基本的にフィンランド料理は味がしません。良く言えば素材の味を生かした料理なのだと思います。フィンランドでのホームスティ初日、ニンジンが丸ごと、そのままの形でお皿にのっていたのを見て軽くびっくりしました。フランスの元シラク大統領が「フィンランド料理はイギリス料理と同じくらい不味い」と酷評したようですが、味がしないだけで決して不味くはないと思います。ヨーロッパ在住30年のフードライターが世界中を食べ尽くすの記録。今回はフィンランドを訪れたら絶対に食べたい、美味しいフィンランド料理のリスト。
- 焚き火と国民の絆:グリッリ・マッカラ (Grilli Makkara)
- タンペレの黒い宝石:ムスタマッカラ (Mustamakkara)
- 極北の旨味:トナカイのシチュー (Poronkäristys)
- ワイルドな燻製香:トナカイのソーセージ
- 母の味とクリームソース:リハプッラ (Lihapullat)
- メープルシロップの魔法:フィンランド風ロールキャベツ (Kaalikääryleet)
- 伝統のオーブン料理:キャベツのキャセロール (Kaalilaatikko)
- クリーミーな北欧の至宝:ロヒケイット (Lohikeitto)
- 木曜日の儀式:エンドウ豆のスープ (Hernekeitto)
- EU伝統特産品の誇り:カレリア・パイ (Karjalanpiirakka)
- 燻製の芸術:ホット・スモーク・サーモン (Loimulohi)
- 湖水地方のクリスピーな誘惑:ムイック (Muikku)
- ライ麦パンに包まれた宇宙:カラクッコ (Kalakukko)
- バルト海の銀鱗:ニシン料理 (Silakat)
- 音のするチーズ:レイパユースト (Leipäjuusto)
- 森の黄金:アンズタケ (Kantarelli)
- クリスマスの主役:ニンジンのキャセロール (Porkkanalaatikko)
- 驚きの甘さプロセス:ジャガイモのキャセロール (Imelletty perunalaatikko)
- サヴォンリンナの揚げ菓子:ロルツィ (Lörtsy)
- 国民食No.1の座:マカロニ・キャセロール (Makaronilaatikko)
- 夏の到来を告げる味:新ジャガ (Uudet perunat)
- 究極のサイドディッシュ:マッシュポテト (Perunamuusi)
- フィンランド人の魂:ルイスレイパ (Ruisleipä)
- 保存の知恵と歴史:レイカ・レイパ (Reikäleipä)
- ビンタされた耳の甘い誘惑:コルヴァプースティ (Korvapuusti)
- 白夜が育む濃厚な甘み:フィンランドのイチゴ (Mansikka)
- 健康長寿の秘訣:オートミール粥 (Kaurapuuro)
- 滑らかな舌触り:セモリナ粉の粥 (Mannapuuro)
- クリスマスの朝の伝統:ライスプディング (Riisipuuro)
- 森の恵みのとろみ:キーッセリ (Kiisseli)
- 夏の森の贈り物:ブルーベリー・パイ (Mustikkapiirakka)
- 酸味と甘みの調和:リンゴンベリーのパイ (Puolukkapiirakka)
- ラップランドの黄金:クラウドベリー (Lakka / Hillo)
- 贅沢なビタミンスープ:クラウドベリーのスープ
- 祝いの席を彩る:クラウドベリーのケーキ
- 黒い魔力:サルミアッキ (Salmiakki)
- 世界一のコーヒー消費国:カハヴィ (Kahvi)
- サウナ上がりの一杯:フィンランドのアルコール事情
- フィンランド人とはどのような人種なのか
焚き火と国民の絆:グリッリ・マッカラ (Grilli Makkara)

フィンランド人が愛して止まない食べ物がグリッリ・マッカラ (GRILLI MAKKARA)、フィンランドのソーセージです。大人も子供も大好きで、バーベキューと言えばフィンランドでは肉より断然ソーセージが主体です。
フィンランドのソーセージは太め、柔らかめ、そして味がないのが特徴。何時も薄味で満足する国民のくせに、ソーセージに限ってはマスタードやBBQソースをドバドバかけて食べます。なので肉の味皆無。調味料の味しかしません。
フィンランド人は見た目はしっかりソーセージなのに、肉の味が全くしない事をきちんと自覚しています。あのフワフワ感といい、肉ではない何かな事は誰の目にも明らか。それでも愛さずにはいられない、それがフィンランドのソーセージ。
フィンランド人はソーセージの事を愛情を持って「ベジタリアンでもOKなフィンランドのソーセージ」と呼びます。サウナの後、このソーセージをビールと一緒に食べるひと時が、フィンランド人にとって生きている証、一番至福の時らしいです。
【補足メモ】
フィンランドのソーセージが「肉の味がしない」と言われるのには理由があります。これは伝統的に「ヤウホ・マッカラ(Jauhomakkara)」、つまり「粉ソーセージ」と呼ばれるタイプで、ジャガイモ澱粉や穀物が練り込まれているためです。代表的なブランド『HK Sininen(HKブルー)』は、フィンランドの食卓の象徴的存在です。
2026年の現在でも、夏至祭(Juhannus)の時期には、国民一人当たり平均1.5kgものソーセージを消費するという統計があります。また、近年では環境配慮から、伝統的な食感を再現したエンドウ豆タンパクベースの「完全植物性グリッリ・マッカラ」もスーパーの棚を席巻しています。
タンペレの黒い宝石:ムスタマッカラ (Mustamakkara)

