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スペインのロンダ観光の全て、アンダルシアで一番有名な白い村ロンダの名所、名物、行き方

      2021/09/05

スペイン在住20年。一番美しい村は?と聞かれたらロンダと答えます。人口3万5千人のロンダは、村と言うには大き過ぎるかもしれませんが、のんびりした田舎の雰囲気しかないので「大きな白い村」みたいな感じです。

スペインのアンダルシア地方はどの村も白いです。何処もお勧めですが特にロンダ周辺に素朴素敵な白い村が点在しています。ロンダを拠点にしてスペインの白い村巡りをするのが一番賢いプランかなと思います。

ロンダは町が大きい分、ホテル、レストラン、おみやげ物さん、選択肢が多いので楽しいです。アンダルシア地方のお勧めの白い村は、別記事で詳しくまとめてあります。

スペインのロンダの観光名所

プエンテ・ヌエボ

ロンダの街は海抜739mの崖の上にあります。こじんまりとした旧市街とバスや電車の駅がある新市街の間には100mの渓谷があり、この2つのエリアを結ぶ橋、プエンテ・ヌエボがロンダの街のシンボル的存在となっています。

断崖絶壁に架けられた橋は、プエンテ・ヌエボ(Puente Nuevo)と呼ばれます。スペイン語で「新しい橋」を意味しますが、18世紀の橋なのでそんなに新しい訳ではありません。直ぐ近くにローマ時代からの橋があり、そちらを「古い橋」と呼んでいるので、それに比べたら新しいの意味です。

18世紀の建築当時は、世界で最も高い所に架けられた橋でした。98mある橋の上から下を覗き込むと、高所恐怖症でなくてもキュッと身が締め付けらるような、何とも言えない絶景を見る事が出来ます。

橋の上からの景色も素敵ですが、ロンダで一番の景色は崖の下から見上げる眺めだと思います。言葉通りの断崖絶壁の上にあるロンダの白い街並みと、美しい橋、長閑な大自然の圧倒的な大パノラマを満喫出来ます。

崖の下のビューポイントには、旧市街から階段で降りる事が出来ます。10分位で降りる事が出来ますが、頑張って更に歩いた方が景色が良いです。ただ帰りの登りがかなり辛い。何も無い所なの水を必ず持参しましょう。

一日中ずっと眺めていたいほど素晴らしく美しい景色なので、色々持参でピクニックするのも良いかも。ただ後述しますがロンダは美味しいレストランが多いので、レストランやバー巡りも捨て難い。

プエルタ・デ・カルロスキント

プエンテ・ヌエボが架けられる前にあった橋は古い橋、プエンテ・ビエホ(Puente Viejo)と呼ばれます。そこにあるのがカルロス5世門(Puerta de CarlosV)。何故か常に人が少ないので鄙びた雰囲気も素敵です。

ロンダはプエンテ・ヌエボを見上げる反対側のビューポイントが必見の場所ですが、こちらからの景色も又素晴らしい。いずれにせよ、ロンダの町は登って降りてを繰り返す事になるかと思います。体力が必要ですが、頑張った後には絶対後悔しない素晴らしい景色が広がっています。

カルロス5世門を抜けて新市街の方へずんずん進むと、地元の人達で賑わうバーやレストランが沢山あります。旧市街にあるレストランは観光客用である事が多いので、この近辺で一杯やるのが大変お勧め。新市街寄りではあるけれど雰囲気が良く、地元の人達も沢山いて大いに賑わいます。

プラサ・デ・トロス

ロンダは闘牛の聖地としても有名です。スペイン最古の、一番美しいとされる闘牛場(Plaza de Toros)があり、伝説的な闘牛士フランシスコ・ロメロが生まれた街だからです。

フランシスコ・ロメロは現在の闘牛のスタイルを完成させた人物です。引退後ロンダに闘牛士学校を作り、多くの有名な闘牛士を育てました。ロンダの闘牛場は1785年に建設された収容人数5000人ほどの小規模なものなのですが、ここで闘牛士として登場する事は、とてつもない名誉とされています。

