スイスで絶対に食べるべき極上グルメ30選!チーズ、ワイン、そして究極のステーキまで

世界100か国以上を食べ尽くしたフードライターが、自信を持っておすすめするスイスで絶対食べるべき美味しいスイス料理30品。スイスは物価が高いので、このリストを最大限に活用して、失敗なくスイス料理を堪能して下さい。

スイスの物価は世界で一番高いとされています。何故スイスは高いのか、どれだけ高いのかを別記事で詳しくまとめてあります。スイスをよりよく知るために、是非読んでみて下さい。

スイスの物価が高い理由は人件費!スイスの物価、スイスを旅するために必要な金額
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  1. 【究極の赤身】世界最高峰の品質を誇るブラウン・スイス牛ステーキ
  2. 【スイスの代名詞】チーズフォンデュの真髄と食の作法
  3. 【アルプスの魂】スイスを代表する郷土料理ラクレット
  4. 【伝説の揚げ物】スイスで大人気のチーズコロッケ「マラコフ」
  5. 【湖畔の美食】フィレ・ド・ぺルシュ(淡水魚のソテー)
  6. 【職人の誇り】スイスのソーセージ(ブラートブルスト)
  7. 【都市の伝統】チューリッヒ風子牛肉のクリーム煮込み
  8. 【山の保存食】スイスの前菜盛り合わせ(乾燥肉)
  9. 【国民食】スイス料理の定番レシュティ
  10. 【山男のパスタ】アルプスを代表する郷土料理アルプラーマグロネン
  11. 【禁断の味】一番美味しいと噂されるタルティフレット
  12. 【白き黄金】世界を魅了するスイスのチーズ
  13. 【イタリア側の食卓】スイスの主食ポレンタ
  14. 【健康食の元祖】スイス発祥のミューズリー
  15. 【甘美なる誘惑】スイスのチョコレート文化
  16. 【貴族の味】エンガディーナ・ヌストルテ(クルミのタルト)
  17. 【大人のデザート】ツーガー・キルシュトルテ
  18. 【秋の味覚】モンブランの原型 Vermicelles
  19. 【緑の誘惑】スイス国民のおやつ カラック
  20. 【ダブルクリーム】クリーム・ドゥ・グリュイエール
  21. 【日曜日の朝食】編み込みパン ツォップ
  22. 【隠された秘宝】スイスワインの知られざる世界
  23. おすすめのスイスの観光名所
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【究極の赤身】世界最高峰の品質を誇るブラウン・スイス牛ステーキ

スイスを訪れたらまず食べてもらいたいのが、スイス固有の牛の種であるブラウン・スイス牛のステーキ。全世界のグルメ界で「この世における究極の赤身」と呼ばれている、驚異的な美味しさを誇るステーキです。

ブラウン・スイス種のステーキを食べるためだけにスイスを訪れてもいいぐらいの美味しさ。そして、ただでさえ極上の旨さなのに、スイスの美しい景色の中で食べると更に至福の味となります。値段の事は忘れましょう。

このレベルのステーキなら喜んで払える、いや、安いぐらいの価格だと思います。肉用にもミルク用にも使われる、世界的にも大変珍しいブラウン・スイス牛。スイスを訪れたら必ず食べなくてはならない味です。ブラウン・スイス牛に関する詳細を別記事でまとめたので、是非こちらも読んでみて下さい。

おすすめのスイス料理、スイスを訪れたら絶対食べるべき食べ物
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【2026年の食肉事情】
ブラウン・スイス種(Braunvieh)は、単なる「美味しい肉」であるだけでなく、2026年の現在、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点からも世界的に再評価されています。アルプスの急勾配な牧草地でストレスなく放牧され、薬草を含む高山植物を食べて育つため、その肉にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていることが近年の研究で明らかになりました。

また、スイスの高級レストランでは現在、肉の繊維を極限まで柔らかくし、ナッツのような香りを引き出す「ドライエイジング(乾燥熟成)」がトレンドです。4週間以上熟成させたブラウン・スイスの骨付きリブアイは、まさに芸術品と呼ぶにふさわしい味わいです。

