スペイン料理145選、有名なスペインの食べ物、美味しいスペインのグルメ
2021/03/04
スペイン料理は美味しいだけではありません。スペイン在住20年、未だ新しい料理に出会う事が出来る、バラエティの豊かさも魅力の一つです。ライフワークとしてスペインの食べ物事典を作り、新しい味に遭遇する度にアップデートしていこうと思っています。
スペインのおすすめの米料理
Paella パエージャ
日本語だとパエリアと呼ばれるが、実際の発音はパエージャ。スペイン全土何処でも食べる事が出来るけれど、米の産地であるバレンシア地方が本場。米はパスタと同じ扱いなのでアルデンテ。夜にパエリアを食べるのも外国人だけ。
Arroz negro アロス・ネグロ
米をイカ墨で煮たパエリア。マヨネーズのようなニンニクソースと一緒に食べる。歯がおはぐろになるけど美味しいから絶対食べて!パエリアはレストランによって当たり外れが激しいけどアロス・ネグロは何処で食べても安定の美味しさ。
Arroz caldoso アロス・カルドッソ
オジヤ版のパエリア。焦げの部分が好きなので、そんなに好きじゃないけど美味しい。でもせっかくなら普通のパエリア食べた方がいいと思う。
Arroz a banda アロス・ア・バンダ
パエリアの具ナシ版。パエリアのように見栄えはしないけどメッチャクチャ出汁がきいてて美味しい。美味しさではパエリアよりも断然上。バレンシア地方に行くとよく見かける。地味な外見だけど美味しさはチャラい装飾されたパエリアより断然美味しい。
Arroz con costra アロス・コン・コストラ
バレンシア地方にあるエルチェの街の郷土料理。肉やソーセージが入ったパエリアで、最大の特徴は最後の仕上げに米の上に溶き卵をのせ、オーブンで焼いてパエリアに卵の蓋をすること。
局地的に有名な、大変珍しい料理なので見つけるのが困難。エルチェ近郊、またはエルチェ出身の人が経営するレストランでしか食べられない。運よく見かけたら美味しいので絶対に食べてみてほしい。
Arroz con Bogavante アロス・コン・ボガバンテ
オマールエビのパエリア。丸ごと一匹オマールエビが入る豪快なパエリア。お高いけれど払う価値のある味。
Fideua フィデオワ
パエリアの麺バージョン。米では無くショートパスタを使う。色々な太さがあるけど、極細タイプが一番美味しい。太い麺タイプは汁を吸い過ぎてベチャーってなってるのが多いので、出来るだけ細いパスタの店を選んだほうがいい。
スペインの美味しい卵料理
Huevos rotos ウエボス・ロトス
ポテトフライの上に卵、ピリ辛のソーセージまたは生ハムがのっていて、ぐちゃぐちゃかき混ぜて食べる。全て揚げてあるのでカロリーは最強。でもビールのお供に最高。シンプルな料理だけど、スペイン人、って言うかマドリッドの人達は大好き過ぎ。拘り過ぎ。バルセロナではそんなでもない。
Tortilla de patatas トルティージャ・デ・パタタス
スペイン風オムレツ。スペイン料理の定番中の定番で、ジャガイモと玉ねぎをオリーブオイルで蒸し煮してオムレツの具にする。厚ければ厚いほど良いとされる。内部が半熟卵になってるのが一番美味しい。全国何処でも食べる事が出来るけれどマドリッドにあるトルティージャ・デ・パタータス専門店のは絶対押えたい。
Huevos a la flamenca ウエボス・ア・ラ・フラメンカ
トマトソースに卵、ソーセージ、グリンピースを入れてオーブンで焼く。アンダルシア地方で良く見かける。ぐちゃぐちゃにしてパンにのせて食べる。普通に美味しいけど別にわざわざ食べなくてもいい。
Huevos carlistas ウエボス・カルリスタス
見つけるのが困難だけど是非試して欲しいのがこれ。目玉焼きの上にベシャメルソースをのせてフライにした料理。アルコイ地方のが一番有名。作り方がメンドクサイので家庭料理と言うよりレストランでしか食べない。
Zarangollo サランゴージョ
