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スペイン料理50選、有名なスペインの食べ物、おすすめのスペインのグルメ

      2021/10/11

スペイン在住20年のフードライターが、自信を持ってお勧めする、スペインを訪れたら絶対食べるべき美味しいスペイン料理50品。スペイン料理とはどんな料理なのでしょうか。他にも美味しいスペイン料理が沢山あるけれど、「食べないと後悔するよ」レベルの本当に美味しいスペイン料理だけをリストアップしました。

おすすめのスペイン料理:魚貝類系

プルポ・ア・ラ・ガジェガ

一番美味しいスペイン料理は何ですか?と聞かれたら、めちゃくちゃ悩むけれどプルポ・ア・ラ・ガジェガ (Pulpo a la gallega) と答えます。訳すとガリシア風タコ。これを食べずにスペインを去ったとしたら、えっ、何の為にスペイン来たの?ってな位のレベルの美味しさです。

味付けは粗塩、オリーブオイル、パプリカパウダー。シンプルですが、シンプルはベスト。スペインは素材の味を生かした料理が得意なのです。一口食べればタコの柔らかさに驚かされと思います。

調理する前に棒で叩いて神経をとり、玉ねぎと一緒に茹でるのが秘訣なのだそう。スペイン全土何処ででも食べる事が出来ますが、本来はスペイン北部ガリシア地方の郷土料理。

やっぱり本場が一番美味しく、特にオウレンセの街のガリシア風タコがやばいです。美味しいは勿論、安さとボリュームが凄い。ガリシア風タコは誰もが絶対確実に美味しいと思うスペイン料理なので、皆様絶対に食べて下さい。

プルポ・フリト

タコはその容姿から悪魔の生き物とされ、世界的にタコを食べる国の方が少ないです。タコの消費量世界一は日本、第二位がスペイン。タコを愛する国民同士、通じあうものがあるのでしょうか。タコを扱ったスペイン料理は、何を食べても最高に美味しいです。

ただスペインでは前述のガリシア風タコの人気が絶対的すぎて、他のタコ料理を扱うレストランが少ないです。色々な種類のタコ料理を食べたかったら、スペイン北部より南部の海岸沿いに行きましょう。

もしくはポルトガル。ポルトガルの方がタコに関してはバラエティ豊かです。スペインのタコ料理の中で一番美味しいのは、満場一致で絶対にガリシア風タコ。二番目は迷うけれど、小さいタコの丸ごとフライを押したいと思います。

プルポ・フリト(Pulpo frito) と呼ばれる料理ですが、小さいタコ、しかも丸ごとじゃないと美味しさが半減します。注文の際に確認して下さい。普通の大きさのタコだと普通に美味しいだけです。

プルポ・ア・ラ・プランチャ

大きいタコならフライよりグリルで食べましょう。スペイン風タコのグリル、プルポ・ア・ラ・プランチャ (Pulpo a la plancha) は、ニンニクの他にパプリカパウダーを加えて味に深みを出します。

スペインではガリシア風タコが主流過ぎて、タコ料理のバラエティがありません。基本的にはスペインでタコは揚げるか焼くかしかないと思って下さい。でもスペイン南部ではタコの入ったサラダも一般的で美味しいです。

ガンバ・ア・ラ・プランチャ

スペインはエビの種類がとても豊富。極小のエビからロブスターまで、何を食べても美味しいです。エビは茹でる、焼くが基本ですが、茹でエビは普通に美味しいだけなので、スペインでは鉄板焼きのガンバ・ア・ラ・プランチャ(Gamba a la plancha) をお勧めします。

ガンバス・アル・アヒージョ

アヒージョは日本でも一時期流行ったかと思います。オリーブオイルにニンニクとパセリ、鷹の爪を入れて熱し、具材を加えて煮揚げします。エビ版が一番ポピュラーですが、ウサギ肉などの肉バージョンも定番です。

具材の旨味が溶け出したピリ辛のオリーブオイルがとても美味しいので、パンでぬぐってキレイに食べましょう。エビ版はガンバス・アル・アヒージョ (Gambas al ajillo) またはガンバス・アル・ピリピリ(Gambas al pil pil) と呼ばれます。

