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美味しいポルトガル料理50選、有名なポルトガルの食べ物まとめ

      2022/10/30

世界100ヵ国以上を食べ尽くしたヨーロッパ在住のフードライターが、自信をもっておすすめする、ポルトガルを訪れたら絶対食べるべき美味しいポルトガル料理50選。ポルトガル料理は本当に美味しい。でもポルトガルは美味しいだけの国ではありません。ポルトガルで絶対訪れたい観光地に関しては、別記事で詳しくまとめてあります。

ポルトガル料理:魚貝類系

ポルトガルは海に面した国なので新鮮な魚介類が豊富です。それなのにポルトガル人が一番良く食している魚は、バカリャウと呼ばれる干しタラ。新鮮なだけでなく、安くて美味しい魚介類で溢れた国なのに、15世紀の大航海時代の保存食を今だ好んで食べ続けている、何とも不可解な国です。

バカリャウ料理

ポルトガル料理の基本は、バカリャウ (Bacalhau) と呼ばれる干しタラ。ポルトガルには365以上のバカリャウ料理のレシピがあるとされ、だからこそ飽きることなく毎日のように干し鱈を食べ続けることができるのだそう。その結果、ポルトガル人はバカリャウで出来ていると言われるほどです。

塩に漬けたタラを乾燥させて作るバカリャウは、カチカチに固いので水の中で長時間戻してから調理しなくてはなりません。更にはレシピによって戻し加減が異なるので、かなりメンドクサイ食材。新鮮な魚が安価で購入できる国なのに、なぜこんなにメンドクサイ食材にこだわるのか、本当に不思議な国民性です。

バカリャウ・ア・ブラス

数あるバカリャウ料理の中で一番有名なのが、バカリャウ・ア・ブラス (Bacalhau a Braz) 。美味しくて作るのが簡単なので、ポルトガル人の食卓に一番頻繁に登場する家庭料理となっています。タラの塩辛さとジャガイモの相性が抜群の料理。ポルトガル全土何処でも食べる事が出来る、ポルトガルで一番の定番メニューです。

バカリャウ・コン・ナタシュ

数あるバカリャウ料理の中で一番おすすめしたいのが、バカリャウ・コン・ナタシュ(Bacalhau com natas) 。タラ、ジャガイモ、玉ねぎをグラタンみたいなベシャメルソースであえた料理。ベシャメルにレモン汁を加えるので、重いけれどすっきりした味わいが特徴です。

バカリャウ・コン・ミガス・デ・ブロア

前述のバカリャウ・コン・ナタスがタラ料理の中で一番おすすめと書いた後に、やっぱりこっちかもと思い悩みました。バカリャウ・コン・ミガス・デ・ブロア (Bacalhau com migas de broa)は、ポルトガルを訪れたら絶対食べて欲しい一品です。

干しタラ、キャラメル状になるまで炒めた玉ねぎ、茹でたジャガイモを土鍋に入れ、トウモロコシのパンを砕いたもので覆ってからオーブンで焼きます。素朴な味で、ポルトガル全土何処ででも食べる事が出来ます。

パステス・デ・バカリャウ

干し鱈にマッシュポテト、玉ねぎ、パセリなどを混ぜて成形し、パン粉をつけて油で揚げたポルトガル風コロッケがパステス・デ・バカリャウ (Pasteis de Bacalhau) 。1個単位で購入できるので、ポルトガルを訪れたからには絶対に食べましょう。

最近流行っているらしく専門店が沢山できました。チーズがたっぷり入った新型タイプが一番人気。昔からあるレシピで作ったタラのコロッケも素朴な味で美味しいです。ボリーニョシュ・デ・バカリャウ(Bolinhos de Bacalhau)と表記される事も多い。

パタニスカス・デ・バカリャウ

干しタラを使ったポルトガル風かきあげ、みたいな料理がパタニスカス・デ・バカリャウ(Pataniscas de bacalhau) 。ビールとの相性が抜群です。小麦粉、卵、水で作る生地に水で戻した干しタラを加え、油でカリっと揚げた料理。

ポルヴォ・ア・ラガレイロ

ポルトガルを訪れたら絶対食べて欲しい食材がタコ。ポルトガルのタコ料理は何を食べても美味しいのですが、タコそのものの味を楽しみたいならポルヴォ・ア・ラガレイロ (Polvo à Lagareiro) を強くおすすめします 。

