おすすめのトルコ料理60選:絶対に食べるべきトルコの有名な食べ物
2024/07/24
世界100ヵ国以上を食べ尽くしたフードライターが、自信を持っておすすめする美味しいトルコ料理のリスト。トルコ料理はフランス料理、中華料理と共に世界三大料理の一つに数えられていますが、残念なことにケバブだけだと思っている人が多いです。
トルコ料理は美味しいことはもちろん、バラエティの豊かさも大きな魅力の一つです。はるばるトルコを訪れたからには、日本でも食べることのできるケバブなんて無視して、美味しいトルコ料理を思う存分楽しんで下さい。そのための美味しいトルコ料理のリストを作成しました。
さらにトルコは美味しいだけの国ではありません。観光資源の数と質が半端なく、見所盛沢山の美しい国です。また、ショッピングも楽しくて、加えてトルコ人、大変な親日家で皆さんとても優しいです。トルコの見所や観光名所に関しては、別記事で詳しくまとめてあります。
美味しいトルコ料理:スープ系
スープをトルコ語でチョルバ (çorba) と呼びます。メニューを見て、最後にçorbaが付いていればスープ状の料理だと考えて下さい。トルコではスープを注文すると大量のパンが無料でついてくるので、金銭的に余裕のない時は、スープだけで食事を済ましてしまう人も多いです。美味しいだけでなく栄養価も抜群。トルコでは、朝食としてスープを注文する人が多いです。
イシュケンべ・チョルバ
トルコを代表する臓物のスープがイシュケンべ・チョルバ (İşkembe çorba) 。羊や牛の胃袋などの内臓を使ったスープで、牛乳が入るので白っぽい色をしています。ニンニク、唐辛子などで味付けさ、最後に酢やレモン果汁などを加えて食べます。
トルコ人はお酒を飲み過ぎた後にこのスープを良く飲みます。二日酔いに大変効果があるのだそう。確かに何だか二日酔いに効きそうな味がします。日本ではなかなか食べる事のできない味なので、トルコを訪れたら絶対に食べてみて下さい。
メルジメク・チョルバス
レンズ豆のスープをメルジメク・チョルバス(Mercimek çorbası)と呼びます。トルコ人にとって味噌汁のような存在で、トルコを代表するお袋の味。レンズ豆の他に人参、玉ねぎ、ジャガイモなどの野菜が入ります。
コトコト煮込んでから裏ごし、今ではハンドミキサーでガーっとして食べます。トルコ人は食べる直前にレモンを絞りますが、無くても美味しい。このスープを嫌いなトルコ人は存在しません。何処で食べてもハズレのない、ほっこり優しい味。
ケルレ・パチャ・チョルバス
羊の頭と蹄の肉で作るスープがケルレ・パチャ・チョルバス (kelle paça çorbası ) 。それ以外にも胃の皮などが入ります。万病に効く薬として食べられるほど栄養価満点のスープで、トルコ人達は少し疲れたなと思うと直ぐにこのスープを食べます。
トルコ料理の前菜・メゼ
トルコ料理最大の魅力がメゼ (Mezeler) の存在。メゼとはメイン料理の前に食べる前菜的な小皿料理を意味します。机一杯に沢山の小皿料理を並べて楽しむ人が多く、とてもインスタ映えします。
フムス
野菜や豆などのペーストをエズメ (EZME) と呼びます。その中で一番有名なのがフムス (Humus) と呼ばれるヒヨコ豆のペースト。有名過ぎてトルコだけでなく、世界中のスーパーでお惣菜品として売られています。
味の決め手が練りゴマなので、日本人も大好きな味。広くイスラム圏の国々で食べられているお馴染みの食べ物で、どの国で食べても殆ど同じ味。安定の美味しさです。パンに付けて食べます。
ジャジュク
ヨーグルトとキュウリで作るソースをジャジュク、またはジャジャック (cacık) と呼びます。トルコ人の食卓に絶対欠かせない食べ物で、肉、魚、パスタ、米、パン、何にでも合わせて食べるのは、何にでも合う味だからです。トルコ人はジャヤック命の国民なので食卓にジャジュクがない時は、登場するまで何も食べません。
