スペイン人の食事時間:スペインの不思議な食習慣とシエスタ

スペインは食事時間が特殊な国。ランチタイムは午後2時、ディナータイムは21時以降。大抵のレストランは食事時間の間しかオープンしていないので注意が必要です。ヨーロッパの中でこれほど遅い時間に食事をするのはスペイン人だけ。どうしてなのでしょうか。

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スペインの食事時間はなぜ遅い?旅行者が知っておくべき「1日5食」の全貌

スペインのレストランの様子

スペインは本当に不思議な国なので、初めて訪れた人は色々な事に困惑します。中でも一番観光客を戸惑わせているのが、スペイン人の食事の時間帯。食事の時間帯しかオープンしていないレストランが多いので、お腹がすいてもレストランが閉まっている、食べたい時に食べられない、そんな食事難民になってしまう観光客が多いのです。

【2026年プロのアドバイス】

最近ではマドリードやバルセロナなどの大都市で通し営業を掲げる店も増えていますが、地方都市や伝統的な名店では依然として16時〜20時の間はキッチンが閉まります。Googleマップの営業時間を過信せず、2026年現在は「TheFork(ザ・フォーク)」などの予約アプリで中休みの有無を確認するのがスマートな旅のコツです。

1. 1日の始まりは軽く!スペインの朝食「デサユーノ」

スペイン人が朝食、デサユーノ(Desayuno)をとる時間帯は、他国と比べてそれほど違いはありません。朝起きてすぐ、通学や通勤に出る時間に合わせて7時から8時の間に食べます。カフェオレにクッキーやマドレーヌ、またはカフェオレだけですませてしまう人が多いです。

2. 仕事を中断しておやつ?午前10時の「アルムエルソ」

スペインの第2の朝食

朝ごはんの時間が早く、そして内容的に軽く、さらには昼ごはんの時間が遅いので、スペイン人は朝ごはんと昼ごはんの間に軽食をとる人が多いです。アルムエルソ(Almuerzo)と呼ばれ、多くの企業で10時から11時半の間に、外に軽食を食べに行くことが許可されています。

このスペインの第2の朝食の時間は、他国のお昼時にほぼ近い時間帯。お腹も空く頃合いなので、かなりがっつり軽食を食べる人が多いです。一番ポピュラーなメニューは、スペイン風オムレツや肉のラード漬けをバゲットに挟んだサンドウィッチ。

大抵のレストランやバーでサンドウィッチとカフェオレをセットにした朝食メニューを用意しています。外国人なら、そんなん食べないで昼食を食べればいいじゃんと思うでしょう。でもそうはならないのがスペインの不可思議さ。スペインのレストランでは12時までは朝食しか提供していません。

【おすすめ情報】

朝食を楽しむなら、マドリードの「チョコラテリア・サン・ヒネス」が有名です。2026年も変わらぬ人気を誇り、朝早くから本場のチュロスを味わえます。

3. 14時が本番!スペインのランチタイムに潜む「食事難民」の罠

スペインの豪華なランチ

他国のお昼時に近い時間に軽食を食べるので、12時頃はまだお腹が空きません。なのでランチタイムは通常で14時、週末のランチともなれば15時以降が当たり前となります。スペインの隣国であるフランスやポルトガルでは日本と同じような時間帯、12時がランチタイム。

同じようなラテン気質で、色々な事が似通うイタリア人でさえ、お昼は午後1時頃に食べます。ヨーロッパで、スペイン人だけがひときわ遅く昼食を食べています。外国人的にはどう考えても、スペインの第2の朝食が原因としか思えません。

4. 夕食前のエネルギー補給!19時の「メルエンダ」を愉しむ

日本を含め他国では午後3時がおやつタイム。スペイン人は午後2時に昼ごはんを食べるので、午後3時だとまだ昼食を食べています。そんな訳でスペインのおやつタイムは午後7時。ホットチョコレートにチューロス、または甘いお菓子などを食べます。