いわゆるタコのグリルで、味付けはシンプルにオリーブオイル、ニンニク、西洋パセリ。ポルトガルのクリスマスの定番料理で、日本のタコとは全く異なる味わいと柔らかさで、やみつきになってしまうかと思います。

タコのサラダ

ポルトガルのタコは何故こんなにも美味しいのでしょうか。とても柔らかくてジューシー。オリーブオイルでマリネして作るタコのサラダ (Salad de Polvo) も絶品です。レストランのメニューにタコがあったら、とりあえず注文しちゃえばいいと思います。絶対に後悔しません。

アメイジョアシュ・ア・ブリャオ・パト

アサリをオリーブオイル、ニンニク、白ワインで煮た料理が、アメイジョアシュ・ア・ブリャオ・パト (Amêijoas à Bulhão Pato) 。スペインにも同じような料理があるのですが、ポルトガルは西欧ではまず使う事のないパクチーが入るのが大きな特徴。ビールとの相性が最高過ぎで、キンキンに冷えた白ワインとも良く合います。

サルディーニャス・アサーダス

ポルトガル人が干し鱈の次に良く食べる魚がイワシです。色々な形で調理されますが、一番一般的なのがイワシの塩焼き (Sardinha Assadas) 。海沿いのレストランの定番メニューとなっています。

ビーチ沿いの遊歩道を散歩していると、炭火焼にされているイワシを良く見かけます。味付けはシンプルに粗塩のみ。レモンを絞って食べます。シンプルだからこその美味しさで、海を眺めながら食べると更に美味しいです。

カラパウス・アリマドス

ポルトガルを訪れたらイワシよりも小さなカタクチイワシを食べて下さい。フライで食べるのが一般的ですが、カラパウス・アリマドス (Carapaus alimados) と呼ばれるマリネ料理が最高に美味しいです。もう至福の味。

カタプラーナ

ポルトガル南部アルガルヴェ地方の郷土料理。カタプラーナと呼ばれる中華鍋を2つ合わせたような円盤型の鍋を使って、魚介類を蒸し煮にする料理です。密封して、ほとんど水分を加えずに蒸すので、魚介の旨味がたっぷり味わえます。アルガルヴェ地方以外だと見つけるのが難しい料理なので、ポルトガル南部を訪れたら必ず食べましょう。

カルディラーダ

カルディラーダ (Caldilada) はポルトガル風のブイヤベース。ブイヤベースは南フランスを代表する料理ですが、ポルトガル版はジャガイモなどの野菜がたっぷり入るので、もっと素朴で家庭的な料理となっています。

元々はポルトガルの漁師たちが、網にかかったけれど小さすぎて売れない魚を全て鍋に突っ込んで煮て食べたのが起源の料理。レストランで食べるのは前述したカタプラーナ、そしてカルディラーダは家庭料理の位置付けです。

美味しいポルトガル料理:肉系

ポルトガルのソーセージ

腸詰類(Enchido)で有名なのは隣国のスペイン。ヨーロッパで一番美味しいと思います。でも、ポルトガルも悪くないです。スペインより味付けが優しい感じなので、日本人にはポルトガルの腸詰類の方が口に合うかもしれません。基本的に赤っぽいのがピリ辛系だと思って下さい。

ショリーソ

ソーセージのことをポルトガル語でショリソー (Choriço) と呼びます。スペインは豚のモモ肉の殆どが生ハムに加工されるのですが、ポルトガル人はそれほど生ハム信者ではないので、モモ肉をソーセージに使う事が多いです。

そんな理由から時に何とも肉肉しい、素晴らしいソーセージに巡り当たる事があります。もしかして世界で一番美味しいソーセージ国はポルトガルなのでは、なんて思えるような素晴らしいソーセージに巡りあう事が多々あり、ポルトガルの腸詰類は本当にあなどれません。

モルセーラ

豚のラードと血で作る黒いソーセージがモルセーラ (Morcela) 。地方によって米が入ります。ポルトガルに限らずヨーロッパで良く食されるブラックソーセージですが、好きな人は大好き、ダメな人は全くダメな食べ物かと思います。

