世界食べ尽くしの旅 

世界のグルメ、世界のレシピ、世界の観光地、世界の情報を詰め込んだブログ

スペイン人の食事時間、スペインの不思議な食習慣、スペインの食事時間とシエスタ

      2022/01/07

スペインは食事時間が特殊です。ランチタイムは午後2時、ディナータイムは21時以降なので、20時前だとレストランが閉まっています。ヨーロッパの中でこれほど遅い時間に食事をするのはスペイン人だけ。どうしてなのでしょうか。

スペインの食事は1日5回

スペインは本当に不思議な国。初めてスペインを訪れる人は、色々な事に困惑してしまいます。中でも一番観光客を戸惑わせているのが、スペイン人の食事の時間帯。朝ご飯に関しては、他国とそれ程違いはありません。

朝起きてすぐ、通学や通勤に出る時間に合わせて7時から8時の間に食べます。スペインが特殊なのは昼食の遅さ。通常で14時、週末のランチともなれば15時以降が当たり前です。

スペインの隣国のフランスやポルトガルでは、日本と同じような時間帯、正午がランチタイム。同じラテン系の気質から色々な事が似通うイタリア人だって、午後1時頃にお昼ご飯を食べます。

朝食から昼ご飯までの時間が長いので、私達のランチタイムとなる12時頃に、サンドウィッチなどの軽食を取ります。そして午後2時に本格的なランチを食べ、夕飯は夜の21時以降。特別な日や週末ともなれば、夕食をスタートするのが23時近くになる事もあります。

昼食と夕食の間もかなり空くので、私達が夕食を取る午後7時頃におやつタイムを取ります。ランチとディナー時間が遅いが為に、空腹とならないようスペイン人は一日に5回の食事を取るのです。

スペインのレストランの注意点

スペイン人の特殊な食事時間に合わせてレストランはオープンするので、レストランで食事を楽しみたいのなら注意が必要です。スペインのレストランは、ランチタイムとディナータイム以外の時間帯は閉店している店が殆どだからです。

ランチを提供するレストランなら12時半位にオープンし16時半には閉店し、再び夜の20時半頃からオープンします。沢山観光をして疲れてしまったから早く夕飯を済ませて寝たい、そう思ったとしてもレストランが開いていません。

そんな訳でスペインを訪れる観光客は、食事難民になる人が多いんです。スペインのレストランでスペイン料理を楽しみたいのなら、スペイン人に合わせた宵っ張りの生活を受け入れなければなりません。

スペインには色々と不可思議な事が多いのですが、外国人観光客が一番戸惑うスペインの習慣が、この特殊な食事時間なのだそう。

スペインの夜遊びとは

スペイン人はとてもゆっくりご飯を食べるので、週末のディナーが終わるのが、夜中の1時以降になる事が多々あります。昔スペインのTVコマーシャルで、「ママ、スペインでは夜中の2時に家に帰るのは夜遊びを意味しないよ。友達と普通に夕飯を食べていただけだよ。」なんて会話があって、確かにそうだよなと納得してしまいました。

スペインでは夜遊びをしようと思ったら、夜中の3時以降まで待たないとナイトライフが楽しめません。クラブなどは12時頃からオープンしていますが、誰もいない、誰も踊っていない状態が3時頃まで続きます。

スペイン人が食事にかける時間

食事時間の遅さだけが外国人観光客を戸惑わせている訳ではありません。スペイン人は食事にかける時間も凄く長いです。週末に皆が集まっての食事となれば、昼ご飯を食べ終える時間が夕食の時間でそのまま一緒に夕食も食べた、なんて事が多々起こります。

週末程ではありませんが、平日でもスペイン人達はゆっくり時間をかけてお昼ご飯を食べます。それが可能なのは、お昼休みの時間がたっぷりあるから。平均して2時間。ショップなどで働く人なら3時間が通常です。

最近は食事時間を1時間と決めて、その分早く退社する人の方が多いのですが、それでも最低1時間は必要です。そんなスペイン人達に、日本の多忙なサラリーマン達は15分でお昼を食べる事がある、なんて話をすると本当に驚かれてしまいます。

スペインとシエスタ

スペインの昼休みが長いのは、世界的にも有名なシエスタの習慣があるからです。シエスタとは食事の後にお昼寝をする、スペインに昔からある習慣、と言うよりは生活の知恵です。スペインはとても暑い国。

夏にはマンホールの蓋で目玉焼きが焼けるとされる程の暑さです。特に午後14時から17時頃までの日差しが強く、この時間帯に直射日光に当たると痛く、身の危険さえ感じます。

だからこそ1日の中で一番暑い時間帯は、日差しを避け家の中に籠ってお昼寝をして過ごすのです。通常シエスタの時間帯は、飲食店以外全て閉まってしまいます。美術館や役所だって閉まります。歩いている人すら見かけない程です。

スペインは常にうるさい国なのですが、シエスタの時間帯だけは別。あれほど騒がしいスペインが驚くほど静かになります。法律でシエスタの時間帯に大きな音を出す事が禁じられているからです。

大都市ではシエスタの習慣がなくなりつつあり、近年は一日を通してオープンしている店が多くなりました。国際社会と足並みを揃え、競争力を高める為に、昼休みの時間を短縮したり廃止したりしたからです。それでも田舎や南部へ行けば、シエスタは今だ健在の尊重された制度です。

スペイン人の昼食はフルコース

スペインでは長い昼休みを利用して一度家に帰る人が多いです。学校に通う子供たちも家に帰って昼ご飯を食べます。家族が揃って一緒にご飯を食べる事が出来るので、スペインでは一日のメインの食事は伝統的にお昼ご飯。

前菜からはじまり、メインディッシュ、そしてデザートのフルコースを食べます。大都市ではお昼時間が短縮され、1時間しかランチタイムをとれない人達が増えました。大きな街だと家に帰るのも大変だし、渋滞もあるので時間がかかります。

スペインにはお弁当という習慣が余りないので、家に帰らない人はレストランで食べる事になります。昼の休憩が1時間しかなくても、家に帰れなくても、家族が一緒でなくても、スペイン人のお昼ご飯はがっつりフルコースです。

前菜、メイン、デザート。平日の仕事中だとしても昼ご飯にビールやワインを飲む人達も多いです。だからこそ時間のない観光客は昼ご飯にレストランで食事をする時には注意が必要です。ささっと食事をすませる事が不可能。レストランでは最低1時間の滞在時間を想定してサーブをするからです。

スペインは他の国とは異なる

スペインは異色の国。ヨーロッパとは色々な事が異なるので外国人達は驚いてこう言います。“Spain is different” 「スペインは違う」。スペインは何かと思い通りに進まない国。そんな不可思議な理不尽を目の当たりにした時、外国人は戸惑い、中には怒り出す人もいます。

でも最終的には溜息まじりに “Spain is different” と呟いて、全てを諦め愛を持ってスペインを受け入れます。これは外国人だけに限りません。スペイン人達も自虐的に“Spain is different” を良く使い、全てを受け入れています。

スペインに関するあれこれ

スペインは美食の国です。スペインを訪れたら、絶対に食べたい美味しいスペイン料理を別記事でまとめました。スペイン料理を楽しむ為に一番大切な事、それはゆっくり時間をかける事です。

スペインは美味しいだけの国ではありません。訪れるべき美しい観光名所が沢山あります。スペインのおすすめの観光地、絶対訪れたい世界遺産を別記事で詳しくまとめました。

 - スペイン, 世界の観光と文化, 南欧