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【スイスの代名詞】チーズフォンデュの真髄と食の作法

スイスを代表する料理ときけば、一番に思い浮かべるのがチーズフォンデュ (Fondue Fromage)かと思います。有名すぎて、どんな料理なのかの説明もいらないのではないでしょうか。

注意事項としては、チーズフォンデュは白ワインと一緒に食べなくてはならない料理です。冷たいビールや水は絶対に駄目。お腹の中でチーズが固まって、腹痛を起こす恐れがあります。使うチーズの産地と同じ産地の白ワインを合わせるのが一番相性がいいでしょう。

チーズ・フォンデュは確かに美味しいのですが、パンとチーズを果てしなく食べる料理なので、途中から飽きてしまう人も多いかも。でも鍋底にこびり付いたチーズのおこげが最高なので、最後まで頑張って食べ切りましょう。

【地域による配合の違い】
チーズフォンデュと一口に言っても、地域によって「黄金比率」が異なります。最も有名なのはフリブール州の「モワティエ・モワティエ(Moitié-Moitié)」で、グリュイエールチーズとヴァシュラン・フリブルジョワを50:50で混ぜたものです。濃厚なコクとクリーミーさのバランスが絶妙です。

また、「冷たい水を飲むとお腹で固まる」という説は医学的には迷信とされていますが、温かい紅茶や白ワインが消化を助けるのは事実です。現地では消化促進のために「キルシュ(サクランボの蒸留酒)」を途中で飲む(Coup du milieu)文化も根強く残っています。

トマトチーズフォンデュ:酸味が織りなすハーモニー

チーズフォンデュはスイスを訪れたら絶対に食べるべき郷土料理ですが、スイスには他にも美味しい料理が沢山あるので、二度目はいらないと思います。スイス料理の基本がチーズなので、他の料理と合わせるとチーズチーズでクドく感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

一度は食べてみるべきですが、二度目はチーズフォンデュの代わりに、トマトチーズフォンデュを試してみて下さい。トマトの酸味がチーズのクドサを緩和し、最後まで美味しく食べられます。そして、チーズとトマトの絶対的な組み合わせなので間違いなく美味しいです。

【ヴァレー州の隠れた名物】
トマトフォンデュは、特にヴァレー州で好まれています。通常のフォンデュよりも少し温度を低めに保つのがコツです。パンだけでなく、茹でたジャガイモをディップするのも一般的で、トマトのグルタミン酸とチーズの旨味が相乗効果を生み出します。

オイルフォンデュ(フォンデュ・ブルギニョン)

スイスにはチーズを使わないフォンデュも存在します。煮たぎったオイルに串にさした肉などを入れて調理し、お好みのソースをつけて食べるオイルフォンデュです。ただ油っこいだけの料理なので、見かけても無視していいです。

【ブルギニョンの由来】
「フォンデュ・ブルギニョン(Fondue Bourguignonne)」という名前ですが、実はフランスのブルゴーニュ地方ではなく、スイス発祥という説が有力です。かつてブドウ畑で働く農夫たちが、鍋を囲んで手早く食事を済ませるために考案されたと言われています。近年では、オイルの代わりにコンソメスープや赤ワインを使うヘルシーな「フォンデュ・シノワーズ(中国風フォンデュ)」の方が、クリスマスや年末年始の家庭料理として人気を博しています。

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【アルプスの魂】スイスを代表する郷土料理ラクレット

スイス料理の定番中の定番がラクレット (Raclette)です 。世界的な知名度で言えばチーズフォンデュの方が有名ですが、スイスを代表する郷土料理はラクレットの方だと思います。スイス人も大好きな料理。

牛の乳で作った巨大なチーズの断面を熱し、柔らかく溶けてトロトロになった部分だけをナイフで削り取ってお皿にのせ、茹でた皮付きのジャガイモやパンにのせて食べます。冷めてチーズが固まってしまうと美味しさが半減どころか無くなるので、サーブされたら速効で食べましょう。

