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アルゼンチン料理30選、アルゼンチンの有名な食べ物、アルゼンチンの美味しいグルメ

      2021/04/11

アルゼンチン料理について話す事は、肉について話す事と同じです。野菜作りに適さない荒野が広がる国なので、伝統的に野菜を食べない事は理解出来ます。でも海に面し、更には同じような環境の隣国、チリの人達が魚貝類を好んで食べているのに対して、アルゼンチンの人達は驚く程、頑ななまでに肉しか食べません。特に牛肉に対する偏愛が凄まじい。アルゼンチンは世界で一番牛肉の消費量が多い国でもあります。

アサ―ド (Asado)

超肉食主義のアルゼンチン人が一番愛する料理がアサ―ド。いわゆるバーベキューなのですが、こだわりが凄いです。炎が上がっていない熾火状態の薪や炭で、長時間をかけてゆっくり焼き上げるのがアルゼンチン流BBQの特徴。

味付けは岩塩のみ。肉の旨味を味わう料理です。だからこそ焼き方、そして素材の力が重要になります。アルゼンチンの大草原に放牧されスクスクと育つ、アルゼンチンの牛だからこその味。

アルゼンチン牛は、日本の神戸牛以上にブランド化しています。世界的な名声があり、普通の牛肉とアルゼンチン牛の肉は区別されます。アルゼンチンの牛肉は、サシが殆ど入らない赤身。日本は霜降り信仰が強いのですが、赤身の美味しさをアルゼンチンで堪能して、見方を変えて欲しいなと思います。

アルゼンチン牛は肉の切り方に特徴があります。アルゼンチンでしか味わえない部位も多いので、注文しやすいようにまとめました。アルゼンチンの人達がどれほど牛肉好きかはこちらの記事で詳しく書きました。

ビフェ・デ・チョリソ (Bife de chorizo)

アルゼンチンで最もポピュラーで愛されている牛肉の部位です。サーロインステーキと殆ど同じで、牛の背肉の中央部の肉。ジューシーで柔らかく肉の旨味が一番良く味わえる部位で、赤身の周りに脂肪分が少しだけついています。アルゼンチン風バーベキューは、長時間かけて調理するものなので、中央部分がピンク色に残る位の焼き加減になります。一応注文の際に焼き方を聞かれますが、レアで頼んでもミディアム・レア位になるかと思います。

バシオ (Vacio)

アルゼンチン特有なので日本語に訳すのが難しいのですが、カルビに近い部位です。ただサシは全く入らないので日本の牛カルビをイメージしてはいけません。少し固いのですが、噛めば噛むほど味が出る感じ。アルゼンチンでしか食べられない部位なので、絶対食べないとダメなやつです。

エントラニャ (Entraña)

ハラミ肉に近いです。横隔膜の分類なので内臓系だけど赤身肉に近い味。この部位もアルゼンチン独特なので、是非試してみて下さい。

ビフェ・デ・ロモ

テンダーロインです。牛の体で最も運動しない部分なので、筋が少なく柔らかいです。脂肪分も少なくジューシー。確かに美味しくて人気の高い部位ですが、アルゼンチン牛を堪能するなら他の部位の方がお勧め。

ビフェ・アンチョ

オホ・デ・ビフェとも呼ばれるリブロースの部分。脂肪分が一番多い部位ですが、だからこそ好きって日本人も多いです。この部位はレストランで一番安く食べる事が出来ます。でもその分当り外れが大きい。

アサ―ド・デ・ティラ (Asado de tira)

骨付きカルビ。骨がある分食べにくいし、肉の部分も少ないけれど安い。アルゼンチン人が家庭でBBQをする時に、一番購入率が高い部位。骨に近い部分の肉ってやっぱり美味しいと思う。

ビフェ・デ・コスティージャ (Bife de costilla)

Tボーンステーキとほぼ同じ。骨付きの大きな肉。アルゼンチン以外の国だったら一番お勧めしたい部位。アルゼンチン人も大好き。でも出来れば初めにアルゼンチン特有の部位を試してからにして欲しい。

チョリソ (Chorizo)

アルゼンチン人はソーセージをステーキを食べる前の前菜として食べる。結構びっくりした。野菜も食えよ、とか思うけど、アルゼンチン人だからしょうがない。ヨーロッパでは豚肉が主流だけど、アルゼンチンでは牛の粗挽き肉を使って食べる。普通に美味しい。

