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モロッコのサハラ砂漠ツアー、サハラ砂漠ツアーでは何を見て、何をして、何を食べるか

   

砂漠とは何なのか

砂漠には「灼熱」のイメージがありますが、砂漠の定義に気温は関与しません。年間降雨量が250mm以下、降雨量より蒸発量の方が多い地域を砂漠と呼ぶからです。この定義から世界で一番大きな砂漠は、意外にも世界で一番寒い南極にあります。

砂漠には「連なる砂丘」のイメージもありますが、実際の砂漠の85%は岩や石で成り立っています。ポストカードで見るような視界一面に広がる砂丘の景色は、砂漠の極一部の場所でしか見る事が出来ません。

それでは私達がイメージするそのままの「灼熱の砂丘」を見るにはどうしたらいいのでしょうか。モロッコを訪れてサハラ砂漠ツアーに参加するのが一番確実です。砂漠は世界中に点在しますが、モロッコ発のサハラ砂漠ツアー、強力におすすめします。

サハラ砂漠とはどんな砂漠なのか

サハラ砂漠は世界で二番目に大きな砂漠です。南北に1,700キロメートル、東西に4800キロメートル、面積は1,000万平方キロメートルにも及びます。アフリカ大陸の3分の1、アメリカ合衆国と同じ位の大きさと言えば、その広大さを実感して頂けるでしょうか。

アフリカの11の国にまたがって存在するサハラ砂漠。アフリカ各国の政情が不安定な為、モロッコ以外の国からアクセスする事は出来ません。かつてサハラ砂漠は「世界一過酷なモータースポーツ」と称される、パリ・ダカール・ラリーの開催地として有名でした。

競技中にドライバーや関係者達がテロ組織から襲撃される事件が相次ぎ、サハラ砂漠での開催は10年程前に取り止めとなってしまっています。危険地帯となってしまった今、サハラ砂漠を訪れたいならモロッコ経由一択なのです。

サハラ砂漠への行き方

サハラ砂漠へ行くにはモロッコを経由します。そのモロッコからでさえ、何処からでもサハラ砂漠にアクセス出来る訳ではありません。サハラ砂漠を縦断する道路は3本のみ。東西に横断する道は存在しません。

道路とは言え全てが舗装されている訳ではなく、大半の道が前の車の轍を目安にするぐらい。道を少しでも外れてしまえば、砂に埋もれて身動きが取れなくなってしまいます。個人でサハラ砂漠を訪れるのは不可能に近いので、モロッコ発のツアーに参加するのが唯一の方法です。

日本の旅行会社のツアーだとかなり高額ですが、現地発のツアーを探せば2泊3日で一万円台から存在します。サハラ砂漠への玄関口であるモロッコ南部の街マラケシュには、砂漠ツアーを扱うお店が沢山あります。値段によってコースや内容が異なるので、色々と比較しながら自分に合ったツアーを見つけるのが良いでしょう。

私は最低ランクのツアーを値切って、全部込みの一万円で参加しました。色々と問題はありましたが、安いからこそ砂漠の醍醐味を満喫出来るツアーだったと思います。2泊三日の砂漠ツアーで何をして何を見て何を食べれるのかまとめました。

モロッコの世界遺産の集落

マラケシュの街を早朝に出発します。一番安いツアーなので、余り期待はしていなかったのですが、結構盛沢山に色々な場所を案内してくれます。全員がサハラ砂漠を目当てにツアーに参加していますが、もう一つ大きな見所があります。

アイット・ベン・ハドゥ(Aït Benhaddou) の集落です。世界遺産にも登録されている、モロッコを訪れたら絶対訪れたい有名な観光地。交通の便がとても悪い所にあるので、個人で訪れるのが難しいんです。

サハラ砂漠ツアーには組み込まれているので、個人で訪れるよりサハラ砂漠とセットで訪れるのが一番簡単な方法。アイット・ベン・ハドゥの集落はマラケシュからサハラ砂漠へ行く道の途中にあります。

ベルベル人が造った要塞型の集落で、盗賊の略奪から集落を守るために複雑な構造を持ちます。今では廃墟に近いのですが、かつては隊商交易の中継地として栄えていました。

「ソドムとゴモラ」「アラビアのロレンス」「グラディエーター」など数々の映画のロケ地となりました。集落の近くには世界最大級の映画撮影所もあります。確かに現実離れした景色で、本当に素晴らしかったです。

砂漠の中のオアシス、ティネリール

初日はティンジルまたはティネリール(Tinerhir)と呼ばれる、砂漠の中にあるオアシスに造られた町に宿泊します。マラケシュから砂丘の入り口まで12時間程かかるので、初日は途中で一泊するのです。

荒野の中のオアシスのような場所で、宿も数件あります。この町は絨毯の実演販売の場所としても機能しているようですが、マラケシュなどの大都市で購入した方が種類も多くて安いと思います。

ただ色々と説明してくれたり、一生懸命もてなしてくれるので、ここで買っちゃおうかなという気分にもなります。結構色々と楽しめる町で、個人で来れるのなら何泊かしたいところ。

そして夜に外へ出ると星の数が凄いです。星を数えると言うより、星のすき間を数えた方が早い位の圧倒的な星空。近くにパームヤシが植えられていて、あれ程大量のヤシの木を見たのも初めてだったので感動しました。

モロッコの大自然、トドラ渓谷

トドラ渓谷 (Todgha Gorges) は、ティネリールの町から北東へ10km程の所にあります。モロッコのグランドキャニオンと呼ばれ、200m近い断崖絶壁が40kmにも渡って続きます。ロッククライマー達にとっての聖地で、ヨーロッパ各国からクライマー達が集まります。