フランス人はフランスの食べ物だと言い張りますが、ラクレットはスイス発祥、ツェルマットがあるスイス南部の山岳地方(ヴァレー州)の郷土料理です。そもそもフランスのラクレットとは、全く趣きが異なります。

フランス人は何でも自分達の手柄にするのをやめた方がいいと思います。チーズフォンデュ同様、チーズの産地と同じ産地のワインと一緒に楽しむべき料理。各地方のチーズとワインをマリアージュしたコースメニューを用意しているレストランが多いです。

【AOP認定の誇り】
本物のラクレットを味わうなら、「Raclette du Valais AOP」の認定マークがあるか確認してください。これは、伝統的な製法と特定の地域で生産された原料を使用したものだけに許された称号です。
特に「バニュ(Bagnes)」や「ゴムス(Goms)」といった渓谷で作られるラクレットチーズは、高山植物の香りを纏い、加熱するとナッツのような芳醇な香りが爆発します。フランス産の低温殺菌乳を使ったラクレットとは異なり、スイスの伝統的なものは無殺菌乳(生乳)を使用するため、風味の複雑さが段違いです。

一家に一台:スイス特有の調理器具

本来は大きな塊のチーズを使いますが、スーパーでは家庭用に小さくカットされたラクレット用チーズが売られています。ラクレット機は、スイス人の家庭なら必ず持っている調理器具。そして、ラクレットはスイスで一番登場頻度の高い家庭料理です。

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【伝説の揚げ物】スイスで大人気のチーズコロッケ「マラコフ」

マラコフ (Malakoff) は、スイス風のチーズ入りコロッケ。スイス人から絶大な人気を誇る料理です。ただ厳密に言えばフランス料理。クリミア戦争時代、マラコフ要塞を占拠したフランス軍に従軍していたスイス人兵士が、現地のレシピをスイスに持ち帰り広めました。

チーズ入りと言うか、ほぼチーズに近いコロッケなので、前菜にマラコフを頼んでメインにチーズフォンデュを頼むと、チーズ拷問になるのでやめた方が無難です。スイス人は本当にマラコフが大好きなので、「マラコフ食べ放題」のメニューがあるレストランも多いです。

【聖地はレマン湖畔】
マラコフの本場は、レマン湖を見下ろすヴォー州の「ヴァンゼル(Vinzel)」や「ビュルサン(Bursins)」という小さな村々です。ここでは、村の至る所でマラコフを提供するカフェが見られます。
揚げ油の温度管理が非常に難しく、外はカリッ、中はトロリとした食感を出すには熟練の技が必要です。合わせる飲み物は、地元の白ワイン「シャスラ(Chasselas)」が鉄則。酸味が油を切り、次の一口を誘います。

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【湖畔の美食】フィレ・ド・ぺルシュ(淡水魚のソテー)

海のないスイスでは、魚介類を食べる習慣がありません。でも湖で取れる淡水魚は良く食べます。特にレマン湖周辺で名物となっているのが、スズキ科の淡水魚のソテー、フィレ・ド・ペルシュ (Filet de Perche) 。

淡水魚が苦手な人が多いかと思いますが、スイスの淡水魚はクセや泥臭さが全く無く本当に美味しいです。スイスの湖の水はアルプス山脈からやって来ます。アルプスの美味しい水の賜物でしょうか。何とも澄んだ、神々しい味がしました。

【2026年のサステナビリティ】
実は近年、スイス国内でのペルシュ(パーチ)の需要過多により、東欧などからの輸入品が増えています。しかし、2026年の現在、スイスでは循環型養殖システム(RAS)を用いた持続可能なペルシュ養殖が急速に進化しています。
レストランで注文する際は、「Perche du Lac(湖のペルシュ)」または「Perche Suisse(スイス産)」と明記されているか確認することをお勧めします。本物のレマン湖産は身が引き締まっており、バターとレモン、そしてアーモンドスライスを添えた「ムニエル」スタイルが至高です。

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【職人の誇り】スイスのソーセージ(ブラートブルスト)

スイスでソーセージはブラートブルスト (Bratwurst) と呼ばれます。スイスなだけに、豚よりも牛肉で作るソーセージが大半です。香辛料は殆ど入らず、素材の味を生かしたシンプルな味付けで、若干スモーク系。肉の旨さだけで勝負のソーセージです。

