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スペイン通だけが知っている、珍しくて美味しいスペイン料理のまとめ

      2021/02/20

グルメ大国スペインは何を食べても本当に美味しい。スペイン料理の一番の特色は、郷土料理の豊富さです。どの地方にも必ず美味しい自慢料理があります。その土地でしか食べる事の出来ない、スペイン人でさえも食べたことがないような珍しい味。今回はそんな究極にレアで美味しいスペイン料理をまとめてみました。スペイン通へ捧げる超上級編なので、スペイン初心者の方は基本編をまず読んでからにして下さい。

オルティギジャス・フリタス (Ortiguillas fritas)

スペイン東部から南部にかけの海岸線の港町限定で食べる事が出来るイソギンチャクのフライです。とても珍しい料理で、スペインに20年住んでいますが、数える程しかお目にかかった事がありません。

一緒に居たスペイン人が「こんなん食べるのムリムリムリ」みたいになってたので、一般的にはゲテモノ系。でも日本人なら普通にいけると思います。イソギンチャクって毒なかったっけ?と疑心暗鬼で口に入れたら、サクッの後にプニュっとなって磯の香がブワッと口の中に充満しました。もう本当にブワッて感じ

美味しいと言うか、まさに地中海の味。海を食べているみたいでした。海で良く見かけるやつだと思うけど、結構エグイ容姿をしています。デリケ―トな方はフライになる前の姿形を目に入れないようにしましょう。

カルソッツ (Calçots)

12月から3月までの期間限定料理。バルセロナ周辺で栽培される特産のネギを使ったバーベキュー。ネギの生産量が少なく、バルセロナの人達がカルソッツが好き過ぎるので、バルセロナ周辺だけで直ぐに消費されて県外には出回りません。

ネギのバーベキューなので都心のレストランでは食べる事が出来ません。郊外の専門のレストランへ行かなくてはなりません。バルセロナの人達は、毎年カルソッツのシーズンを心待ちにしているので、レストランの予約を取るのも一苦労。

週末に職場の人達や仲間同士でバスを借りて、大勢で行く事が多いです。だから団体さんの予約が優先で、少人数だと予約すら入れてくれないレストランも多い。とにかく色々とハードルが高い料理です。

ただの焼きネギでしょ、なんて言わないように。もうびっくりするぐらい美味しいです。ネギが普通のネギじゃないし、ネギにつけるロメスコソースも絶品です。スペインで一番美味しい野菜料理と言ってもいいぐらい。カルソッツに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

カチョポ (Cachopo)

スペインで一番美味しい地方として、イチオシなのがスペイン北部のアストゥリアス地方。何を食べても美味しいのですが絶対外せないのがカチョポ。牛肉で生ハムとチーズをはさんで揚げた、シンプルっちゃシンプルな料理。

まずは大きさにびっくりします。インパクトあるボリュームは、大人2人でも食べきれない程。アストゥリアス地方の食べ物は何でも大きいけれど、カチョポの大きさは尋常じゃないと思います。

大きいだけでなく、勿論美味しい。牛肉、生ハム、チーズ、材料の全てがアストゥリアス地方の名産。地元の名産品を惜しげもなく使って作ります。地元の人達から大変愛されている料理で、多くのカチョポ愛好会が存在する。美味しいカチョポのコンテストなども毎年開かれています。

チャンケーテス (Chanquetes)

スペイン南部アンダルシア地方名物のカタクチイワシの稚魚のフライ。スペインでは魚の稚魚を獲る事が法律で禁止されました。昔から愛されていた食べ物だけに、地元の人達は嘆き悲しんだと言います。

表上は魚屋やレストランから姿を消したチャンケーテス。でもコソッと注文すると店の奥から内緒で出してくれたりします。マラガの海岸線の小さな漁港に朝早く行くと、地元の漁師さん達が網にかかってしまったチャンケーテスをこっそり売ってたりするのだそう。

レストランで堂々とメニューにあるのは、中国産の輸入チャンケーテス。日本人が日本産にこだわるように、スペイン人も地元産にこだわります。魚の種類が違うし、味も全く異なるのだそう。禁断の味なので自己責任で!