豚の血で作るソーセージ(Mustamakkara)は、ヨーロッパ全土で食べられていますが、フィンランドの血のソーセージは、小麦粉とライ麦シードを混ぜて作るのが特徴。リンゴンベリーのジャムを添えて食べるのもフィンランドっぽい。
まったりな血の味とベリーの甘酸っぱさが意外と良くマッチします。血の味の生臭さも消えるような気がするけれど、ダメな人はダメ系の食べ物なので余り強くはお勧めしません。
【補足メモ】
ムスタマッカラは、フィンランド第3の都市タンペレ(Tampere)の象徴的な名物料理です。地元の作法では、タンメーラ広場(Tammelantori)の屋台で、熱々のものをガム紙に包んで買い、冷たい牛乳と一緒に流し込むのが「正統派」とされています。購入時はグラム数ではなく、「5ユーロ分」のように値段で注文するのが通例です。
歴史的には16世紀から存在し、ライ麦を使用することで独特の香ばしさとプチプチした食感が生まれます。栄養学的には鉄分が非常に豊富で、貧血気味の方にはスーパーフードと言えるでしょう。
極北の旨味:トナカイのシチュー (Poronkäristys)

フィンランドらしい食材を試したいならトナカイ。一番人気はトナカイの肉を煮込んでマッシュポテトとベリーソースと一緒に食べるトナカイ肉のシチュー (Poronkaristys) です 。シチューと呼んではみたけれどほぼ肉。
煮汁たっぷりそうなシチューっぽいのが美味しそうなのに、一緒に出してはくれませんでした。お客様には肉だけ出す流儀なのでしょうか。フィンランド北部のラップランドでは、トナカイが放牧されていて、ラップランド地方は人間よりトナカイの数の方が多い事で有名なんです。
フィンランドではトナカイの他にもシビエ肉(狩猟した肉)を食べますが、トナカイが一番クセがなく食べやすい味だと思います。他のシビエ肉は結構獣臭さが強いです。若干クセはありますが、すっきりした味。
【補足メモ】
ポロンカリスティス(Poronkäristys)は、EUの原産地名称保護制度(PDO)によって守られている、ラップランド地方の伝統料理です。調理のポイントは、凍ったままのトナカイ肉を薄く削ぎ切りにし、たっぷりのバターで炒めてから煮込むことにあります。
付け合わせにはマッシュポテトとリンゴンベリージャムに加え、ピクルス(酢漬けのキュウリ)が必須です。この酸味が、濃厚なジビエの脂を中和してくれるのです。
ワイルドな燻製香:トナカイのソーセージ

トナカイの肉にはビタミンB12, オメガ3, オメガ6が豊富に含まれています。高タンパクで脂肪分の少ない赤味の肉なので、とてもヘルシーでダイエットに最適なのだそう。トナカイの肉は少しクセのある味。それがまたソーセージにはぴったりです。余り他の国では食べる事の出来ない食材なので、フィンランド滞在中に是非試してみて下さい。
【補足メモ】
トナカイ肉は「極地のスーパーフード」として2026年の栄養学でも再注目されています。放牧され、苔(lichen)やキノコなどの天然飼料を食べて育つため、家畜の牛肉に比べて脂肪分が圧倒的に少なく、セレンなどのミネラルも豊富です。ソーセージにする際は、燻製工程を経ることで、野生味あふれる香りがさらに引き立ちます。
母の味とクリームソース:リハプッラ (Lihapullat)

フィンランド風ミートボールをリハプッラ (Lihapullat) と呼びます。小麦粉を炒って作るホワイトソース、またはリンゴンベリーのジャムと一緒に食べます。肉団子自体は味の薄いイケアのミートボールみたいな感じ。肉の味はしないし薄味なのに、ミートボールにはソーセージのようにケチャップなどを使いません。いまいちフィンランド人の基準が分かりません。
【補足メモ】
スウェーデンのミートボールとの決定的な違いは、スパイス使いにあります。フィンランドではオールスパイスや白胡椒が控えめに使われ、つなぎに「kermaviili(サワークリームの一種)」や浸したパン粉を多用するため、よりソフトでマイルドな食感になります。「Mummon lihapullat(おばあちゃんのミートボール)」という言葉があるほど、家庭ごとの味が色濃く出る料理です。
メープルシロップの魔法:フィンランド風ロールキャベツ (Kaalikääryleet)