スイスのレストランでソーセージを注文すると、付け合わせは大抵豆です。その量が半端なく、ソーセージより豆でお腹が膨れる感じ。この料理に限らず、スイス料理は大人数でシェアして食べた方が良いかと思います。

【絶対にやってはいけないタブー】
特に有名なのが「ザンクト・ガレンのブラートブルスト(St. Galler Bratwurst IGP)」です。子牛肉とミルクをふんだんに使った白いソーセージですが、これにマスタードをつけることは、現地では最大の侮辱とされ、厳禁です。
「肉そのものの味が完璧に調味されているため、マスタードは味を損なう」というのが彼らの主張。現地の屋台でマスタードを要求すると、冗談抜きで怒られるか、呆れられます。そのままガブリといくか、添えられたパン(Goldbürli)と一緒に味わってください。

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【都市の伝統】チューリッヒ風子牛肉のクリーム煮込み

チューリッヒ地方名物の郷土料理がツーリッヒャー・ゲシュネッツェルテス (Zürcher Geschnetzeltes) と呼ばれる子牛肉のシチュー。細長く切った子牛肉とマッシュルームを、クリームソースで煮込んで作ります。とても美味しいのですが、スイスの牛の本当の美味しさを知りたいのなら、ステーキで食べた方がいいと思います。

【伝統レシピの秘密】
1947年に初めて料理本に登場したこの料理、伝統的かつ本格的なレシピには、子牛肉だけでなく「子牛の腎臓(Nierli)」が少し入ります。これがソースに独特のコクと深みを与えます。
観光客向けのレストランでは腎臓を抜くことが多いですが、老舗の名店(例:Kronenhalleなど)では、腎臓入りか無しかを選べることがあります。付け合わせは、パスタやパンではなく、絶対に「レシュティ」です。濃厚なクリームソースをカリカリのレシュティに絡めて食べるのが、チューリッヒっ子の至福の時です。

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【山の保存食】スイスの前菜盛り合わせ(乾燥肉)

スイスで前菜の盛り合わせとして良く食べられているのが、ビュンドナーフライシュ (Bündnerfleisch) と呼ばれる乾燥肉の盛り合わせです。赤ワインとの相性が抜群で、チーズと同じく絶対にその土地のワインと合わせて食べて下さい。

乾燥肉をカンナのような道具で薄くスライスするので、かなり薄いのですがきちんと肉の味がします。ソーセージ同様スパイスはほぼ使わず肉の味で勝負。スイス人はたっぷりのバターを塗ったパンにのせて食べるのが大好きです。

スイスの食べ物のクオリティには驚かされるばかり。特に牛肉は全く外れがありません。ビュンドナーフライシュは元々は山岳地方に伝わる保存食で、農家の軒下など風通しの良い場所に牛肉の塊を吊るして作りました。

スイス東部グラウビュンデン州と、スイス南部のヴァレー州の特産品だったのですが、今ではスイス全土で食べられています。ヴァレー州ではヴァリサー・トロッケンフライシュ、フランス語圏スイスではヴィアンド・セーシュ (Viande Séchée) と呼ばれているので注意しましょう。

【製法の違い】
「ビュンドナーフライシュ」は、IGP(地理的表示保護)に認定されています。グラウビュンデン州の寒冷で乾燥した空気の中で数ヶ月間自然乾燥させる際、定期的に長方形にプレス(加圧)されるのが特徴です。これにより水分が均一に抜け、あの独特の四角い断面が生まれます。
一方、ヴァレー州の「ヴィアンド・セーシュ」は、丸い形状のままであることが多く、地域ごとの気候風土(マイクロクライメット)が味の凝縮感に微妙な違いをもたらします。

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【国民食】スイス料理の定番レシュティ

レシュティ (Rösti) はスイス風ポテトパンケーキと呼ばれますが、卵や小麦粉は入りません。ソーセージや肉などの付け合わせとして食べる事が多いのですが、メイン料理としても人気が高いです。