著名な闘牛士のクオリティの高い闘牛を見る事が出来ます。夏にロンダを訪れたのなら、是非一度闘牛を見てみる事をお勧めします。ただ箱が小さい分間近で見る事が出来るので、迫力がすごいと思う人と残酷過ぎると顔を背ける人で両極端になるかと思います。

ムラージャス・アラベス

アラブの城壁(Murallas Arabes)も見所の一つ。ロンダの街は100mの断崖絶壁の上にあり、更には城壁で囲まれています。これほど攻めにくい場所も珍しいのではないでしょうか。

城壁は広い所で1m位の幅があります。歩くようには整備されていませんが、勝手に歩く事が出来ます。高所恐怖症の人だと少し怖いかもしれませんが、せめて座ってゆっくり時間を過ごして欲しい。

ロンダの城壁から眺めるアンダルシアの乾いた大地は本当に素晴らしいです。偶に見える白い粒粒の固まりは放牧の羊の群れ。見晴らしがいいので本当に遠くまで見渡せます。視界に入るもの全てが、遠くの時代から全く変わっていないので、暫く眺めていると自分が何時の時代に存在しているのか分からなくなってしまうかと思います。

カジェ・デ・ラ・ボラ(Calle de la bola)周辺

カジェ・デ・ラ・ボラはロンダの目抜き通りです。観光客よりも地元の人達で何時も賑わっています。この周辺にカワイイお店、美味しいレストランが固まっているので、この辺りで休憩とお土産物を探して下さい。

ロンダの人達は、この目抜き通りを着飾って行き来するのが本当に大好き。それがこの町の唯一の娯楽らしく、古き良き時代っぽくてほっこりします。観光客から人気の高いロンダですが、旧市街は結構ひっそりしています。反対にこの目抜き通り近辺は、何時行っても賑やかで楽しいです。

ミラドール・デ・アルデウエラ

ロンダは断崖絶壁の凄いロケーションにある町なので、展望台が沢山あります。中でも人気が高いのがアルデウエラ展望台(Mirador de Aldehuela)。何だか本当に宙ぶらりんって感じなので、高所恐怖症の人なら立てないかも。余り大人数が乗ると本当に落ちそうで怖いです。

ロンダの白い街並み

スペインのアンダルシア地方を代表する景色が白い街並み。青い空とのコントラストが本当に美しいです。スペインの白い村は何故白いのか。白い村に関する全ては別記事で詳しくまとめてあります。

ロンダで食べるスペイン料理

ロンダは美しいだけでなく、グルメな地としても有名です。何を食べても美味しくて安い。小皿料理を提供するレストランが多いので、色々なものを沢山食べられるのも魅力の一つ。

ロンダを代表する食べ物はセラニートと呼ばれるサンドウィッチです。焼いた豚の背肉、生ハム、揚げたしし唐をパンで挟んで食べます。シンプルですが最高に美味しい。

闘牛場の前にあるレストランは、牛の尻尾の煮込みで有名な場所。美味しいは勿論ですが、闘牛に縁のあるデコレーションが施された趣あるレストランです。

ロンダの人達は外食が大好き。だからこそ小さな街ではありますが、本当に沢山のレストランやバーがあります。地元の人達は勿論、周辺に住むスペイン人達も週末になると美味しい物を求めてロンダを訪れます。

スペインを訪れたら絶対に食べたい、美味しいスペイン料理50品を別記事で詳しくまとめてあります。ロンダはレストランの質が本当に高いので、何処で何を食べても美味しく、そして安い。是非ロンダの街でリストを参照にしながら色々なスペイン料理を楽しんで下さい。

スペインのロンダへの行き方

マドリッドからロンダへ電車で行く方法

スペインの首都マドリッドからロンダへはスペイン鉄道のALTARIAの直通電車で行けます。時間は4時間程。通常料金は70ユーロ程しますがインターネットの早割プロモーション料金で切符を購入すれば正規金額の半額位になるのでとってもお得。

3日前購入で50ユーロぐらい。一週間前購入が可能ならば30ユーロ代で行けます。もう断然お勧め。早め早めに予定を立てるのが電車で旅行するベストな方法です。

スペイン語もしくは英語が分からないと少しハードルが高いかもしれませんが、時刻表、そしてチケットの購入まで出来る便利なスペイン鉄道のサイトはこちらです。→ RENFE(スペイン語または英語)

