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サモア独立国の魅力:常夏の島でリゾート気分を満喫

   

ヨーロッパ在住20年のフードライターが世界を食べ尽くすの記録。今回は常夏の島サモアに関する歴史、文化、観光地、人々の生活、食べ物などをまとめました。がっかり観光名所もありましたが、魅力あふれる素敵な国だと思います。

サモアとはどんな国なのか

サモア独立国はニュージーランドから北へ2300km、ハワイから南へ3700kmのポリネシア海域に位置します。7つの小島から成り立つ国で、日付変更線のすぐ西側にあるので地球で最も早く日が昇る国。

最近日本でも人気が出てきたラグビーの影響で、サモアの名を聞いたことがある人も多いかもしれません。人口20万人弱の小国でありながら、ワールドカップに出場するラグビー強豪国として知られています。 

サモアの歴史

サモアは欧米と密接な関係を持つ国です。1722年にオランダの探検家がサモア諸島を発見して以来、補給港として欧米の支配下に置かれるようになります。1899年になると協定で西側をドイツ、東側をアメリカが領有することになりました。

世界大戦でドイツが敗戦するとニュージーランドがとって代わります。長い独立運動を経て、1962年、やっとサモアの西側は独立を果たすのですが、東側は現在でもアメリカ領のままとなっています。

西と東に分かれるサモア

サモアは総面積2935平方キロメートルの、鳥取県より小さい国なのですが、2つの国として分断されています。そのため元々は一つの国ではあったのですが、現在は、かなり様子が異なります。

西側のサモア独立国は先住民の文化を色濃く残しているのに対し、東側はアメリカ化が進んでいます。原住民の暮らしぶりや食べ物を楽しみたいのなら、西側のサモア独立国を訪れることをおすすめします。

サモアと肥満

 サモアは80%以上の国民が肥満体形をしています。ポリネシア系の人種は太りやすい体質であることに加えて、サモアでは昔から太っている人の方が評価されてきました。ふくよかさが美しさの基本だったのです。

近年はグローバル化の影響で、肥満は健康によくないとの風潮が広まり、痩せたいと思う人が多くなってきています。近年はダイエットがブームとなり、食生活にも大きな影響を与えているのだそう。 

サモアの経済力

サモアは絶海の孤島に近い国なので、サモアの人達は島で入手可能なものだけを食し、欲して生きています。庭に野菜や果物を植え、鶏や豚などの家畜を飼い、海に魚貝類を捕りに行く生活。

基本的に自給自足で生きていける島なので、食べるものに困るほど貧困した家庭は稀です。かと言って決してお金持ちという訳ではないのですが、家族愛がとても強い人達なので、貧しいながらも助け合って生活をしています。

国の経済を支えているのは、ニュージーランドやアメリカ合衆国に移住したサモアの人達。母国の人口を上回る規模の人達が海外に移住し、母国に住む家族に送金を続けています。 

サモア特有の建築様式

サモアは都市化が進んでいて、近代的なビルも多くなってはいるのですが、少し郊外に出れば昔ながらの生活を続けている人が殆どです。年間を通して高温多湿の国なので、蒸し暑さを逃れるための伝統的な建築様式が存在します。

ファレと呼ばれる屋根と柱だけの伝統的家屋です。台風などの時は扉を閉ざすことのできる家屋に籠るのですが、通常は一日の大半を壁のないファレで過ごします。風通しが良く快適なのですが、蚊は沢山いるのでネットを張って寝ます。

サモアと家族の関係

 サモアでは結婚してもそのまま両親と暮らすケースも多いので、大きな家だと10人以上暮らしていることも多々あります。独立したとしても、両親の家の近くに家を建てるので、ほとんどの家族が固まって暮らしています。

サモアは肝っ玉母さん系が多い国。女性は早婚で子沢山。しつけは厳しく、家事を厳密に割り当てます。サモアは水や電気が通っていない村も多く、子ども達は水を汲みに何度も家と水くみ場を往復します。

その他にも農業の手伝い、家事、家の外でも中でもサモアの子供たちは本当に良く働きます。母親は女王蜂のように君臨し、子供は独立して家庭を持つまで家事を続け、お昼寝する母親の体をもんだりして甲斐甲斐しく面倒をみます。 

