世界食べ尽くしの旅 

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ポルトガルのおすすめ40選、ポルトガルの世界遺産と観光名所

      2022/02/04

アレンテージョ地方のおすすめの観光地

ポルトガル中南部に位置するアレンテージョ(Alentejo)地方は、古くから農業や牧畜が盛んです。ポルトガルで一番美食の地として有名で、最近はグルメだけでなく、中世をそのまま凍結したような美しい街々にも注目が集まっています。まだ余り知られていない地域ですが、色々な意味でポルトガルで一番ポテンシャルのある地方です。

おすすめのエルヴァスの観光地

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エルヴァス(Elvas)の街は、スペインとの国境付近に位置します。スペインとポルトガルを隔てる山岳地帯が、エルヴァス周辺で途切れているため見晴らしが良く、昔から領土争いが絶えない土地でした。

街を城壁で囲み、壁の外には幾つも要塞を配置した、鉄壁の守りの要塞都市となっています。世界遺産にもなった見応えある街なのに、観光客が少ないのが勿体ない。交通は不便ですが、訪れる価値のある素晴らしい街です。

エルヴァスの世界遺産

塁壁に囲まれた旧市街と星型の要塞が「国境防衛都市エルヴァスとその要塞群」の名で世界遺産に登録されています。

アモイラの水道橋 (Aqueducto da Amoreira)

全長7,5kmに及ぶ、イベリア半島最長の水道橋です。地下構造の深さ6m、地上に出ている部分の最大の高さ31m、アーチは834個あります。建造には一世紀を要し、完成したのは1622年。現在も現役の水道橋として機能しているのも凄いです。

グラサ要塞 (Forte de Nossa Senhora da Graça)

小高い丘の上にある、18世紀半ばに建設された星形の要塞です。要塞が星形をしているのは、敵が何処から来ても死角が出来ないようにする為。16世紀にイタリアで誕生した軍事様式で、その後ヨーロッパ各地に広まりました。

大砲の威力と射程距離が伸びた事で時代遅れとなり、その多くが壊されたので、現在に残る星形要塞は少ないです。エルヴァスの星形要塞は、希少である事に加えて保存状態が完璧なのが凄い所。

日本でも幕末に西欧列強への対抗手段として星形要塞が取り入れられ、五稜郭が築かれました。幕末の辞典で既にヨーロッパでは時代遅れの軍事様式だったので、政府の時代錯誤ぶりを伝える良い例とされています。

星の形は上空から見ないと実感できないのですが、完璧な形で残る状態の良さは手に取るように分かります。最近まで刑務所として使用されていました。

サンタ・ルジア要塞 (Forte de Santa Luzia)

街の南東部に位置する、17世紀に建てられた星形の要塞。現在は軍事博物館として利用されています。時間が無いならグラサ要塞の方を優先した方がいいと思います。

おすすめのエヴォラの観光地

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エボラ(Évora)の街は、古くて美しい街並みが最高の保存状態で現存するので、屋根のない美術館と呼ばれています。美しい事に加えて、グルメな土地としても有名です。エヴォラには沢山の魅力があるので、詳細をこちらの記事にまとめました。

エヴォラの世界遺産

旧市街全体が「エヴォラ歴史地区」として世界遺産に登録されています。中世そのままの姿を完璧に残しているので、見るもの全てに趣があり、ただ歩いているだけで楽しいです。

サン・フランシスコ教会 (Igreja de São Francisco)

エヴォラの街で見逃せないのが、教会の壁面を5000体の人骨で埋め尽くしたサン・フランシスコ教会。中世に大流行したペストの犠牲者や戦死者の骨を使っていて「いつか必ず訪れる死を忘れるな」のメッセージが込められています。

ポルトガルで一番美しい村モンサラーシュ

モンサラーシュ(Monsaraz)は、様々なメディアから「ポルトガルで一番美しい村」の称号を得ています。テレビや雑誌で取り上げられる事が多いので、知名度はあるのですが、不便な場所にあるので観光客は少ないです。