フィンランド風ロールキャベツ(Kaalikääryleet) も人気の高い料理。日本のロールキャベツとは異なり、キャベツで巻くのは同じですが、中の具の肉に米やオートミールを混ぜます。煮込まずにオーブンでじっくり焼いて作ります。キャベツはパリッとして、中の肉はジューシー。リンゴンベリーやコケモモなどのベリー系のソースで食べるのもフィンランドらしい。
【補足メモ】
最大の特徴は、オーブンで焼く際に表面にダークシロップ(Siirappi)や糖蜜をかけることです。これによりキャベツの表面がキャラメリゼされ、独特の甘みと香ばしさが生まれます。また、具材にはマジョラム(Meiram)というハーブを効かせるのが伝統的なフィンランドスタイルです。16世紀にスウェーデン国王カール12世がオスマン帝国から持ち帰った料理が起源とも言われています。
伝統のオーブン料理:キャベツのキャセロール (Kaalilaatikko)
粉砕されたロールキャベツ、みたいな見た目の、ひき肉とキャベツのオーブン焼き(Kaalilaatikko)です。ロールキャベツより肉率が高く、こちらもリンゴンベリーのジャムを添えて食べます。
【補足メモ】
「Laatikko(ラーティッコ)」とは「箱」を意味し、オーブン皿で作るキャセロール料理全般を指します。この料理は、秋にキャベツが収穫される時期の定番コンフォートフードです。2026年のインフレ下においても、キャベツとひき肉、米という安価な食材で大量に作れるため、「賢い家庭料理」として再評価されています。翌日の方が味が染みて美味しいとも言われます。
クリーミーな北欧の至宝:ロヒケイット (Lohikeitto)

フィンランドで確実に美味しいモノ、それはサーモンの入ったスープ、ロヒケイット(Lohikeitto) です。この国では大変珍しく味がある料理で、しかも日本人好みの味付けです。日本のクリームシチューっぽいけどサラサラなのが特徴。
野菜も沢山入っているので、スープだけでお腹いっぱいになります。味の決め手はやはりディル。このフレッシュハーブ、フィンランド人に限らず北欧人は大好き過ぎで、どんな料理にも大量のディルが入ります。
レストランのお昼のランチ時に観察してみて下さい。ロヒケイットとライ麦パンを食べているフィンランド人率が凄いです。それほどフィンランド人が大好きな料理です。
【補足メモ】
美味しいロヒケイットの秘訣は、Kuohukerma(クオフケルマ)と呼ばれる脂肪分35%以上の生クリームと、魚の骨から取った濃厚な出汁(Fumet)にあります。家庭によっては、クリームを使わない澄んだスープ(Kirkas lohikeitto)を好む派閥もありますが、観光客には圧倒的にクリームタイプが人気です。2026年現在、ヘルシンキの老舗カフェ「Ekberg」や市場のスープ専門店「Soppakeittiö」は、このスープを求めて行列ができる聖地となっています。
木曜日の儀式:エンドウ豆のスープ (Hernekeitto)
何故か毎週木曜日に食べる豚肉の入った豆のスープ(Hernekeitto)です。レストランに木曜日行くと必ずランチメニューにあるかと思います。少し味があるのですが、基本豆の味しかしないです。
【補足メモ】
木曜日に豆スープを食べる習慣は、中世のカトリック時代に遡ります。金曜日は断食日(肉を食べない日)だったため、その前日に腹持ちの良い栄養価の高いものを食べて備えた名残です。このセットには必ずデザートとして「パンヌカック(Pannukakku / オーブン焼きパンケーキ)」が付いてきます。豆スープとパンケーキは、フィンランドの学校給食や軍隊でも木曜日の絶対的な定番メニューです。
EU伝統特産品の誇り:カレリア・パイ (Karjalanpiirakka)

カレリア・パイ (Karjalanpiirakka)はライ麦で作るパイの事。ミルク粥、マッシュポテト、オートミールなどの具をのせてオーブンで焼く、または後乗せして食べます。素朴で優しい、フィンランドそのものの味がする料理。
具の一番人気はゆで卵をバターであえたもの。シンプルに具無しでバターを塗って食べる人も多いです。カレリアパイはフィンランド人が毎日必ず食べるもの。朝ごはん、おやつ、昼ご飯、そして夕食。カレリア・パイ抜きのフィンランドなんてありえません。フィンランド人はカレリア・パイで出来ているのです。
もともとはフィンランドの東部、カレリア地方の郷土料理なのですが、今ではフィンランド全土で食べられています。至る所で売っていて、物価の高い北欧でも、貧乏人に優しい価格なのでバックパッカーからも大人気。カレリアパイのレシピはこちら。地元の人に作ってもらった本場のレシピです。

【補足メモ】
カレリアパイはEUの「伝統的特産品保証(TSG)」に登録されており、伝統的な製法を守ったものだけがこの名前を名乗れます。生地は極薄に伸ばすのが職人の技。上に乗せる卵バターは「ムナボイ(Munavoi)」と呼ばれます。2026年現在は、ビーガン向けにオーツ麦ミルクやプルドオーツを使用した現代版アレンジもカフェで見かけるようになりました。
燻製の芸術:ホット・スモーク・サーモン (Loimulohi)