マドリッドからロンダへバスで行く方法

事前に予定を立てる事が出来る計画性のある旅人なら電車がお勧めですが、明日の事は明日にならないと分からない、私タイプの旅人ならバスで行きましょう。当日でも2週間前に買ってもマドリッド⇔ロンダ間は値段が変わりません。

マドリッドの南バスターミナル(ESTACION SUR)からバスは出ています。スペインは鉄道や飛行機が高いのでバスが一番安く行ける事は確かです。マドリッド⇔マラガ間は当日券の片道で25ユーロ位。

ただバス利用の難点は時間がかかり、乗り換えがあってメンドクサイ事。マドリッドからロンダまでの直通バスがないのでマラガ乗り換えになります。マドリッド⇔マラガ間で6時間から7時間ちょっと。マラガ⇔ロンダで2時間弱かかります。

スペインのバス会社のサイトはこちら→ ALSAのバス

一番便利でお勧めな交通手段はレンタカー

アンダルシア地方は公共の交通手段が発達していません。それに公共の交通手段で行けないような村の方が素晴らしい場所である事が多いです。アンダルシア地方には可愛らしい、素敵な白い村が点在しています。

そんなアンダルシア地方を周るのに一番のお勧めはレンタカーです。スペイン人は余り英語を話しません。何故だか公共の交通機関に携わっている人は特に話しません。色々な意味のトラブルを避ける為にもレンタカーは一番良い交通手段なのかもしれません。

バルセロナからロンダへの移動手段

スペインの首都マドリッドからロンダへは直通の電車がありますがバルセロナからはありません。そもそもスペインはとても中央主義なので何処へ行くにもまずマドリッドへ行った方が早いです。

レンタカーでならバルセロナからアンダルシアへ海沿いをガガーッと移動するのもアリだと思います。でもいずれにせよマドリッドを経由して行った方が早くて安いです。お金に余裕があるなら時間短縮の為にも飛行機でマラガまで行くのが一番良いでしょう。

マラガからロンダへの移動方法

マラガ⇔ロンダ間で一番便利なのはバスです。安くて本数が多い。アンダルシア地方ならALSAのバスよりLOS AMARILLOSのバスの方が全地域をカバーしていて断然便利です。

マラガからロンダへは二時間程かかり、朝8時が始発で最終のロンダ行きが20時です。だいたい二時間おきぐらいにバスは出ていますが、お昼時は4時間位バスが無いので注意しましょう。

アンダルシア地方では今でもシエスタが絶体です。バスもシエスタの時間は存在しない事が多いので注意が必要。金額は11ユーロぐらいです。LOS AMARILLOSのバス

日にちに余裕のある旅行者なら、直接ロンダまで行かずマラガで一泊してからロンダへ行くのをお勧めします。ピカソが愛して止まないマラガの街は本当に素敵な場所です。地中海の光り輝くビーチもあります。陽気な人達と美味しい食べ物、美しい建築物に囲まれるマラガ滞在、是非お勧めします。

マラガ⇔ロンダ間の交通の注意点

アンダルシア地方にはLOS AMARILLOS社の他にも沢山のバス会社があります。マラガ⇔ロンダ間も他のバス会社を使って似たような値段で行くことが出来ます。でも海岸沿いのルートは要注意。特に車に酔いやすい人はやばいです。

マルベージャからロンダまでの道程が凄すぎるカーブの連続なんです。断崖絶壁をくねくねと道路が走っているので見るだけなら面白いです。大変素晴らしい景色が広がっています。でも車に酔いやすい人なら一発でアウト。スペインで一番酷いカーブが連続する過酷な山道です。

少し値段が高くなり、乗り換えも面倒ですがマラガ⇔ロンダ間は鉄道の旅がお勧めです。深い渓谷の中のトンネルを電車は走っていき、車窓が本当に素晴らしいです。うっとりする景色の連続です。マラガのバスターミナルと鉄道駅は隣同士なので、そんなに乗り換えで歩く事もありません。

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