セント―ジョ

スペインでは何故だかカニを余り食べません。でもスペイン北部は別。絶対食べて欲しいのがセント―ジョ(Centollo) と呼ばれる、毛ではなく角みたいなのが沢山生えてる渡りガニの仲間。

季節もので12月の解禁日から3月頃まで食べる事が出来ます。高級な食材なので、スペイン北部ではクリスマスのご馳走の定番メニュー。カニみそたっぷりで美味しいのですが、全体的に肉少な目なのが残念ポイント。

チョピートス

スペインはイカも種類が豊富です。数あるイカ料理の中で一番のお勧めが、イカの稚魚のフライ、チョピートス (Chopitos)。ビールとの相性が最強です。海辺のレストランのテラスで、地中海を眺めながらチョピートスをつまみにビールを飲む。これがスペイン人の正しいバカンスの過ごし方です。

カラマーレス・ア・ラ・プランチャ

スペインではイカは大、中、小、稚魚、大きさによって調理法を選んで食べて欲しいです。稚魚なら絶対にフライ、小さいイカなら鉄板焼きが最高です。イカの総称をスペイン語でカラマーレス、鉄板焼きをア・ラ・プランチャと言います。

カラマーレス・ア・ラ・プランチャ (Calamares a la plancha) とメニューにあれば、イカのグリルである事は確かだけれど、その大きさは分かりません。事前に見せてもらうのが良いかも。イカは墨煮も美味しいです。カラマーレス・エン・ス・ティンタ (Calamares en su tinta) と呼びます。

スペインはイカの種類が豊富だけれど、内陸部だと稚魚か大きなイカしか選択肢がないかと思います。色々なサイズのイカを楽しみたいのなら、スペイン南部の海岸沿いへ行って下さい。

ウエバス・デ・ぺスカード・ア・ラ・ビナグレタ

スペイン人は魚卵を余り食べないのですが、スペイン南部のアンダルシア地方では、昔から魚の卵を良く食べます。フライにする事が多いのですが、マリネのウエバス・デ・ぺスカード・ア・ラ・ビナグレタ (Huevas de pescado a la vinagleta) の方が美味しい。魚卵は鉄板焼きもおすすめ。

メヒジョーネス

スペインで一番良く食べられている貝がメヒジョーネス (Mejillones) 、ムール貝です。スーパーで買えばキロ当たり300円以下の一番安い貝。シンプルに白ワインで蒸すのが美味しいけれど、漁師風と呼ばれるトマトベースのソースで煮たムール貝も大変美味。

ムール貝はマリネにしても、フライしても美味しいので、どう料理しても美味しいんだと思います。スペインのお土産として最適なのがムール貝のエスカベチェの缶詰。ムール貝をオイルと酢で漬けたものの缶詰で、良いビールのつまみになります。

ヴィエイラ

スペイン北部ガリシア地方の名物がホタテ貝、ヴィエラ (Vieira) です。日本人なら生で食べたい所ですが、スペインではオーブンで焼いて食べます。ニンニクが効いた、ホタテ貝の新たな可能性を感じる美味しい食べ方だと思います。スペイン北部のガリシア地方は魚介類、特にタコや貝類が本当に安くて美味しい。南とは全く異なる魚貝類を楽しめます。

ナバッハス

スペインではマテ貝、ナバッハス (Navajas)も食べ逃せません。鉄板焼きにしてからニンニクソースをかけて食べます。時価となるレストランが多いので、注文する前に値段を必ず確認しましょう。安い時は安いです。

カラコーレス

スペインのカタツムリ、カラコーレス (Caracoles)は、大・中・小、色々なサイズがあります。いずれにせよフランスのエスカルゴより小さいタイプ。見るからにカタツムリなので絶対無理、と最初は思うかも知れませんが頑張って食べてみて下さい。後悔しない美味しさです。

