスープの中で一番有名なスープで、メインとなるのは牛の胃と大量のガーリックです。長時間コトコト煮込んで作るので、とても優しい味がします。
サワークリームと一緒に煮込むので、白濁した色が特徴のスープ。はじめて食べた時は、臓物とサワークリームの相性の良さにびっくりさせられました。作る人によっては豚足を加えて煮込むので、更なる奥深い味わいです。
本当に美味しいスープなので、ルーマニアを訪れたからには絶対に試して頂きたい料理。何処のレストランのメニューにもあるかと思います。ルーマニアの人達は、二日酔いによく効くと信じています。
【人気】鶏肉版チョルバ・ラダウツィアナ
Ciorbă Rădăuțeanăは、前述のチョルバ・デ・ブルタとほぼ同じ味付けと作り方なのですが、臓物の代わりに鳥の胸肉を使います。70年代にラダウツィの街で生まれ、臓物スープよりライトでクセがないので、ルーマニア人に広く受け入れられました。勿論美味しいのですが、臓物系に抵抗がないのなら元祖であるチョルバ・デ・ブルタを先に食して欲しいです。
【優しい味】肉団子スープ チョルバ・デ・ペリショアレ

肉団子が入ったトマトベースのスープがチョルバ・デ・ペリショアレ (Ciorbă de perişoare)。安いレストランだと肉率低めでほぼ米な肉団子になりますが、普通に美味しいです。どこにでもありそうな味だけど、サワークリームを加えるとググッとルーマニア料理っぽくなります。
【映えグルメ】パンのお皿に入った豆スープ
大きな白インゲンを、スモークしたソーセージや豚肉の脂身と一緒に煮込んだボリュームのあるスープがCiorbă de Fasole cu Ciolan。観光地だと食パンの塊をくり抜いてお椀のようにして、中にスープを入れてサーブします。
とてもインスタ映えする料理なので、外国人観光客から絶大な人気を誇りますが、そのようにして食べるのは外国人観光客だけで、ルーマニア人は普通にお皿で食べます。勿論パンのお椀でサーブされるスープは観光客用の価格です。
【地方の味】トランシルヴァニア風豚肉スープ
トランシルヴァニア地方の郷土料理として有名なのが、豚肉のスープ (Ciorbă ardelenească de porc) です。サワークリームを使い、タラゴンがたっぷり入っているのが特徴。タラゴンって余り食べない食材なので、新鮮味があって良かったです。ルーマニアでは白濁してるスープを狙い撃ちして食べましょう。絶対に確実に美味しいです。
【食べ比べ】ルーマニアのグヤーシュ
グヤーシュはハンガリー発祥のスープなのですが、東欧からロシアにかけての国々で良く食べられてる世界三大スープです。国によって味や形態が異なるので、とても奥が深いスープ。色々な国でグヤーシュを食べ比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。
ルーマニア国内だけでも色々なタイプがあり、トランシルヴァニア地方の郷土料理となっているグヤーシュ (Gulaș de cartofi cu afumătură) が一番有名です。ハンガリーのようなスパイシーさはなく、オーストリア程シチューっぽくないのが特徴。
【野菜たっぷり】クレーマ・デ・レグメ(豆ポタージュ)
スープと言うよりか豆のピュレーのようなポタージュをクレーマ・デ・レグメ (Crema de legume) と呼びます。美味しいのですが、何処ででも食べられそうな味なので、せっかく遥々ルーマニアまでやって来たからには、もっと他のルーマニアらしいスープを飲んだ方がいいと思います。
【サラダ】ルーマニア風ポテトサラダ サラタ・ブフ

茹でたニンジン、ジャガイモ、グリーンピース、卵、パセリの根、豚肉などをマヨネーズで合えた、ルーマニアのポテトサラダ的料理がSalată boeuf。パセリの根を初めて食べました。香りは葉に負けない程強く、良いアクセントになります。
【万能ペースト】ザクスカ(Zacuscă)

ルーマニア人が大好きなスプレッド、ザクスカ (Zacuscă) は、ルーマニアに限らず、バルカン半島の各国で愛されている食べ物です。焼きナス、玉ねぎのソテー、トマトペースト、焼ピーマンなどを混ぜて作ります。作る人によって使う野菜やスパイスが異なります。ルーマニアでは伝統的に秋の収穫の際に大量に作り、瓶詰にして保存して次の収穫まで楽しみます。自家製が勿論美味しいけれど、市販のものも安定した美味しさです。
【前菜】ナス好きにはたまらないペースト
ルーマニアのレストランでアペリティフとして良く登場するのがザクスカ・デ・ヴィネテ (Zacuscă de vinete) 、ナスのペーストです。イスラム圏でも良く食べられていますが、ルーマニアのはマヨネーズが入るのが大きな特徴。
ナスをこんがり焼いて、身だけを取り出し細かく刻んで叩いてペースト状にして、塩コショウ、マヨネーズで味付けします。ルーマニア人はパンを沢山食べるので、パンに付けるペーストの種類が本当に豊富です。
【ヘルシー】ルーマニアの豆ペースト