細長く刻んだジャガイモをバターやラードを使ってフライパンで焼いて作ります。玉ねぎなどの野菜やベーコンなどの肉類と一緒に作る事も多いです。レシュティはチューリッヒ風、ベルン風、地方によって作り方や中身の具が異なります。

色々な場所で食べ比べして楽しんで下さい。表面がカリカリで少し焦げたぐらいのレシュティが最高に美味。スーパーでも出来合いや冷凍食品のレシュティが売っていますが、手作りじゃないと余り美味しくないです。

【レシュティの溝】
スイスには「レシュティの溝(Röstigraben)」という言葉があります。これは、ドイツ語圏(レシュティを食べる地域)とフランス語圏の文化的な境界線を指すジョークですが、食文化がいかにスイスのアイデンティティに根ざしているかを示しています。
完璧なレシュティを作るコツは、デンプン質の多い粉質のジャガイモを使うこと。また、ベルン風は茹でたジャガイモから作りますが、チューリッヒ風は生のジャガイモから作るなど、食感の好みが分かれるのも面白い点です。

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【山男のパスタ】アルプスを代表する郷土料理アルプラーマグロネン

アルプラーマグロネン (Älplermagronen) は、アルプスの山岳地方を代表する郷土料理。アルプスの山小屋で牧夫が手元にある材料、マカロニ、ジャガイモ、タマネギ、ベーコンの細切れもしくはラード、チーズを使って料理したことから、アルプラーマグロネンの名が付けられました。

素朴で優しい味がして、普通に美味しいです。リンゴで作るジャムみたいなソースを絡めて食べると、「普通に美味しい」から「凄く美味しい」に格上げされます。街中のレストランではなく、山中で食べたい料理です。

【歴史的背景】
なぜアルプスの山奥でパスタなのか?それは19世紀後半、ゴッタルドトンネルの建設に従事したイタリア人労働者たちが、乾燥パスタを持ち込んだことが始まりと言われています。パスタは保存がきき、ジャガイモよりも軽いので山での生活に適していました。
添えられる「アップルソース」は、濃厚なチーズと炭水化物の消化を助けるための先人の知恵。甘じょっぱい味のコントラストは、疲れた体に染み渡るエネルギー源です。

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【禁断の味】一番美味しいと噂されるタルティフレット

タルティフレット (Tartiflette) は、茹でたジャガイモの上に炒めた玉ねぎとベーコンを乗せ、厚切り輪切りにしたルブロションチーズをのせてオーブンで焼いた料理。ホワイトソースを使わないグラタンみたいな料理です。

チーズ好きなら崇拝するレベルの絶対的な美味しさ。ルブロションチーズはセミハードとウォッシュタイプの両方の作り方を経て出来上がる珍しいチーズです。ルブロションチーズが手に入らない場合はサワークリームでも代用出来ますが、酸味が加わる分、優しい味が削がれる気がします。

注意:タルティフレットは、厳密にはスイスではなく、お隣フランスのサヴォワ地方(Haute-Savoie)発祥の料理です。1980年代にルブロションチーズの売り上げを伸ばすために考案された比較的新しい料理ですが、国境を接するスイス・ロマンド地方(フランス語圏)でも爆発的に普及し、今では冬の定番として定着しています。美味しいものは国境を越える、という好例です。

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【白き黄金】世界を魅了するスイスのチーズ

スイスと言えばやっぱりチーズ。レベルが高く、どの種類を食べても本当に美味しいです。スイスのチーズの歴史は8000年前からあるとされ、短い滞在期間では食べきれないほど種類があります。スイスだけに牛の乳で作るチーズが主流。

幻のチーズ:ヴァシュラン・モン・ドール

毎年8月15日から翌年の3月15日までの間に生産され、9月10日から翌年の5月10日まで販売される期間限定の珍しいチーズがヴァシュラン・モン・ドール (Vacherin Mont D’Or) 。運よく見かけたら絶対食べて下さい。

暑さに弱く傷みやすいチーズなので季節限定。ジュラ山脈周辺で手作業で作られるソフトタイプのチーズで、スプーンですくって食べます。丸い木箱に入って販売されるので直ぐ分かるはず。