一周するのに一時間もかからない小さな村で、朝晩は「沈黙の音が聞こえる村」の名の通り、静寂に包まれます。モンサラーシュは夕暮れ時が素晴らしいです。西側にある城壁で、広大な平原に沈む大きな夕日を堪能して下さい。

白い村はスペインが有名ですが、ポルトガルのアレンテージョ地方にもスペインに負けず劣らずの美しい白い村が点在します。モンサラーシュの他に、エシュトレモシュ(Estremoz)、マルヴァン(Marvão)も大変お勧めの白い村です。

ポルトガルのリスボンの見所

首都は何処も魅力的な場所ですが、ポルトガルのリスボンは群を抜きます。都会でいて素朴、明るく開放的でいて憂いがある。そんな両極端な顔を見せる、不思議な魅力に溢れた街です。

リスボンは「7つの丘の街」と呼ばれています。丘によって異なる雰囲気を持つので、頑張って全ての丘を制覇して下さい。丘なだけにアップダウンが激しいので、バスや路面電車を上手く活用しましょう。

七つの丘全てに展望台があるので、リスボンの街を色々な角度から眺める事が出来ます。一番有名なのがサン・ペドロ・ドゥ・アルカンタラ展望台 (Miradouro de São Pedro de Alcântara)。日本のテレビCMも撮影されました。正面にサン・ジョルジョ城を一望出来ます。

個人的に一番お勧めなのが、ノッサ・セニョーラ・ド・モンテ展望台 (Miradouro da Nossa Senhora do Monte)です。リスボンの全景を見れて、観光客が少な目なのもポイント高い。夕暮れ時なんて泣けてくるほど綺麗です。

リスボンでトラムに乗る

リスボン観光に一番便利で楽しいのがトラム(路面電車)です。特に28番のトラムは、主要な観光地を網羅していて人気があります。趣ある古い車体が多いので、インスタ映えもばっちり。ただ観光客が多い分、スリや泥棒も多いので注意しましょう。

リスボンの世界遺産

リスボンの中心地からトラムで30分のベレン地区に、2つの世界遺産があります。フィゲイラ広場始発のトラムに乗って下さい。

ジェロニモス修道院 (Mosteiro dos Jeronimos)

大航海時代に得た莫大な利益を背景に、王室の富を誇示するような過剰な装飾を施した建物が流行りました。それをエマヌエル様式と呼びます。ジェロニモス修道院は、エマヌエル様式の最高傑作。完成までに300年の時を要した、大きくて、華麗で、富の匂いがプンプンする建築物です。

ベレンの塔 (Torre de Belem)

ジェロニモス修道院から歩いて20分ほどの所にあるベレンの塔は、テージョ川の船の出入りを監視する為の要塞でした。軍事的な用途に使われていたとは思えない優美さで、司馬遼太郎は「テージョ川の貴婦人」と表現しました。内部は無骨なので、外側だけの見学で充分かも。

ベレン地区には世界遺産の他にも見所があります。4月25日橋 (Ponte 25 de Abril) は、全長2,278mのヨーロッパで一番長い吊り橋です。大航海時代に活躍した33人の偉人たちの像が彫られた発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)も人気があります。

パスティス・デ・ベレン(Pasteis de Belen)

個人的に世界遺産より重要だと思うのが、ポルトガル名物の焼き菓子エッグタルトの超有名店、パスティス・デ・ベレンです。ジェロニモス修道院の隣にあり、何時も長蛇の列が出来ているので直ぐに分かります。

エッグタルトはパスティス・デ・ナタと呼ばれ、ポルトガル全土で食べる事が出来ますが、ここ以上に美味しいエッグタルトは存在しません。門外不出のレシピで作る美味しいエッグタルトに関しては、こちらの記事が詳しいです。

ポルトガルの無形文化遺産ファド

ポルトガルの伝統歌謡であるファドは「宿命」を意味します。郷愁、喪失、思慕、強い憧れなどをテーマに、エモーショナルに歌われるファドは、まるで日本の演歌です。

ポルトガル人が一番愛する言葉がサウダーデ (Saudade) 、他の言語では表現出来ない複雑なニュアンスを持つのですが、このサウダーデこそがファドで歌われる感情の本質だと言われています。