野菜の栽培で有名なムルシア地方の郷土料理。新鮮な地元の野菜、ズッキーニ、玉ねぎ、ジャガイモを油で蒸し煮してスクランブルエッグにした料理。悪くないけど別にわざわざレストランで食べるほどでもない。
豊かなスペインの魚介類
タラを使った料理
ヨーロッパや南米では、バカラオ(Bacalao)と呼ばれるタラを使った料理を良く食べる。バカラオとは基本的に塩漬けのタラの干物を意味するが、スペインでは新鮮な生のタラも好んで食べる。
Bacalao a la vizcaina バカラオ・ア・ラ・ビスカイーナ
スペイン北部の食処、バスク地方の代表料理。タラをトマトソースで煮込んである。通常スペインでバカラオと言えば塩漬けのタラを使う。でもヴィスカイーナとなると生のタラを使用する場合が多い。特に名前の元ともなっているヴィスカヤ地方へ行くと確実。
Bacalao al pil pil バカラオ・アル・ピリピリ
バカラオ料理にかけてはスペイン北部のバスク地方の郷土料理にかなうものはない。バカラオ(タラ)をオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪、パセリのピリ辛ソースで炒めた料理。
Kokotxas de bacalao en salsa verde ココチヤス デ・バカラオ・エン・サルサ・ベルデ
バスク地方の名物料理。何回説明されてもどの部分なのかいまいちよく分からない。ほほ肉というけど魚の頬に肉なんてついてたか?バスク地方のある程度高級レストランに行くと見つけやすい。
Croquetas de bacalao クロケッタス・デ・バカラオ
バカラオ、タラのコロッケ。スペインのコロッケは本当に種類が豊富。土地によって全く違うので色々な味を試して欲しい。
Atascaburras アタスカブーラス
なかなかお目にかかるのが難しいけれど、美味しいので見かけたら是非食べて欲しい。ジャガイモのピュレーにバカラオ(タラ)を混ぜてオリーブオイル、ニンニクで味付けたもの。
Porrusalda con bacalao ポルサルダ・コン・バカラオ
絶対食べて欲しい。バスク地方の郷土料理で見つけるのは少し困難。バカラオを長ネギ、ジャガイモで煮た料理。
Buñuelo de bacalao ブニュエロ・デ・バカラオ
干し鱈の身がたっぷり入った揚げドーナツみたいな食べ物。ビールのお供に最高。
Escalivada de Bacalao エスカリヴァダ・デ・バカラオ
塩鱈をもどしてオリーブオイルとすったトマトで味付けしたシンプル料理。でもめちゃ美味しい。鱈がプルプル。
Merluza メルルーサ
タラ同様スペイン人に人気の高い魚。タラ科の白身魚だけれど、タラとは若干風味が異なる。英語名はHAKE。スペインではちょっとした高級魚。でも世界的には安価な魚。かつてはマクドナルドのフィレオフィッシュの原材料だったことも。
Merluza en salsa verde メルルーサ・エン・サルサ・ベルデ
スペイン北部バスク地方の名物、メルルーサ(タラ科)の緑ソースがけ。緑のソースはバスク地方特有で、オリーブオイル、ニンニク、大量のパセリで作る。
Cazon en adobo カソン・エン・アドボ
サメの一種。スペインでよく食べられている魚だけど乱獲が元で年々少なくなっている。とても柔らかい白身が特徴。アドボと呼ばれるスパイスに漬けこんでから揚げる。スパイシーでビールのお供に最高。
Pastel de cabracho パステル・デ・カブラチョ
魚のすり身で作るムースのような食べ物。ケーキと名が付くが甘くはない。フワフワで魚の風味豊か。バゲットに塗って食べる。
Cazuela de rape カスエラ・デ・ラぺ
スペイン風アンコウの煮込み。スペインはアンコウを良く食べる。特に北部が名物。色々な料理がある。
Marmitako de atun マルミタコ・デ・アトゥン
スペイン北部バスク地方の漁師たちが編み出した料理。マグロのぶつ切りをトマト、玉ねぎ、ジャガイモ、赤ピーマンなど他の野菜と一緒に煮込んだ料理。
Tartar de atun rojo タルタル・デ・アトゥン・ロッホ