北欧と言えばサーモン、そんな誤解をしている人が多いかと思います。私もそうでした。サーモンの養殖をしているのは、世界でノルウェー、イギリス、チリ、カナダだけ。フィンランドではサーモンは食べる専門です。
ノルウェー北部だけで世界全生産量の半分を養殖しています。フィンランドのサーモンもノルウェー産。色々な方法で料理されます。中でもフィンランド人が特に大好きなのがホットスモークサーモン。
日本で出回っている生タイプのスモークサーモンとは全く別の食べ物です。とても肉厚のサーモンをスモークで燻製にした、焼き魚に近いスモークサーモン。めちゃくちゃ美味しいので絶対に食べて下さい。
【補足メモ】
ここで紹介されている調理法は、正確には「Loimulohi(ロイムロヒ=直火焼きサーモン)」と呼ばれるものです。木の板にサーモンを釘で打ち付け、焚き火の熱でじっくりと数時間かけて焼き上げます。スモークの香りと、余分な脂が落ちて凝縮された旨味は格別です。ヘルシンキのマーケット広場のオレンジ色のテントで売られているものが有名です。
湖水地方のクリスピーな誘惑:ムイック (Muikku)

フィンランド東部の湖水地方でとれる淡水魚がムイック (Muikku)。ニシンに似た魚で、さっぱりして柔らかく、クセもなくて美味しいです。ムイックを食べて淡水魚は美味しくない、の認識が覆されました。
フィンランド人はムイックをフライにして、ライ麦パンにはさんで食べるのが大のお気に入り。しかも味のするソースがかかってる!湖水地方を訪れたら絶対食べたい、美味しいフィンランド料理の代表格です。
【補足メモ】
ムイックは英語でVendace(モトコクチマス)と呼ばれます。特にサヴォンリンナ(Savonlinna)やクオピオ(Kuopio)の市場で売られている「Muikkutötterö(ムイックの紙包み)」は絶品です。ライ麦粉をまぶしてバターでカリカリに揚げてあり、骨ごとスナック感覚で食べられます。新鮮なムイックは「キュウリのような爽やかな香り」がすると言われます。
ライ麦パンに包まれた宇宙:カラクッコ (Kalakukko)
淡水魚のムイックが沢山入った、ライ麦で作るパイをカラクッコ (Kalakukko)と呼びます。フィンランド東部の湖水地方でしか食べる事が出来ますない珍しい料理で、お値段が高く、少量では買えなかったので食べ逃しました。どんな味がするのか興味津々。食べた事がある方、是非感想を聞かせて下さい。
【補足メモ】
カラクッコは「魚(Kala)の雄鶏(Kukko=包み隠されたもの)」という意味を持つ、サヴォ地方クオピオ(Kuopio)の伝統料理です。厚いライ麦パンの中に、魚と豚バラ肉を層にして詰め、低温のオーブンで5〜7時間じっくり焼き上げます。昔の木こりたちが携帯した「世界最古のお弁当箱」とも言える完全食です。中骨までホロホロに柔らかくなっており、バターをたっぷり塗って食べるのが流儀です。
バルト海の銀鱗:ニシン料理 (Silakat)

ヨーロッパ北部の国はニシンニシン料理 (Silakat) を良く食べます。特に瓶詰にされた生タイプのニシンのマリネが食卓に頻繁に登場する。国によって味付けが違うので食べ比べるのが楽しい。フィンランド人は瓶詰も大好物だけど、フライにして南蛮漬けにしたり、バターソースで食べるのも好き。ニシンの付け合わせは絶対的にマッシュポテト。
【補足メモ】
毎年10月にヘルシンキで開催される「バルト海ニシン市(Silakkamarkkinat)」は、1743年から続く伝統行事です。ここでは、マスタード、黒スグリ、ジン、さらにはニンニク味など、数十種類のニシンのマリネが売られています。フライにしたニシン(Paistetut silakat)は、庶民的なランチの定番で、安くて栄養価が高く、DHAやEPAが豊富です。
音のするチーズ:レイパユースト (Leipäjuusto)

フィンランドの焼きチーズ、レイパユースト (LEIPÄJUUSTO)。食感が本当に不思議で、食べた時の歯ごたえがキュキュッとします。英語でもFinnish Squeaky Cheese(キュッキュッと音がするフィンランドのチーズ)と呼ばれています。
通常は牛のミルクで作りますが、ヤギが使われる事もあります。凝固させたミルクをパイの型で焼いて、くし形に切って食べます。フィンランドのチーズは通常味がないのですが、このチーズは味があってビックリしました。
朝ご飯で目玉焼きと一緒に食べたり、クラウドベリーなどのベリー系のジャムを添えてデザートとして食べます。食感が本当に不思議でクセになるチーズです。
【補足メモ】
このチーズは「パンチーズ(Bread Cheese)」と直訳されますが、パンは入っていません。焼いた表面の模様がパンに見えるためです。伝統的な食べ方の一つに、熱いコーヒーの中にサイコロ状に切ったレイパユーストを入れて、少し溶けたところをスプーンですくって食べる「カフェオスト(Kaffeost)」というスタイルがあります。北部ラップランド地方やカイヌー地方で愛される食べ方です。
森の黄金:アンズタケ (Kantarelli)