作る人によって味付けが異なりますが、どのレシピも本当に美味しい。スペイン南部は小さいカタツムリで有名な場所。カタツムリは5月から6月にかけての短い期間でしか食べられないので、この時期にスペインを訪れたら必ず食べましょう。

タルタル・デ・アトゥン

マグロのタルタルステーキ、タルタル・デ・アトゥン (Tartar de atun) は日本人が絶対好きな料理。スペインはマグロの捕獲量が世界第二位の国で、日本で消費される7割の黒マグロがスペインから輸入されています。

スペインでは伝統的に生魚を食べる習慣がなかったのですが、近年の日本食ブームで生魚に抵抗感が少なくなりました。その結果、サーモンやマグロのタルタルを扱うレストランが多くなってきています。

マグロで有名なアンダルシア地方のカディス県の港町へ行くと、レストランのメニューがまぐろ尽くしです。色々な形でマグロを食べさせてくれ、マリネなんかも美味しいです。でも、まぁ、日本人なら最終的に刺身が一番となるでしょう。

チャンケーテス

スペイン南部、アンダルシア地方を訪れたら絶対トライしてもらいたいのがチャンケーテス (Chanquetes) 、イワシの稚魚です。大きさはシラス位で、小麦粉をはたいてフライにして食べます。

環境保護のためスペインで稚魚の捕獲は法律で禁止されていますが、あるところにはあります。メニューになくても、こそっと注文するとしれっと出してくれます。ただ禁断な味なだけにかなりの高額。

ボケローネス・フリートス

カタクチイワシのフライがボケローネス・フリートス (Boquerones fritos)。レモンをしぼって頭から丸ごと全部食べます。最近は身を開いて頭と骨を取り、レモンでマリネしてから揚げるバージョンも人気が高いです。通常の丸ごとフライと2種類用意するレストランが増えてきました。

スペインの魚フライは小麦粉だけをまぶして揚げます。揚げ油はオリーブオイルでないとスペインの味になりません。安い店だとヒマワリ油などの安価の油で揚げているので注意が必要。匂いで嗅ぎ分けましょう。

ボケローネス・ア・ラ・ビナグレータ

カタクチイワシはフライも良いけど、マリネが個人的には一番美味しいと思います。ボケローネス・ア・ラ・ビナグレータ (Boquerones a la vinagreta) と呼ばれ、もう美味し過ぎてやばいやつです。カタクチイワシをワインビネガーでしめてオリーブオイル、ニンニク、パセリで味付けます。

スーパーでも売っていますが、不味いので買わないで下さい。しかもオリーブオイルではなくヒマワリ油だったりするので油臭い。スペイン全土、何処ででも食べる事が出来ますが、本場はやっぱりスペイン南部のアンダルシア地方です。

カソン・エン・アドボ

カソンはスペイン全土でよく食べられているサメの一種。乱獲し過ぎて年々少なくなっている、とても柔らかい白身が特徴の魚です。アドボと呼ばれるスパイスに漬けこんでから揚げる、カソン・エン・アドボ(Cazon en adobo) が一番有名。ビールのお供に最高です。

ブニュエロ・デ・バカラオ

タラの揚げ団子がブニュエロ・デ・バカラオ (Buñuelo de bacalao)。小麦粉と水を混ぜた生地の中に干し鱈を入れてフライにしたものです。ビールのお供に最強で美味しい。ただタラ料理はお隣のポルトガルの方が得意なので、どちらの国も訪れる予定ならスペインではタラ料理を無理して食べなくてもいいかも。

メルルーサ・エン・サルサ・ベルデ

タラを緑色のソースで煮込んだ、スペイン北部バスク地方の郷土料理がメルルーサ・エン・サルサ・ベルデ (Meruluza en salsa verde) 。一般的にスペインでは北部で白身魚、南部で青魚を良く食べます。バスク地方特有の緑のソースは、オリーブオイル、ニンニク、大量のパセリで作り、何にでも良く合います。