モルシージャ (Morcilla)

好きな人は好き、ダメな人はダメで両極端に分かれるモルシージャは、血を使って作る黒い色のソーセージです。アルゼンチンは血の他にもラードや肉を混ぜて作るので、ヨーロッパのより食べやすいかも。

チンチュリン (Chinchurin)

牛の小腸。アルゼンチン人はこの部位が大好きです。余り他の国では見かける事がないので、臓物好きな人なら絶対試して欲しい。

パリジャーダ (Parillada)

色々な種類のアサ―ドを試してみたいなら、パリジャーダを注文しましょう。ステーキ肉以外にチョリソ(ソーセージ)、モルシージャ(血のソーセージ)リニョン(腎臓)、チンチュリン(小腸)などが盛り合わせで登場します。とにかく大量なので注意。2人用とか言っても2人じゃ食べきれない量だと思います。

コルデロ (Cordero)

アルゼンチンと言えば牛肉ですが、南緯40度以南のパタゴニアでは羊を主に放牧しています。とても乾いた厳しい環境下の大地では、牛の放牧は無理なんです。でもパタゴニアの大地で育つ羊の美味しさは、絶対王者の貫禄。牛よりも高価になりますが、パタゴニアの大地そのものの味がする、あり得ない程美味しい羊肉です。羊肉を食べずして、パタゴニアを去る事は絶対に出来ません。

リャマ (llama)

アルゼンチンの山岳地帯、3000メートルから上に生息するラクダ科の動物。インカ帝国前から人々と共に暮らしてきた動物で、人懐こく放牧もしやすいです。主に毛を使いますが肉も食べます。牛より脂肪分が少なく美味しい事は美味しい。でもリャマが可愛すぎて食べるのがはばかれます。

チミチュリ (Chimichurri)

アルゼンチン人にとって醤油的存在のソース。何にでもかけて食べる。アルゼンチン人の食卓には毎回必ず出されるソース。アサ―ドは基本岩塩だけで味わう料理だけど、チミチュリだけは例外。パセリ、ニンニク、シソ科のオレガノ、オリーブオイル、ワインビネガー、aji molido で作る。

サルサ・クリオージャ (Salsa Criolla)

チミチュリの次に愛されているソース。パプリカ、トマト、タマネギ、オリーブオイル、ワインビネガーで作る。アルゼンチン人はこのソースをパンにのせて肉が焼けるまでのオードブルのようにして食べる。これを野菜代わりにしている感じ。アサ―ドで許されるソースは基本的にチミチュリ。かろうじてこのソースも許容される。

ロクロ (Locro)

ジャイアントコーン、豆、カボチャなどの野菜と肉で作る濃厚なシチューです。味付けは月桂樹、クミン、ニンニク、パセリなど。アルゼンチン北部のアンデス山岳地帯の郷土料理で、厳しく寒い冬を乗り越える為のホカホカレシピ。1810年の革命を記念して、毎年5月25日に必ず食される料理です。味の決め手はチョクロと呼ばれるジャイアントコーン。つぶして煮込む事でトロミが出ます。

チョリパン (Choripan)

チョリソ―、牛の粗挽き肉で作るソーセージをパンに挟んだもの。アルゼンチン人にとってファーストフードと言えばハンバーガーではなくチョリパン。小腹が空いた時は必ずこれ。街の至る所で売られ、フードトラックなどの専門店が多いです。ソーセージにはチュミチュリと呼ばれるアルゼンチン名物のソースがたっぷりかかります。

エンパナーダ (Empanadas)

スペインが元の料理ですが、アルゼンチンで独自に発展しました。本国スペインでもアルゼンチン風エンパナーダと呼ばれ、スペインのとは別物扱いとなっています。とにかく種類が多いのが特徴で、地方ごとに変わり種のエンパナーダがあるので、色々な土地で食べ比べするのが楽しいかと思います。一番ポピュラーなのが牛のひき肉を玉ねぎとクミンで味付けた具。

ピッツァ・アルヘンティーナ (Pizza Argentina)

アルゼンチン風ピザ。アルゼンチンはイタリアからの移民が多い国なので、イタリア料理はアルゼンチン料理と深く繋がっています。ピザもイタリア料理の中で一番アルゼンチンに浸透した食べ物。ブエノスアイレスでは住民一人当たりのピザ屋の数が世界で一番多いです。