美しい場所なのですが、ツアー参加者の殆どが砂漠を目当てにツアーに参加しています。早く砂漠を見たい気持ちで一杯。ガイドさんもそれを感知しているので、ゆるく観光案内をしてから直ぐに砂漠へと向かいます。

サハラ砂漠でキャメルライド

終に砂丘の入り口に到着しました。ここからはラクダに乗ってキャンプ地へ移動します。時間がおせおせな感じなので、結構雑にラクダに乗せられ出発します。写真などゆっくり撮影している時間が無いのですが、ここで無理して撮っておかないと後に後悔するかも。

ラクダの速度はゆっくりなのですが、砂丘にはアップダウンがあるので、特に下りの時は大変です。ラクダから落下しそうになるので、足を締めて鞍に取り付けられたバーにしっかりしがみ付かなければなりません。

アップダウンのない平坦な道でも、ラクダはとてもガタガタした歩き方をします。歩く度にお尻を打つので、ラクダの乗り心地は控えめに言って最悪でした。写真を撮るのも至難の業。常に凄く揺れているのでカメラを構える事が出来ません。勇気を出して片手を離し、写真を撮ったところでブレブレ。

砂丘の入り口からキャンプ地まで、ラクダで1時間半ほどの道程です。最初はツアーのメインアトラクションである「砂漠でのラクダ乗り」がそんな短時間である事が不満でした。ラクダに乗った後は帰りにまた乗る事を考えただけで嫌になりました。

ちなみに追加料金を払うとラクダではなく4WDに乗る事が出来ます。車だと20分もかからないのだそう。キャメルライドは行きだけでお腹いっぱいになったので悩みました。でも車に乗らなくて正解だった。

車を選択した人の話だと、乗せられたのは車の屋根。必死にバーにしがみついていなければならず、15分間が永遠に感じられたと言います。翌日は筋肉痛に悩まされたとの事。ラクダも車も乗り心地の悪さは変わらないと思います。

サハラ砂漠を楽しむ

 夕食まで各自砂丘を満喫します。砂漠の砂の色は場所によって異なります。モロッコ近辺の砂はオレンジ色で、エジプト方面に近づくほど白っぽくなります。オレンジ色の砂漠は、夕日にあたると燃え上がるように赤く変色します。サハラ砂漠が一番美しい瞬間だと思います。 

実は砂漠ツアーで一番印象に残ったが、その時に見た星空です。砂漠は空気中の水分が少なく、人工的な灯りが殆ど無いので驚くほど星がくっきりと見えます。前日の宿のある町で見た星空も凄かったのですが、サハラ砂漠の星空は言葉に出来ない素晴らしさでした。

翌日はまだ暗い内に出発し、ラクダに揺られながら日の出を待ちます。星空に淡く照らされていた砂漠が、徐々に明るくなってゆく過程が最高にロマンチック。ただやっぱり2泊3日のツアーで砂漠に居られる時間は本当に僅か。 もっと高い、砂漠に長居出来るツアーにした方が良かったかなと思いました。

サハラ砂漠ツアーの食事

サハラ砂漠ツアーの食事はクスクス地獄です。クスクスはモロッコの国民食で、小麦粉から作られる世界最小のパスタ。蒸したクスクスの上にグツグツ煮込んだ肉や野菜がのせられ、別器に入った煮汁をお好みでふりかけながら食べます。

初日の昼はクスクス、夕食はクスクスのないクスクスでした。肉と野菜の煮込みと言われたのですが、肉は発見できず、味と食感が昼に食べたクスクスとほぼ同じです。でもクスクスはないので、モロッコ特有の丸いパンと一緒に食べます。

クスクスがないだけのクスクスな料理だったのですが、クスクスがない事で他の名前が付けられた料理である為文句は言えません。他に何もない場所なので別の食料調達の手段もなく、諦めてクスクスのないクスクスを食べました。

ランチタイムになると又してもクスクスが登場しました。今度はクスクスのあるクスクスです。流石に今回は皆が文句を言いました。初日に「クスクス大好きだから毎日でもいい♡」なんて浮かれていたカップルまでガイドに詰め寄ります。

ところがガイドは言い放ちます。「クスクスはモロッコの国民食で主食です。イタリア人なら毎日パスタを食べるでしょう。日本人なら米ですよね。私達は毎日コレを食べているんです。」異国に来たからには異国の習慣に染まらなくてはなりません。皆で黙ってクスクスを食べました。 

砂漠での夕食のメニューもクスクスでした。しかしもう誰も驚きません。砂漠という厳しい環境下では、食べ物があるというだけで有難いのだ、そう思う事にしようとツアーの参加者全員で意志の統一を図りました。

2泊3日の旅程で、砂丘に居られる時間は本当に僅か。でも誰もがクスクスに飽きていたので早く帰りたい気持ちにもなりました。出発地であるマラケシュの街に帰り着いた時、「これでやっとクスクスから解放される」と何だか晴れ晴れしい気持ちになりました。

ツアー参加者全員が共通の思いで一致団結して終わる。そう考えるととても素晴らしいツアーだったと思います。マラケシュに着いてからツアー客皆でレストランへ行きました。あの時食べた、クスクス以外の食事の美味しさを決して忘れる事はないでしょう。

値段の高いツアーを選んでいれば、もっと快適で美味しい旅になっていたかもしれません。でも安いツアーだったからこそ、砂漠という極限の環境を、胃をもって体験する事が出来ました。何だかんだ言って貴重なツアーだったと思います。

美味しいモロッコ料理 

モロッコ料理はサハラ砂漠ツアー中でなければ、美味しいしバラエティ豊かなので大満足だと思います。世界100ヵ国以上を旅しましましたが、モロッコ料理は一番のお気に入り。本当に美味しいので、おすすめのモロッコ料理をまとめてみました。

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