ファドの基本はシンガーとポルトガルギターの組み合わせ。年配の人が楽しむイメージが強かったのですが、若い世代のファドシンガーの活躍で、若者からも支持を得るようになりました。

リスボンにはファドを楽しめるバーやレストランが沢山あります。他の都市だと見つけるのが難しいで、ファドはリスボン滞在中に楽しんで下さい。アルファ地区やバイロ・アルト地区が有名で、どのレストランやバーも雰囲気抜群です。

リスボン近郊のおすすめの観光地

世界遺産の街シントラ

シントラ(Sintra)の街は、リスボンのロシオ駅から電車で45分の距離にあります。イギリスの詩人バイロンは、山の中に佇む美しいシントラの街を「エデンの園」に例えました。

ポルトガル王室の夏の避暑地として発展してきた街なので、美しいだけでなく、そこはかとない気品が漂います。日帰りも可能ですが、見所がとても多い街なので、宿泊する事をお勧めします。

シントラ名物の焼き菓子、ケイジャーダ (Queijada) を食べるのを忘れないで下さい。シントラ風のチーズタルトで、街中の小さなパティスリーQueijadas da Sapaのケイジャーダが一番有名です。王様御用達の美味しさ。

シントラの世界遺産

シントラ宮殿 (Palácio Nacional de Sintra)

ポルトガルで最も保存状態の良い中世の王宮です。イスラム教徒が残した建物を改装・増築したのでイスラム、ゴシック、マヌエル様式が混在します。外側は結構地味ですが、内部は豪華で見応えあり。

ムーアの城跡 (Castelo dos Mouros)

ミニ万里の長城みたいなムーアの城跡は、見晴らしは抜群で、シントラの街を一望出来ます。多くの観光客がここをスルーしてペーナ宮殿まで行くので、チケット売り場が空いてるのが大きな魅力。次のバス停のペーナ宮殿で長蛇の列に並ばずに済みます。

ペーナ宮殿(Palácio Nacional da Pena)

1755年のリスボン地震で廃墟と化した修道院跡に、フェルナンド2世が世界中の美しい建築様式を取り入れた夢の城を目指して建てた宮殿。王様の好きなモノを詰め込んだ城は、カラフルな色も手伝って、オモチャの城のように見えます。

メチャクチャなんだけど変な統一感のある、不思議な外観に加えて、内部も何だか凄い事になってるので、時間をかけてゆっくり見学して下さい。ペーナ宮殿は、とにかく人気が高いので、開園前から並ぶのが一番。夏は特に行列が凄いです。

レガレイラ庭園(Quinta da Regaleira)

近年人気を博しているレガレイラ庭園。鬱蒼とした森の中に沢山の噴水、井戸、石橋、地下へと通じる螺旋階段、秘密の地下通路、謎めいたシンボル、回転扉などが配置されています。

現実離れした景色で、ゲームの世界に迷い込んだ気分になります。迷路のようになっているので凄く歩きます。更には登ったり降りたりするので、体力が必要な場所。

ユーラシア大陸最西端ロカ岬

シントラからバスで40分の所に「ここに地果て、海始まる」の詩で有名な、ユーラシア大陸最西端のロカ岬 (Cabo da Roca)があります。160mの断崖絶壁の上に、18世紀に建てられた可愛らしい灯台が、今も現役で働いています。

ヨーロッパ最西端で水平線に落ちる夕日を眺めたい観光客で賑わい、「最西端到達証明書」なんてものも購入できる人気の観光地ですが、ポルトガルは見所が多いので、時間が無いならパスしていいと思います。

世界遺産のマフラ国立宮殿

リスボンからバスで一時間の場所にあるマフラ国立宮殿 (Palácio Nacional de Mafra) は、2019年にポルトガルの世界遺産に追加されたので、まだ知名度が無く訪れる観光客が少ないのが魅力です。