アリェイラ

とり肉は水分と不飽和脂肪酸が多いので腐りやすく、燻製にするのが難しい食材です。なのにポルトガル人は本当に上手に腸詰に加工します。アリェイラ (Alheira) と呼ばれ、茹でた鶏、七面鳥、カモなどの羽をもつ系の肉に、油分としてオリーブオイルを加えて作ります。

ニンニクをたっぷり使うのが特徴で、美味しいだけでなく、他の国ではまずお目にかかる事のない、とても珍しいソーセージなので是非見かけたら食べてみて下さい。

ファリニェイラ

前述のアリェイラ同様、他国では見ることのない珍しいソーセージがファリニェイラ (Farinheira) 。肉を全く使わずに作るソーセージです。かつてポルトガルで禁教だったユダヤ教。信者の人達は豚肉を食べません。

ユダヤ教徒の人達が、信仰を悟られないように、豚肉を食べるふりをするために作られたソーセージがフェリニェイラなんです。見かけは全くのソーセージなのですが中身は小麦粉で、ニンニクとパプリカで味付けしています。

フニャフニャした不思議な味で、めちゃくちゃ美味しいってほどではないのですが、ポルトガルでしか食べられない味だと思います。遥々ポルトガルまでやって来たからには、ポルトガルでしか食べられないものを狙って食べましょう。

ニワトリの足

コラーゲン豊富な美容食として最近注目を浴びているのがニワトリの足。外皮はパリッとして、中はプリプリしています。見た目は悪いのですが美味しいです。でも食べ慣れていないと何処を食べていいのか分からないかも。田舎のおじいちゃんおばあちゃん達は殆ど残さず丸ごと全部食べます。ビールにもワインにも合う酒のつまみです。

 レイタオン・アッサード

ポルトガル中部に位置するメアリャーダ (Mealhada) を代表する郷土料理が、レイタオン・アッサード (Leitao Assado) と呼ばれる子豚の丸焼き。生後8週間ほどの乳飲み子の豚から内臓を取り、腹の中にニンニク、塩コショウ、ラードのペーストを塗ってオーブンでじっくり焼き上げます。

子豚の丸焼きは結婚式の定番メニュー。誕生日などの特別な日は、子豚の丸焼きと決めている人も多い、特別な日のご馳走メニューです。ポルトガル全土どこででも食べることができますが、専門店でしか食べることができません。

子豚の丸焼きで有名なメアリャーダの街の中心を走る国道1号線は、レイタオン通りと呼ばれ、子豚の丸焼きを扱うレストランが建ち並びます。週末になるとポルトガル各地から子豚の丸焼きを目当てに人がやってくるので、レイタオン(子豚)渋滞ができるほど。夏や週末に訪れるなら、早めに行って駐車場とレストランの席を確保しましょう。

ビファーナ

ポルトガルのB級グルメを代表する食べ物がビファーナ(bifana)。味付けされた薄切りの豚肉が沢山つまったサンドウィッチで、ショウガを使っていないのに、なぜか生姜焼きを思い浮かばせる、なんとも日本人好みの味付けです。

ポルトガル人愛用のおやつで、小腹が空いた時は絶対にこれを食べています。安くて美味しくて、お店によって味付けが異なるので色々と食べ比べてみるべし。中には行列の出来る人気店もあり、確実に美味しいので列を見つけたら絶対に並びましょう。

ピカ・パウ

ポルトガル語でキツツキを意味するピカ・パウは、マリネした豚肉をニンニクとオリーブオイルで炒めてピクルスと一緒に食べる料理。味の決め手はピクルスの酸味とパクチーです。レストランよりもバーでビールを飲むときのおつまみとして最高の一品です。

カルネ・ド・ポルコ・アレンテジャーナ

豚肉とアサリ、ポルトガルを代表する海と山の幸が奏でる最高に美味な組み合わせが、カルネ・ド・ポルコ・アレンテジャーナ (Carne de Porco a Alentejana) 。ポルトガルで一番美味しい土地とされるアレンテージョ地方を代表する郷土料理です。

味の決め手はパクチー。でもパクチー嫌いな人でも大丈夫な位の分量なので、怖がらずに食べてみましょう。ソースが本当に美味しいので、添えられたフライドポテトにたっぷりと吸い込ませて食べるべし。