パステル・デ・カルネ・ムルシアーナ (Pastel de carne murciana)

ムルシア地方でしか食べられないミートパイ。サックサックのパイ生地の中に牛肉のミンチ、生ハム、ソーセージ、茹で卵、オリーブの実などが入ってます。これは世界で一番美味しいミートパイだと思います。何で他の地域で販売してくれないのでしょうか。珍しい食材使っている訳じゃないので可能なはずなのに!このサクサクしすぎるパイ生地が門外不出の企業秘密なのかもしれません。

写真のビールもムルシアでしか飲めません。エストレージャは全国展開しているビールメーカーなのですが、地方限定のビールも出してます。緑色のラベルだったらムルシア限定。是非セットで楽しんで下さい。

ラジャ・ア・ラ・ガジェガ (Raya a la gallega)

スペイン北部ガリシア地方を訪れたら、絶対食べて欲しい食材がエイ。エイは腐りやすい魚なので、地元から離れる事が出来ません。柔らかく、癖のない美味しさで、軟骨しかないので小骨の心配をしなくていい。子供やお年寄りに大人気の食材です。

エイって本当に面白い食材。魚なのに魚っぽくない味で、プルプルした食感も不思議な感じ。さらには骨が全部軟骨。素材のエイだけでなく、オレンジのソースもガリシアでしか食べられない味です。ガリシア地方特産のラードと赤トウガラシで作ります。ガリシア風エイに関しての詳細をこちらの記事でまとめてあります。

フィデオワ (fideua)

スペイン料理で有名なパエリアの米ではなくショートパスタ版。ニンニクたっぷりのアリオリソースと一緒に食べます。実はスペインで美味しいパエリアを見つけるのは宝くじに当たるぐらい難しい。このフィデウアなら何処で食べても大差なく美味しいです。でも麺は極細じゃなくちゃダメ。太い所は美味しくない。

フィデオアもパエリアも、エビやムール貝など沢山具がのっている方が美味しく見えます。でも究極にオイシイのは、具が全くないバージョン。少し見つけるのが難しいのですが、出汁の味だけが勝負の感動する味です。

ウエボ・デ・ムホル (Huevo de mujol)

酒飲みが泣いて喜ぶスペイン版カラスミ。味は日本のカラスミに近いけれど、スペインの白ワインと合わせるのが一番美味しい。スペインでも高価な食材ではあるけれど、日本より断然安いので沢山買ってお土産にする人が多いです。

アビシニオス・デ・アルコイ(Abisinios de Alcoy)

アリカンテ地方のアルコイの街の郷土料理。卵のフライなのですが、白身が半熟でどうやって作るのか謎。作り方教えてって聞いても、絶対教えてくれない門外不出のレシピです。

アルコイの街では毎春、世界的に有名なイスラム教徒とキリスト教徒の祭が開催されます。この日に絶対食べなくてはならない料理なのですが、お店によってはただの茹で卵のフライだったりするので当たり外れが大きい。見極めましょう。

エスカリヴァダ・デ・バカラオ (Escalivada de Bacalao)

カタルーニャ地方の郷土料理、干し鱈のマリネのエビ版です。フランスとの国境近くの漁村で食べたのですが至福の味でした。スペイン人は魚介類を生食する習慣がないのですが、漁村では偶に見かけます。それがまた日本人の私にはドンピシャリの味。

噂によれば、ほたて貝のエスカリヴァダもあるらしく、これはもう是が非でも見つけたい。ってか見つけたら是非ご一報下さい。何なら一緒に食べにいきましょう。

スペイン料理を更に極める

更にもっとスペイン通になりたいマニアな方へ。私のライフワークとして全スペイン料理を少しづつこちらの記事でまとめています。今のところ135品。スペイン料理の辞書となるように、これからもどんどん品数を増やしていくつもりです。

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