マグロのタルタル。スペインは何気にマグロの捕獲量が世界で第二位。そして捕獲されたマグロの殆どが日本へ輸出される。アンダルシア南部では世界でも珍しいマグロの養殖をしている。漁港付近では色々なマグロ料理を楽しめる。
Boquerones fritos ボケローネス・フリット
頭から骨まで丸ごと食べられるカリッと揚がったカタクチイワシのフライはビールのお供に最強です。
Boquerones a la vinagreta ボケローネス・ア・ラ・ヴィナグレッタ
カタクチイワシはフライも美味しいですが、マリネがやっぱ最高です。もう大好物。美味しすぎてやばいやつ。カタクチイワシをワインビネガーでしめてオリーブオイル、ニンニク、パセリでマリネにします。
Chanquetes チャンケーテス
スペイン南部、マラガの町を訪れたら絶対トライしたいのがカタクチイワシの稚魚のフライ。スペイン版のシラスです。詳しくはこちらの記事でまとめました。
Sardinas asadas サルディーナス・アサーダス
イワシのバーベキュー。ビーチ沿いのレストランでよく焼いてます。缶詰もあって美味しい。
Raya a la Gallega ラジャ・ア・ラ・ガジェガ
スペイン北部ガリシア地方を訪れたら絶対食べて欲しいのがエイ。腐りやすい魚なので門外不出、ガリシア地方でしか食べる事が出来ない。詳しい事情、レシピはこちらの記事にまとめました。
Angulas アングラス
ウナギの稚魚。最近滅多にお目にかからない。偶に見かけると凄い値段が付いている。良く出回ってるのはカニカマみたいな、ウナギの稚魚をかたどった偽物。
Trucha a la navarraトゥルーチヤ・ア・ラ・ナバーラ
ナバーラ風マス料理。スペインは川魚も美味しいです。ナバーラ地方の郷土料理で、マスのお腹に生ハムを詰めてオーブンで焼いたもの。おすすめ。
安くて美味しいスペインのエビやタコ
Gambas al ajillo ガンバス・アル・アヒージョ
スペイン人達が愛して止まない料理。オリーブオイルにニンニクとパセリ、鷹の爪を入れて熱し、エビを加えた料理。このソースにパンを浸して食べる。エビは基本的にこのアヒージョか鉄板焼き(a la plancha)で食べるのがいい。
Centollo セント―ジョ
スペイン北部の名産。毛ガニではなく角みたいなのが沢山生えてるワタリガニの一種。お値段結構するけどミソたっぷりで旨い。
Pulpo a la gallega プルポ・ア・ラ・ガジェーガ
タコを食べるのはヨーロッパではスペインとポルトガルぐらい。スペインを訪れたら絶対食べないと全力で後悔する事になる絶品料理。スペインのタコは本当にどう食べても美味しい。
タコの鉄板焼き→Pulpo a la plancha プルポ・ア・ラ・プランチャ
揚げタコ→Pulpo frito プルポ・フリト
バラエティ豊かなスペインのイカ料理
Chopitos チョピートス
イカの稚魚のフライ。めっちゃくちゃ美味しい。ビールのお供に欠かせない、スペイン人が愛して止まない食べ物。
Bocadillo de calamares ボカディージョ・デ・カラマーレス
スペインの首都マドリッドの郷土料理。バゲットの中にイカフライが入っただけでそうたいそうなもんじゃない。でもマドリッドでは大変有名。安いこともあっておやつに食べる人が多い。普通に美味しい。
Chipirones en su tinta カラマーレス・エン・ス ティンタ
小ぶりのイカをイカ墨で煮た料理。白いご飯が付け合わせとしてくるのでイカ墨の真っ黒なソースを絡めて食べます。大変美味しい。イカのイカ墨煮込みは缶詰でも売ってるのでお土産に最高。もちろん白米と一緒に食べます。
Calamares a la Romana カラマーレス・ア・ラ ロマーナ
イカのローマ風。何がローマ風なのかは誰も知らないけど、てんぷらに近いただのフライ。普通に美味しいけど別にわざわざスペインまで来て食べるほどのものではない。
Calamarea a la plancha カラマーレス・ア・ラ プランチヤ
