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スペインのアンダルシア地方で有名な観光地、白い村に関する全て

   

スペイン南部のアンダルシア地方は、一年を通して気候が良い事で有名です。特に海岸部は年間300日以上も暖かい、又は暑い晴天の日が続くので、太陽の恵みの少ないヨーロッパ北部の人達から絶大な人気を誇ります。太陽と美しいビーチ、アンダルシア地方の魅力はこれだけではありません。有名な観光地が多く見所が盛り沢山の地方なのですが、一番の魅力は白い村々だと思います。今回はスペインを訪れたら絶対に外せない、アンダルシア地方の白い村巡りに関する全て。

スペインの白い村は何故白いのか

青い空に白い村。スペイン南部のアンダルシア地方を代表する景色です。とは言っても白い村はスペインに限った事ではありません。チュニジアを中心としたアフリカ北部、ポルトガルからギリシャ辺りまでの地中海沿いの地域で良く見る事の出来る風景。それでも一般的に「白い村」と言えばスペインのアンダルシア地方を意味し、世界中から多くの観光客を引き寄せています。

スペイン南部の白い村の家々はペンキではなく漆喰で塗られています。日本でも定着している漆喰ですが、5千年前にエジプトのピラミッドの壁に使われたのが起源だとされています。スペインには古代ローマ人が持ち込み、イスラム教徒による支配時代に改良され定着しました。漆喰とは基本的にサンゴ礁を元にした石灰石を焼いて水を加えたもの。各国の風土に合わせて改良され、全世界で使用されるようになりました。

漆喰の壁は呼吸します。少しづつ二酸化炭素を吸収しながら固くなる性質があるので、夏は湿気、冬には乾燥を防ぎ、年間を通じて家の中の湿度を快適に調節する働きがあります。そして石灰には消毒剤の役割もあります。そんな働きからスペイン南部では家だけでなく病院も白、そして病人の為の避難所の役割もあった教会も白壁です。

白という色もとても大切です。スペインの地中海沿いの地域は長くて暑い夏が特徴的。白にはその余りにも強い日差しを反射させ、家の中の温度を上げない効果があります。そして夜には月光を反射して、防犯にもなったと言います。美しいだけでなく、沢山の恩恵が白壁には隠されていたのです。

スペインの白い村は何処にあるのか

白い村はスペイン南部のアンダルシア地方を訪れれば必ず見る事が出来ます。白くない村を探す方が難しいぐらい。ただ海岸沿いは何処もかしこもリゾート化が凄まじく、私達がイメージするような村は存在しません。海岸部から少し内陸に入れば白い村々が登場し、20キロ程山間へ行けば白い村しか存在しません。問題は交通の便の悪さ。レンタカーが無いと点在する白い村々を巡るのは難しいです。アンダルシア地方の美しい白い村々のリストはこちらです。

一番簡単に行けるスペインの白い村

公共の交通機関だけで気軽に訪れる事の出来る白い村があります。ミハス・プエブロ(Mijas Pueblo)。世界中からの観光客が訪れるアンダルシアきっての観光地ですが、多くのCMが撮影されたので日本人にとっても有名な村。公共の交通網があるだけでなく、本数が多いのでアクセスが抜群です。

マラガ空港からミハス行きの直通バスが一日に3~4本あります。一番楽な方法ですが、時間が合わないようなら電車でフエンヒローラの街まで行き、バスに乗り換えてミハス村まで行きます。電車もバスも一時間に何本かあり、乗り換え時間も含めてマラガ空港から2時間位見とけば良いかと思います。白い村々は本当にアクセスの悪い所に点在しているので、公共の交通機関で手軽に行けるのはミハス以外ないかと思います。

一番お勧めのスペインの白い村

時間に限りがあるのなら、マラガ県のミハス村以外の選択肢はありません。もし時間に余裕があるなら、ロンダ(RONDA)の街が一番お勧めです。マラガなどの大都市から日帰りは出来ませんが、日帰りするなんて勿体ないほど素晴らしい街です。ロンダは街自体の魅力が盛り沢山なのですが、この街を拠点にして周辺の小さな白い村々をレンタカーで周るのが最強プランです。ロンダへの行き方、楽しみ方に関してこちらの記事にまとめてあります。