トスア・オーシャン・トレンチ

サモアを代表する観光地がトスア・オーシャン・トレンチ。深さ30mの洞窟の中にある直径50mの天然のプールで、世界で一番美しいとされています。周囲の緑と美しいエメラルドグリーンの水面の対比がとても美しい場所。

世界で一番のインスタ映えスポット、なんて雑誌で紹介されたりもするので、サモアの国は知らなくても、トスア・オーシャン・トレンチの写真だけは何処かで見かけたことがある人が多いのではないでしょうか。

トスア・オーシャン・トレンチは、首都アピアからバスで一時間ほど離れたロトファンガの村に位置します。洞窟のプールは外洋と繋がっているので、潜りが得意な人は泳いで外にでる事も可能です。

サモアを代表する世界的に有名な観光名所なのですが、個人的にはがっかりした場所でもあります。写真で見るとまさに秘境、でも実際はかなり整備された公園の中にある観光地なんです。秘境感は全くありません。

サモアの見所

トスア・オーシャン・トレンチにはがっかりさせられたのですが、サモアには美しい場所が沢山あります。ジャングルの中に突然現れる滝、美しい海とビーチ、ヤシの木。海岸沿いにはリゾート感溢れるホテルやレストランが並びます。

サモアは火山島なので、壮大な火山地形と美しい海のコントラストが素晴らしいです。200種類を超える色鮮やかな熱帯魚も生息しているので、シュノーケリングを楽しむのに最高の島。

サメなどの危険生物がいないので、海のレジャーも思う存分楽しめます。ウミガメやクジラなども運が良ければ観察できるのだそう。日本からの観光客は少ないのですが、世界中の観光客が訪れる、かなり人気のリゾート地となっています。

トスア・オーシャン・トレンチにはがっかりさせられたのですが、本当に美しい島でとても満足しました。これと言って何もないのですが、それがまたいい。サモアには何も求めないで訪れるのが一番だと思います。

サモアを代表する祭

9月にサモアを訪れるとテウイラ祭を見ることが出来ます。テウイラはサモアの国花で、ショウガ科の植物。南国らしい色鮮やかな赤い花が特徴です。祭の期間中、テウイラの花がそこら中に飾られ、色々なイベントが開催されるのでとても楽しいです。

サモアのお土産

サモアのお土産にはヤシの葉に似た草を編んだ籠を購入しましょう。観光客から大人気。色々なパターンの模様、形があります。ヤシの葉より固くて厚い葉で、ランチョンマットやゴザなども編まれます。

サモアの伝統的な食習慣

サモアでは一般的に食事は客や一家の主人が先に食べ、その間に他の人達は蠅をおったり飲み物を用意したりします。幼児を除き一緒に食べ物を口にすることがありません。

第一陣が残した食事を若者や子供たちで分け合い、その残りを家畜や飼い犬が処理します。常夏の国で食べ物が冷めることを気にしない国だからこそ可能な、全く残飯の出ない合理的なシステムです。 

サモアの食べ物

サモア諸島の主食はタロイモとバナナ。タロイモはサトイモ科に属するので味も良く似ています。バナナは日本のものとは異なり、固くて甘味が殆どありません。茹でたり蒸し焼きにして、塩とココナッツミルクを和えて食べます。

サモアのレストランへ行くと、基本的に主食とメインとなるオカズ、サラダなどが全部一つのプレートにまとめてサーブされます。どのレストランでも肉や魚などにタロイモのココナッツミルク和えを添えるのが定番となっていました。

肉や魚はシンプルに塩をかけて焼いたものが殆ど。ココナッツミルクをキャラメル色になるまで煮詰めたソースが添えられることが多いです。個人的にサモアで一番気に入ったのがこのソース。

肉、魚、野菜、何にでも良く合います。肉は豚と鶏が中心で、結婚式などの特別な日には、豚を丸焼きにして食べるのだそう。 

コロナ禍で海外が前よりも遠く感じられますが、サモアのようなリゾート地を訪れて、日頃の疲れをゆっくり癒してみてはいかがでしょうか。 

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