ただ本場イタリアのピザとはかなり異なります。生地にベーキングパウダーが入るので膨らみがあり厚い。あとチーズの量が凄いです。色々な種類がありますが、特に人気の高いのがこの2つ。

Muzza
モッツァレラチーズ、トマトソース、オリーブの実だけのシンプルなピザ

Fugazzeta
大量の玉ねぎとチーズのピザ

ソレンティーノス (Sorrentinos)

同じくイタリア料理のパスタも広く浸透していますが、どうしても劣化版みたいな感じが拭えません。アルゼンチンではアルデンテのコンセプトが欠如しているからでしょうか。

納得のいくパスタに出会える確率が少ないので、アルゼンチンではソレンティーノスを食べましょう。ラビオリの大きい版で、中に色々な具が入ります。野菜、ひき肉、リコッタチーズ、ハム、チキン、具の種類がとても豊富です。

マタンブレ (Matambre)

野菜、ゆで卵、オリーブの実などを肉で巻いて、パクチー、ニンニクで味付けしてオーブンで焼いた料理。冷たいオードブルとして食べる事が多いです。

ミラネサ (Milanesa)

ミラノ風カツ。牛肉を叩いて薄くし、衣を付けて揚げたカツレツのような食べ物。揚げたカツの上にボンレスハム、チーズ、トマトをのせてオーブンで少し焼くバージョンもあります。まぁ普通に美味しいけど別にわざわざアルゼンチンで食べる事もないかなと思います。アルゼンチン人はミラネサが大好きなので、どのレストランのメニューにも必ずあります。

タマル (Tamal)

トウモロコシをすりつぶし、ラードと合わせてこねた生地をトウモロコシやバナナの葉で包んで1時間半ほど蒸した料理。アルゼンチンだけでなく、広い範囲の中南米の国々で食べられていて、とても歴史のある食べ物です。具の無いバージョンもありますが、アルゼンチンでは肉、玉ねぎ、ジャガイモ、干しブドウを炒めたものを具として中にたっぷり詰め、ファーストフードとして食べる事が多いです。祭があると必ず屋台で売られているので、見つけて下さい。

ウミータ (Humita)

タマルに良く似ている、トウモロコシの葉で包んで煮た、ちまきのような食べ物。インカ帝国時代の食べ物で、中に具は含まれず、トウモロコシと玉ねぎがメインです。ウミータはジャイアントコーンを使うので、色が白っぽいのも特徴です。甘いバージョンと辛いバージョンがあります。

アルゼンチンの美味しいスイーツ

ドゥルセ・デ・レーチェ (Dulce de leche)

アルゼンチンと言えばこれ。牛乳と砂糖を煮詰めて作る、ゆるゆるのキャラメルのようなスイーツ。何にでものせちゃいます。手作りする人もいますが、弱火で焦げないように常に鍋をかき混ぜていなければならないので重労働。おばあちゃんの姿は、これを台所で作る後ろ姿として記憶されます。

アルファホーレス (Alfajores)

クッキー生地でジャムなどを挟んだお菓子なのですが、アルゼンチンだけにドゥルセ・デ・レーチェを挟みます。これがウケにウケ、元々はアラブのお菓子だったのですが、今ではアルゼンチンの国民的お菓子となりました。日本のカレーと同様、本場のレシピを自国民に合うよう改良して国民食としたパターンです。

メディアルナス (Medialunas)

クロワッサンに似ていますが、フランスのとは全く違います。パリパリしてなくて甘い菓子パンのよう。アルゼンチンでは、これにコーヒーだけって朝食パターンの人が多いです。

アルゼンチンの飲み物

マテ (Mate)

飲むサラダとも呼ばれる栄養価豊かなお茶。アルゼンチン人は常にこのお茶を飲んでいます。これがある為に野菜を食べない事に危機感を持たないのかも知れません。

アルゼンチンをとことん楽しむ

アルゼンチンを訪れたら絶対食べたい美味しいアルゼンチン料理を紹介しました。アルゼンチンは美味しいだけの国ではありません。一番の目玉はやはり氷河。これを見なくてはアルゼンチンを訪れた意味がありません。こちらの記事で詳しくまとめました。

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