スペインのアンダルシア地方をとことん楽しむ

白い村巡りには更なる楽しさがあります。アンダルシア地方は小皿料理とはしご酒が有名な地域。レンタカーを運転するのでお酒は飲めませんが、とにかく暑い地方なので冷たいノンアルコールドリンクと一緒に小皿料理を各村々で楽しんでみてはいかがでしょうか。村ごとに自慢の一皿があったり、定番の料理でもお店によってアレンジが異なるので食べ比べも楽しいです。白い村と白い村の間は1時間弱ぐらいの距離。村々で小皿料理をつまみ、ぐるっと一回りした頃にはお腹も一杯になっているはずです。

スペインアンダルシア地方で食べたい料理

ピンチョ・モル―ノ(Pincho Moruno)

アンダルシア地方は8世紀に渡ってイスラム教徒の支配下にいました。文化だけでなく食にもイスラムの影響を強く受けています。そんなアンダルシアならではの食べ物がピンチョ・モル―ノ。直訳すると「イスラム人の串焼きの肉」で、まさにイスラム風にたっぷりの香辛料でマリネされた肉の串焼きです。ただ一般的にスペイン人はスパイスや辛さに弱いので、スペイン風にアレンジされています。香辛料少な目、そしてイスラム教ではタブーとされる豚肉を使う事が多いです。作る人によって使うスパイスが異なりますが、ニンニク、パセリ、パプリカ、唐辛子が基本のようです。今まで一度も同じ味のピンチョ・モル―ノを食べた事がありません。色々と食べ比べてみるのも楽しいかと思います。

イガド・アル・へレス(Higado al Jerez)

ポルトガルのポートワイン、マディラワインと共に世界三大フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)として有名なシェリー酒はアンダルシア地方の名物です。辛口から超甘口まで、色々なタイプが揃った味わい深いシェリー酒。そのまま飲んで楽しんで頂くのも勿論ですが、アンダルシア地方ならではの、シェリー酒を使った料理も是非お試し下さい。一番有名な料理は牛のレバーをシェリー酒で煮込んだ、イガド・アル・へレス。シェリー酒は肉料理との相性が抜群です。風味のとても強いお酒なので、臭み消しにもなりますが、肉の味に独特の深みが出ます。

パエリア(Paella)

スペインと言えばパエリア。日本と言えば寿司、それぐらい世界的に認識されているスペイン料理です。本来はバレンシア地方の郷土料理なのですが、アンダルシアで食べるパエリアも少し違った感じの料理みたいで美味しいです。通常パエリアを食べるには、結構お高めのレストランで予約をして、パエリアをメインディッシュとして食べます。アンダルシア地方ではパエリアも小皿料理として安い値段で食べる事が出来ます。ただ本場バレンシアのパエリアとは別物と考えた方が良いです。少しおじや的で水分が多く、味はかなり庶民的。でも何だかおふくろの味的な優しい味がするパエリアです。

チ―ボ(Chivo)

アンダルシア地方、特にマラガ周辺で有名なのがチ―ボ、またはカブリートと呼ばれる4か月位までの、まだ乳しか飲んでいない子ヤギの肉です。子羊の肉は世界どこででも食べる事が出来ますが、子ヤギ肉となると限られてきます。是非白い村巡りと組み合わせて試してみて頂きたい食材です。ヤギ肉はかなり野性味のある味がするのですが、チ―ボは乳だけを飲んでいた子ヤギなので、それ程癖がありません。煮込みも美味しいですがオーブン焼きも最高です。獣臭い肉が平気な方なら大人になったヤギ肉も試してみて下さい。

ボケローネス(Boquerones)

ボケローネスとはカタクチイワシの事です。アンダルシア一帯、特にマラガ近辺が有名な産地。余りにも有名なのでスペイン人はマラガ出身の人達をボケローネスと呼ぶほどです。色々な調理法がありますが、定番はフライです。内臓を取り除いたカタクチイワシに粗塩をふり、小麦粉をまぶして揚げるだけのシンプル料理。でもこれがまた最高に美味しいのです。揚げる油がオリーブオイルだからなのでしょうか。独特の風味がします。食べる直前にレモンをたっぷり絞って下さい。

スペインのアンダルシア地方での注意点

アンダルシア地方のレストランは皿の大きさを選べる所が多いです。食の細い日本の方なら、例え2人でも小皿料理だけを注文して下さい。アンダルシアでは場所を変えて色々なものを試すのが醍醐味です。一つの場所でお腹一杯になってしまっては勿体ない。まずは小皿を注文して、美味しかったらもう一個頼めばいいのです。事前にきちんと注文しないと、大皿を勝手に出されてしまうので注意が必要です。スペイン料理をもっと知りたい方は、こちらの記事にまとめてあります。

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