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スイスの物価が高い理由、スイス人の給料と物価、スイス旅で必要な金額

      2022/02/05

スイスでホームスティしながら、スイスの物価に直に触れ、多くのスイス人から色々な情報を得る事で、スイスの物価がどうして高いのかを理解しました。スイスの物価がどれだけ高いのかの検証と、スイス人の給料などを解説します。

スイスの物価とスイス人の給料

何故スイスは物価が高いのでしょうか。一番の理由は人件費です。スイスの最低賃金がいくらか知っていますか。皆さん一緒に驚いて下さい。月額46万円です。私が住んでいるスペインの最低賃金は10万円。

スペインはヨーロッパ内でも物価が安く、お給料も安い国。月収が月14万円位の人達が沢山居ます。24%もの失業率を抱えるスペインでは、お給料があるだけで有難い。月に46万円も稼げる人なんて殆どいません。

スイスでは最低賃金で46万円です。日本では学生のアルバイト感覚のマクドナルドの店員さんでも、スイスでは最低月に46万円稼げます。だからスイスで物価が高い嘆いているのは外国人観光客だけ。スイスでお給料を貰って生きている人達にとって、スイスの物価は至って普通です。

スイスのレストランの値段

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スイスのレストランで食事をしたいなら、それなりの覚悟と勇気が必要です。一番安いのはイタリアン・レストランでしょうか。パスタを一品だけ頼んで2300円が最低ライン。飲み物はコーラで450円ぐらいするので、ワインなんて言葉は忘れてしまった方がいいと思います。

レストランで食べるのなら別途チップも必要です。目安は全料金の10%ぐらい。 これだけの金額を払ってパスタを食べる位なら、スイスの郷土料理レストランで散財する方が、個人的には断然得策のように思います。

安めの郷土料理レストランなら、お酒抜きで一皿6000円位が最低ライン。6000円だと少し心許ないかもしれません。でも絶対にマクドナルドやイタリアンレストランでは得られない満足感を得られるかと思います。

素材のクオリティの高さを考慮すれば、スイスのレストランの価格は安いと思います。サービスもまさにプロフェッショナル。スイスを訪れたら、安いものに高額を支払うのではなく、納得できる価格の郷土料理レストランを訪れる事を強くおすすめします。

スイスでは異常な程に高額な人件費の為に、安いモノほど高くなる傾向があります。スイスに安いモノは存在しません。でも理不尽に高いモノも存在しません。安いものに理不尽なお金をかけるより、クオリティの高いスイスの美味しい郷土料理を適正価格で満喫しましょう。

スイスのファーストフードの価格

旅人が初めて訪れた国の物価を知る為に、先ずリサーチするのはマクドナルドのメニュー価格だと言います。スペインでは1000円ぐらい。ただスペインはファーストフードの価格が何故だか異常に高いので、余り参考にならないかもしれません。

ヨーロッパはレストランのランチメニューが安いです。スターターにメイン、デザート、飲み物が付いて2000円以内で食べる事が出来ます。 こんな不景気の世の中ですから、2000円は厳しい、もっと安く食費を抑えたい、そんな旅行者ならケバブ屋へ直行するでしょうか。

ケバブならヨーロッパの物価の高い国でも1つ500円位で食べる事が出来るので、飲み物をつけても1000円以内で十分食事を済ませる事が出来るかと思います。ではここで問題です。世界で一番物価の高いスイスで、一番安い食べ物は何でしょうか?

答えは「スイスに安いモノなんて存在しない」です。マクドナルドの一番安いセットメニューで2000円、世界中で貧乏旅行者のお腹を満たしている、一番安いはずのケバブだって1300円もするのです。

この写真のいたって普通のサンドイッチ。いくらすると思いますか?サンドウィッチだけで1100円です。ペットボトルに入ったスイス独特の飲み物、リンゴジュースの炭酸割りが450円。二時間後には既にお腹が空いてそうなボリュームのサンドイッチとセットで1550円もします。

スイスのスーパーマーケットの価格

外食が高いならスーパーで何か買って食べればいいじゃん。なんて思われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。通常節約派の旅人は、スーパーマーケットでパンと具と飲み物を買って公園で食べます。

一般的にヨーロッパのレストランは、飲み物の価格設定が高いです。スーパーで飲み物を買って景色の良い公園などで食べれば、かなり食費を抑える事が出来ます。安いだけでなく、ピクニック感覚で楽しい。

でもスイスはスーパーですら高いです。いたって普通の菓子パンが450円ぐらい。何だか余り美味しくなさそうなクロワッサンが340円。毎日の糧であるフランスパンだって300円ぐらいします。

スイスと言ったらやはりチーズ。スーパーで恐る恐るチーズの値段をチェックしました。歓喜。何だか庶民的な数字が並んでいます。チーズの国だけあって、チーズだけは安いのだ!と安堵してたら100グラムの値段でした。

天国から地獄への直行便です。私が住むスペインでは、何事もキロ単位で価格を表示すします。だからこそ、スイスのグラム単位価格、本当に怖かったです。肉、魚、ハム類なども高いです。

野菜、特に果物に至っては、スペインでキロ単位の値段が、スイスでは1個の価格でした。恐ろしすぎるスイス。でも全てにおいてクオリティは最高級のものでした。

スイスの交通費や宿泊費

スイスで高いモノは食べ物だけではありません。何もかもが高いです。例えばバスの初乗りが400円。電車に1時間も乗れば5000円ぐらいします。私が住むスペインなら電車に1時間なら通勤圏、500円ぐらいでしょうか。

ホテルなら質素な星無しで一泊最低14000円。バックパッカー御用達のドミトリータイプの安宿だって4500円します。ドミトリーとは個室ではありません。一部屋に8つぐらいベットがあるから安いのですが、それでも5000円近くする。

スイスの前に行ったポルトガルのドミトリーは一泊1000円もしませんでした。躍起になってスイスの安いモノを探してみましたが、結論としてはスイスには安いモノは全く存在しませんでした。

スイスを安く旅する秘訣

スイスでホームスティしようと決めた時、実はとても不安でした。ヨーロッパでは物価の安いスペインで、スペイン人感覚で生きている私。そんな私が、世界で一番物価が高いとされるスイスで生き延びる事が出来るのか。

スイスは本当に素晴らしい国でした。視界に入る全てのモノが美しい国。普通は写真を撮っていると、コレは入れない方がいいな、ってモノが必ずファインダーの中に現れます。スイスでは本当にそれがない。

スイスの自然は何処までも美しく、自然でないモノも隅々きちんと手入れされた美しさを持ち、視界に入るもの全てが完璧なまでに美しい、全方面がポストカードのような国でした。そしてそんな美しい国の物価は、えげつない程高かった。

スイスを安く旅行する秘訣。ごめんなさい。存在しません。なのでバックパッカーの皆さん、スイスで安いモノは探さないで下さい。時間の無駄です。予想していた以上にスイスは何もかもが高かったです。

それでもスイスは絶対に行くべき国だと思うので、何も考えず、ただただ散財して下さい。そして安いものを探すのではなく、日頃は高くて敬遠しているような事に注目しましょう。スイスでは安いものほど高く、高いものほど適正価格です。

スイスの美味しいグルメ

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