イカの鉄板焼き。新鮮なイカならこれが一番美味しい。とは言え驚きのない美味しさ。
Salpicon de mariscos サルピコン・デ・マリスコス
細かく刻んだトマト、ピーマン、玉ねぎなどの野菜に魚貝類を混ぜて作るサラダ。作る人によって入る具が異なる。値段が安いと魚介類がカニカマだけだったりするので注意。とりあえず頼んどいて、これをつまみに飲みながらメニューを決めよう。
おすすめのスペインの貝料理
Mejillones メヒジョーネス
スペインで一番ポピュラーな貝はムール貝、メヒジョーネスです。スーパーでキロ当たり300円前後で購入出来ます。高い貝は素材の味を楽しむ為に、出来るだけシンプルな食べ方をしますが、ムール貝は色々な形で調理されます。
Mejillones al vapor メヒジョーネス・アル・バポル
白ワイン蒸し。一番シンプルな食べ方ですが、素材の味を楽しめます。
Mejillones a la marinera メヒジョーネス・ア ラ・マリネ―ラ
漁師風のムール貝と命名された、トマトのソースでムール貝を煮た料理。美味しいけど濃いめの味付けなので磯の香が全くなくなるのが結構嫌。
Mejillones a la vinagreta メヒジョーネス・ア・ラ・ビナグレタ
ムール貝のマリネ。細かく刻んだトマト、玉ねぎ、ピーマンなどが上にのっているので、サラダ感覚で食べます。
Tigres ティグレス
ムール貝入りのベシャメルソースを殻の中に詰め、パン粉をまぶして揚げた料理。めちゃくちゃ美味しい。
Ostra オストラ
カキはお隣のフランス人が大好きですが、スペインでも生ガキを食べます。でも北部に限った習慣。基本的にスペイン人は生の魚介類を好みません。
Vieira ビエイラ
スペインの北部はホタテ貝でも有名な土地。生で食べる事はなく、鉄板焼き、またはオーブンで焼いて食べます。
Navajas ナバッハス
スペインのマテ貝。スペイン人達はもう崇拝してる。お値段が時価になる事が多いが、日本で食べるより安い。
Percebes gallegos ぺルセべス・ガジェゴ
スペインの最高級食材の一つであるペルセべス、ガリシア地方で獲れる貝です。波が激しく打ち付ける岩にしか生息しないので、捕獲が大変困難、よって価格が凄いです。価格の割にはそんな美味しいものでもない。普通。
スペインの美味しい珍味
Caracoles カラコーレス
カタツムリ。スペインのカタツムリは地方によって大きさが違う。スペイン北部はフランスのエスカルゴに近い感じ。南部はもっとこぶりのカタツムリ。季節となると道端で近所の人がバケツに入れて売っている。
Ortiguillas fritas オルティギジャス・フリタス

スペイン東部から南部にかけての海岸線の港町限定で食べる事が出来るイソギンチャクのフライ。海の香りがブワっと口の中に広がって美味。
Huevo de mujol ウエボ・デ・ムホル
酒飲みが泣いて喜ぶスペイン版カラスミ。味は極めて日本のカラスミに近い。
Huevas de pescado a la vinagreta ウエバス・デ・ぺスカード・ア・ラ・ビナグレッタ
魚の卵のマリネ。内陸部で見つけるのは難しいけど、スペイン南部のアンダルシア地方に行けば良く食べられている。余り一般的なスペインの食材では無かったけれど、最近その美味しさにスペイン人は目覚めたようで、スーパーでも売られるようになった。
絶対に食べたいスペインの肉料理
Chuleton チュレトン
チュレトンとは骨付きの1キロ以上ある大きな塊のステーキ。スペインの赤身は本当に美味しい。マドリッド近郊の街、アビラは良質な牛の産地として有名。アビラの肉が最上級とされているけど、ガリシア地方とバスク地方の牛も有名。
Rabo de toro ラボ・デ・トロ
牛の尾の煮込み。メチャクチャ美味しい。アンダルシアとか闘牛の盛んな地方でよく食べる。
Cachopo カチョポ