ハイダリ
同じくヨーグルトベースのソースで、キュウリの入らないものをハイダリ (haydari) と呼びます。水切りヨーグルトをおろしニンニクとハーブで味付けたシンプルなディップですが、何にでも合います。トルコの白いチーズなどを風味づけに使う事も多いです。
アジル・エズメ
トマトやパプリカなどの野菜と唐辛子のみじん切りで作るペーストがアジル・エズメ (Acili Ezme) 。こちらもトルコ人の食卓に欠かせない料理で、ピリ辛なので、暑い夏には食欲を増進させる働きもあります。
ヤプラク・サルマス
ブドウの若葉で米を包んだ料理をヤプラク・サルマス (Yaprak Sarmasi)と呼びます。米は松の実や赤スグリの実、カラントなどで味を付けるので、大変風味が豊かです。トルコ人は朝食にこれを食べたりもします。
トルコに限らず周辺各国で食べられていますが、国によって味付けが異なります。キャベツなどで包む事もありますが、しっかりした歯ごたえのブドウの葉のが美味しい。レモンを絞って食べます。
ドルマ
野菜に詰め物をした料理をドルマ (Dolma) と呼びます。ナス、ピーマン、トマト、ズッキーニ、キャベツなどの野菜を使い、中の具はひき肉と米、または米と野菜です。肉ナシのドルマは前菜として、肉のドルマはメイン料理として食べます。
中の具はハーブとスパイスでしっかり味付けされていますが、トマトソースで更に煮込む事が多いです。ドルマとは詰め物を意味するので、どの野菜を使ってもドルマと呼びます。
ミディエ・ドルマス
ムール貝を使った冷静のドルマを、ミディエ・ドルマス (Midye dolmasi) と呼び、イズミルなどの海岸都市へ行くとワゴンに積んで路上で売っています。1個単位の販売で、売り子さんが殻を割ってレモンを絞って渡してくれるので、充分食べたら「もういい」って制止して、お会計となります。
具の米にムール貝の旨味がしっかり染み込んでいてメチャクチャ美味しいです。日本人なら絶対好きな味。イカメシのムール貝バージョンみたいな感じ。湾岸地区だけでなく、イスタンブールでも海沿いに行くと見つけられるので絶対に食べて!
ビョレク
薄いパイ生地で、ホウレンソウやチーズなどの具を包んで焼き上げたものがビョレク (Börek)。中の具はひき肉、マッシュポテト、ほうれん草が最もポピュラー。トルコだけでなく、バルカン半島でも良く食べられていて、朝、昼、夜、おやつ、何時でも何処でも食されている人気の食べ物です。
パトゥルジャン・イマーム・パユルドゥ
ナスの実をくりぬき、ニンニク、トマト、玉ねぎなどと一緒に油で炒めた後、再びナスに詰めた料理が、パトゥルジャン・イマーム・パユルドゥ (İmam bayıldı)。トルコ語で「坊さんの気絶」を意味し、敬虔なお坊さんが気絶するほど美味しいからなのだそう。
クル・ファスリエ
白インゲン豆の煮込みをクル・ファスリエ (Kuru Fasulye) と呼びます。トルコのお袋の味を代表する家庭料理ですが、クル・ファスリエを看板料理とする大衆食堂(ロカンタ)も多いです。
前菜としても食べますが、お腹に溜まる重い料理なのでメインとして食べた方がいいかも。トルコ人はクル・ファスリエとパンで食事を済ましてしまう人も多いです。
ターゼ・ファスリエ
インゲンの煮込みをターゼ・ファスリエと呼びます。トルコでファスリエとは煮込み料理を意味し、コトコトじっくり煮込んだんだろうなぁとヒシヒシ感じる美味しさです。
トールシ
トールシ (turşu)とはトルコの酢の物、ピクルス類の総称です。トルコは酢の物の種類が豊富。定番のオリーブの実、キュウリなどの他にカリフラワー、ニンジン、なんでも酢の物にします。食事の際には必ず何か酢の物を用意するのがトルコ流。
おすすめのトルコ料理:メイン系
トルコのメイン料理はアナ・イェメクレリ (Ana Yemekleri)と呼ばれます。基本的にトルコ人は肉食。魚は海岸沿いの街でしか食べません。イスラム教徒が多いので、禁忌となる豚肉は食べませんが、何故かビールは普通に飲みます。