ポルトガルとスペインは地理的、そして歴史的にとても似ているのですが、料理に関してはかなり異なります。ポルトガルはパクチーを中心に香味野菜と香辛料を多用する料理なので、どこかアジアを感じるエキゾチックな味です。

コジード・ア・ポルトゥゲーザ

ポルトガル風の煮込みが、コジード・ア・ポルトゥゲーザ (Cozido a Portuguesa) 。ヒヨコ豆、豚か鶏か牛、または全部、腸詰類、野菜、などを鍋に入れてコトコト煮込んだ料理。ボリュームとカロリーたっぷりの料理で、ポルトガルの冬の定番です。

豚の耳や骨なども入るので、豚の旨みがぎっしり。じっくりゆっくり煮込んで作る、ポルトガルのお袋の味です。心も体もほっこりして、栄養価も満点。スープだけを前菜として飲み、具をメインディッシュとして食べます。

ポルト風モツ煮

ポルト地方の名物郷土料理がモツの煮込み(Las tripas a moda do Porto) です。15世紀頃、戦争に行く兵士のため食糧を取り上げてしまったので、ポルト市民は臓物しか食べるものがありませんでした。そんな状況から生まれた庶民の味ですが、今では全国的に有名な郷土料理となりました。

今でもポルトの市民は他の地方のポルトガル人から愛情を込めてTripeiros、臓物屋と呼ばれています。ボリューム満点、栄養価も高く、安くて美味しい。隠し味はポルトワインで付け合わせは白米。白米を食べるのも西ヨーロッパでは珍しい現象です。

シャンファーナ

ポルトガル中部に位置する大学街コインブラを代表する郷土料理が、シャンファーナ (Chanfana) です。子ヤギの肉を土鍋に入れ、赤ワインと香草を入れてコトコト煮込んだ料理。長時間煮込むので、肉がホロホロ柔らかくなります。

ヤギなだけにクセのある肉ですが、是非とも食べてもらいたい美味しさ。ナポレオンが攻め込んできた時に、敵に食料として取られないようヤギを殺して作ったのがはじまりなのだそう。

リスボンなど他の地域で見つけるのは難しいのですが、コインブラを訪れればどのレストランのメニューにもあります。とても量が多いので、何人かでシェアして食べましょう。

フェジョアーダ

フェイジョアーダ (Feijoada) は黒豆を肉で煮込んだブラジルを代表する料理なのですが、ブラジルを植民地としていたポルトガルでも良く食べられています。ボリュームたっぷりで栄養価も凄い。ブラジルのフェジョアーダよりも野菜たっぷりなのが特徴です。

カルド・ヴェルデ

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ポルトガルを代表するスープがカルド・ヴェルデ (Caldo Verde)。ミーニョ地方起源のスープですが、今では全国で食されています。日本の青汁の材料となるコラードが沢山入るので、緑がかった色のスープとなるのが特徴です。全ての材料を入れて煮込むだけなので、作るのは簡単なのですが、野菜を千切りにするのが大変メンドクサイ料理。

なのでポルトガルの市場へ行くと、既にカルド・ヴェルデ用に千切りにされたコラードが大量に量り売りされています。カルド・ヴェルデはとても優しい味のスープで、ポルトガル人にとって味噌汁みたいな位置付け。

コラードの他にジャガイモ、玉ねぎ、白インゲン、腸詰などが入ります。コラードは日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、食物繊維が豊富で、ビタミン13種類のうち10種類を含むので「野菜の王様」と呼ばれています。美味しいだけでなく栄養価も満点なので、ポルトガル滞在中に是非お試しあれ!

ポルトガル料理:米系

ポルトガルは米を使った料理が豊富で美味しい国です。日本人の口にも、とても良く合う味付け。よくよく考えてみたら、米料理に限らず、ポルトガル料理が苦手な日本人に会った事がないです。

アローシュ・デ・パト

ポルトガルの米料理の中で、最強だと思うのがアローシュ・デ・パト (Arroz de Pato) と呼ばれる、アヒル肉の入った炊き込みご飯。最後はオーブンで仕上げるので香ばしいです。脂っこさを緩和させるのにオレンジを加える店もあり、もう何だか泣けるほど美味しいです。ボディのしっかりした赤ワインとの組み合わせが最高。