外国人なら午後7時を過ぎれば夕食を食べたいところ。でもスペインではこの時間帯はおやつタイムなのでレストランはオープンしていません。オープンしていてもキッチン担当の人がまだ出勤していないので、食事を注文することができません。

5. 21時でも早すぎる?驚きのディナータイムと深夜の熱気

夜のスペインのレストラン

スペインのディナータイムは夜の21時以降。特別な日や週末ともなれば、夕食をスタートするのが23時近くになる事も多々あります。見所の多いスペインでは、観光客は朝早くに起きて動き回るので、夕暮れ時にはクタクタ。

早く夕飯をすませて寝てしまいたいと思う人が多いのですが、レストランが閉まっているので夕飯を食べることができません。ランチタイムの遅さより夕食時間の遅さの方が外国人には戸惑いが大きく、夕食難民となる観光客が多いです。

まとめ:驚愕の「1日5食」!スペイン人が健康(?)を保つ秘訣

ランチタイムが遅いがために、空腹にならないようスペイン人は第2の朝食をとり、他国の夕飯時間におやつを食べ、観光客が就寝準備をする時間帯に夕飯を食べ、つまり、スペイン人は一日に5回食事を取ります。

夜ご飯が遅すぎるから朝になってもお腹が空かず、昼ごはん時にはお腹ペコペコなのに軽食を食べてしまうがために、どんどん食事時間のサイクルが狂っているような気がするのですが、スペイン人は頑なにこの不可思議な食事時間を守り続けています。

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【要注意】レストランの営業時間:これを知らないと夕食にありつけない!

閉店中のレストラン

スペインのレストランはスペイン人の特殊な食事時間に合わせてオープンしているので注意が必要です。ランチタイムとディナータイム以外の時間帯は、閉店している店が殆どだからです。例えばランチを提供するレストランなら12時半位にオープンし16時半には閉店します。

再びオープンするのは夜の20時半頃から。1日中観光をして疲れてしまったから早く夕飯を済ませて寝たい、そう思ったとしてもレストランがオープンしていないのでどうしようもありません。

スペインのレストランで夕食を楽しみたいのなら、スペイン人に合わせた宵っ張りの生活を受け入れなければなりません。スペインは本当に不可思議な事が多いのですが、外国人観光客を一番戸惑わせているのが、この特殊なスペインの食事時間なのだと思います。

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夜遊びは深夜3時から?情熱の国スペインのディープな夜

スペインの夜景

お喋り好きなスペイン人が、皆で集まって食べる週末のディナーとなると、食事が終わるのは夜中の1時以降になる事が多いです。昔スペインのTVで「ママ、スペインでは夜中の2時に家に帰るのは「夜遊びをした」を意味しないよ。友達と普通に夕飯を食べていただけだよ」なんて会話があって、確かにそうだよなと納得してしまいました。

スペインで本当に夜遊びをしたいなら、夜中の3時以降まで待たないとナイトライフは楽しめません。クラブなどは0時頃からオープンしていますが、その時間帯だと殆どの人がまだ夕食中。閑散とした状態が夜中の3時頃まで続きます。

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2時間は当たり前!スペイン人が食事に命をかける理由

スペインの食事風景

食事時間の遅さだけが外国人観光客を戸惑わせている訳ではありません。スペイン人は食事にかける時間もとても長いです。週末に皆が集まっての食事となれば、ランチを食べ終える時間が夕食の時間で、そのまま一緒に夕食も食べて帰った、なんて事も多々起こります。

週末ほどではありませんが、平日でもスペインの人達はゆっくり時間をかけてランチを食べます。それが可能なのは、お昼休みの時間がたっぷりあるから。平均して2時間。ショップなどで働く人なら3時間が通常です。