トゥルーチャ・ア・ラ・ナバーラ

ナバーラ地方名物のマス料理が、トゥルーチャ・ア・ラ・ナバーラ (Trucha a la Navarra) 。マスのお腹に生ハムを詰めてオーブンで焼いた料理です。スペインは基本的に海の魚を食べますが、マスも良く食べます。生ハムはそのまま食べるだけでなく、料理の味付けにも良く使います。マスとの相性も抜群。

美味しいスペイン料理:肉系

ハモン

スペインの旅は生ハム、ハモン (Jamon)を食べないと始まりません。残念ながら生ハムは、値段が高ければ高いほど美味しい食材。安い生ハムはそれなりの味しかしません。

遥々スペインを訪れたからには奮発して、高い生ハムを食べて本当のスペインの生ハムの実力を思い知って下さい。足の爪が黒いパタ・ネグラ (Pata negra) と呼ばれる品種が最高峰。放し飼いにされ、ドングリなどを食べて育つ豚です。

メロン・コン・ハモン

メロンの上に生ハムをのせたのがメロン・コン・ハモン (Melon con Jamon)。生ハムにはランクがあり、最上級の生ハムは敬意を払って単体で厳かに食べますが、安価の生ハムだったらメロンの上にのせて食べます。

暑い夏は特に最高。でもメロンの上に生ハムがのっていたら、単独で食べるのはキツイ位のレベルだと思って下さい。スペインの生ハムはしょっぱいと言う人は、多分このレベルの生ハムしか食べていないからだと思います。

本当に美味しいスペインの生ハムが食べたかったら・・・奮発して下さい。お値段が高くなればなる程、確実に美味しい生ハムとなります。安い生ハムはやたらしょっぱいのですが、甘いメロンとの組み合わせが最強です。

スペインの腸詰類

スペインは生ハムが有名ですが、エンブティードス (Embutidos) と呼ばれる腸詰類も美味しくて種類も豊富です。代表格はチョリソ―、サルチチョン、モルシージャ。腸詰に関しては、余りにも種類があり過ぎるので、別記事で詳しくまとめました。スペインは生ハムだけじゃないんです!

ロモ・エン・マンテカ

スペイン南部アンダルシア地方の朝食の定番メニューがロモ・エン・マンテカ (Lomo en manteca) 。豚の背肉を豚のラードで煮揚げしたものが固めてあり、トーストしたバゲットにたっぷりのラードと共に挟んで食べます。

白いのとオレンジ色のとがあって、色付きのには唐辛子などの香辛料が入ります。スーパーなどでも市販されていますが、田舎で手作りされるやつがメチャクチャに美味しい。脂っこい、と言うか肉のラード漬けなので脂そのものの味ですが本当に美味。

ラード少な目、殆どラード、中に入った肉も背肉の塊、ミンチ、裂いた肉、豚のレバー、腸詰、色々なバージョンがあります。共通しているのはラードの中に漬けてあるって事。どんなに美味しくても食べ過ぎに注意。ラードなだけに後でうっときます。

ラコン

ガリシア地方特産のローストハムがラコン(Lacon) 。スペインは生ハムが有名ですが、北部ではローストハムの方が好んで食べられています。日本で食べるボンレスハムに近い味。厚めにカットしてオリーブオイルとパプリカパウダーをかけて食べます。

コチニ―ジョ・アサ―ド

子豚の丸焼きであるコチニ―ジョ・アサ―ド (Cochinillo asado) は、セゴビア地方の郷土料理。生後間もない、まだ乳飲み子の子豚を頭ごと丸焼きにした残酷料理なのですが、めちゃくちゃ美味しい。

もう本当に丸ごと出てくるので、ビジュアル的にかなりキツイ食べ物。でもしかし、至福の味なのです。本当にごめんなさいだけど、乳飲み子だけに柔らかさが凄い。出来れば本格的な窯のあるレストランで食べて欲しい。

セクレト

スペインを訪れたら、絶対食べたいのがイベリコ豚。普通の豚肉とは全く別物で、貴方の豚肉の観念を変えてしまうかと思います。特にお勧めなのがセクレト (Secreto) と呼ばれる部位。霜降り牛のようなサシが沢山入っています。