8月に出回る高価なキノコ、アンズタケ (Keltavahvero)はフィンランド人が大好きな食べ物。香りが高く、とても美味しいです。フィンランド人の、このキノコに対する思いは崇拝に近いと思います。
基本的によほど都会の人でない限り、フィンランド人はキノコを買いません。森へ行ってキノコを採ります。そして基本的にフィンランドには都会がありません。例え私有地であっても、キノコやブルーベリーなどの採取が法律で認められているのがフィンランドらしい特徴です。
【補足メモ】
文中で触れられている権利は「自然享受権(Jokamiehenoikeus / Everyman’s Right)」と呼ばれ、誰の土地であっても自然の恵みを摘み取る権利が法的に保証されています。アンズタケは、バターでソテーしてトーストに乗せるか、クリームスープにするのが最高の調理法です。2026年は気候変動の影響で収穫時期が少し早まる傾向にありますが、「森の黄金」としての価値は変わりません。
クリスマスの主役:ニンジンのキャセロール (Porkkanalaatikko)
昔からフィンランドに伝わる、クリスマスの定番料理がニンジンのキャセロール(Porkkanalaatikko)です。お米と人参を牛乳とスパイスで煮てお粥状にし、バターを塗ったオーブン皿に入れて焼き上げます。
砂糖が入るので少し甘い仕上がり。フィンランドではオーブンで仕上げる料理をキャセロールと呼び、ニンジンだけでなく色々な野菜を使います。カブやポテト、キャベツなんかが好まれています。
【補足メモ】
フィンランドのクリスマス食卓(Joulupöytä)に欠かせない「三大キャセロール」の一つです。ナツメグやホワイトペッパーで香り付けされ、表面にパン粉を振ってカリッと仕上げます。ニンジン嫌いの子供でも、この甘いキャセロールなら食べるという家庭も多いです。19世紀から続く伝統料理です。
驚きの甘さプロセス:ジャガイモのキャセロール (Imelletty perunalaatikko)
ジャガイモを使ったキャセロールがPerunalaatikko。キャセロールはどれも美味しいのですが、中でも一番がこれ。ほんのりした甘さが最高に美味しいです。
【補足メモ】
正式名は「Imelletty perunalaatikko(甘くしたジャガイモの箱)」といいます。この甘さは砂糖ではなく、加熱したジャガイモに少量の小麦粉を加え、50〜60度で数時間保温することで、ジャガイモのデンプンが酵素の働きで糖に変わる(糖化現象)ために生まれます。古くからの化学的な調理法が今に伝わる、非常に興味深い伝統料理です。
サヴォンリンナの揚げ菓子:ロルツィ (Lörtsy)

フィンランド全土の屋台で良く売られている揚げパンがOmenalörtsyです。中に色々な具が入っていて、一番人気は森のベリーのジャムが入ったもの。揚げたてに、砂糖をたっぷりふりかけて食べます。フィンランド人は何時も味のない食べ物ばかり食べてるのに、これはきちんと甘い。甘過ぎるぐらい甘い。
【補足メモ】
Lörtsy(ロルツィ)は、半月型をした大きな揚げパイで、東部サヴォンリンナが発祥です。「Omena(リンゴ)」などの甘い系だけでなく、「Liha(ひき肉と米)」が入った塩味系(Lihalörtsy)も食事として人気です。塩味系には、マスタード、ケチャップ、レリッシュを挟んで食べるのが通のスタイルです。
国民食No.1の座:マカロニ・キャセロール (Makaronilaatikko)

フィンランド風マカロニグラタンが、マカロニラーティッコ (makaronilaatikko) です。ホワイトソースではなく溶き卵を使うのが特徴。これにフィンランド人はケチャップをバシャバシャかけて食べます。
フィンランド人は無味の料理を好むのに、ジャンク系の食べ物には科学調味料をバシャバシャかけます。そんなにバシャバシャするくらいなら味を付ければいいのにと思います。味が無いから調味料バシャバシャなのか調味料バシャバシャの為の味の無さなのか。フィンランドの不可思議です。
【補足メモ】
実はこの料理、2026年までの過去数十年の統計において、何度も「フィンランド人が選ぶ好きな料理ランキング」で1位を獲得している不動の国民食です。ひき肉、タマネギ、マカロニ、牛乳卵液(Munamaito)というシンプルな構成で、子供から大人まで愛されています。近年はひき肉の代わりに大豆ミートやオーツミートを使ったバージョンも一般的です。
夏の到来を告げる味:新ジャガ (Uudet perunat)