トルコの気候が牛の飼育には適していないので、昔は牛肉も余り食さず羊を中心に食べていました。最近は羊の値段が上がっているので、牛肉のミンチや鶏肉の消費量が増えてきました。
ケバブ
一般的には羊や鶏などの肉を、水を使用しないで焼いた料理全般をケバブ (Kebap)と呼びますが、トルコに限っては煮たり揚げたりする肉料理もケバブと呼んでいます。ミンチ肉だけはケバブではなくキョフテと呼ぶので、ひき肉以外の肉料理全般がケバブの認識なのだと思います。
シシ・ケバブ
シシ・ケバブ (Şiş Kebap)は、基本的には羊肉を使った串焼きを意味します。鉄製の串に刺して炭火でじっくり焼いたシシ・ケバブは最高に美味しい。ちなみに牛や鶏肉を焼いたものもシシ・ケバブ。野菜も串に刺しで焼けばシシ・ケバブです。
アダナ・ケバブ
アダナ・ケバブ (Adana Kebab) はトルコ南部に位置するアダナの郷土料理。赤唐辛子などのピリ辛スパイスで味付けしたひき肉、正式には叩いた肉を、長い鉄串につけて炭火焼きしたもの。キーマケバブ(Kiyma kebab)と呼ばれる事もあります。
他のケバブよりスパイシーな仕上がりになるのが特徴。結構作るのが大変で、初心者だと串に上手くくっつかなくて焼いてる間に落ちてしまうのだそう。
ドネル・ケバブ
日本でお馴染みのドネル・ケバブ (Döner Kabab) は、ドイツに移住したトルコ人達が、世界に流行らせたファーストフードです。屑肉を固めて大きな塊にし、回転させながら焼き上げます。薄く削り落とした肉を、トマトやレタスなどの野菜やソースと一緒にピタパンの中に詰めて食べます。
ドゥルム
トルコ風のブリトーがドゥルム(Durm)です。上記のドネル・ケバブと中身は同じですが、ピタパンではなく薄いクレープのようなパンで巻いて食べます。ドネルより食べやすいので、デート中のトルコ人の女性が好んで食べるのだそう。
インケンデル・ケバブ
トルコ人がこよなく愛するケバブがインケンデル・ケバブ (Iskender Kebabi) です。薄く焼いたパンの上に、ドネルケバブの肉をのせ、トマトソースとヨーグルトソースをたっぷりかけ、最後に溶かしバターをまわしかけた料理。古都ブルサの名物料理なので、是非本場の味を試してみて下さい。
アリ・ナージク
焼ナスとヨーグルトで作るペーストの上に羊肉をのせたものがアリ・ナージク (Ali nazik Kebabi) 。ナス好きにはたまらない一品で、ヨーグルトなのでさっぱりして夏向きの食べ物。
ラムのオーブン焼き
トルコ人はラム肉が本当に大好き。中でもクズ・タンドゥル (Kuzu Tandır) と呼ばれる料理が最高峰とされます。むかしは地面に穴を掘って作る焼き窯で作ったのですが、最近はオーブンで焼くのが主流です。
老舗のレストランなどでは、今でも昔ながらの窯を使ってクズ・タンドゥルを作っているので狙って下さい。本格的なクズ・タンドゥルは本当に美味しいのですが、オーブン焼きのラム肉でも充分な美味しさです。
豚肉を食べないイスラム教徒にとって、羊肉は一番大切な肉。世界的に羊肉の価格が高くなってきているので、他国より安く食べれるトルコで羊肉三昧しておきましょう。
最近はトルコでも羊肉が高くなっていて、昔は肉料理と言えば羊肉が中心だったのに、他の肉で代用される事が多くなってきました。羊肉の臭みを苦手とする人は多いかと思うのですが、トルコの人達はスパイスを上手に使って調理するので全く気にならないかと思います。
ピルゾラ
ラム肉のオーブン焼きよりお手頃価格で食べられる羊肉が、ピルゾラ (Pirzola) です。骨付きの子羊肉で、癖も少なく美味しいです。羊肉は本当に高くなっているので、お金がない時はピルゾラで我慢。
ウズガラ・キョフテ