【エピセアの香り】
このチーズの最大の特徴は、周囲を巻いている「エピセア(もみの木の一種)」の樹皮の香りです。食べる1時間ほど前に常温に戻すと、森のような芳香と共に中身がトロトロに溶け出します。オーブンで箱ごと温め、ニンニクと白ワインを垂らしてフォンデュのようにして食べる「ボワット・ショード(熱い箱)」という食べ方も絶品です。

グリュイエールチーズ:スイスの冷蔵庫の必需品

スイス人が愛して止まないチーズがグリュイエールチーズ (Gruyère) 。そのまま食べるのは勿論、グラタンやチーズフォンデユなど調理される事も多く、スイス人家庭の冷蔵庫に必ずあるチーズ。舌にザラっとした結晶を感じるのが特徴的。

エメンタールチーズ:チーズの王様

チーズの王様と呼ばれるのがエメンタールチーズ (Emmental cheese) 。トムとジェリーのアニメなどで描かれる穴の開いたチーズです。スイスが輸出するチーズの半分がエメンタールチーズで、世界中から広く愛される、スイスを代表するチーズです。

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【イタリア側の食卓】スイスの主食ポレンタ

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ポレンタ (Polenta) はトウモロコシの粉で作る粥の事です。イタリア側スイスの名物で、東欧の国々でも良く食べられています。果物やジャムと混ぜるとデザート風に、チーズやベーコンなどを入れるとご飯系になります。

【グロット文化】
スイス南部のティチーノ州では、「グロット(Grotto)」と呼ばれる洞窟を利用した簡易食堂でポレンタを食べるのが夏の風物詩です。粗挽きのトウモロコシ粉を銅鍋で長時間練り上げたポレンタは、ウサギ肉の煮込みやゴルゴンゾーラチーズと共に提供されます。太陽の恵みを感じる素朴で力強い味わいです。

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【健康食の元祖】スイス発祥のミューズリー

日本でも身近となったミューズリー (Müesli) はスイスが発祥です。スイス人医師が栄養価を考えて患者のために考案しました。ロールドオーツ(燕麦の押麦)にドライフルーツ、ナッツ、種類などを混ぜ合わせたシリアル食品。

現在では朝食の定番ですが、発祥地であるスイスでは夕食として食べる事が多かったです。スイスの個人経営の宿だと手作りのミューズリーを朝食に出してくれる事もあり大変美味しいです。

【オリジナルレシピの真実】
考案者であるビルヒャー=ベンナー医師のオリジナルレシピ(Birchermüesli)は、現在のものとは少し異なります。元々は乾燥したオーツ麦を水で戻し、そこにコンデンスミルク(練乳)と、皮ごとすりおろした新鮮なリンゴをたっぷり混ぜたものでした。スイスのホテルで「ビルヒャーミューズリー」を頼むと、この伝統的なクリーミーで酸味のあるスタイルが出てきます。乾燥したままのシリアルとは別次元の美味しさです。

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【甘美なる誘惑】スイスのチョコレート文化

スイスは一人当たりの年間チョコレート消費量が世界一の国。カイエ、ネスレ、リンツを筆頭にスイス産のチョコレートは世界的に有名です。カカオはスイスで生産される訳でもないのに、何故スイスのチョコはこんなにも有名なのでしょうか。

スイスは世界で初めてミルクチョコレートを開発した国です。加工が難しく固くて粒子の荒かったチョコレートをなめらかにする技術、コンチングを発明したのもスイス。スイスなくして現在のチョコレートは存在しないのです。

リンツ:なめらかさの革命児

リンツは現在あるチョコレートの生みの親的存在です。リンツ社が開発したコンチング製法によって、今あるなめらかなチョコレートが誕生しました。リンツ社の主流商品がリンドール。カラフルなホイルに包まれた丸いトリュフチョコレートは、スイス土産の定番です。

レダラッハ:フレッシュな芸術品

リンツはスイスを代表するチョコレートですが、世界120ヵ国以上で販売されています。希少価値を狙うならレダラッハ (Läderach) のチョコレートをお勧めします。スイス産のミルクだけを使って作られるのが特徴。