私的にスペインで一番美味しいと思うスペイン北部アストゥリアス地方の郷土料理。地元の人から愛されている料理で牛肉の間にチーズと生ハムをはさんで揚げたもの。常識外れな大きさ。
Cochinillo azado コチニージョ・アサ―ド
子豚のセゴビア風丸焼き。生後間もない、乳飲み子の子豚を丸焼きにした残酷料理。子豚が本当に丸ごと出てくる料理なので、繊細な人にはキツイ。しかしこれが至福の味。
Lacon con grelos ラコン・コン・グレロス
スペイン北部ガリシア地方の名物料理。豚のもも肉のブロックをグレロスと呼ばれるガリシア地方にしかない野菜と一緒に煮込んだもの。
Oreja de cerdo オレッハ・デ・セルド
スペインにおいて豚は捨てるところなく食べます。ま、豚のミミは日本でも食べますね。
Pincho moruno ピンチョ・モル―ノ
アンダルシア地方の名物。スパイシーな串刺しの豚肉。普通に美味しい。
Lomo al tocino ロモ・アル・トシーノ
スペインは豚の背肉が美味しい。それをラードに漬けたロモ・アル・トシーノはアンダルシア地方の名産。めちゃくちゃ美味しい。
Albondigas en salsa アルボンディガス・エン・サルサ
ミートボールをソースと一緒に煮込んだ料理。アンダルシア地方が有名だけど何処ででも食べれる。トマトソースが殆どだけどたまに驚きの美味しさのソースにお目にかかれる。トマトでも普通に美味しい。
Torrezones トレソネス
豚の皮つき脂身をカラッカラに揚げた料理。ビールのお供。
Lacon a la Gallega ラコン・ア・ラ・ガジェーガ
スペインは生ハムで有名ですが北部ガリシア地方ではローストハムの方が好んで食べられています。普通のボンレスハムとは全く異なる。
Secreto セクレト
スペインを訪れたら絶対食べたいのがイベリコ豚。普通の豚肉とは全然味が違います。あなたの豚肉の観念を変えてしまうでしょう。特にお勧めなのがシークレットと呼ばれる脂身たっぷりの部位。ほんのり甘くて最高に美味しいです。
Serranito セラニート
アンダルシア地方名物、バゲットに豚の背肉、生ハム、揚げたピーマンをはさんだもの。めちゃ美味しい。トマトや卵焼きが入るバージョンもあるけど私はシンプルな方が好き。
Croquetas de Jamon 生ハムのコロッケ
小麦粉をバターと牛乳で煮詰めて作るベシャメルソースで作るスペインのコロッケ。色々な具があるけど生ハムのが一番定番。
Cordero lechal al horno コルデロ・レチヤル・アル・オルノ
乳飲み子の子羊のオーブン焼き。残酷なんですけど、乳飲み子ってのは大変美味しいです。スペイン中央部カスティーリャ・イ・レオン地方が名物ですが、全国何処でも食べられる。
Cabrito カブリート
子ヤギ。だから本当にもう申し訳ないんですけど美味しいです。
Pollo asado ポジョ・アサ―ド
よく店頭でグルグル回りながら焼かれてる鳥の丸焼き。安くて美味しい。一羽丸ごと購入しても10ユーロ以内。お店によって味付けが違うので、色々と試して下さい。
Pollo al chilindron ポジョ・アル・チリンドロン
赤ピーマン、トマト、玉ねぎなどで鶏肉を煮込んだ料理。他の肉を使う場合もある。
Pedriz toledana ぺドリス・トレダーナ
首都マドリッド近郊にある世界遺産の街トレドの郷土料理。ぺドリスとはヤマウズラの事。スペインは狩猟が盛んな国。都会ではまず見かける事はないけれど田舎にいくとこのような狩猟によって捕獲される野生の動物料理がたくさん。
Gazpacho manchego ガスパチョ・マンチェゴ
ガスパチョと言えば普通はトマトの冷製スープをさしますがマンチェゴを加えると全く違った料理となります。ウサギ、とり肉、野菜などがいっぱい入ったボリューム抜群の料理。
Conejo al ajillo コネホ・アル・アヒージョ
ニンニク味のアヒージョには色々あるけれどウサギ肉が一番美味しい。スペインはこうゆう狩猟系の肉の料理が得意です。
スペインの美味しい腸詰類