ルーマニア風豆のペーストが、ファソーレ・バトゥータ (Fasole batuta) です。中東で良く食べられているひよこ豆のペースト、フムスに似ていますが、味はかなり違います。飴色に炒めた玉ねぎが上にのっている事も多いです。豆のペーストもパンに塗って、生の玉ねぎを挟んで食べます。ルーマニアのレストランでは、生の玉ねぎを無料でサーブしてくれる事が多く、ルーマニアの人達は何にでも生玉ねぎを合わせて食べてます。
【保存食】ルーマニアのピクルス

冬の寒さが厳しいルーマニアでは、夏野菜をピクルスにして保存しておきます。冬のサラダ、またはムラトゥーリ(murături)と呼ばれ、キュウリ、トマト、パプリカ、カリフラワー、色々な種類の野菜をピクルスに加工します。
ピクルスは何処の国でも食べられていますが、ルーマニアは種類がとても豊富な事に驚かされました。ニンニク、マスタードの粒、唐辛子を使って、結構ピリッとくる系のピクルスが多かったです。
【珍味】果物のピクルスはお土産にも最適
ルーマニアでは絶対に果物のピクルスを食べて下さい。スイカ、リンゴ、ブドウなどを使って作ります。野菜のピクルスは色々な国で見かけますが、果物のピクルスはとても珍しく、味も甘酸っぱさが大変癖になる美味しさです。瓶詰で販売されているものもあるので、お土産にも最高です。
【乳製品】ルーマニアのチーズ事情
ルーマニアではチーズをブルンザ(brânză)と呼び、殆んどのチーズが牛の乳か羊の乳で作られます。ルーマニア人は乳製品が大好き。ただフレッシュタイプのチーズを格別に好むので、熟成タイプのチーズが他のヨーロッパに比べるとイマイチな感じ。種類的にも少ないです。
【おやつ】ヒマワリの種
ルーマニア人は何時でも何処でもヒマワリの種をポリポリ食べています。ルーマニアはヒマワリの生産量が世界で7位。その多くが食用油に加工されるのですが、乾かした種を塩で炒って食べる事も多いです。公園などでルーマニア人達が立ち去った後には、常に大量のヒマワリの種の殻が残されます。
【極上スイーツ】揚げドーナツ「パパナシ」

ルーマニアを代表するデザートがパパナシ (Papanași) 。揚げドーナツの穴の中に牛の乳で作ったフレッシュ系のチーズとブルーベリージャムなどを詰め込んだスイーツ。さらにサワークリームやカスタードクリームがたっぷりかかります。
かなりボリューム満点のデザートなので、食後のデザートとして食べると結構キツイです。おやつとして単品で食べた方がいいかと思います。カロリーが凄そうなのですが、ルーマニアを訪れたら絶対に食べるべきスイーツです。
【編集部メモ】
パパナシは注文してから揚げるため、提供に20分ほどかかることが多いです。時間に余裕を持って注文しましょう。
【世界最高品質】ルーマニアのハチミツ

ルーマニアは欧州連合最大のハチミツ生産国。一番に注目したいのは、生産量ではなく品質です。ルーマニアはヨーロッパ最後の原生林と言われる、アカシアや菩提樹の大規模な森が沢山あり、政府によって厳しく管理される国立公園保護区となっています。
そんな無公害の手つかずの原生林で育まれるハチミツなので、味が断然違います。そしてルーマニアは紀元前5500年頃から蜂蜜を食して来た古い歴史を持ち、現在でも昔ながらの方法で蜂蜜を採集しています。
古い伝統を保ち、素晴らしい自然環境で作られるルーマニアのハチミツ。世界で最も注目されている蜂蜜です。特にアカシアの蜂蜜の品質が素晴らし過ぎるので、絶対にお土産に購入して下さい。確かな場所でお高い蜂蜜を購入しましょう。
【安くて美味】ルーマニアのビール
ルーマニアはビールが安くて美味しいです。ルーマニアを代表するビールがツボルグ (Tuborug) 、ウルスス (Ursus) 、ティミショレアーナ (Timişoreana) 、チュク (Ciuc) あたりでしょうか。近年はルーマニア国外でも見かけるようになりました。
【伝統酒】プラムの蒸留酒 ツイカ
プラムの発酵と蒸留によって造られる、ルーマニアの伝統的なお酒がツイカ (Țuică) です。アルコール度数が24~65%にも達するかなり強いお酒で、甘味料や香料などを一切使わず、プラム100%で造らなければツイカと呼んではいけない法律があります。
食前酒、または食後酒として、ショットサイズ一杯をクイッと一口で飲み干します。結婚式などの特別な日に欠かせないお酒で、特にルーマニアの田舎だと乾杯の時は必ずツイカを飲むべしって風習が強いです。
【カフェ文化】ルーマニアのコーヒー事情

ルーマニア人が慣れ親しんで飲んでいるのはトルコ式のコーヒー。小さなカップに極小に挽いたコーヒー豆と水、砂糖を入れ、煮出して作るコーヒーです。濃厚な味がとても癖になります。最近はスターバックス系の軽いテイストのコーヒーも若者を中心に飲まれるようになってきています。
【2026年最新】ルーマニアのおすすめ観光スポットとアクセス
ルーマニアは美味しいだけではありません。インスタスポット満載の可愛らしい町並み、歴史溢れるスポット、豊かな大自然。物価の安さも大きな魅力です。東欧の穴場的存在のルーマニア、その魅力をとことんリストアップしてみました。2026年の旅行計画に役立つ、必見観光スポットへのアクセス情報をご紹介します。



コメント