アローシュ・ドゥ・ポルヴォ

ポルトガルで一番美味しい米料理は前述のアローシュ・デ・パトで迷いなし。そしてタコを使った炊き込みご飯アローシュ・ドゥ・ポルヴォ (Arroz de Polvo) が2番目となります。ポルトガル人はタコを調理するのが本当に上手。隣国のスペインもタコで有名な国ですが、ポルトガルの方がバラエティが豊富。

アローシュ・ドゥ・マリシュコ

スペインを代表する料理パエリアのポルトガル版がアローシュ・ドゥ・マリシュコ (Arroz de marisco) 。ただし、パエリアよりオジヤに近い感じです。ポルトガルのワイン、Vinho verdeと合わせるのがベスト。魚介類の出汁がきいてとても美味しいのですが、ポルトガルで米料理を食べるなら、これよりも絶対にカモ飯やタコ飯の方を食べて欲しい。

アローシュ・ドゥ・カビデラ

鶏肉、さらには鶏の血で作るリゾットがアローシュ・ドゥ・カビデラ (Arroz de Cabidela) 。ワインビネガーの味が結構強く、何とも言えない味で、はまる人ははまるけど、ダメな人はダメ系な料理。ただ血を使った料理はヨーロッパ独特の食文化なので是非とも味わってもらいたい。

アローシュ・デ・サハブーリョ

鶏肉ではなく豚肉バージョンの血入りのリゾットをアローシュ・デ・サハブーリョ (Arroz de Sarrabulho) と呼びます。鶏肉の血で作るリゾットは酢の味がキツイのですが、豚の血の方は深みがあってマイルド。赤ワインとの相性が最高で、好きな人は本当に好き。

美味しいポルトガルのチーズ

ポルトガルはチーズ、ケイジョ (Queijo) が美味しい国でもあります。地方ごとに異なるタイプのチーズがあるので、訪れた先で色々なタイプのチーズを食べ比べて下さい。ポルトガルのチーズは国外でお目にかかることが滅多にないので、ポルトガル滞在中に必ず食べましょう。

ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ

12世紀から存在する、ポルトガルで一番古いチーズがケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ (Queijo da Serra da Estrela) 。エストレーラ山脈の牧草地で飼育されるイベリア半島固有種の羊の乳のみで作るクリーム状のまったりとしたチーズです。羊の乳を使うのでクセのある味ですが本当に美味しい。チーズの世界的な大会で何度も金メダルを受賞しているポルトガルで一番有名なチーズですが、国外での知名度は全くの0。ポルトガルを訪れないと食べられないチーズなので、絶対に食べましょう。

ケイジョ・アゼイタオン

同じく羊の乳で作るクリームタイプのケイジョ・アゼイタオン (Queijo de Azeitão) もポルトガルを代表するおすすめのチーズです。昔は壺の中にミルクに塩を入れ、暖炉の傍で温めて作っていたのだそう。ねっとりした食感が特徴の、塩分がっつり系のチーズです。

ケイジョ・デ・エヴォラ

ポルトガルに昔からあるチーズは牛よりも羊を使ったものが多いです。ケイジョ・デ・エヴォラ (Queso de Evora) も歴史のあるチーズで、羊の乳を使います。ただ前述の2つのチーズとは異なり、ハードタイプのチーズでかなり塩辛い。」昔は賃金の代わりにこのチーズで支払いをしたのだそう。

フランセジーニャ

ポルトガル北部の街ポルトの名物料理がフランセジーニャ (Francesinha) 。ハム、チーズ、肉やラード、卵など色々な具をはさんだサンドウィッチに大量のとろけるチーズをのせてオーブンで焼き、仕上げにピリッとくる特製ソースをたっぷりかけた料理です。

ただでさえカロリーの化け物なのに、目玉焼きをのせたり、ポテトフライと一緒に食べて更にカロリーを増加させます。比較的新しい料理で、ボリュームがあって安くて美味しいのでポルトガルの若者たちのハートを鷲掴みしました。

絶大な人気を誇るので、若者が集まると100%の確率でフランセジーニャを食べに行きます。ポルトの街名物の料理ですが、ポルトガル全土で食べることができ、愛され過ぎる料理なので、専門店も乱立し、コンテストも多数開催されています。賞をとったフランセジーニャを食べ比べするのも楽しいです。