トルコ版ハンバーグがキョフテ (köfte)です。一番基本的なキョフテがウズガラ・キョフテ (Izgara köfte) と呼ばれる焼きハンバーグ。日本のハンバーグとは全く異なる、弾力性のある食感が特徴です。スパイスが効いていますが、肉の旨味も凄いです。
最近は牛肉がメインとなっていますが、羊肉がメニューにあったら絶対そちらを注文しましょう。キョフテは煮たり、揚げたり、色々な形で調理され、具材も様々なので、キョフテの前にそれを特徴づける単語が入ります。○○〇キョフテ、みたいな料理が200位あります。
クル・キョフテ
家庭料理を代表するのがクル・キョフテ (Kuru Kofte) 、揚げたキョフテです。牛ひき肉に細かく刻んだニンニク、西洋パセリ、ドライミント、唐辛子、すりおろした玉ねぎなどを入れ、よく練ってから成型し、油で揚げます。
家庭ではクル・キョフテを揚げるついでにポテトも一緒に揚げて食べます。クル・キョフテとフライドポテトをバケットに挟んだサンドウィッチは、トルコ人が大好きなファーストフードです。
イチリ・キョフテ
ブルグルと呼ばれるひき割りの小麦で作る生地でひき肉の種を包んで揚げた料理をイチリ・キョフテ (Icli Kofte) と呼びます。具となるひき肉の種には玉ねぎ、西洋パセリ、スパイスなどの他にクルミが入っているのが良い仕事をします。ビールが欲しくなりますが、トルコ人はヨーグルト飲料のアイランと一緒に食べます。
チー・キョフテ
数あるキョフテ料理の中でとても珍しいのがチー・キョフテ (Çiğ köfte) と呼ばれる、生肉のキョフテです。かなり辛いのでレタスなどの葉系の野菜にパクチーやネギ、パセリなどの香りの強い野菜も一緒に巻いて食べます。
残念な事に最近は地域によって法律で生肉が禁止されています。生肉が禁止されている地方では、ひきわりの小麦、ブルグルで作る肉ナシ版のキョフテとなっています。それはそれで美味しいけど、生肉好きな私としては物足りない感じ。
ハムシ・タヴァ
黒海に面した地域ではカタクチイワシ、ハムシ・タヴァ (Hamsi tava)を良く食べます。ただトルコ人は本当に肉食なので、湾岸部でもイワシ以外は余り食べません。トウモロコシの粉をつけてカリカリに焼くので、黄色っぽい色をしている事も多いです。シーズンは冬。レモンを絞って食べます。
トルコの美味しいB級グルメ
トルコ料理の基本は宮廷料理。でもトルコには安くて美味しいB級グルメ系の屋台や専門店が沢山あります。トルコのファーストフードに関しては、別記事で詳しくまとめました。
スィミット
街の至る所で売られている輪っか状のパンがスィミット (Simit) です。ゴマでトッピングされていて、トルコ人は朝ごはん、おやつ、何時でも何処でも小腹が空いたら食べています。16世紀頃からある食べ物で、ほとんど味はしないのですが癖になります。チャイと呼ばれるお茶と一緒に食べる事が多いです。
ピシ
トルコ風の揚げパンがピシ (Pişi) です。中身はなく、生地にほんのり塩味がついています。スープと一緒に食べたり、甘いシロップをつけてデザートのようにして食べます。
ギョズレメ
トルコ風クレープがギョズレメ (Gözleme) です。小麦粉と水で作るパン生地を薄く伸ばし、ストーブみたいな鉄板の上に置いて両面を焼きます。焦げ目がついたら中にチーズ、ホウレンソウ、ひき肉、ソーセージなどの具を置いて挟み、最後にバターを塗って仕上げます。女性が焼く、の決まりがあるのか、女の人しか作っているのを見たことがないです。
ココレチ
トルコのB級料理の代表格、ホルモンのサンドウィッチがココレチ (Kokoreç) です。羊の腸を大きな串にぐるぐる巻きつけてロール状にし、炭火でこんがり焼き上げます。ホルモン好きにはたまらない一品。
焼きあがったものを細かく刻んでパンに挟み、トマトなどの野菜とソースをたっぷりかけて食べます。街を歩いているとココレチの売店を良く見かけるので、ついつい食べてしまいます。他国では食べられない美味しさなので絶対に食べて!