スペインの腸詰は本当に種類が多いので、別の記事で詳しくまとめてみました。生ハムは勿論だけど、腸詰類も絶対に食べて欲しい。驚きの美味しさです。
Chorizo a la sidra チョリソ・ア・ラ・シードラ
ピリ辛の豚肉ソーセージをシードラと呼ばれるスペイン北部特産のリンゴ酒で煮た料理。ソースをパンでぬぐって食べる。
Txistorra チストーラ
ナバーラ地方の豚の腸詰。細めでスパイシーなのが特徴です。
Butifarra ブティファラ

スペインのカタルーニャ地方の名物ソーセージ。生タイプで太い。
Sobresada ソブラサーダ
バレアレス地方の名産品。豚の肉を使ったパテタイプの腸詰。ピリ辛でトーストしたバゲットに塗って食べます。
Morcilla de Burgos モルシージャ・デ・ブルゴス
マドリッド近郊のブルゴス地方名物の豚の血と米で作るソーセージ。モルシージャと呼ばれる豚の血のソーセージは癖がある。日本人なら苦手系かも。でもブルゴス地方名物の米入りだとすんなり食べられる事が多い。
Morcilla de Leon モルシージャ・デ・レオン
豚の血のソーセージが大丈夫な人に試していただきたいのがレオンの郷土料理。ドロドロ系が苦手な人は無理。
Patatas a la riojana パタータス・ア・ラ・リオハーナ
ピリ辛味のソーセージをジャガイモと煮込んだワインで有名なリオハ地方の郷土料理。
Jamon ハモン
生ハムには階級があります。最上級はPATA NEGRO パタ・ネグロと呼ばれる。ベジョータでも最高峰。山で放し飼いにされてる黒い爪の豚の生ハム。
Melon con Jamon メロン・コン・ハモン
安いハムならメロンと一緒に食べるのが美味しい。塩っ辛い生ハムがメロンの甘さで中和されて美味。
Champiniones a la plancha チャンピニオーネス・ア・ラ・プランチャ

でかいマッシュルームの中に生ハムとニンニクを詰めて鉄板焼きにした料理。もちろん安い生ハムを使う。メチャクチャ美味しい。専門店も多い。
Quezo de Manchego ケソ・デ・マンチェゴ
スペインを代表するチーズ。少し硬めのチーズで、スライスして食べる。スペインのチーズの殆どがマンチェゴタイプ。牛→羊→ヤギの順にクセが強くなる。スペインのチーズに関してはこちらの記事で詳しくまとめました。
スペインの小麦粉を使った料理
Migas ミガス
固くなったパンを細かく削って油で炒めた料理。スペイン版のチャーハンと呼ぶ人もいる。素朴な味で美味しい。定番の家庭料理だったけれど作るのがメンドクサイので最近は余り家庭では作らない。レシピや詳しい歴史をこちらの記事でまとめました。
Empanada gallega エンパナーダ・ガジェガ
ガリシア地方名物のエンパナーダと呼ばれる大きなパイ。パイ生地のエンパナーダもあるけど本場ではパイとパンとクッキーの中間みたいな生地。中身の具は色々あって、ツナ、ひき肉が主流。
Hornazo de Salamanca オルナッソ・デ・サラマンカ
サラマンカ地方を訪れたら絶対食べるべきパイ。肉、ソーセージ、何だか色々はいった具沢山のパイ。
Pastel de carne murciana パステル・デ・カルネ・ムルシアノ
ムルシア地方名産のパイです。サックサックのパイ生地の中に牛肉のミンチ、生ハム、ソーセージ、茹で卵、オリーブの実などが入ってます。個人的に世界で一番美味しい総菜パンだと思う。
スペインの美味しいジャガイモ料理
Patatas Bravas パタタス・ブラバス

スペインのジャガイモ料理の傑作。ポテトフライにピリ辛のトマトソースがかかってる。
Patatas revolconas パタタス・レボルコナス
ジャガイモのピュレーにピリ辛ソーセージまたはベーコンなどの肉類と混ぜて作るシンプル料理。
Ensaladilla rusa エンサラディージャ・ルサ
スペイン風ポテトサラダ。何故かロシア風サラダと呼ぶがロシアにこの料理はない。まぁ普通にマヨネーズ味のポテサラ、スペインらしいのはオリーブの実が入ってること。