ポルトガル最大のバロック様式の宮殿で、部屋数は1200個もあるのだそう。大きくて、美しくて、保存状態が良いので、昔から何故世界遺産にならないのか不思議に思われていた場所です。

交通の便が良い中世の村オビドス

オビドス(Óbidos)はリスボンからバスで一時間ちょっとの距離にある、城壁で囲まれた可愛らしい村です。白い壁、オレンジの屋根、石畳、カラフルな化粧タイル。見るもの全てがカワイイ村。

ベストシーズンはクリスマスの時期。村全体が素敵なイルミネーションで飾られます。春のチョコレート祭も楽しい。リスボンを観光した後オビドスに一泊し、コインブラやポルトに抜けるルートがお勧めです。

かつてポルトガルの王がオビドスの村を新婚旅行で訪れた時、王妃がとても気に入ったので村を丸ごとプレゼントし、以来オビドスは王妃の村と呼ばれています。首都リスボンから簡単に訪れる事の出来る中世の村として、大人気の場所。

人口800人の小さな村に観光客が押し寄せるので、少しディズニーランドみたいになってるのが残念ポイント。ただリスボンからの日帰り観光客が殆んどなので、宿泊すれば観光客が居ない時間帯に、昔ながらのオビドスを堪能出来ます。

世界で一番の大波が来るナザレ

ナザレ (Nasare)は世界中の全サーファーの憧れの地として、とても有名な場所です。30m級の大波が頻繁にくるので、ビッグウェイブサーフィンの世界記録は毎年大抵ナザレで樹立されます。真冬の風の強い日が狙い目で、夏は普通のリゾート地です。

最高難度の場所なので、世界に名だたるプロサーファーでないとナザレで波に乗る事は出来ません。大迫力のビックウェイブに果敢に挑むサーファー達を見物するビューポイントが設置されています。

おすすめのポルトガル北部の観光地

世界遺産の街ポルト

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リズボンに次ぐポルトガル第二の都市。大西洋に面し、古くから港町として栄えていました。リスボンの街は明るさの中に憂いがあり、ポルトの街は憂いの中に優しさを感じます。何処を見ても美しいので、ただ歩くだけで心が満たされる街。

ポルトにはイギリスのガーディアン誌が選ぶ、世界で最も美しい書店3位を獲得したレロ書店があります。ハリーポッターの作者J・Kローリングが、英語教師としてポルトに住んでいた頃、この書店を良く訪れたと言います。

彼女はハリーポッターの大体の構成をポルトで作ったと言っているので、この書店も作品の世界観に影響を与えたのかもしれません。

ポルトは世界的に有名なポートワインの産地です。まだ糖分が残っている発酵途中でブランデーを加え、酵母の働きを止めて作る珍しい製法のワイン。独特のコクと甘みがあります。

ポートワインは甘くて飲みやすいのですが、普通のワインよりアルコール度数が高いので注意して下さい。ポルトには有名なワイナリーが沢山あり、その殆んどで有料の試飲が出来ます。自分のお気に入りのポートワインをお土産にしましょう。

ポルトの世界遺産

聖クレリゴス聖堂、大聖堂、ポルサ宮を中心とした旧市街一帯とドン・ルイス1世橋とセラ・ド・ピラール修道院が世界遺産に登録されています。

ポルトのシンボル的存在のドウロ川に架かるドン・ルイス橋 (Ponte Dom Luís I) は、パリのエッフェル塔を設計したギュスターフ・エッフェル氏の弟子による作品。確かにそれくさい雰囲気を持ちます。

世界遺産の街ギマランイス

ギマランイス (Guimarães) は、ポルトから電車で一時間の距離にある街。ポルトガル王国の初代の王が生まれた場所なので、「ポルトガル発祥の地」とされています。何とも言えない由緒正しき感を街の至所で感じます。「ポルトガルで一番住みやすい環境の街」調査で、常に上位を獲得する街なので、居心地が抜群。

ギマランイスの世界遺産

中心部にある旧市街一帯が「ギマンライスの歴史地区」として世界遺産に登録されています。一番の見所は10世紀に建てられた保存状態の良いギマランイス城。ここで王が誕生したので、まさにポルトガルが生まれた場所です。