ラフマジュン
トルコ風の薄焼きピザ、またはタコスのようなものがラフマジュン(LAHMACUN)です。でもチーズは使いません。薄くてクリスピーな大きな円形の生地の上に、ひき肉、玉ねぎ、トマト、ピーマンなどの野菜をのせて焼き上げます。
レモンをかけて半分に折ったり、巻いたりして食べます。一緒にレタス、トマトなどの野菜を巻く場合も多いです。ピリッとした辛さがあり、ビールのおつまみに最高。レストランでは前菜の扱いです。
ピデ
世界何処にでもイタリアのピザ屋がありますが、トルコでは余り見かけません。トルコ版のピザ、ピデ(PIDE)が浸透しているからだと思います。生地を舟形にして、中に色々な具をのせて焼き上げます。
外側はカリっとして中はモチモチしたパン状で、これがあるならイタリアのピザいらないなと納得する美味しさです。一番ポピュラーなのがひき肉と卵。ホウレンソウも人気が高いです。
マントゥ
トルコの伝統的なパスタというかラビオリがマントゥ(MANTI)です。パスタ生地の中に、牛や羊のミンチ肉と玉ねぎが詰めてあります。トマトソースとニンニクが沢山入ったヨーグルトソースをかけて食べるのがトルコらしい。シンプルに溶かしバターだけで食べる人も多いのですが、全部がけをお勧めします。
バルック・エクメク
トルコのイスタンブールの名物、サバサンドがバルック・エクメク (Balik ekmek) です。鉄板で焼いた新鮮なサバをトルコのパンに挟んで食べます。鯖サンドに関してはこちらの記事で詳しく解説しました。トルコを代表するB級グルメです。
ピラウ
トルコ版チャーハンがピラウ(PILAV)です。具は殆ど入っていないのですがバターやオイルの味がしみ込んでいて美味しい。なんかのスープで作る事も多いです。お焦げの部分は取り合いになります。ヨーグルトソースと一緒に食べると更に美味しい。
エクメク
トルコのパンをエクメク(Ekmek)と呼びます。フランスパンのような風貌をしていますが、バターの風味は全くありません。皮もパリッとはしていない。フワフワした白パンです。レストランで何かを注文すると無料で大量についてくるので、スープとパンで食事をすませてしまう人が多いです。
有名なトルコのスイーツ
ギュラーチ
トルコの伝統的なデザートで、ラマダン明けの時に良く食べられているのがギュラーチ (Güllaç) です。ミルク、ローズウォーター、ナッツ、ザクロの種が入っています。ヒヨコ豆などが入る事もあって面白い。極甘のスイーツが多いトルコでは許せる範囲の甘さ。
バクラヴァ
バクラバ (Baklava) はトルコを代表する、伝統的なお菓子です。トルコ特有と言うか、周辺各国で食べられています。紙より薄いユフカと呼ばれる生地で、砕いたナッツなどをハチミツであえた餡を巻いて焼いたお菓子。
中の餡もメチャクチャ甘いのに、焼いた後何故か濃厚極甘シロップに漬け込むので更に甘くなります。イスラム圏の人達は甘ければ甘いほど美味しいと感じるので、トルコに限らずイスラム圏のお菓子は何処もかなり甘いです。
トゥルンバ
バクラヴァ以上に甘く感じられたお菓子がトゥルンバ (Tulumba) 。私は完食出来なかったのですが、トルコ人は勿論大好きです。一口大に揚げたドーナツを激甘のシロップに浸したお菓子。
タウク
オットマン時代からある歴史的なデザートがタヴク (TAVUK) 。デザートなのにチキンが入っているのが特徴で、茹でたチキンの細切りとパンで作るミルクプディングみたいな食べ物です。
この組み合わせは何とも不思議だけど悪くない。ってか食感はあるけど、甘過ぎてチキンと言われるまでチキンと気づきません。ならばチキンを入れる意味はあるのかと思ってしまったら負け。シナモンをふって食べます。
KAYISIS TATLISI
2つに割ったアプリコットにクリームとナッツを挟んだトルコの伝統的なお菓子。甘いけれどそこまで甘くなく、意外といけます。
シュトラッチ