ナッツやドライフルーツがゴロゴロ入っているフレッシュチョコレートが一番人気。ワールドチョコレートマスターズで世界一に輝いた職人を抱える確かな技術が自慢です。

ステットラー:幻の石畳

スイスのジュネーブで1947年に創業した老舗のチョコレート屋がステットラー (Stettler) 。ジュネーブの石畳(パヴェ・ド・ジュネーブ)と呼ばれる生チョコは、日本でとても入手困難なため幻のチョコレートと絶賛されています。

動物性の油脂を使わない独特の口どけが特徴。日本で購入するとメチャクチャ高いし、そもそも入手困難なので、ジュネーブを訪れたら絶対に本店へ立ち寄って購入しましょう。

シュプリングリ:チューリッヒの至宝

スイスの老舗チョコレート店が次々と海外進出を決める中、頑なにスイスのチューリッヒにしか店舗を構えないのがシュプリングリ (Sprüngli) 。だからこその旅の醍醐味なので、チューリッヒを訪れたら絶対に訪れて下さい。

本店の二階はカフェになっていて、そこでチョコレートケーキが激うま。お土産には箱入りのプラリネチョコレートが最適ですが、日持ちのしないマカロンを購入してホテルで是非食べて下さい。

【ルクセンブルグリ】
シュプリングリで有名なマカロンのようなお菓子は、「ルクセンブルグリ(Luxemburgerli)」と呼ばれています。一般的なマカロンよりも小ぶりで、空気のように軽く、クリームがフレッシュなのが特徴。24時間以内に食べることを推奨されるほど繊細なお菓子です。

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【貴族の味】エンガディーナ・ヌストルテ(クルミのタルト)

エンガディーナ・ヌストルテ (Engadiner Nusstorte) は、200年前にイタリアから伝わったクルミとキャラメルのタルトです。オードリー・ヘップバーンの好物として有名で、サン・モリッツ村のカフェ、ハンゼルマンのが一番美味しいとされます。観光客が何時も食べている人気のお菓子。

【出稼ぎパティシエの歴史】
このお菓子の背景には、貧しかったエンガディン地方の人々が、ヴェネツィアなどへ菓子職人(Zuckerbäcker)として出稼ぎに行き、そこでスパイスや砂糖の技術を学んで帰郷した歴史があります。そのため、アルプスの山奥にも関わらず、どこかエキゾチックでリッチな味わいがするのです。クルミは地元では採れないため、イタリアからの輸入品を使っていたという交易の歴史も感じさせます。

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【大人のデザート】ツーガー・キルシュトルテ

スイス中央部のツーク州はサクランボで有名です。ツーガー・キルシュトルテ (Zuger Kirchtorte) は、郷土の名産であるサクランボの蒸留酒(キルシュ)で作るケーキ。スポンジ生地にキルシュとシロップを混ぜたものを大量に染み込ませ、バタークリームでコーティングします。

スイスの伝統的で有名なケーキなのですが、余り美味しくないです。ただ店によっては美味しい。せっかくサクランボが名物なのだから、使えばいいのにと思うのに、蒸留酒しか使いません。そしてその量が大量過ぎるので、アルコールの味がキツイ。当り外れの大きいケーキなので注意。

【元祖の味】
このケーキは1915年に菓子職人ハインリッヒ・ヘーンが考案しました。現在「Treichler(トライヒラー)」というカフェがそのレシピを受け継いでいます。本場のIGP(地理的表示保護)認定されたケーキは、横のメレンゲ部分がナッツ入りで香ばしく、キルシュの量も絶妙なバランスです。スーパーの安物ではなく、ぜひ専門店で試して評価を覆してほしい一品です。

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【秋の味覚】モンブランの原型 Vermicelles

確実に美味しいお菓子を食べたいのなら、Vermicelles を食べましょう。日本人も大好きなモンブランケーキの上にのっている、栗のクリームだけみたいなデザートです。栗の味が濃厚で最高に美味しい。薄いパイ生地の上にのせてホイップクリームと一緒に食べる事が多いです。