Patatas a la cabrales パタタス・ア・ラ・カブラーレス
ポテトフライにカブラーレスチーズ、ピリ辛のヤギのチーズのソースがかかったもの。超絶に美味しい。
Patatas alioli パタタス・アリオリ
ジャガイモをニンニクとオリーブオイルで作るアリオリソースで和えたもの。シンプルだけどビールのつまみに良い。
スペインのおすすめ野菜料理
Pimientos del piquillo rellenos ピミエントス・デル・ピキージョ・レジェ―ノス
小型で肉厚な赤ピーマンの中に、色々な詰め物がしてある。ツナやタラなどの白身の魚、牛肉などをベシャメルソースで和えたものが多い。メチャクチャ美味しいので是非食べて欲しい。
Papas arrugadas パパス・アルガーダス
カナリア諸島の名物料理。この地方特産の小さなジャガイモを皮ごと茹で、赤と緑のソースで食べます。とってもスパイシーで美味しい。
Escalivada エスカリヴァダ

カタルーニャ地方の郷土料理。トマト、赤ピーマン、ナスをオーブンで焼き、オリーブオイルでマリネにする。最高に美味。
Pisto ピスト
スペインの定番家庭料理。油で揚げ煮した野菜をトマトソースで和える。揚げ卵と一緒食べる事も多い。レストランで食べる事は少ない。
Gazpacho andaluz ガスパチョ・アンダルース
スペインの夏の定番、トマトの冷製スープ。初めて口にするとドレッシングのようでキツイ。でも慣れるとはまる。暑い暑いスペインの夏に欠かせない。
Salmorejo cordobes サルモレッホ・コルドべス

トマトの冷製ソース。スープというよりポタージュのような。もうとにかく美味しい。夏だけでなく何時でも食べるってか食べたい。
calcotada カルソターダ
バルセロナを中心としたカタルーニャ地方の名物料理。地元の人でないと食べる事が大変難しい。運よく食べる事が出来たら、幸運を噛みしめながら有難みを持って食べよう。超絶に美味。カルソッツと呼ばれる事も多い。詳しくはこちらの記事にまとめました。
Pimientos de Padron ピミエントス・デ・パドロン
スペイン北部特産の小ぶりなピーマンに塩をふって揚げただけのシンプルな料理。これがもう美味しいのなんのって。ビールがクイクイいっちゃうので大変危険な酒のつまみです。
スペインの豊富な豆料理
Cocido madrileno コシード・マドリレーニョ
マドリッド風煮込み、との名前はついているけどスペイン全国何処ででも食べられている豆の煮込み。ヒヨコ豆、肉類、キャベツ、ニンジンなどの色々な野菜をヒヨコ豆と一緒にコトコト煮込んで作る。
Fabada asturiana ファバーダ・アストゥリアーナ
アストゥリアス地方名物のインゲン豆をソーセージや肉と一緒にコトコト煮込んで作る伝統的な家庭料理。
Cocido montanes コシード・モンタニェス
スペイン北部、カンタブリア地方の郷土料理。マドリッド風の豆の煮込みではヒヨコ豆を使うけど、こちらの山風豆の煮込みでは白いんげん豆を使う。肉、野菜が沢山入った豆の煮込み料理は寒さの厳しい北の人達には必需品。
Lentejas レンテーハス
スペイン全土で食べられているレンズ豆の煮込み。肉やソーセージと一緒にコトコト煮込んで作るスープ。
Fabes con almejas ファベス・コン・アルメッハス
スペインの穴場、アストゥリアス地方の名物料理。ハマグリをこの地方特産の大きなインゲン豆と一緒に煮た料理。
Callos カジョス
スペイン人が大好きな臓物の煮込み。スペイン南部ではヒヨコ豆が入る事が多い。マドリッド近郊では臓物のみ。
スペインの美味しいスープ
Caldo gallego カルド・ガジェーゴ
日本人なら嫌いな人はいないガリシア地方のスープ。これ食べると何だか懐かしい気持ちになる。味噌なんて全然使ってないのに何だか味噌汁風の味がする。ベルサと呼ばれるガリシア地方にしかないほうれん草みたいな野菜を使って作るので、ガリシア地方じゃないと食べれない。