米をミルクで煮てそのまま冷やす、またはオーブンで焼いたライスプディングがシュトラッチ(Sütlaç)。トルコにしては珍しく、それほど甘くはないけど十分に甘い、でも食べられます。
Mozaik pasta
チョコレートでコーティングされたチョコレートケーキの中に、砕いたクッキーが沢山入っているので切り口が面白い。トルコ人の家庭に招かれると、必ずこのケーキが出てきます。流行っているのか。
ロクム
グミより柔らかく、マシュマロよりグミっぽい。ヌガー系もあります。何だか不思議な食感のトルコの伝統菓子がロクム (Lokum)です。ローズウォーター、レモン、色々な味があります。トルコを訪れた人はこれを必ずお土産にくれます。
ハルヴァ
炒った小麦にバターと砂糖を加えて作る伝統菓子がハルヴァ (Halva)。トルコではお葬式があるとハルヴァを隣人にふるまう習慣があります。
キュネフェ
キュネフェ (Künefe)はトルコを訪れたら絶対に食べたいお菓子。小麦粉で出来た極細の麺状の生地にモッツァレラチーズのようなチーズを混ぜて焼き、緑が鮮やかなピスタチオパウダーをかけて食べます。
トルコなだけに極甘なのですが、他では食べられないタイプのスイーツなので是非とも食べてみて欲しい。トルコ人は更に生クリームやアイスをのせて、砂糖をたっぷり入れた飲み物と共に食べます。
ドンドゥルマ
トルコ特有のアイスクリームを (Dondurma) と呼びます。イタリアのジェラートとは全く異なり、ガムのような粘着力のある不思議感触アイスクリーム。ビヨ~ンと棒にくっついて落ちないので「おおっと落ちちゃう、いや、落ちてません!」みたいなアイス売りのパフォーマンスが有名です。
有名なトルコの飲み物
チャイ
トルコ人とはチャイ(Çay)で出来てると思う。何時でも何処でも一日に何度でも飲みます。トルコ人はただでさえ人懐っこいのに更には親日家なので、日本人だと分かると「チャイでも飲んいきなさい」と誘われる事が多いです。
一日に何度も何度も色々な人からチャイを振舞われるので、トルコを旅しているとお腹がチャプチャプになります。ミルクは絶対に入れてはいけません。変な目で見られるのでお砂糖だけ入れて飲みましょう。トルコ人はかなり大量の砂糖を入れて飲みます。
アイラン
トルコ人の主成分はチャイだけど、アイラン(AYRAN)も結構な比率で入ってると思います。トルコ人が愛して止まない飲み物で、毎食のお供。冷たいヨーグルトを水と塩で割ったような飲み物で、初めはムリ!とか思ったけれど慣れれば全然ありと思えます。特に暑い夏はアイランに限る。
ナルスユ
道端でよく売ってるザクロジュースがナルスル(Nar suyu) です。オレンジや他の果物のジュースも美味しいけれど、トルコはザクロが名産なので、ザクロジュースを絶対に飲みたい。めちゃくちゃ濃厚で美味しい。
ラク
トルコ人に最も愛されているアルコールがラク (Raki) です。アニスで香りを付けたブドウで作るお酒。通常は無色透明なのですが、水を加えると白く濁る不思議なお酒です。アルコール度数が50%位ある強い酒で食前酒として飲まれます。
エフェス
トルコ国民の殆んどがイスラム教徒なのに、何故だかトルコでは飲酒が自由。特に若者はビールを良く飲みます。一番有名なのはエフェス(EFES)のビール。とてもさっぱりした味。
カフヴェ
トルコを訪れたからには絶対飲みたいトルコ式コーヒー。私達が日頃飲んでいるコーヒーとは全く別物です。パウダー状に極細に挽いた豆を煮出して作る、濃厚な味のコーヒー。トルコ式コーヒーに関しては、別記事で詳しくまとめました。
サレップ
トルコでしか飲むことのできない飲み物がサレップ (SALEP)。ランから抽出されるシロップで作る温かい飲み物です。ランの輸出が禁止されているので、これは本当にトルコ内でしか飲むことが出来ません
トルコでおすすめの観光ルート
トルコは美味しいだけじゃありません。世界有数の観光大国。とにかく観光名所が多いので、上手く組み合わせて見ないと周り切れません。トルコをはじめて旅行するなら、おすすめの観光ルートをご紹介します。