ポルトガルのベニス:アベイロ

ポルトから電車で一時間の距離にあるアヴェイロ(Aveiro)は、リアス式海岸の内側にある街で、運河が張り巡らされている事から、ポルトガルのベニスと呼ばれています。

水路、停泊した小舟、カラフルな家、小粒。ベニスと言うよりベニスの離島ブラーノに近い気がします。個人的に水路があれば何でもベニスと呼び、ベニスを美の基準にするのは止めた方がいい派です。

見所が小さく固まっているので、半日もあれば十分。後述するコスタ・ノバの経由地なので、少し寄り道する位で丁度いい感じ。

アベイロでは名菓のオーヴォシュ・モレ―シュ (Ovos moles) を食べるのを忘れずに。小麦粉で作る薄皮で、卵の黄身と砂糖で作った餡を包んだお菓子です。濃厚で甘いので、エスプレッソとの相性が抜群。

ポルトガルで一番のインスタスポット:コスタ・ノバ

海辺の小さなリゾート地、コスタ・ノヴァ (Costa Nova) は、ポルトガルで最もインスタ映えする場所として有名になりました。

白を基調にしたカラフルなストライプに塗られた小さな家々は、ボーダー柄のパジャマを着たように見えるので、パジャマシティとも呼ばれています。インスタ映えを狙って最近塗った訳ではなく、100年位続く伝統なのだそう。

漁港のあるコスタ・ノバ周辺は霧が多く、漁師たちが霧の中でも自分の家を見分けられるように、目立つストライプ模様を家の壁に塗ったのが始まりとされています。

ヨーロッパの漁村は同じ理由でカラフルな家が多いのですが、ストライプ柄は初めて見ました。本当に可愛らしい町なので、時間があったら是非。ただ他に見るべきものはありません。

石橋の町:ポンテ・デ・リマ

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ポンテ・デ・リマ (Ponte de Lima)は、ローマ時代の美しい石畳の橋で有名な町です。CMの撮影などに使われる事が増え、最近知名度を上げてきました。中世の面影を強く残す町ですが、橋以外の見所はありません。ただ橋はとても素晴らしい。

世界遺産の町ブラガ

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ブラガ(Braga)はローマ時代から名前があがる歴史の古い街です。「リスボンは楽しみ、コインブラは学び、ポルトは働き、ブラガは祈る場所」の諺があるほど信仰の町として有名です。

ポルトガルで最初に建てられた大聖堂も見所ですが、小高い丘の上にあるボン・ジェズス・ド・モンテ聖堂 (Bom Jesus do Monte)が、巡礼者の聖地として世界遺産に登録されています。

かつては教会に辿り着くまで600段ある階段を、祈りを捧げながら登る信者の列が絶えなかったといいます。

おすすめのポルトガル中部の観光地

世界遺産の街コインブラ

コインブラ (Coimbra)はポルトガル第三の都市。リスボンに遷都されるまでは首都の扱いでした。ポルトガル最古の大学であるコインブラ大学を中心に発展した街で、由緒ある学問の街らしい独特の雰囲気が漂います。

学生の街だけあって文化活動が盛んで、世界中の学生が学びに来るので国際色豊か、物価も安くナイトライフが楽しいです。

コインブラの世界遺産

ヨーロッパ屈指の伝統を持つ、1290年に創立されたコインブラ大学を中心に、大学関連の建造物群、下町にあるソフィア通り周辺が世界遺産に登録されています。

大学内部にあるジョアニア図書館(Biblioteca Joania)は、世界一美しい図書館と呼ばれ、美女と野獣の映画のモデルとなった事でも有名です。コインブラ大学は街と密接に結びついていて、ここまで都市と一体化している大学は珍しいなと感じました。

巨石の村モンサント

ポルトガル中部の内陸部、スペイン国境に近い村モンサント (Monsanto)は、まるでおとぎ話の世界です。巨石と共存する村と呼ばれ、巨石に挟まれた家、巨石が屋根の家、巨石をくりぬいた家、村のあちこちが巨石だらけの不思議な光景を楽しめます。