Sopa de ajo castellana ソパ・デ・アホ・カステジャーナ

カスティージャ風ニンニクのスープ。固くなったパンを大量のニンニク、そして卵を加えたスープ。
Ajo blanco アホ・ブランコ
アンダルシア地方名物ニンニクの冷製スープ。白い色が特徴。美味しい。でも見つけるのが困難。ニンニクとアーモンドが主材料。
Mazamorra マサモーラ
アンダルシア地方のコルドバの郷土料理。アーモンドで作る冷たいスープ。美容と健康に良いアーモンドをたっぷり使ったスープ。暑い夏にもってこい。地元の人に作ってもらった本場のレシピをこちらに掲載しています。
スペインを代表するソース
Mojo Canario モホ・カナリオ
カナリア諸島名物のピリ辛ソース。赤いのと緑、どちらも美味しい。ポテトにかけたり、肉や魚にも使います。
Romesco ロメスコ

トマトとアーモンドをベースにしたカタルーニャ地方名物のソース。野菜、肉、魚、何にかけても美味しい。なんならパンにこれだけ塗ってもいける。
Alioli アリオリ
ニンニクがめちゃきいてるピリ辛ソース。マヨネーズみたいな見た目で、マヨネーズかけたいなと思うような食べ物には絶対的にアリオリが合う。
スペインのおすすめのデザート
bunuelos de crema ブニュエロス・デ・クレーマ
クリームが入った揚げドーナツ。普通に美味しい。
Crema catalana クレーマ・カタラナ
名前が示す通りカタルーニャ地方名物のデザート。ゆるゆるプリンの上に砂糖をふりバーナーで溶かしてキャラメル飴状態にしたもの。
Churros con chocolate チューロス・コン・チョコラーテ
スペインの休日に遅めに食べる朝食の定番がこれ。日本でも知られているチューロと呼ばれる揚げドーナツにチョコレートをひたして食べる。チューロスより太いのはポラス。
Turron de Jijonaトゥロン・デ・ヒホーナ
アリカンテ地方にあるヒホーナの街の郷土菓子。アーモンドとハチミツだけで作る。クリスマスの基本。
Roscon de Reyes ロスコン・デ・レジェス
お正月からスペイン版サンタクロース、東方の三人の賢者達の日までによく食べられるお菓子。
Mantecado マンテカード
クリスマスに良く食べるクッキー。バターの代わりに豚のラードを使う。
Polvoron ポルボロン
マンテカードとにてるけどもっとフカフカってか手で触っただけで崩れる粉菓子。嫌い。
Arroz con leche アロス・コン・レーチェ
スペインを代表するデザート。お米のミルク煮。初めては衝撃的だったけど慣れると最高に美味しい。シナモンがきいてる。
Torta de aceite トルタ・デ・アセイテ
日本へ帰国する時は必ずお土産に買って帰るオリーブオイルのクッキー。病みつきになります。ただアニス酒の独特な味がするので苦手な人は苦手かも。
Tocino de cielo トシーノ・デ・シエロ
卵の黄身と砂糖で作るメチャ甘のお菓子。
Mazapan マサパン
アーモンドの粉と砂糖をねって焼き上げる。極アマ菓子。トレドの名物。
Panellets パナジェッツ
カタルーニャ地方の郷土菓子。マサパンを松の実でコーティングしてオーブンで焼く。マサパン嫌いな私にはどうでもいいお菓子。
Tarta de Santiago タルタ・デ・サンティアゴ
ガリシア地方の郷土菓子。アーモンドの粉、卵、砂糖で作る焼き菓子。甘い。
Torrijas トリッハス
イースターの時によく食べられるお菓子。フレンチトーストを油で揚げたお菓子。
Ensaimada エンサイマーダ
巻貝のような形をしたパン。何処でも食べれるけどマジョルカ島のエンサイマーダが一番有名。特徴はそのでかさ。17世紀頃から存在する由緒正しきお菓子ってか菓子パン。
スペインを訪れたら絶対食べるべき料理
今回はスペイン在住20年の間に食べた、全てのスペイン料理をまとめてみました。その中でも絶対に食べるべき美味しいスペイン料理は、こちらで写真付きで紹介しています。