皆が大好きなジャガイモ はフィンランドの主食です。特に新ジャガ (Perunat) をこよなく愛し、これでもかってほど食べます。季節もので、小さくて丸っこい新ジャガが出回り始めると、テレビのニュースになるほどです。
シンプルに茹でて大量にディルをふりかけて食べます。バターソースなんてもので味を付ける場合もありますが、基本はディルをふりかけるだけ。塩もほとんどふりません。
新ジャガにケチャップなどの調味料を加えようものなら凄く嫌な顔をされます。ケチャップとか使っていいのは、ソーセージとかマカロニとかの、フィンランド人が思うジャンク系の食べ物の時だけ。
【補足メモ】
フィンランドの新ジャガで最も有名な品種は「Siikli」や「Timo」です。これらは皮ごと食べられるほど柔らかく、ナッツのような風味があります。最高のパートナーは、バターとディル、そして「Silli(ニシンの酢漬け)」です。新ジャガとニシン、そして冷えたビールがあれば、フィンランドの夏は完成します。
究極のサイドディッシュ:マッシュポテト (Perunamuusi)
新ジャガの季節以外は、マッシュポテトを食べます。フィンランド人はマッシュポテトへのこだわりが凄い。どのようにマッシュポテトを作るかで延々と議論します。茹でたジャガイモをつぶしてバターと牛乳ちょっと加えるだけなのに、延々と議論できます。
【補足メモ】
マッシュポテトに最適なジャガイモとして、ラップランド産の「Puikula(プイクラ)」という楕円形の品種が高く評価されています。EUの原産地名称保護(PDO)を受けており、非常に粉質が強いため、滑らかで濃厚なマッシュポテトになります。バターは「これでもか」というほど入れるのが正解です。
フィンランド人の魂:ルイスレイパ (Ruisleipä)

ちょっと酸味のあるライ麦のパンをルイスレイパ (Ruisleipä)と呼びます。フィンランド人は白いパンを全く食べません。基本的にライ麦を好むので、殆どのパンが黒っぽい色をしています。柔らか系のパンでもずっしり重いのがフィンランド風です。
【補足メモ】
2017年のフィンランド独立100周年の際、「国民食」投票で1位に選ばれたのがこのライ麦パンです。伝統的な家庭では、パン種(Juuri/サワー種)を何世代にもわたって継ぎ足し使っています。100%全粒ライ麦で作られるため食物繊維が極めて豊富で、フィンランド人の腸内環境を支える健康の源です。
保存の知恵と歴史:レイカ・レイパ (Reikäleipä)

ライ麦パンには色々な種類があり、一番人気があるのがレイカ・レイパ(Reikä Leipä) と呼ばれる固パンです。写真では小さく砕いてありますが、大きなドーナツ型をした乾燥パン。レイカは穴の開いた、を意味します。
フィンランド人の家庭に常備されていて、保存がきくので皆さん大量に箱買いしています。昔はこのパンを家の梁からつるした棒にひっかけていたそう。海外に住むフィンランド人は、必ずこのレイカ・パイを帰省する度に大量に買って帰ります。
フィンランド人は、このパンが無いと生きられないと言います。歯が欠けそうなほど固いパンですが、慣れてくると確かにハマる、何だか奥深い味がします。 ジャムやバターをつけて食べます。
【補足メモ】
歴史的に、西フィンランドでは年に数回しかパンを焼かず、この穴あきパンを竿に通して天井近くで乾燥保存させていました。一方、東フィンランドでは毎週柔らかいパンを焼く文化がありました。この硬いパンは噛めば噛むほど酸味と穀物の甘みが広がる、まさにスローフードです。
ビンタされた耳の甘い誘惑:コルヴァプースティ (Korvapuusti)

フィンランド流シナモンロールがコルヴァプースティ (KORVAPUUSTI) です。コルヴァプースティとは平手打ちされた耳の意味。どこをどうみたら耳に見えるのかは謎です。
シナモンロールの起源はスウェーデンだとされていますが、フィンランドでも良く食べられています。スェーデンの方がスパイシーな仕上がりですが、アメリカの激甘シナモンロールとは全く異なる大人の味です。地元の人に作ってもらった本場の北欧のシナモンロールのレシピはこちらです。

【補足メモ】
フィンランドのシナモンロールの味の決め手は、生地に練り込まれた粗挽きのカルダモンです。このスパイスが入っていないと、フィンランド人はそれを「プッラ(Pulla=菓子パン)」とは認めません。毎年10月4日は「シナモンロールの日」として、国中でこのパンが消費されます。
白夜が育む濃厚な甘み:フィンランドのイチゴ (Mansikka)

イチゴの季節にフィンランドを訪れたら、絶対に食べて下さい。森の味がする、本当に美味しいイチゴです。少し小ぶりな真っ赤なイチゴで、こんな美味しいイチゴ、久しぶりに食べました。
ヨーロッパはハウス栽培のイチゴが主流で味が殆どありません。フィンランド料理は味がしないけれど、イチゴは凄く濃い味がしました。5キロ入りの箱で22、9ユーロ。私が住むスペインの10倍ぐらいの価格だけど、食べる価値は絶対にあると思います。
イチゴってトマトと同じで、近年味のない野菜果物の代表格だったので驚愕しました。フィンランド産以外の不味いイチゴも売ってるので、購入前に必ずフィンランド産かどうか確認しよう。
【補足メモ】
フィンランドのイチゴが甘い理由は「白夜」にあります。夏の間、太陽が沈まない長い日照時間が、果実に糖分をたっぷりと蓄えさせるのです。代表的な品種は「Polka(ポルカ)」で、非常に甘く、中まで真っ赤なのが特徴です。7月の収穫ピーク時は、どこの市場もイチゴの甘い香りで満たされます。
健康長寿の秘訣:オートミール粥 (Kaurapuuro)