近年は他国に合わせて食事時間を1時間としている企業も多くなってきました。それでも最低1時間は絶対に必要です。スペイン人達に日本の多忙なサラリーマン達は15分でランチを済ませることがある、なんて話をすると驚愕されてしまいます。

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2026年も健在!猛暑を生き抜く「シエスタ」の知恵とルール

シエスタの時間の街並み

スペインの昼休みが長いのは、世界的にも有名なシエスタの習慣があるからです。シエスタとは食事の後にお昼寝をする、スペインに昔からある習慣、と言うよりは生活の知恵です。というのも、スペインは本当に暑い国だからです。

夏にはマンホールの蓋で目玉焼きが焼けるとされるほどの暑さ。特に午後14時から17時頃までの日差しが強く、この時間帯に直射日光に当たると本当に痛く、身の危険さえ感じます。

だからこそ1日の中で一番暑い時間帯は、日差しを避けて家の中に籠りお昼寝をして過ごすのです。通常シエスタの時間帯は、飲食店以外は全て閉まってしまいます。美術館や役所だって閉まります。道を歩いている人すら見かけないほどです。

スペインは常にうるさい国なのですが、シエスタの時間帯だけは別。あれほど騒がしいスペインが驚くほど静かになります。法律でシエスタの時間帯に大きな音を出す事が禁じられているからです。

大都市ではシエスタの習慣がなくなりつつあり、近年は1日を通してオープンしている店が多くなりました。国際社会と足並みをそろえ競争力を高めるために、昼休みの時間を短縮したり廃止したからです。それでも田舎や南部へ行けば、シエスタは今だ健在の尊重された制度です。

【2026年観光のアドバイス】

近年の猛暑の影響で、2026年のスペインでは夏季の14時〜17時の観光は非推奨です。主要な美術館(プラド美術館など)は冷房完備ですが、移動のタクシーも捕まりにくくなるため、この時間はホテルでシエスタするのが一番のおすすめ。

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お昼からワインは常識?ボリューム満点のフルコース・ランチ

スペインのコース料理

スペインでは長い昼休みを利用して1度家に帰る人が多いです。食事設備のない学校に通う子供たちも家に帰って昼ご飯を食べます。家族が揃って一緒にご飯を食べる事が出来るので、スペインでは伝統的に1日のメインの食事はランチです。

前菜からはじまり、メインディッシュ、そしてデザートのフルコースを食べます。大都市ではお昼時間が短縮され、1時間しかランチタイムをとれない人達が増えました。大きな街だと家に帰るのも遠く、渋滞もあるので時間がかかります。

スペインにはお弁当という習慣が余りないので、家に帰らない人はレストランで食べる事になります。昼の休憩が1時間しかなく、家に帰れなくて、家族が一緒でなくても、スペイン人はお昼にがっつりフルコースを食べる事が多いです。

前菜、メイン、デザート。平日の仕事中だとしてもランチにビールやワインを飲む人達も多いです。だからこそ時間のない観光客の人達はスペインのレストランで食事をする時には注意が必要です。

スペインではささっと食事をすませる事が不可能なんです。レストランは最低1時間の滞在時間を想定してサーブするので本当に遅いです。そして前菜を食べ終わらない限りメインはやってきません。デザートもメインを食べ終わってからです。

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「Spain is different」を受け入れた時、あなたの旅はもっと楽しくなる

スペインの美しい景色

スペインは異色の国。ヨーロッパとは色々な事が異なるので外国人達は驚いてこう言います。“Spain is different” 「スペインは違う」。スペインは何かと思い通りに進まない国。そんな不可思議な理不尽を目の当たりにした時、外国人は戸惑い、中には怒り出す人もいます。

でも最終的には溜息まじりに “Spain is different” と呟いて、全てを諦め愛を持ってスペインを受け入れます。これは外国人だけに限りません。スペイン人達も自虐的に“Spain is different” を良く使い、全てを受け入れているのです。

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スペイン美食と観光をもっと楽しむために

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コメント

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