ボーロ・ド・カコ

マデイラ島名物のパンがボーロ・ド・カコ (Bolo do caco) 。熱した石で焼いたパンにガーリックバターをたっぷり塗ります。外側はカリカリ、中はスポンジ状。茹でたサツマイモを混ぜて作るのでほんのり甘く病みつきになるパン。ガーリックバターに入るコリアンダーが素晴らしいアクセントとなります。

ポルトガルのデザートや飲み物

ポルトガルのスウィーツは甘過ぎるものが多いのですが、総じてレベルは高いです。フランスのような洗練さはないけれど、素朴で優しい味がします。特に焼き菓子がお勧めで、別記事で詳細をまとめました。

パシュティシュ・ドゥ・ナタ

ポルトガルを代表するスウィーツがパシュティシュ・ドゥ・ナタ (Pasteis de Nata) です。リスボンにあるジェロニモス修道院で生まれたお菓子で、サクサクのパイ生地の中に甘さ控えめのクリームがたっぷり入っています。

ポルトガル全土、何処でも食べる事ができますが所詮もどきです。ポルトガルを訪れたからには、門外不出の秘蔵のレシピで作る本店で食べて欲しい。常に長蛇の列が出来る超人気店ですが、並んでまでも食べる価値は絶対あります。詳細は別記事にまとめました。

パン・デ・ロー

日本でも昔に流行った、中が半熟になっているカステラがパン・デ・ロー (Pao de lo) です。お隣の国スペインでは半熟の生地を食べるとお腹を壊すと信じられているので、絶対に受け付けてもらえないお菓子。ポルトガル料理ってスペインに比べると本当に柔軟で革新的です。

ケイジャーダ

世界遺産のシントラの街で生まれたポルトガル版のチーズタルトがケイジャーダ (Queijada) です。シントラに限らずポルトガル全土で食べる事ができますが、地方によって若干味が異なります。色々なケイジャーダがあるので、食べ比べして下さい。ポルトガル風チーズケーキとされますが、チーズの味は殆どしません。

ポルトガルの焼き菓子

ポルトガルは10メートルごとにスウィーツ屋があるのでは、ってくらい甘いものを売っているパン屋、スウィーツ屋が多いです。ポルトガルのスイーツはどれもこれも少し日本人には甘すぎるかもしれません。でも中にはどんぴしゃりな焼き菓子もあるので色々と片っ端から食べてみて下さい。安いから安心して!

王様のケーキ

洋酒が効いたパン生地ににたっぷりのドライフルーツを混ぜて焼いたお菓子で、ポルトガルの濃いエスプレッソコーヒーとの相性が最高です。かなり大きいので一人だと食べ切れないです。

ポルトガルのワイン

ポルトガルで一番有名なワインがヴィーニョ・ヴェルデ (Vino Verde) です。緑のワインと呼ばれる微炭酸のワインで、キンキンに冷やして飲みます。ポルトガルどころか世界的に有名なワインがポルトワイン、英語名だとポートワインです。甘いワインが大丈夫な人は是非お土産に購入して下さい。

ポルトガルのコーヒー

ポルトガルはコーヒーが最高に美味しいです。イタリアよりいけてる。ブラジルと縁が深い分、豆の質がいいのでしょうか?ヨーロッパで一番美味しいと思います。ポルトガルのコーヒーの基本はカフェオレではなくエスプレッソ。

小さなカップでクイッと一気飲みします。ポルトガル人はこの少量のコーヒーに砂糖を何袋も入れて飲み、極甘のケーキを一緒に食べます。その割には肥満体系の人が少ない印象。

レストランで食べる時の注意点

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日本人の口に良くあうポルトガル料理。ポルトガルは物価も安いので、安心してレストランでポルトガルのグルメを楽しみましょう。ただポルトガルでは着席するなり給仕係が生ハム、チーズ、イワシのパテなどを出してきます。

これを無料のサービスだと思って食べてしまうと会計の時にびっくり。食べた分だけ加算されるシステムなので、食べたいと思ったらそのまま置いてもらい、いらないと思ったらさっさと下げて貰った方が後々トラブルが少ないです。

ポルトガル旅行

ポルトガルは美味しくて、年間を通じて気候が良くて、美しい景色満載で、物価が安く、人々が優しく、お土産物がカワイイ。何を求めて私達は旅をするのか。その全てを叶えてくれるのがポルトガルです。ポルトガルのおすすめを別記事でまとめました。

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