豚一匹のうち600グラム位しか取れない希少な部位で、余りの美味しさに職人たちが家に持ち帰って食べていた事から、セクレト(秘密)の名が付けられたのだそう。炭火で焼いて岩塩を少し付けて食べると、悶絶する美味しさ。

セラニート

アンダルシア地方の名物で、豚の背肉、生ハム、揚げたピーマンをパンで挟んだのがセラニート (Seranito)。トマトや卵焼きが入るバージョンもありますが、シンプル版が一番美味しいと思います。アンダルシア地方を旅行して、小腹が空いた時は絶対にコレを食べましょう。

コルデロ・アサ―ド

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スペインは羊肉も有名です。特に人気が高いのが、コルデーロ・アサ―ド (Cordero asado) 、子羊のオーブン焼きです。味付けは粗塩と白ワイン。シンプルだけど、シンプルだからこそ肉の旨味を引き出して本当に美味しい。子豚同様に乳飲み子が美味しいです。コルデロ・レチャル (Cordero lechar) と呼ばれます。

チュレトン

スペインは牛肉も美味しいんです。お値段はそれなりにするけれど、骨付き肉のステーキ、チュレトン (Chuleton) は絶対に食べてみて欲しい。メニューにはグラム単位の値段が書かれている事が多いので注意。だいたい1皿で2キロ近くあります。

薄く切って鉄板焼き、そのまま丸ごと炭火焼、選ぶ事が出来ます。日本の皆様は霜降り肉をもてはやすけれど、スペインで赤身の牛肉を一度食べてみて欲しい。牛肉は赤身だ、と思うようになるはず。マドリッド近郊のアビラの肉、もしくはガリシア地方の肉が最上級だとされています。

ラボ・デ・トロ

牛の尾の煮込みがラボ・デ・トロ(Rabo de torro)。とても美味しいし、プルプルのコラーゲンたっぷりなので美容にもいい。基本的にはアンダルシアとか闘牛の盛んな地方の名物料理ですが、全国何処ででも食べられると思います。味付けは作る人の数だけあります。

アルボンディガス

スペイン風肉団子がアルボンディガス (Albondigas)。トマトソースが一般的だけど、お勧めはアーモンドソースの肉団子。黄色(でもカレーではない)のサフランソースも美味。

トマトソースのミートボールは普通に美味しいだけなので、赤いソースだったらパスして他の物を食べましょう。スペインは本当に美味しい食べ物が多いので、普通に美味しい位の食べ物はパスしていいと思います。

スペインの美味しいチーズ

ケソ・マンチェゴ

スペイン人は基本的にマンチェゴと呼ばれるハードタイプのチーズしか食べません。チーズ売り場に行くと、ケソ・マンチェゴ (Quezo manchego) の名の元に、姿形は同じだけど味と食感が違う、丸くて大きいチーズが沢山並んでいます。量り売りなので、好きな分量だけカットしてもらいます。

一番の味の違いはミルクの違い。牛→羊→ヤギの順番でクセが強くなります。食感の違いは熟成度の違い。古ければ古い程固く、高価なチーズとなります。地方ごとに異なるチーズが多いので、その土地の味を楽しんで下さい。

有名なスペイン料理:野菜系

エスカリバーダ

バルセロナを中心としたカタルーニャ地方の名物がエスカリバーダ (Escalivada) 。パプリカ、ナス、トマト、玉ねぎなどの野菜をオーブンで焼いてマリネにした料理です。結構作るのがメンドクサイので滅多に手作りする事はありませんが、野菜料理の中で一番美味しいと思います。

サルモレッホ

冷たいトマトのスープ、というかピュレー、いやディップ、何とも言えない食べ物がサルモレッホ (Salmorejo)。トッピングは茹で卵と生ハムです。トマトを主体とした冷たいスープならスペインはガスパチョが有名で、確かに美味しいのですが、私のお勧めは断然サルモレッホ。

ガスパチョは酸味が強いのでドレッシングを飲むような感じもするのですが、サルモレッホは優しくまろやかな味。こちらの方が絶対に日本人好みだと思います。トマト嫌いでない限り、誰からも愛される料理。