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【緑の誘惑】スイス国民のおやつ カラック

カラック (Carac) は、スイスを代表するお菓子。元々はヴォ―州の名菓だったのですが、今では全国、何処のパン屋やケーキ屋でも必ず置いてあるスイス定番のお菓子です。

小さめのタルト生地の中にガナッシュを詰め、緑のアイシングで覆います。ガナッシュとは溶かしたチョコレートに生クリームを加えたチョコクリームの事。チョコ好きにはたまらない一品です。

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【ダブルクリーム】クリーム・ドゥ・グリュイエール

スイスの有名なチーズ、グリュイエールを使って作るチーズクリーム、Crème Double de la Gruyère(グリュイエールのダブルクリーム) は、そのまま食べるよりフルーツと一緒に食べるのが美味しいです。

特にブルーベリーとの相性が最高。日本では生のブルーベリーを食べる機会が余りないので、是非お勧めします。正確には脂肪分が45%以上ある非常に濃厚な生クリームで、チーズではありません。メレンゲに添えて食べるのが伝統です。

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【日曜日の朝食】編み込みパン ツォップ

15世紀にスイスのパン職人によって産み出された甘さ控えめの大きな白パンをツォップ (Zopf)と呼びます。パン生地を棒状に伸ばしてから手作業で2つ編みから6つ編みにして焼き上げます。

現在においても機械で編み込む作業が出来ないので、手作業するしかないパンです。見目形が美しく特徴的なパンなので、伝統的にクリスマスや新年などに贈り物用として焼かれていました。

現在は日曜日の朝ごはんに好んで食べられています。卵、牛乳、バターで作るシンプルなパンなのですが、最近はドライフルーツやナッツ入りのリッチ版も出回っています。

【悲しい歴史と小麦粉】
ツォップ(編み込み)の形状は、かつて夫が亡くなった際に妻が髪を切り落として墓に埋めた風習に由来するという説があります。その後、髪の代わりに編んだパンを供えるようになったとか。
また、美味しいツォップを作るには「Zopfmehl(ツォップ粉)」という専用の粉が使われます。これは小麦粉に「スペルト小麦(古代小麦)」を10〜15%ほど混ぜたもので、これにより独特の弾力と風味が生まれます。

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【隠された秘宝】スイスワインの知られざる世界

スイスを訪れたら必ず飲みたいスイス産のワイン。スイスにワインなんてあるの?と思う人の方が多いかもしれません。私もそうでした。実はスイス、人知れず最上級の品質のワインを生産しています。

丁寧でプロフェッショナルなスイス人が、昔ながらの方法で作る、大自然の恵みとアルプスの雪解け水で育ったブドウのワイン。美味しくないはずがありません。究極のワイン。

これ程素晴らしいワインが世界的に無名なのは、自国のワインが大好き過ぎてスイス人だけで生産する全てのワインを国内消費しちゃうから。生産量も多くないので、スイス産のワインはスイスでしか飲めないと思って下さい。だからこそスイスを訪れたら必ず飲まなくてはならないスイス産のワインです。

【飲むべき品種】
スイスワインを語る上で外せないのが、白ワイン品種の「シャスラ(Chasselas)」です。特にレマン湖畔のラヴォー地区(世界遺産)で作られるシャスラは、ミネラル豊富で繊細、チーズ料理との相性が世界一と言われています。
赤ワインなら、グラウビュンデン州の「ピノ・ノワール(Blauburgunder)」が、ブルゴーニュにも引けを取らないエレガントさで近年評価を急上昇させています。2026年のトレンドは、気候変動に適応した新品種「ディヴァレ(Divico)」などの自然派ワインです。

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おすすめのスイスの観光名所

スイスは美味しい国。そして何処を見ても美しい国です。全方向にポストカードのような景色が広がっています。スイスを訪れたら絶対見るべき観光名所、おすすめのアクティビティなどを別記事で詳しくまとめました。スイス旅行のルート作りに役立てて下さい。

絶対に訪れたいスイスの観光名所50選、スイスの世界遺産、スイスの鉄道
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