巨石は本当に巨石で、中には200トン近くある巨石も。何処を見ても最高にメルヘンな素敵な村なので、強力にお勧めしますが、交通不便な場所にあるのでレンタカーが無いと大変かも。

世界遺産の修道院バターリャ

バターリャ (Batalha)は人口1,5000人程の、ユネスコの世界遺産に登録されているドミニコ修道会のバターリャ修道院がある町です。ポルトガル後期ゴシック建築の傑作で、ポルトガル最大級の教会があります。ドミニコ修道会の教会なので、鐘楼を持たないのが大きな特徴。1430年代のポルトガル最古のステンドグラスもあります。

世界遺産の修道院アルコバッサ

アルコバッサ (Alcobaca)は、バターリャから数キロメートルの距離にあるので、セットで回るのが得策です。シトー会のアルコバーサ修道院は、ポルトガル最古のゴシック様式。ポルトガル人なら誰もが知る悲恋のペドロ1世と愛妾イネスの墓がある事で有名です。

おすすめのポルトガル南部アルガルヴェの観光地

アルガルヴェ (Algarve)はポルトガル最南端の地方で、起伏に富んだ美しい海岸線を持ちます。地中海沿いの海岸線は、都市と一体型のビーチで、砂浜も人工的なものが多いです。

ポルトガルは自然の姿そのままの、手つかずの海岸線が殆どで、砂浜が美しい黄金色に輝くのが自慢。特に南部のアルガルヴェ地方は、気候が良い事から人気が集中します。夏になると北ヨーロッパの長期滞在のバカンス客で。大変賑わう地方です。

「欧州で最も美しいビーチ」などの特集で、必ず取り上げられるのがアルガルベ地方に点在するビーチ。断崖絶壁の間に隠れるように存在する小さなビーチが多いので、この世の楽園のような景色を味わえます。

アルガルヴェ地方の玄関口ファロ

ファロ (Faro)の旧市街はポルトガル南部で最大の規模を持ちます。白壁の家と細い石畳の路が続く風情のある景色を楽しめます。ファロはアルガルヴェ地方の玄関口となる街なので、何かと便利でカフェやレストランも多いです。

ファロはバードウォッチングの聖地としても有名です。春と秋の渡り鳥の季節に、ファロの街に隣接する自然保護区フォルモーザ潟 (Ria Formosa) を、100種類を超える野鳥が休憩地にするからです。

世界で一番の海岸線を満喫できるラゴス

ラゴス (Lagos) 周辺は地球上で最も美しいビーチが点在する場所と呼ばれています。ポンタ・ダ・ピエダーデ (Ponta da Piedade) をはじめ、Praia da marinhaなど、「世界の絶景」特集に必ず登場するような美しい景色の宝庫です。

ラゴスの港へ行けば、洞穴ツアーを扱うお店が沢山並んでいます。ラゴス周辺の美しいビーチや岬を、1時間半ほどかけてボートで巡る人気のアクティビティです。

「世界の美しいビーチ50選」に選ばれたドナ・アナ海岸 (Praia Dona Ana) は、船を使わなくても歩いて行く事が出来ます。ラゴス周辺には「世界で一番美しい海岸線」を堪能するトレッキングコースも整備されています。

美味しいポルトガル料理のすすめ

ポルトガルは美しいだけでなく、美味しい事でも有名です。日本人の口にも良く合います。そしてポルトガルは物価が安いので、高級そうなレストランで食べても懐に優しいのが嬉しい。色々な場所で沢山の料理をトライしてもらいたいので、おすすめのポルトガル料理をこちらの記事にまとめてみました。。

見て美しく、食べて美味しく、気候が良くて、人が優しい。更には治安が良くて物価が安い。何もかもが揃った夢のような国、それがポルトガルです。一度足を踏み入れたら、誰もが恋に落ちてしまう国。ポルトガルはヨーロッパで一押しの国なので、もっと多くの人に訪れてもらってポルトガルにはまって頂きたいです。

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