パタタス・ブラバス

これほど当り外れの振り幅が大きい料理はありません。パタタス・ブラバス (Patatas bravas) 、ポテトフライのピリ辛ソースがけです。最悪な場所だとケチャップにタバスコを混ぜただけの酷い代物が出てきます。

価格が安い食べ物なので、外れたら諦める、そして再びトライ。私を含めパタタス・ブラバスが大好き過ぎる人が多いので、ネットに情報が沢山あります。何処のパタタス・ブラバスが一番美味しいのかをチェックしてから行くのがベストです。

私のようにレストランへ行ったら取り合えずパタタス・ブラバスを注文するスタイルも悪くないかと思います。今の所バルセロナにあるBARトーマスのパタタス・ブラバスが総合的に良い。でもバルセロナは総じてレベルが高いです。

パタタス・ア・ラ・カブラレス

ポテトフライにチーズソースをかけたのが、パタタス・ア・ラ・カブラレス (Patatas a la cabrales) 。スペイン北西部アストゥリアス地方の名物です。特産であるピリッとした辛さが特徴のヤギのチーズを使って作るソースがメチャ美味しい。

ポテトとの相性が最高過ぎて病み付きになりますが、このチーズソース、アストゥリア人にとっては醤油の位置づけ。ポテトに限らず肉、野菜、魚、何にでもかけて食べます。他の地方では食べられないソースなので絶対に食べましょう。

チャンピニオーネス・ア・ラ・プランチャ

大きな丸ごとマッシュルームの中に生ハム、ニンニク、パセリを詰めて鉄板で焼いたものがチャンピニオーネス・ア・ラ・プランチャ (Champiniones a la plancha)。マドリッドにあるBAR、メソン・デル・シャンピニオン(Mesón del Champiñon)のが一番有名ですが、何処で食べても美味しいと思います。

ピミエントス・デ・パドロン

スペイン北部特産の小ぶりなピーマンに、荒塩ふって揚げただけのシンプルな料理がピミエントス・デ・パドロン (Pimientos de Padron)。スペイン人は飲みに行くととりあえずコレを注文します。常に必ず卓上にある料理なので、写真を撮った事がなかった事に気付きました。シンプルだけど美味しい。そしてビールがクイクイいっちゃう大変危険な酒のつまみです。

クロケータス

スペイン版コロッケがクロケータス (Croquetas)。ポテトは使わずベシャメルソースで作るクリームコロッケです。色々な味があるけれど王道は生ハム。変わったところではイカスミ。地方に行くと郷土色豊かな珍しいコロッケに出会う事が出来ます。

スペイン北部のアストゥリアス地方ならピリ辛のヤギのチーズに煮リンゴを組み合わせたコロッケが最強。色々な所で色々な味を試して下さい。スペイン全土で食べられる、居酒屋料理の定番。

定番のスペイン料理:主食系

パエリア

日本人はパエリア (paella)と呼びますが、スペイン人はパエージャと発音するので気を付けましょう。国際的に一番認知度の高いスペイン料理。ただスペイン人はレストランでパエリアを食べません。

週末に家族が揃った時、または海や山などへ行った時に作る事が多いです。パーティピーポーなスペイン人なので、大人数で集まって野外でパエリアを作って飲み明かすのも大好き。

パエリア鍋は一人用から写真のような50人用、更にはもっと大きなサイズまで存在し、村のお祭りではクレーン車で用意した特大パエリア鍋で村人全員に振舞う巨大なパエリアを作ったりもします。

パエリアは昼間に食べるもの。夜にパエリアを食べるのは外国人だけ。安くパエリアを食べたい人は木曜日にレストランへ行きましょう。何故かパエリアの日となっているレストランが多く、ランチメニューの前菜としてパエリアを選ぶことが出来ます。でも、まぁ、それなりの味です。

フィデウワ

その昔漁師さん達が売れ残った魚貝類を使ってパエリアを作ろうとしたら米が無い事に気づき、しょうがないからパスタをポキポキ小さく折って米の代わりに使ったのが始まりだといいます。色々なサイズのパスタを使いますが、極細のが一番美味。