フィンランドの朝ごはんと言えばオートミールの粥、ポリッジです。これにイチゴを少し煮たものやフルーツのジャムをのせて食べます。オートミールとは燕麦を脱穀して、調理しやすく加工したもの。
オートミールをゲロの味とか言う人が理解できません。こうゆう見かけちょっとそれ系って何でも美味しくないですか?トロロとかトロロとか。甘いバージョンの他に、塩やバターなどを加える辛いバージョンもあります。
【補足メモ】
フィンランド産のオーツ麦は「北極圏のスーパー穀物」として世界的に評価が高まっています。寒冷な気候が害虫を防ぐため、農薬の使用が極めて少なく、純度が高いのが特徴です。2026年には、オーツ麦を使った代用肉や乳製品(Oat milk)など、お粥以外の進化系食品も数多く輸出されています。
滑らかな舌触り:セモリナ粉の粥 (Mannapuuro)
セモリナの粉で作るお粥がMannapuuroです。舌ざわりが独特で、オートミールがダメな人もセモリナ粉の粥だったらいけるかもしれません。セモリナ粉の粥は、余り他の国で見かけないので、一度は食べてみる事をおすすめします。
【補足メモ】
このお粥のバリエーションとして人気なのが「Vispipuuro(ヴィスピプーロ=ホイップ粥)」です。セモリナ粉をリンゴンベリーや赤スグリのジュースで煮込み、冷ましてから泡立て器で空気を含ませるようにホイップします。ピンク色でフワフワしたムースのようなデザート粥で、子供たちに大人気です。
クリスマスの朝の伝統:ライスプディング (Riisipuuro)

ライスプディング (Riisipuuro)は、米をミルクと砂糖で煮た甘いお粥です。シナモンをふりかけて食べる、または近所で採った森のベリーのジャムと一緒に食べます。日本以外の国ではミルク粥を良く食べます。最初は米に対する冒涜とか、とまで思いましたが、慣れればとても美味しいしアリだと思います。反対に豆は辛い系と思い込んでるヨーロッパの人達にとっては、餡子が許せない存在らしいです。
【補足メモ】
クリスマスのライスプディングには、鍋の中に一粒だけ皮をむいたアーモンドを隠すという伝統があります。自分の皿にアーモンドが入っていた人は、次の年に幸運が訪れる(または結婚できる)と言われています。「フルーツスープ(Sekahedelmäkeitto)」をかけて食べるのも定番スタイルです。
森の恵みのとろみ:キーッセリ (Kiisseli)

フィンランドでおばあちゃんの味と言えばキーッセリ(Kiisseli)です。フィンランド名物のベリー類がたくさん入った、トロトロした液状のデザート。キーッセリのトロトロは片栗粉で作ります。
フィンランドにもゼラチンで固めるゼリーが存在しますが、外国風のお菓子のポジション。フィンランド人が家庭で作るとなると、キーッセリが主流です。フィンランドに限らず北欧では、よほど大都市のど真ん中に住んでいない限り、家の周りをぐるっとすればバケツ一杯のベリー類が収穫できるので、ベリー系は本当に良く食べます。
【補足メモ】
キーッセリはデザートとしてだけでなく、風邪をひいた時の栄養補給としても飲まれます。特に黒スグリ(カシス)のキーッセリはビタミンCが豊富です。温かいままでも、冷やしても美味しく、お粥にかけてソースとしても使われる万能選手です。
夏の森の贈り物:ブルーベリー・パイ (Mustikkapiirakka)

夏にフィンランドを訪れれば、森はベリーだらけです。フィンランドの人達は、時間が空いた時にバケツを持って採りに行きます。ベリーは冷凍して一年中食べる事が出来ますが、摘みたてが一番美味しい。北欧のベリー摘みに関してはこちらの記事に詳しくまとめました。

ベリーの季節にフィンランド人のお家にお邪魔すると、何処の家庭でもベリーケーキでもてなしてくれます。特に多いのがブルーベリーのパイ(Mustikkapiirakka)。フィンランド料理は味がないのが基本だけれど、甘い系のものは普通に甘いです。
【補足メモ】
フィンランドの森で採れるのは、正確にはアメリカ産のブルーベリーではなく、ビルベリー(Mustikka)です。中身まで濃い紫色をしており、栽培種よりも抗酸化作用のあるアントシアニンが約4倍も多いとされています。食べた後は口の中が真っ青になりますが、それこそが本物の証です。
酸味と甘みの調和:リンゴンベリーのパイ (Puolukkapiirakka)
リンゴンベリーはフィンランド料理の基本です。何にでもリンゴンベリーのジャムを合わせます。特に肉料理には絶対的にリンゴンベリーのジャムです。フィンランドでもし手作りのリンゴンベリーのパイに巡り合えたらラッキーです。
ベリー類はパイにすると何でも美味しいけれど、リンゴンベリーのパイ (Puolukkapiirakka)は何か特別。レストランで食べると、市販のジャムを使う事が多いので、手作りを狙って下さい。
【補足メモ】
リンゴンベリー(コケモモ)は酸味が強いため、パイにする際はキャラメルソースやメレンゲと組み合わせることが多いです。天然の保存料である安息香酸を含んでいるため、ジャムにしても長期保存が可能。昔の人々にとって、冬場の貴重なビタミン源でした。
ラップランドの黄金:クラウドベリー (Lakka / Hillo)