パエリアはスペインを代表する料理だけれど、本当に美味しいパエリアを見つけるのって、結構難しい。その点フィデオワは何処で食べてもそれなりに美味しいと思います。一緒に食べるニンニクソース、アリオリとの相性も抜群。

アロス・コン・ボガバンテ

予算に余裕があるならアロス・コン・ボガバンテ (Arroz con Bogavante) 、ロブスターのパエリアがお勧めです。ロブスターが丸ごと入った豪華版パエリアで、出汁の旨さが凄いです。

パエリアには汁気のないバージョンとオジヤ風の二種類あります。美味しいのは汁気がない方。特に鍋の底のオコゲが最高です。お米はパスタと同じ扱いなのでアルデンテで少し芯を残して炊き上げます。

アロス・ネグロ

イカ墨のパエリアがアロス・ネグロ (Arroz negro)。通常のパエリアのような華やかさはないけれど美味しいです。イタリアだとイカ墨パスタが美味しいけれどスペインなら絶対パエリア。マヨネーズのようなニンニクソースと一緒に食べます。

食べた後、歯がおはぐろ状態になるのは愛嬌。パエリアはレストランによって美味しさの当たり外れが激しいのですが、アロス・ネグロは何処で食べても安定の美味しさです。

アロス・ア・バンダ

パエリアの具ナシ版がアロス・ア・バンダ (Arroz a banda)。パエリアのように見栄えはしないけどメッチャクチャ出汁がきいてて美味しいです。美味しさだけならパエリアよりも断然上だと思います。

パエリアの本場、バレンシア地方に行くとよく見かける料理。地味なせいで観光客受けは悪いのですが、地元の人達は大好き。チャラく装飾されたパエリアより断然美味しい実力派の食べ物です。もし見かけたら絶対に美味しいので絶対に食べて!

ミガス

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スペイン中央部、エストレマドゥーラ地方の郷土料理がミガス (Migas)。固くなってしまったパンを捨てずにリサイクルする魔法のレシピです。スペインはとても乾燥しているのでパンが直ぐに固くなります。

そんな石みたいになったパンをナイフで削り、オリーブオイルとニンニクで炒めた料理。スペイン版のチャーハンみたいな食べ物です。調理する時に根気良くかき回して、パンが細かくなればなる程美味しいとされます。

なのでミガスの材料費は安いけれど作るのが大変メンドクサイ。最近では殆ど自宅で作る事のなくなった、スペインの伝統的な家庭料理です。マスカットが入ってるバージョンが最高に美味しい。お供は絶対に赤ワインで。

ソパ・デ・カスティージャ

たっぷりのニンニクとパン、そして卵が入ったカスティージャ風スープがソパ・デ・カスティージャ (Sopa de castilla)。スペインは硬くなったパンを再利用するレシプが豊富です。このスープもしかり。体がポカポカ温まる、寒い冬にお勧めの美味しいスープです。

ファバーダ

アストゥリアス地方名物のスープと言うかポタージュのような料理がファバーダ (Fabada)。大きな白インゲン豆をソーセージや肉と一緒にコトコト煮込んで作る伝統的な家庭料理です。スペインは本当に豆料理が上手。豆の種類も多いです。

栄養価が高く体が温まるので、冬の寒さが厳しいアストゥリアス地方では欠かせない料理。レストランでは前菜の位置づけですが、とても重たい料理なのでメインとして食べた方が良いかと思います。

スペインの不思議な食習慣

スペイン人は昼の2時にランチを食べます。何故こんなにも遅い時間にお昼ご飯を食べるのでしょうか。スペイン人の不可思議な食習慣について、別記事で詳しくまとめました。スペインは本当に変わった国です。

スペインの有名な観光地

スペインは美味しい。そしてとても美しい国です。見所があり過ぎるスペインのおすすめの観光地を70個厳選しました。見て食べて、スペインの全てを楽しんで下さい。

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