フィンランドの森には色々なベリーが育ちます。その中で王者と言えるのが、クラウドベリー。日本ではホロムイイチゴの名で呼ばれています。ビタミンCがたっぷりで、天然ベリーの中で一番多くの食物繊維が含まれています。
酸味が少しキツイので、そのまま食べるよりジャムやスープにして食べる事の方が多いです。色が美しく鮮やかなので料理の飾りとしても使われます。ブルーベリーと違って何処にでも生えている訳ではないので、見つけるのが少し難しいです。
【補足メモ】
北部の湿地帯(沼地)にしか育たないため、収穫は重労働です。そのため市場価格も高く「ラップランドの黄金」と呼ばれます。熟すとオレンジ色になり、独特の麝香(じゃこう)のような芳醇な香りがあります。2ユーロ硬貨のデザインにも採用されている、フィンランドを象徴する植物です。
贅沢なビタミンスープ:クラウドベリーのスープ

クラウドベリーは大量に採取する事が難しいです。ただ少量でもかなりインパクトのある味なので、スープなどに調理されます。甘酸っぱいスープはデザートっぽいけれど前菜として食べる事も多いです。
【補足メモ】
高級レストランでは、温かいレイパユースト(チーズ)に冷たいクラウドベリーのスープをかけて提供されることがあります。温と冷、塩気と酸味のコントラストを楽しむ、洗練された一皿です。
祝いの席を彩る:クラウドベリーのケーキ
クラウドベリーを使ったケーキ(Lakkakakku)も、フィンランド人は大好き。フィンランド人が作るスウィーツは結構甘さが強いので、酸味の強いクラウドベリーとの相性が抜群だと思います。
【補足メモ】
結婚式や誕生日など、特別な日にはクラウドベリーと生クリームのレイヤーケーキが登場します。種が大きくて硬いので、ケーキに使う際は漉してソースにするか、種ごとワイルドな食感を楽しむかで好みが分かれます。
黒い魔力:サルミアッキ (Salmiakki)

「世界で一番不味い飴」として有名なサルミアッキ。ただ塩昆布みたいな味がするので、日本人的にはそう悪くない味だと思います。フィンランド人はサルミアッキを崇拝しているので、何時でも何処でもサルミアッキ。 空港には1キロのサルミアッキパックが売られていて、フィンランド人が異国に行く時には絶対に購入するのだそう。
【補足メモ】
サルミアッキの主成分は塩化アンモニウムとリコリス(甘草)です。飴だけでなく、サルミアッキ味のアイスクリーム、チョコレート、さらには「Salmari(サルマリ)」と呼ばれる真っ黒なリキュールまで存在します。血圧を上げる作用があるため、高血圧の人は食べ過ぎに注意が必要とされています。
世界一のコーヒー消費国:カハヴィ (Kahvi)

フィンランドはコーヒーの消費量が世界で一番多い国です。何時でも何処でもコーヒーで、エスプレッソではなくアメリカンコーヒーが主流です。通常コーヒーはお代わり自由の喫茶店が多いので要確認。
【補足メモ】
フィンランドのコーヒーは浅煎り(Vaahtopaahto)が伝統的です。労働法でコーヒー休憩(Kahvitauko)が権利として認められているほど、生活に欠かせない存在です。お代わりの一杯を「Santsikuppi(サンツィクッピ)」と呼び、多くのカフェで安価または無料で提供されます。
サウナ上がりの一杯:フィンランドのアルコール事情
スーパーマーケットで買えるのは5,5%以下のアルコールのみです。それ以上のアルコールは国の専売店で買います。フィンランドのビール、絶対に飲んで下さい。ビールまで味がしなくて感心します。
【補足メモ】
2018年の法改正により、スーパーで販売できるアルコール度数は4,7%から5.5%まで引き上げられました。また、2024年にはさらなる規制緩和により、醸造所からの直接販売やワインの一部解禁なども議論されました。
ビール以外で試すべきは「ロンケロ(Lonkero)」と呼ばれるジン・ロングドリンクです。1952年のヘルシンキ五輪のために開発された、グレープフルーツ味の爽やかなお酒で、サウナ後の定番ドリンクです。
フィンランド人とはどのような人種なのか
北欧は似ているようで違う国。フィンランド人とはどんな人達なのか。北欧の人達との気質の違いなど、北欧の人達に関する事を別記事にまとめました。北欧をより深く知りたい方、是非読んで下さい。



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